J-Girls
「風花祭り 『World Queen Tournament 前哨戦』」
2007年11月4日(日)東京・ディファ有明
開場14:30 開始15:00
▼メインイベント(第14試合) 日本VS世界全面対抗戦 51kg契約 2分3R
○グレイシャア亜紀(ソーチタラダ渋谷/WMCインターコンチネンタル女子スーパーフライ級王者/J-GIRLSフライ級王者)
判定 3−0 ※30−29、30−27、30−27
●エイミー・デービス(アメリカ/MTIAライトフライ級王者)
ここまで日本VS世界全面対抗戦は日本の2勝1敗1引き分け。日本が勝ち越すのか、それとも引き分けになるのか、最後を締めるのは、J-GIRLSフライ級王者になって初の試合を迎えるグレイシャアだ。
対戦相手は、当初のアルドラ・へルナンデス(アメリカ)が拳の負傷により欠場したため、エイミー・デービスが代役を務める。
1R、伸びるようなワンツーで前に出てくるデービスに対し、グレイシャアは下がりながらロー。デービスは負けじとパンチでコーナーを詰めたが、グレイシャアはパンチの手数で負けない。
ペースを上げてきたグレイシャアは左右のフックからアッパーの接近戦を仕掛けパンチラッシュ。デービスもパンチで応戦するが、グレイシャアのパンチの回転力の方が断然早い。そのためデービスはすぐにクリンチでしがみついてしまう。
2R、グレイシャアが右ローからパンチのコンビネーションで攻めるも、デービスはすぐに首相撲の体勢にいき追撃を許さない。J-GIRLSのリリースによると、このデービスはデービスは「首相撲ありならフライ級で全米最強」らしいのだが、J-GIRLSルールでは首相撲は禁止。
ルールに対応しきれてないデービスは何度も首相撲にいってしまう。「パンチでガンガン攻めます」と戦前語っていたグレイシャアはパンチの手数を出していくも、距離を潰されてしまい有効打はない。
最終R、デービスは前に出ながら右ハイをクリーンヒット。ダメージを感じさせることなくグレイシャアはローを出しながらワンツー。そして左ハイ。この攻撃でデービスはしかめっ面。ローで前に出るグレイシャアに対し、デービスはクリンチで凌ぐ。
グレイシャアの蹴り足をキャッチすると転ばせる荒々しい攻撃に出るデービス。手数、足数共にグレイシャアが優り、デービスは苦し紛れにバックブロー。度重なるクリンチでデービスにレッドカード(減点)が言い渡された。そのままグレイシャアが手数で圧倒し、判定勝ち。
勝利者インタビューでは、「試合間隔が空いてしまって全然ダメでした。相手のあいている部分が見えていたんですけど、攻撃できませんでした。これじゃあダメですね。出直してきます」と、グレイシャアは納得いかない表情を見せていた。
▼セミファイナル(第13試合) 日本VS世界全面対抗戦 56kg契約 2分3R
○佐々木仁子(チームドラゴン/J-GIRLSフェザー級王者)
判定 3−0 ※30−28、30−28、29−28
●フェリス・ヘリッグ(アメリカ/IKF世界バンタム級王者)
女子プロボクシングの世界王座認定団体WIBA(女子世界ボクシング協会)の推薦選手であるヘリッグはこれまで21戦18勝4KOと勝率が高い。“リリー・ブルドッグ(女ブルドッグ)”のニックネームを持つだけに、1Rからガンガンパンチで前に出るヘリッグ。
前蹴り&パンチの攻撃で佐々木は後退してしまう。パンチのラッシュを仕掛けられると、佐々木は冷静に回り込みながら回避し決定打をもらわずパンチを返していく。
2R、ヘリッグはボクシング仕込みの軽いフットワークからパンチを繰り出す。佐々木は圧力に押されながらも強烈な左右のフックを当てる。
これで急に失速したヘリッグに対し、佐々木は猛然とパンチのラッシュ! ボディから顔面へと重いパンチを叩き込まれたヘリッグは防戦一方となる。
3R、「蹴りをもっと使いたかった」と試合後に反省の弁を述べていた佐々木はパンチでプレッシャーをかける。それを嫌がるヘリッグは前蹴りで突き放すのに必死。完全に手数の減ったヘリッグの顔面に佐々木の上下に打ち分けるパンチがヒット!
ロープにもたれかかりガードするのに精一杯のヘリッグに、佐々木が最後のラッシュを仕掛けたところでゴング。J-GIRLSフェザー級王者の佐々木が貫禄ある試合運びで勝利を掴んだ。
▼第12試合 日本VS世界全面対抗戦 48kg契約 2分3R
○キム・テギョン(韓国/韓国キックボクシングミニマム級王者・韓国格闘技バンタム級王者)
判定 2−0 ※10−9、10−9、10−10
●林田昌子(全日本・藤原/J-GIRLSミニフライ級1位)
林田のセコンドには、全日本キック60kgトーナメントで優勝した山本真弘がつく。1R開始ゴングと同時に、林田が藤原ジム仕込みのローで前に出る。カウンターで合わせるようにテギョンの右ストレートがクリーンヒット! この攻撃で林田は大きくのけぞる。
テギョンはじっくり見ながら距離を詰めると一気にパンチのラッシュ。林田もパンチで応戦しヒザ蹴りを出したところ、これはローブローに。あまりの痛さに立ち上がれないテギョン。しばらくして立ち上がり試合続行をアピールしたが、レフェリーが“危険”と判断。ここまでの試合の判定決着となり、手数の多かったテギョンが勝利した。
▼第11試合 日本VS世界全面対抗戦 48kg 2分3R
○大島 椿(フォルティス渋谷/J-GIRLSミニフライ級2位)
判定 2−0 ※29−28、30−28、29−29
●パティ・テラン(アメリカ/ITBFインターコンチネンタル王者)
大島の対戦相手パティは、女子選手育成に20年以上かけている名門チーム・トッディが自信を送り込む軽量級ファイター。
1R、右ローからワンツーの早い攻撃を見せるラテン。大島は相手の攻撃を見てしまい、後手に回ってしまう。徐々にリズムを上げる大島はパンチで前に出てラテンをロープに詰める。
2R、大島がパンチのコンビネーションでラッシュを仕掛けると、ラテンは下がりながらもパンチを的確に返していく。手数で優る大島に対し、ラテンはクリンチを何度か仕掛けイエローカード(口頭注意)が提示された。
3R、勢いにのる大島。ラテンも負けじと打ち合いに応じるが大島のパンチの回転速度の方が上。一進一退の攻防をの後、判定へ。手数で有利だった大島が僅差で勝利をモノにした。
▼第10試合 日本VS世界全面対抗戦 51kg 2分3R
△岡田敦子(RAPTURE KING/J-GIRLSミニフライ級4位)
ドロー 判定 1−0 ※30−29、30−30、30−30
△ジャン・ウンジョン(韓国/2006年国家代表選抜青少年部−48kg1位)
9月に一度対戦している両者。その時はドローだっただけに今回は完全決着が期待される。前回とは違い1Rから静かな立ち上がり。お互いに様子を探るように手数を出し合う。ウンジョンは前蹴りで岡田を突き離す。
2Rも目立った攻防はなし。岡田が細かいパンチを出すと、ウンジョンはすぐにクリンチを仕掛ける。お互いに“負けられない”という気持ちが強く、うまく噛み合わない展開となる。
最終ラウンドになると、岡田はパンチで前に出る。これに促されるようにウンジョンも手数を出しバックブロー。足を止めて打ち合う場面を見せたが、決め手にかけたまま試合終了。岡田に一票入るも、またしてもドローとなってしまった。
▼第9試合 女子中学生最強決定トーナメント 決勝戦 90秒2R
○陣内まどか(トーエルジム)
延長判定 3−0 ※10−9、10−9、10−9
●神村江里加(侍塾)
※陣内がトーナメント優勝
序盤から激しいど付き合いの両者。お互いに手を出し合い、譲らない攻防を見せる。本戦では決着がつかず、延長戦に突入した。陣内の圧力が上回り、神村はたまらずクリンチしてしまう。主導権を握った陣内はそのまま手数で押し切り終了。
マストシステムの判定の結果、女子中学生最強の称号を得たのは陣内! 「これからプロになって、チャンピオンを目指します!」と、今後の抱負を力強くマイクアピールした。
▼第8試合 バンタム級 2分3R
○AZUMA(y-park/J-GIRLS同級4位)
TKO 1R1分10秒
●成沢紀予(ソーチタラダ渋谷/J-GIRLS同級2位)
8cmも身長で上回る成沢はリーチを生かし、ジャブでAZUMAを寄せ付けない。距離を詰めたAZUMAはボディへの連打から右フック! これがクリーンヒットし、成沢は前のめり。
ダウンカウントが数えられる中、フラフラの成沢は立ち上がる。容赦なくAZUMAがラッシュを仕掛け、2度のダウンを奪ったところで試合は終了。
▼第7試合 フライ級 2分3R
△杉 貴美子(SOLID FIST/J-GIRLS同級3位)
ドロー 判定 0−0 ※30−30、29−29、29−29
△古谷あさみ(谷山ジム/J-GIRLS同級6位)
▼第6試合 ミニフライ級 2分3R
○紅絹(フォルティス渋谷/J-GIRLS同9位)
判定 3−0 ※30−29、29−28、30−29
●山田純琴(y-park/J-GIRLS同級7位)
▼第5試合 ミニフライ級 2分3R
○安倍基江(フリー)
判定 3−0 ※30−28、30−28、30−27
●“ダイヤモンド”酒井理絵(Team Gwinds)
▼第4試合 フライ級 2分3R
○クボチューン・レーナM15(チームRENA)
判定 3−0 ※30−29、30−28、30−29
●☆MIKA☆(ワイルドシーサー群馬)
▼第3試合 バンタム級 2分3R
○アサミ(ブライト横浜)
判定 3−0 ※29−28、29−28、29−27
●奥村ユカ(S-KEEP)
▼第2試合 女子中学生最強決定トーナメント 準決勝 90秒2R
○陣内まどか(トーエルジム)
判定 3−0 ※20−18、20−18、20−19
●紗暉(フリー)
※陣内がトーナメント決勝に進出
▼第1試合 女子中学生最強決定トーナメント 準決勝 90秒2R
○神村江里加(侍塾)
KO 2R0分21秒
●中村すずな(二刃会)
▼第0試合 セミプロルール 45kg契約 90秒2R
△押方優希(レグルス池袋)
ドロー 判定 1−0 ※20−20、19−19、20−19
△真子(KING EXCEED)
<GIRLSアマチュア大会>
▼第6試合 Bリーグ −55kg
○矢野央美(総合格闘技津田沼道場)
判定 2−1 ※20−19、19−20、20−19
●清水さわこ(リアルディール)
▼第5試合 Bリーグ −55kg
○山田麻子(TARGET)
判定 3−0 ※20−18、20−19、20−18
●今井幸子(KFGジム)
▼第4試合 Bリーグ −50kg
○本間俊絵(レグルス池袋)
KO 0分59秒
●朝倉千抄(ソーチタラダ渋谷)
▼第3試合 Bリーグ -50kg
○立川友見(レグルス池袋)
判定 2−0 ※20−19、19−19、20−19
●宍戸久美子(宍戸道場)
▼第2試合 Bリーグ -50kg
○平子幸恵(レグルス池袋)
判定 2−0 ※19−19、20−18、20−18
●長岡久美子(HIDE´S KICK)
▼第1試合 Cリーグ -45kg
○島田有子(KFGジム)
ポイント判定 10−4 2R0分26秒
●中浦麻衣子(リアルディール)
●J-Girls2008年度上半期スケジュール
・1月12日(土)新宿FACE 「国内タイトルマッチ」
・3月2日(日)東京・ディファ有明 「World Queen Tournament 開幕戦」
・5月25日(日)東京・ディファ有明 「World Queen Tournament 決勝戦」
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