これまでシュートボクシングは、アマチュア大会を「関東大会」「東海大会」「関西大会」に分けて年間4〜5回開催し、年末に東京で「全国大会」を行なってきたが、今年から他県に比べて競技者の比率が多い東京地区における「東京大会」を新たに設けた。
→9・30TATSUJI戦を控えた宍戸がミット打ちのデモンストレーション。
その第一回となるアマチュアシュートボクシング選手権「東京大会」が9月16日(日)東京・台東区竜泉の日本航空高等学校東京学習センター体育館にて開催。軽量級、中量級、中重量級、重量級、中学生の部、キッズの部に分かれたトーナメント制にて行なわれ、各階級にて技術レベルの高い熱戦が繰り広げられた。
→中央が軽量級優勝を果たした柔道三段の大桑。シーザー賞を獲得。 休憩時間には、今月30日にK-1MAX日本トーナメント準優勝のTATSUJIと対戦する宍戸大樹が3分×3Rのミット打ちを公開するなど、大会を大いに盛り上げている。
→中量級の決勝戦、植村VS小松は小松がKO勝ち。 シーザー賞を獲得した大桑(シーザージム)は、講道館出身の柔道三段。回転の速い連打から組み付いて投げるスピードは抜群で、全試合を通じて安定した試合運びで軽量級優勝を果たした。
中量級は、共に総合格闘技経験のある二人の決勝戦。優勝候補と目され、それまでパンチ・キックとトータルバランスに優れた闘いで順当に勝ち上がった樋村太郎(シーザー力道場)を、独特のリズムで隙を見せずに堅実に勝ち上がった小松俊明(シーザージム)がバックブローで沈め初優勝。
→中量級の入賞者たち。左から第3位の坂本、優勝した小山、準優勝の佐野。 そして、重量級を制した梅野孝明(寝屋川ジム)は、初出場ながら重量級とは思えない軽快なフットワークを駆使し、一瞬の隙を見逃さずに強打でKOするというプロ向きの闘いでトーナメントを制した。今大会の注目選手。
→重量級の入賞者たち。左から準優勝・岩田、優勝・梅野、第3位・大工原。 中重量級は和術慧舟會から出場した佐野哲也と小山淳の、同門による決勝戦となった。総合格闘家らしく打撃からの投げ技を駆使して勝ち上がった二人は、手の内を知る者同士だけに慎重な立ち上がりも、投げ技でポイントを奪った小山の優勝となった。
中学生の部は、技術、勢い共に大人顔負けの攻防でレベルの高い試合ばかりとなった。
→中重量級の決勝戦、和術慧舟会の同門同士の対決となった。 優勝候補の一人と目されていたKリーグなど数々の大会を制している岩本和也(ファイティングスペース・ゼロ)が、投げ技によって一回戦で敗れるという波乱で幕を開けたこのトーナメントの決勝を争ったのは、過去にも入賞経験のある吉岡弘樹(シーザージム)と高島龍弘(シーザー力道場)。
昨年から数えて通算3度目となるこの対戦、一進一退の攻防のなか回転の速いパンチの連打で吉岡を追い込んだ高島からカウンターのハイキックでダウンを奪った吉岡が初優勝を果たした。
→中重量級の優勝者たち。左から優勝・小山、準優勝・佐野、第3位・坂本。 ライトコンタクト制で行われたキッズの部には、小学生ながらタイでムエタイ修行を積んだ選手や女拳士も出場。決勝戦は、長身を活かした打撃と組み付いてからのヒザ蹴りで勝ちあがった村田義光(シーザージム)と、紅一点出場し、しなやかな足技でポイントを奪って男子選手にも勝利した佐藤ありさ。前進しながらパンチ・キックを繰り出し、組み付いてヒザをヒットさせた村田が優勝を決めた。 RESULT ■キッズの部
優 勝 村田義光(シーザージム) 準優勝 佐藤ありさ(ファイティングスペース・ゼロ) 第3位 本田正樹(シーザージム)
→中学生の部の入賞者たち。優勝・吉岡、準優勝・高島、第3位・菅原。 ■中学生の部
優 勝 吉岡弘樹(シーザージム) 準優勝 高島龍弘(シーザー力道場) 第3位 菅原悠次(シーザー力道場) →キッズの部決勝戦は男の子VS女の子の闘いになった。
■軽量級 優 勝 大桑宏章(シーザージム) 準優勝 伏見和之(シーザー力道場)
第3位 田邊義和(湘南ジム) ■中量級
優 勝 小松俊明(シーザージム) 準優勝 樋村太郎(シーザー力道場) 第3位 橋本 信(シーザージム) →キッズの部の入賞者たち。
■中重量級 優 勝 小山 淳(和術慧舟會 駿河道場) 準優勝 佐野哲也(和術慧舟會
駿河道場) 第3位 坂本優起(シーザージム) ■重量級
優 勝 梅野孝明(寝屋川ジム) 準優勝 岩田雅之(FA高島平) 第3位 大工原学(シーザージム) |