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【DEEP】王者・長谷川、キム・ドンヒョンにTKO負け…MIKUは渡辺を下し新王者に

2007/08/05


DEEP事務局
「ファイティングロード presents DEEP31 IMPACT」

2007年8月5日(日)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
※フューチャーファイト17:50〜

▼メインイベント 第10試合 76kg以下 5分3R 
キム・ドンヒョン(韓国/CMA KOREA)
TKO 3R4分57秒 ※パウンド
長谷川秀彦(SKアブソリュート/DEEP第2代ウェルター級王者)

 10戦全勝という韓国での総合戦績を引っさげて昨年5月に初来日したドンヒョンは、日本人相手に無傷の6連勝。未だ底の見えない怪物と対戦するのは、DEEP第2代ウェルター級王者・長谷川だ。ノンタイトルマッチで行われる一戦であるが、この階級で最強と呼ばれるドンヒョンを倒して王者の風格を見せたいところである。

 1R開始早々、長いリーチを生かした攻撃を得意とするドンヒョンに対し、長谷川は片足タックルでコーナーに追い込む。しかし腰の強いドンヒョンはなかなか倒れない。さらにはサイドについてテイクダウンを狙う長谷川だが、これもダメ。

 逆に相手の足をキャッチしたドンヒョンはテイクダウンする。その際に相手の足を掴んだ長谷川は得意の足関節を仕掛けにいくが、ドンヒョンは長い手足を駆使し極めさせず。スタンドから再開、ドンヒョンはハイキックを見舞うと自ら転倒。そこを見逃さず長谷川は上を取るも攻めあぐねてしまう。

 2R、パンチを織り交ぜながら長谷川は再び片足タックルへ。しかしドンヒョンは巧みに防御しテイクダウンを許さない。タックルが決まらなくなり下になる場面の増えた長谷川の顔面にドンヒョンのパウンドが襲う。さらにはジャンピングの踏み付けをもらってしまい、長谷川は絶対絶命の危機に!

 3R、スタミナ切れの見える長谷川は執念で片足タックルを仕掛ける。うまくかわすドンヒョンは、ガードポジションをとる長谷川に強烈なパウンド。立ち上がったドンヒョンはサッカーボールキックもヒットさせ、長谷川の顔面はみるみるうちに真っ赤に染まる。

 王者の意地を見せる長谷川はスタンド勝負にいき、ドンヒョンと壮絶な打ち合いへ。手数で上回るドンヒョンはロープ際に追い込むと、長谷川のバックを取りバックドロップ! これで頭部を打ち付けた長谷川は失神。そこを見逃さずドンヒョンはマウントパンチの連打でTKO勝利を収めた。

 試合後にインタビューを受けたドンヒョンは「DEEPのベルトが欲しいので、早くタイトルマッチをやらせて欲しい。そうならなかったら他団体に行っちゃうよ」と冗談を交えながら、長谷川との再戦を要求。一方の長谷川は「もうちょっと考える時間を欲しいです。自分の強いところを出せるようにしないと……」とコメントした。

 両者のコメントを伝え聞いたDEEP・佐伯繁代表は「10月にはタイトルマッチを行う方向でいきたい」としている。




▼セミファイナル 第9試合 DEEP女子ライト級タイトルマッチ 48kg以下 5分2R
MIKU(クラブバーバリアン/挑戦者)
判定 2−0
渡辺久江(フリー/DEEP女子ライト級初代王者)
※MIKUがDEEP女子ライト級2代目王者に就く

 1Rゴングが打ち鳴らされると、MIKUは右ストレート! モロに食らった渡辺に対し、MIKUはそのままの勢いでテイクダウン。下になった渡辺はMIKUの右腕を取るとアームロックを仕掛ける。決まらないとみるや、スタンドから再開。

 MIKUのワンツーがヒット。そして腕十字を取ったが、渡辺は上に取り返しスリーパーへ。MIKUも決めさせずお互いにグラウンドでのポジションを取り合う展開が続く。終了間際には渡辺の腕十字が決まりかけたが、MIKUはゴングに救われる。

 2R、パンチのMIKUに対し、渡辺はロー。スタンドではMIKUに勢いがあり、ワンツーのパンチが渡辺の顔面を捕らえる。組み付いた渡辺はフロントチョークへ。セコンドの支持通りにブリッジで返したMIKUはサイドポジションからバックへ。スリーパーを狙うMIKUだが、渡辺がくるりと体をひねりうまく防御。

 残り時間僅かのところで、渡辺は腕十字を取りに行ったが時間切れ。接戦を制したMIKUが新王者に輝いた。

 そしてマイクを握ると、「みなさんの応援のおかげで頑張ることができました。チャンピオンになってからがスタートだと思っているので、これからもっと練習してチャンピオンであり続けたいと思います」と喜び、応援団と共に歓喜した。




▼第8試合 66kg以下 5分2R
今成正和(Team-ROKEN/DEEP&ケイジレイジフェザー級王者)
一本 1R3分28秒 ※腕ひしぎ十字固め
キム・ジョンマン(CMA KOREA)

 緊迫した間合いの中、今成は強烈なロー、ミドルを当てていく。打撃の得意なキムであるが、なかなか攻めようとせず。

 今成が距離を詰めたところ、キムのパンチがヒット! これで尻餅をついた今成の顔面に容赦ないパウンドが落とされていく。今成はガードポジションで巧みに防御する。一瞬の隙をついて今成は下からの腕十字を仕掛け、きっちり一本勝ちした。





▼第7試合 70kg以下 5分2R
横田一則(GRABAKA/DEEP第3代ライト級王者)
一本 1R3分53秒 ※腕ひしぎ十字固め
ミノル・タバレス・ツチダ(HARD COMBAT)

 当初横田と対戦予定だったアンソニー・マグデビット(アメリカ/ハンティントンビーチ柔術クラブ)はリミットの時間になっても減量できず、試合当日に逃亡。マグデビットの代役として急遽、フューチャーファイト第2試合に出場予定だったタバレスが横田と対戦することに。

 王者の風格を漂わせながらじりじりとプレッシャーをかける横田に対し、タバレスはタックルを仕掛ける。

 テイクダウンを許さない横田はがぶり、グラウンドの展開にいかせない。引き込むように下になったタバレスの上をとった横田はサイドポジションを取り、腕十字であっさりと勝負を決めた。




▼第6試合 71kg以下 5分2R
Barbaro44(クラブバーバリアン)
TKO 2R3分12秒 
石川 真(PUREBRED大宮)

 富山から多くの応援団が駆けつけ、Barbaroに大声援を送る。1R、石川は左右のフックでBarbaroに襲い掛かり、左フックが何度もBarbaroを捉える。しかし、Barbaroは頭を振っているのとパンチがよく見えているため、大きなダメージはもらわない。無理に打ち合いへは持っていかず、サークリングで石川のパンチをかわしていく。

 2Rも同様に石川が前に出て攻め、Barbaroがパンチをかわしながら自分のパンチを狙っていく展開に。Barbaroが時折、タックルで組み付いていくがテイクダウンする意思はなさそう。

 徹底して顔面を狙う石川に、ローも散らしていくBarbaro。しかし、石川の左フックがBarbaroにヒットする。打ち合いになると左フックをもらってしまうBarbaroに、石川は完全に左フック狙いだ。

 しかし、Barbaroは石川の左に右クロスを合わせだし、三度目の右クロスでついに石川がロープ際へ後退! 一気にラッシュをかけるBarbaro! Barbaroの連打が石川のアゴを捉え、腰を落とす。それでも向かっていこうとした石川だったが、顔面へのパンチを受け続けBarbaroのTKO勝利となった。壮絶な打ち合い、そしてBarbaroの逆転KO勝ちに場内は大いに盛り上がった。




▼第5試合 83kg以下 5分2R
白井祐矢(TeamM.A.D.)
一本 1R2分42秒 ※腕ひしぎ十字固め
瓜田幸造(掣圏会館)

 DEEP初参戦となる瓜田に対し、DEEPを主戦場にして前回の山形大会では石川英司を下している勢いのある白井。

 1R、序盤の打ち合いで有利に立ちたかった瓜田だったが、白井の右ストレートを浴びて後退。

  そのままテイクダウンを奪われ、白井に腕十字の体勢に入られると万事休す。あっさりと腕を極められて、白井が余裕の勝利を飾った。





▼第4試合 83kg以下 5分2R
村田龍一(吉田道場)
ドロー 判定 1−0
大類宗次朗(SKアブソリュート)

 シューズを履いていることからも打撃勝負に行く気満々の村田。今回が怪我からの復帰戦で約9ヵ月ぶりのリングとなる。一方の大類は昨年のフューチャーキングトーナメント82Kg級の覇者。大物食いを果たしたいところ。

 1Rからプレッシャーをかけて大類を追い詰めて行く村田だが、大類に組み付かれてしまい打撃の展開に持ち込めない。ならばと豪快な投げ技でテイクダウン、サイドポジションを奪うが大類がバックを奪いに来る。徹底してタックルを仕掛けてくる大類に、村田はなかなかペースを掴むことが出来ない。

 2Rも同様の展開。前に出てくる村田に大類の左ミドルが的確に入るが、大類はやはりタックル狙い。村田は組み付いてくる大類を2度投げてサイドポジションを奪ったが、そこからの展開を生み出せずにブレイク。

 村田有利に進んでいたと思われたが、終盤に大類の左ハイキックがヒット! 村田が足をもつれさせ、大類はもう一度左ハイに行くもテイクダウンされてしまった。

 判定はジャッジ1名が村田にポイントを付けたが、結果はドローとなった。




▼第3試合 無差別 5分2R
ヤン・ドンイ(CMA KOREA)
TKO 1R1分57秒 ※パウンド
高森啓吾(SAMURAI SWOAD)

 7・23CMAフェスティバルでは濱田順平を失神TKOに追い込んでいるヤン・ドンイ。この日も高森を相手にレスリングベースの強さを存分に発揮した。

 1R、突進した両者だがヤン・ドンイは高森に組み付くとあっという間にバックへ回ってグラウンドへ。浜田戦でも見せたスピーディーなバック取り。背後からパンチを浴びせ、ハーフガードになった高森をメッタ打ち! 高森はハーフになったまま顔面を手で覆うのが精一杯で動きが止まり、レフェリーが試合をストップした。




▼第2試合 65kg以下 5分2R
山崎 剛(GRABAKA)
判定 2−0
北田俊亮(パラエストラ千葉)

 今成、志田に連敗を喫し、第2試合に出場するという屈辱を味わった山崎。対する北田はフューチャーキングトーナメントから連勝街道をまっしぐら、後がない山崎と上を喰ってやろうという北田の対戦となった。

 1R、パンチからテイクダウンを狙っていく山崎だが、なかなか北田を倒すことが出来ない。

 北田は山崎がパンチで出てくると右フックを打ち込んでいったが、山崎に組まれてしまい自分のペースに持ち込めず、ラウンド終盤にはテイクダウンを許してしまった。

 2Rも山崎はパンチで打ち合うと見せてのテイクダウン。北田も下から三角絞めを仕掛けて行ったりと最後まで勝負に執着心を見せ、スピーディーな攻防であっという間に2Rが経過していった。判定はテイクダウンの攻防で優位に立った山崎の勝利となった。




▼第1試合 無差別 5分2R
川口雄介(BLUE DOG GYM)
TKO 1R1分06秒 ※スタンドパンチ
IRO関(メガトン)

 柔道出身の“銭金ファイター”川口と、相撲出身のIRO関という対戦。IRO関は客席に向かってアピールを繰り返し、リング上で四股を踏むパフォーマンスを繰り広げた。

 しかし、1R開始早々に川口が左右のパンチでラッシュをかけると顔面を打たれまくるIRO関。一方的に打たれまくり、人間サンドバッグ状態に。

 川口は首ヒザからまたも左右のパンチでラッシュ、IRO関は鼻血を出して顔面が腫れ上がり、レフェリーが試合をストップした。



▼フューチャーファイト第2試合 65kg以下 5分2R判定なし
大塚隆文(AACC)
ドロー ※時間切れ
小塚誠司(格闘サークルOZ)

▼フューチャーファイト第1試合 65kg以下 5分2R判定なし
島崎太郎(U-FILE CAMP)
一本 1R1分16秒 ※チョークスリーパー
中島崇夫(Team Barbosa Japan)


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