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【全日本キック】6・17明暗が分かれたラジャ決戦! 石川、あらし、前田がKO勝ちするも、大月と山本は敗戦

2007/06/17



 6月17日(日)タイ・ラジャダムナンスタジアムにて、全日本キックボクシング連盟・タイ国遠征試合『ALL JAPAN KICKBOXING 2007 “MUAT THAI CHALLENGE”』が行われ、日本人勢は5戦3勝2敗の成績を残した。

 各階級のトップランカー&チャンピオンがずらりと並んだ全日本キックオールスターズの先陣を切ったのは第1部第2試合に出場したスーパー・フェザー級王者の石川直生(青春塾)。ワイクーを踊り終え、シャドーボクシングで前蹴りやミドルキックを出すと、現地の人々から歓声を受けるなど「完全に掴んだな」と感じたという石川は、試合開始直後から右ローと前蹴り、そしてボディへのパンチでペースを掴む。

 チャーンヴィットノーイ(タイ)に首相撲に捕らえられる場面があったものの、致命傷は与えずに試合を有利に進めていく。そして3R、石川はチャーンヴィットノーイの組み際に右ストレートを当てて最初のダウンを奪うと、再開後もチャーンヴィットノーイをロープに詰めて、再び右ストレート! この一発でチャーンヴィットノーイをマットに沈めて、豪快なKO勝利を収めた。

 幸先のいいスタートを切った日本人勢の二番手に登場したのは大月晴明(AJKF)。対戦相手のグーピーは今回日本人が対戦するタイ人の中でも最も強いと評価されている相手だ。いつものようにガードを下げた構えから、左右のフックで飛び込んでいく大月。対するグーピーもこれに応じて1Rから右ヒジを強振し、パンチで応戦するというムエタイにしては珍しい展開に。殴り合いとなれば大月にも勝機が見えると思われたのが…

 2R以降、グーピーは左ミドルを中心に距離を測る戦法にシフトチェンジ。大月の強烈なローこそもらうものの、パンチに対してはしっかりとディフェンスし、決定打を許さない。激しい殴り合いから一転、互いに距離と間合いを探り合う神経戦が続く中、大月は5Rに入ると一気に距離を詰めてグーピーを倒しにかかる。しかしグーピーはその大月の打ち気をそらすように、下がりながらの右ミドルで距離を取り、ムエタイ式のポイントを重ねて大月を下した。

 これで1勝1敗となった日本勢だったが、ここで流れを引き戻したのが藤原あらし(S.V.G.)。ルークゲーオを相手に左ミドルを中心とした攻撃で、タイ人と蹴り合いで堂々の試合を展開する。

 中盤までは完全にあらしペースで試合を掴んでいたのだが、左手のガードが下がるくせをつかれ右ハイキックをもらうと状況が一変。徐々にルークゲーオが試合を盛り返し、4R開始直後にはあらしの右アッパーに右フックを合わせて先制のダウンを奪う。

 このままルークゲーオが押し切ってしまうのか? そんな雰囲気の中、あらしは猛然とラッシュ! ルークゲオーのボディに照準を絞ると、強烈な左ボディを皮切りに、右フックから左アッパーと立て続けにパンチを叩き込み、最後は再び左ボディ! この一撃でルークゲーオはリング上で悶絶、先制のダウンを奪われたあらしが見事な逆転KO勝利を飾った。

 このあらしに続けとばかりに、第2部第2試合に登場した前田尚紀(藤原)はモンコントーンに横綱相撲を展開。左ジャブを多用し、モンコントーンの前進を止めると、モンコントーンの中途半端な右ミドルに右ストレートを合わせてダウンを奪う。再開後もすぐにラッシュを仕掛け、レフェリーストップで勝利を呼び込み、3勝1敗という形で大トリの山本真弘(藤原)にバトンを託す。

 しかし真弘は右ミドルと首相撲を多用するウィ―ラチャイに大苦戦。得意の左右のステップから右フックやアッパー、左ストレートを放っていくものの、距離感が合わずにクリーンヒットはない。逆にウィーラチャイの首相撲に捕まると、ディフェンス一辺倒になりブレイクという展開が続く。

 すると4Rに入り、ウィーラチャイの首相撲からのヒザ蹴りを受け続けた真弘を見て、レフェリーが試合がストップ! 首相撲の攻防に対してほとんど手を出さなかったという理由から、真弘のレフェリーストップ負けが宣告された。ほとんどダメージもなく、納得のいかない表情を浮かべていた真弘。しかし首相撲において手を出さなかった選手がTKO負けになることはムエタイで珍しいことではなく、レフェリーの判断は妥当である。

 結果的には3勝2敗と勝ち越した全日本キック勢だが、最も評価の高かったグーピーですらランキング外の選手、また大月や山本の試合を見ても分かるとおり、ムエタイ式の採点やジャッジに苦しめられた部分もあったなど、日本人選手の可能性と共にムエタイの奥深さを味合わされた遠征試合だったと言えるだろう。


ALL JAPAN KICKBOXING 2007 MUAY THAI CHALLENGE
「全日本キックボクシング連盟・タイ国遠征試合」

2007年6月17日(日・現地時間)タイ・ラジャダムナンスタジアム
第一部開始17:00 第二部開始21:00

<第2部>

▼第2試合 128ポンド(58.06kg) ムエタイルール 3分5Rインターバル2分
○前田尚紀(藤原/全日本フェザー級2位)
TKO 1R ※パンチの連打
●モンコントーン・ポンソンクラーム(タイ)

 前田は1Rからエンジン全開の猛ラッシュ! 左ジャブを長く使って、モンコントーンを懐に入れさせず、左右のフックやアッパーで連打を浴びせかける。さらにそこから強烈な右ロー。モンコントーンに攻撃らしい攻撃を許さないまま、試合を押し気味に進めていく。

 そしてモンコントーンが不用意に放った右ミドルに前田が飛び込むような右ストレート! この一発でモンコントーンからダウンを奪う。明らかに足元がおぼつかないモンコントーンに、前田は一気に襲い掛かり、レフェリーストップによるTKO勝利を呼び込んだ。




▼第3試合 128ポンド(58.06kg) ムエタイルール 3分5Rインターバル2分
○ウィーラチャイ・チューワッタナ(タイ)
TKO 4R ※レフェリーストップ
●山本真弘(藤原/全日本フェザー級王者)


 1R、距離を取って右ミドルを蹴るウィーラチャイに、サウスポーの真弘は左右の動いてインローを蹴る。さらに真弘はモンコントーン戦でも見せた前手のはたきから左ストレートや右アッパーにつなげていく。しかし互いにやや手数が少なく、様子見の展開が続いた。

 2Rに入るとパンチの回転を上げていく真弘だったが、ウィーラチャイの右ミドルで動きを止められてしまい、なかなか攻めに転じられない。逆にウィーラチャイは右ミドルと首相撲を使って、真弘の動きを封じていく。

 3R、右フックや右アッパー、左ストレートと果敢に手を出していく真弘。しかし距離が遠く、空振りやガードの上を叩くパンチが目立つ。さらに真弘の首相撲の技術を判断してか、ウィーラチャイは何度も首相撲の展開に持ち込み、強烈なヒザ蹴りを真弘のボディに突き刺す。これに対し真弘は防戦一方となり、ただヒザ蹴りをディフェンスし、ブレイクを待つ。

 すると4R、首相撲で一方的にヒザ蹴りを受けている真弘に対して、レフェリーがストップを宣告。首相撲の攻防に対してほとんど手を出さなかったという理由から、ほとんどダメージがないにも関わらず、真弘のTKO負けとなった。納得のいかない表情を浮かべていた真弘だが、首相撲において手を出さなかった選手がTKO負けになることはムエタイで珍しいことではなく、レフェリーの判断は妥当だと言える。



<第1部>



▼第2試合 130ポンド(58.97kg) ムエタイルール 3分5Rインターバル2分
○石川直生(青春塾/全日本スーパーフェザー級王者)
KO 3R ※右ストレート
●チャーンヴィットノーイ・シットチャーンヴィット(タイ)

 1R、右ローと前蹴りで距離を取る石川。自分から前に出てチャーンヴィットノーイにプレッシャーをかけながら、ボディに右ストレートを打ち込んでいく。チャーンヴィットノーイは石川を首相撲に捉えるものの、石川は逆にチャーンヴィットノーイの体をロープに押し込んでヒザ蹴りを打ち込んでいく。

 2Rに入り、右ミドルと首相撲を多用するチャーンヴィットノーイ。石川はやや背中を見せるような態勢をとり、見た目には悪いものの、チャーンビットノーイに有効打は許さない。逆にブレイクとなると、チャーンヴィットノーイの組み際に右ストレートを当てる場面が目立つ。

 そして3R、この組み際の右ストレートがクリーンヒット! 石川がチャーンヴィットノーイから先制のダウンを奪う。再開後、ここで勝負を決めたい石川はチャーンヴィットノーイをロープに詰めてパンチのラッシュ! 最後は再び右ストレートでチャーンヴィットノーイの顔面を打ち抜き、豪快なKO勝利を収めた。




▼第4試合(メインイベント)137ポンド(62.14kg) ムエタイルール 3分5Rインターバル2分 
○グーピー・ウォー.スティラー(タイ)
判定3−0
●大月晴明(AJKF/WPKC世界ムエタイ・ライト級王者)

 1R、大月はいつものガードを低くした構えからじりじりと距離を測る。そこに左ミドルとローを蹴っていくグーピー。序盤は距離を測る展開が続いたが、ラウンド終盤になるとグーピーが大月のパンチに合わせて右ヒジを強振! これを皮切りに激しい打ち合いとなり、大月の右フックとグーピーの左フックが何度も交錯、大月は左右のフックで前に出て、グーピーがパンチを返していく。

 しかし2Rに入ると、グーピーが左ミドルで距離を取る展開にシフトチェンジ。1Rとは打って変わって、ミドルとローの蹴り合いが続く。ここで大月が強烈な右のローを連打。グーピーはこれをカットせずに受けるものの、「ローからつなげたかった」という大月のパンチはほぼ完全にディフェンスする。

 3Rにはお互いに手数が減り、間合いを探る神経戦に。大月は強烈な右ローやパワフルな右フックを繰り出していくが、グーピーの距離感が上手く単発に終わってしまう。逆にグーピー上手く左ミドルと前蹴りで距離を取る。4Rに入ると大月の手数がさらに減り、グーピーの蹴りのプレッシャーで後退する場面が目立つ。ラウンド終盤に思い切って右フックから飛び込み、ショートの連打をまとめる大月だったが、クリーンヒットはない。

 5R、ここまでポイントで負けている大月は、パンチを狙おうと距離を詰めるのだが、グーピーは下がりながら右ミドルを蹴って大月を近づけさせない。逆に左ミドルをフェイントにした左フックを当てるなど、大月に反撃のチャンスを許さない。大月もいきなり飛び込んでの左アッパーなど、変則的な攻撃と前進で局面を打開しようとするのだが、逃げ切りモードに入ったグーピーを崩せず。グーピーがムエタイの試合運びの上手さを見せて判定をものにした。




▼第5試合 119ポンド(53.98kg) ムエタイルール 3分5Rインターバル2分
○藤原あらし(S.V.G./全日本バンタム級王者)
KO 4R ※左ボディ
●ルークゲーオ・ギャットトー.ボー.ウボン(タイ)

 1Rからテンポよく左ミドルを蹴っていくあらし。ルークゲーオの右ミドルに対してはサイドに回りながら右フックをあわせるなど、順調な滑り出し。

 2Rに入ってもあらしは左ミドルとローを上手く蹴り分け、ルークゲーオにディフェンスの的を絞らせない。さらに左ミドルから左ストレートや右アッパーなど、あらしは蹴りからパンチまでつなげていく。

 対するルークゲーオは右ミドルで応戦するが、クリーンヒットはない。このままあらしペースで試合が進むかに思われた3Rにルークゲーオの右ハイキックがあらしの即答部にヒット! 

 ダウンにこそならなかったものの、この一発であらしの動きが止まる。あらしは左ミドル中心の攻撃からパンチ主体に切り替えて、左ボディを軸に顔面へパンチを返す。

 しかし4R開始直後、ルークゲーオがあらしの右アッパーにカウンターの右フック! これであらしが痛恨のダウンを喫してしまう。このままルークゲーオが押し切ってしまうのか? そんな雰囲気の中、あらしは猛然とラッシュ! 

 ルークゲーオのボディに照準を絞ると、強烈な左ボディを皮切りに、右フックから左アッパーと立て続けにパンチを叩き込み、最後は再び左ボディ! この一撃でルークゲーオはリング上で悶絶、先制のダウンを奪われたあらしが見事な逆転KO勝利を飾った。

【関連リンク】

≫全日本キックボクシング連盟公式サイト

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