Zuffa
「Ultimate Fighting Championship
76」
2007年9月22日(土)米国カリフォルニア州アナハイム ホンダ・センター
▼セミファイナル 第8試合 ライトヘビー級 5分3R
○フォレスト・グリフィン(米国)
一本 3R4分45秒 ※チョーク
●マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
PRIDEファンの溜飲が下がる日が、また遠ざかってしまった。ミルコ・クロコップが二連敗、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラがヒース・ヒーリングに大苦戦を強いられるなど、あの輝かしい日々が嘘のようにオクタゴンで苦戦を強いられている。そんなか、マウリシオ・ショーグンがこの日、フォレスト・グリフィンとUFCデビュー戦を行った。
鳴り物入りでPRIDEからやってきたファイター達の苦戦を見て、ズッファ首脳もショーグンの売り出しに、やや慎重になり「PRIDEのスーパースターもケージで戦うのは、初めて。リングとケージの違いを克服できるか」という疑問符を煽り映像に組み込んでいた(実際はPRIDEデビュー以前に、IFCでケージを3試合経験している)。
試合開始早々、打撃よりも組み技で勝負に出たショーグンは、テイクダウンからエルボー、パウンドを落とし、優勢に試合を進める。しかし、体勢を返され、パウンドを受けると、傍目で見ていて分かるほど、勢いがなくなってしまう。1R終盤には、思い切り振り落としたパウンドが当たり、背中を見せてしまう。
2R、またもテイクダウンを奪い、ヒジでグリフィンの眉間をカットしたが、ショーグンに勝機があったのもここまで。スタンドに戻ると、自らの振るったフックが空振るとバランスを崩してしまうほど、スタミナをロス。立ち技勝負を捨て、寝技にかけたが、タックルもことごとく失敗し、ガードと四点ポジションを繰り返しながら、パウンドを浴び続ける。
結局、そのまま勢いを戻すことなく、3R終盤に簡単にバックマウントを許すと、チョークで一本負けを喫してしまった。「ファッ○ン・インターネットで、ランキングなんか作られていたけど、そんなもの意味がないことが分かっただろう?」と、ダナ・ホワイト社長が記者会見でご機嫌に語る金星をフォレスト・グリフィンが挙げた。
日本人PRIDE戦士、中村和裕はLYOTOと対戦し、両差しからの足払いで何度もキャンバスに転がされ、マウントやハーフの体勢から、ヒジ、パウンドを浴び、3−0で判定負けを喫した。
メインでは5月に虎の子UFC世界ライトヘビー級のベルトを失ったチャック・リデルが、キース・ジャーディンとの復帰戦に挑んだが、一発狙いが過ぎ、パンチやミドルキックをもらうシーンが目立ち、1−2で判定負け。年末に予定されていた、ヴァンダレイ・シウバ戦が吹っ飛んでしまうUFCにとっても痛い敗北となった。
ウェルター級とライト級のトップコンテンダー対決は、それぞれジョン・フィッチがディエゴ・サンチェスを、タイソン・グリフィンがチアゴ・タヴァレスにそれぞれ辛勝し、日本からオープニングに出場した小見川道大は、マット・ワイマンに判定負けを喫した。
▼メインイベント 第9試合 ライトヘビー級 5分3R
○キース・ジャーディン(アメリカ)
判定
●チャック・リデル(アメリカ)
▼第7試合 ウェルター級 5分3R
○ジョン・フィッチ(アメリカ)
判定
●ディエゴ・サンチェス(アメリカ)
▼第6試合 ライトヘビー級 5分3R
○LYOTO(ブラジル)
判定
●中村和裕(日本/吉田道場)
▼第5試合 ライト級 5分3R
○タイソン・グリフィン(アメリカ)
判定
●チアゴ・タバレス(ブラジル)
▼第4試合 ウェルター級 5分3R
○リッチ・クレメンティ(アメリカ)
一本 2R3分5秒 ※チョーク
●アンソニー・ジョンソン(アメリカ)
▼第3試合 ライト級 5分3R
○ジェレミー・ステファンズ(アメリカ)
判定
●ディエゴ・サライヴァ(アメリカ)
▼第2試合 ヘビー級 5分3R
○クリスチャン・ウェリッシュ(アメリカ)
一本 1R3分19秒 ※ヒールホールド
●スコット・ジュンク(アメリカ)
▼第1試合 ライト級 5分3R
○マット・ウィマン(アメリカ)
判定
●小見川道大(日本/吉田道場)
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