J-NETWORK
「Let’s Kick with J 1st」
2008年2月29日(金)東京・後楽園ホール
開場16:30 開始16:45
▼メインイベント(第14試合) J−NETWORKヘビー級王座次期挑戦者決定トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
○シング・心・ジャディブ(インド/パワーオブドリーム)
KO 2R2分5秒 ※ヒザ蹴り
●プリンス・アリ(イラン/イラン大誠塾)
※シングが優勝、4・11後楽園でファビアーノ・サイクロンに挑戦決定
準決勝では1RKO勝利だったシングと延長Rまで戦ったアリ。この結果が試合にどう影響するか?
1R、シングは身長とリーチ差を活かして右ローや左ミドルを放っていくが、アリはバックステップでそれをかわす。手を出すのはシングだが、相手の攻撃を見ているのはアリ。タイミングよく右ミドルとローを当てていく。そしてアリがシングの左に対してカウンターの左フック!
この一発でシングがバランスを崩し、アリが先制のダウンを奪う。再開後、積極的に手を出してくアリ。左フックと右ミドルを当てて、シングのコーナーに追い込んでパンチの連打をまとめる。
2R、シングは左ミドルと右ロー。自ら前に出てプレッシャーをかけながら蹴りを出すため、1Rよりも当たる数が多い。さらにシングはこの攻撃でアリを後退させると組み付いて首相撲からのヒザ蹴りを連打。アリはこれを腕でブロックしてしまうため、シングが面白いようにヒザ蹴りを当てる。
完全に首相撲モードに攻撃を切り換えたシング。アリはシングのヒザ蹴りを受けると、その場に崩れ落ち、すぐには立ちあがれなかったためレフェリーからダウンを宣告されてしまう。これでポイントをイーブンに戻したシングは再開後もアリを首相撲にキャッチ。
するとシングのヒザ蹴りを腕でブロックしていたアリが、腕を痛めて2度目のダウン。そのままカウントアウトとなり、シングが2連続KO勝利でファビアーノへの挑戦権を獲得した。
試合後「準決勝は行けると思ったところで行ったけど、あんなに早くKO出来るとは思ってなかった。決勝は1Rが終わってセコンドに『いかなきゃ負けるぞ』と言われて、勝つ事が出来ました(苦笑)。
2Rにボディとローが効いていたのが分かったし、首相撲を嫌がっているも分かりました。きっと2Rは自分から踏み込んでいったのが良かったと思います」とトーナメントを振り返ったシング。
ファビアーノとは昨年12月にR.I.S.E.で対戦したばかり。しかもシングが1RKO負けという結果に終わっている。
「12月はそこまで長く試合をしていないし、次はフルラウンドしっかりやりたい。自分としてはリベンジマッチというよりも、新しい気持ちで試合したい」と意気込みを語るシング。
首相撲&ヒジ打ちが許されるルールでの試合については「身長を利用して上から攻撃できる」と話している。
また結果こそは2連続KOとなったものの、パワーオブドリームの古川会長は「まだ経験が足りないから練習でやっていることが全然出せてませんね」と厳しい評価。
「まずは練習でやっていることを試合で出せるようになることが課題だと思います」とシングの課題を口にしていた。
一方、今日のトーナメントを会場で観戦していたファビアーノは「シングは僕と試合した時よりもパンチが強くなっていたね。でもそれ以外はそんなに問題ないかな。決勝戦もアリの方が強かったんじゃないかなと思った(笑)」と余裕のコメント。
「首相撲やヒジ打ちは伊藤会長に教わっているし、次の試合でも使ってみたい。狙いはKO勝利だね」とKOでのタイトル防衛を誓った。
▼セミファイナル(第13試合) スーパーファイト K−1ルール 66kg契約 サバイバルマッチ1
○小宮由紀博(フォルティス渋谷/J-NETWORKスーパーライト級1位)
判定2−0 ※30−28、29−29、30−28
●ツグト“忍”アマラ(フリー)
1R、両者の蹴り合いから戦闘開始。小宮はローを蹴りつつ、アマラの蹴り足を掴んでは軸足を払って転倒させる。このRだけで3回も転倒させられ、アマラはリズムを崩されたのではないか。
アマラがハイキック、踵落としと大技を繰り出し、蹴りを放っていくがヒットはなく、逆に小宮の右ボディストレートが鮮やかに決まる。
2R、初回は蹴りを中心に攻撃していたアマラがパンチも繰り出していく。動き回る小宮に頭から突っ込むようにパンチを放ち、これがバッティングとなってしまい小宮が流血。
小宮が右のボディストレートを2度クリーンヒットさせると、アマラも左右のフック。ハイキックに踵落としと蹴りも繰り出すアマラだが、以前のスピードやキレが感じられない。それでも強打を振り回し、徐々にテンポを上げていく。
3R、アマラがパンチで倒しにいく! 左右のフックからアッパーを繰り出し、右のショート。これに小宮も打ち合いに応じ、ショートレンジで激しくパンチが交錯する。アマラの右も当たるのだが、小宮は小さく回りこみながら打ち、右ストレートでアマラに膝を折らせる場面も作る。右の打ち合いはやや小宮が正確性で上回り、判定2−0でアマラを破る金星を得た。
「パンチの強い選手だし、一番向かってくる選手で尊敬していた。今年は新しいことに挑戦していきたい。一番応援してもらえる選手になりたいです」とリング上でのインタビューに答える小宮。入院中の寒川直喜とメールを交換していることを明かし、「勝利の報告を出来るのが嬉しい」と笑う。
そして、「今年は全て勝つ。自分の強さはこんなもんじゃない」とJ-NETWORKのエースらしい発言も飛び出した。
▼第12試合 J−NETWORKスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント準決勝戦第二試合 サバイバルマッチ1
○廣野 祐(NPO JEFA/J−NETWORKミドル級1位)
TKO 3R1分57秒 ※ヒジによるカット
●千春“桃白白”(ボス/J−NETWORKミドル級2位)
※廣野が4・11後楽園での王座決定戦に進出。
1R、千春はパワフルなパンチとミドルキックを繰り出し、廣野はサウスポーからの左ロー、左ミドル、右フック。パワーと勢いを感じさせる千春がアップテンポに攻めていたが、ラスト、千春の右ミドルに廣野が右ストレートをカウンターで突き刺し、千春がクリンチしたところへアッパーを叩き込む。
2R、躍動感のある動きから右ミドル、右ストレートを伸ばしていく千春に、廣野の鋭い左ミドルがグサリ。廣野は左ミドル、左ロー、左アッパーを巧みに決める。千春は全体的な動きは大きいが、有効打がない。
3R、千春が飛びヒザ蹴りを2回繰り出し、踊るような動きからパンチを伸ばしていくが、廣野のパンチがヒットする。組み合ったところで廣野が左の縦ヒジを叩きつけ、千春は流血。ドクターチェックからの再開後、千春は動き回って右ミドル、飛び込んでのワンツーと距離をとった闘い方をするが、廣野の左ミドルに吹っ飛ばされ、傷口が再び開いてしまい2度目のドクターチェック。顔面を真っ赤に染めた千春にストップがかかり、廣野が川端との決勝戦に進んだ。
廣野はリング上でのインタビューで、「アマチュアでのデビュー戦が千春選手で、これまで4回闘って1勝3敗だったので借りを返したかった」とこの一戦に賭けていた執念を語り、「決勝で負けたら意味がない。必ず勝つ」と勝利を誓っている。
▼第11試合 J−NETWORKスーパー・ウェルター級王座決定トーナメント準決勝戦第二試合 サバイバルマッチ1
○川端健司(チームドラゴン/2006年R.I.S.E.
DoAトーナメント第3位)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−27
●拳士(シルバーウルフ/元プロボクシング日本ウェルター級6位)
※川端が4・11後楽園での王座決定戦に進出。
1R、拳士がいきなり右ローを連打、川端がこれに応えてローを蹴り返そうとすると、蹴りに合わせてパンチで一気に攻めて行く。パンチの連打で優勢になった拳士だったが、川端が右ローとテンカオを見せると後退。今度は川端が前に出て右ロー連打とヒザ蹴りで逆襲し、拳士はジャブを出しつつ飛び込んでの右ストレートを狙う。
2R、川端がガードを固めて右ロー連打、拳士とローの蹴り合いをして押していく。ローからパンチに繋げ、拳士がパンチで出て来るとテンカオを合わせる。徹底した右ローとテンカオで川端が拳士をコーナーへ追い込んでいく。川端はローと見せかけてハイキック!
3Rが始まると同時に、拳士が右ローの蹴り合いを挑む! 川端がパンチを出すと、今度はパンチの打ち合い! 拳士がローを出せば右ローを合わせ、ガードを固めつつローを連打、そしてパンチへと繋ぐ。パンチに偏る拳士にローを蹴りまくり、川端が勝利をもぎ取った。
川端はリング上のインタビューで、「何回も危ない場面がありました。チームドラゴンはベルトを持ってからがスタートラインなので、僕もベルトを獲ってスタートラインに立ちたいです」と、王座獲りを宣言した。
▼第10試合 スーパーフライ級次期挑戦者決定トーナメント準決勝 サバイバルマッチ1
△薩摩サザ波(TARGET/J-NETWORKフライ級1位)
ドロー 判定0−0 ※三者とも20−20
△割澤 誠(全日本/AJ/全日本バンタム級2位・J−NETWORKスーパー・フライ級1位)
※バッティングによる負傷で割澤が試合続行不可能となり、2R序盤までの判定
1R、サウスポーの薩摩は大きく距離を取りつつ左ミドル、左ローと離れて闘う。それに対して割澤はローで近付いてショートからのパンチ連打に繋げるという展開。
しかし2Rが始まってすぐ、組み合ってのヒジ合戦をしたところで薩摩がバッティングをしてしまい、割澤は左目蓋の上をカット。ドクターチェックによって試合続行不可能と判断され、そこまでの判定となりドローという結果に。
これによりトーナメント準決勝の勝者がいなくなり、ウエンツとどちらが決勝戦を争うかは未定となった。
▼第9試合 スーパーフライ級次期挑戦者決定トーナメント準決勝 サバイバルマッチ1
○ウエンツ☆修一(スクランブル渋谷/全日本バンタム級3位)
判定3−0 ※30−29、30−29、30−28
●魂叶獅(全日本/はまっこムエタイジム/前J−NETWORKフライ級王者)
スーパーフライ級チャンピオンKENT(湘南格闘クラブ)への挑戦権を賭けて、4選手がトーナメントで対戦。最初に行われたのは、ウエンツ☆修一VS魂叶獅という共に全日本キックを主戦場にする選手同士の潰し合い。
1R、ウエンツがロー、ミドル、ワンツーをテンポ良く繰り出し、何度も首相撲で魂叶獅を転がす。魂叶獅もパンチとローで前に出るが、ウエンツの方が動きが良く、キレも感じさせる。
2Rになると魂叶獅が1Rよりも前に出て、ロー&パンチ。さらに組み付く。ウエンツは入り際に縦ヒジを合わせようとするが、魂叶獅の勢いは止まらない。ローを蹴るもすぐに組み付かれ、みるみる内にスタミナを消耗していくウエンツ。
3R、魂叶獅はパンチで入ってしつこくクリンチ、ウエンツは手が出せず、組み合いでスタミナ切れが著しい。それでも組むだけの魂叶獅に対し、ヒザを単発で当てて行って判定勝ちを収めた。
▼第8試合 54.5kg契約 サバイバルマッチ1
○藤鬥嘩裟(藤/J-NETWORKフライ級王者)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−27
●大原清和(レグルス池袋/J−NETWORKバンタム級2位)
4月にK-1ユースでHIROYAとの大一番を控えている鬥嘩裟。前哨戦となる今回の試合でどんなパフォーマンスを見せるか。
1R、得意の左前蹴りで大原を突き放す鬥嘩裟。これで自分の距離を保つと、そこから右ミドルやテンカオへと攻撃をつなげていく。
大原もジャブを突いてパンチの間合いに持ち込もうとするのだが、鬥嘩裟の鋭い前蹴りとテンカオの前に距離を詰めることができない。
2R、ここでも鬥嘩裟の前蹴りが冴え渡る。大原の胸元や顔面に絶妙のタイミングで前蹴りを突き刺し、大原に攻撃のチャンスを作らせない。
大原が強引に距離を詰めてくれてばヒザ蹴りとヒジ打ち繰り出す鬥嘩裟。ヒジで大原が出血すると、それをグローブで指差してアピールする。対する大原はジャブと右ローで何とか反撃の糸口を掴もうとするが、手数が圧倒的に少ない。
3Rに入っても試合の主導権を握るのは鬥嘩裟。やはり顔面とボディに蹴り分ける前蹴りで大原をコントロールすると、今度はヒジ&ヒザだけでなく右ストレート!
パンチで反撃したい大原に対しても決して引かずにパンチを打ち返す。さらに鬥嘩裟は組んでからのヒジとヒザで確実に大原にダメージを与え、離れた間合いからは強烈な顔面前蹴り!
前蹴りを中心とした攻撃パターンと驚異的なスタミナ&手数で、鬥嘩裟が大原に大差の判定勝利を収めた。
▼第7試合 ライト級 サバイバルマッチ1
○ソンクラー・センチャイジム(NJKF/センチャイムエタイ)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
●細野岳範(チームドラゴン/J-NETWORK同級王者)
1R、お互いにサウスポーから左ローを繰り出す。細野はローとヒジ、ジャンプしてヒジを振り下ろす技を何度か見せる。ソンクラーはパンチをかわして左のストレートとローキック。
2R、ソンクラーが左ミドル、右フックを引っ掛けての左ロー。右のパンチを放っての左ローを当てては、すぐに下がるソンクラーに細野は手が出ない。ジャブを出して距離をとるが、ほとんど効果的ではなかった。
3R、ノラリクラリと左ストレート&左ミドルで距離をとるソンクラー。細野に自分の距離を作らせず、入ってくるとすぐに蹴り戻す。本戦は30−29でソンクラーに一票、残る二人は30−30でドローとなり、延長戦へ。
延長戦になっても細野は前に行かず、右ローを時折蹴るくらい。あとはソンクラーがパンチとキックを当てては距離をとり、ノラリクラリと闘って何とも煮え切らない試合となったが、ソンクラーが判定勝ちした。
▼第6試合 59kg契約 サバイバルマッチ1
○AKIRA(チームドラゴン/J-NETWORKフェザー級王者)
判定2−0 ※29−29、30−29、30−29
●ホセイン・ギャランディ(イラン)
1R、パワフルで回転の速いパンチで迫るホセインにAKIRAは右ミドル狙い、ヒジも見せて接近戦を好むホセインを牽制し、ローに繋げる。ホセインの連打を浴びる場面もあったが、しっかりとアームブロック。
2R、ホセインの圧力に押され気味のAKIRA。左右のフックはアームブロックするが、ボディとアッパーをもらってしまう。ホセインはローの距離を連打で潰し、AKIRAをガード一辺倒にするほどパンチを放つ。
3R、接近戦を挑んだホセインがバッティングでイエローカード、2度のローブローでAKIRAにイエローカードと試合は荒れ模様。ホセインの圧力に押されながらも右ローを蹴り続け、バタつかせたAKIRAが判定2−0で勝利した。
▼第5試合 60kg契約 3分3R ヒジ有り
△黒田アキヒロ(フォルティス渋谷)
ドロー 判定0−0 ※30−30、29−29、30−30
△板橋 寛(スクランブル渋谷)
1R、サウスポーの板橋はワンツー&左右フックから必ずミドルかローに繋ぐ。黒田が組み付いてくると腕を押さえつつのヒジ。右ミドルをクリーンヒットさせられるも、先手先手で攻めて行く。
2Rは逆に黒田が先手を取り、右奥足ローとパンチで前に出る。パンチの打ち合いでも優勢に。勝負の3Rは板橋が何度かいいパンチをヒットさせたが、右ミドルを蹴られすぎ。ヒジも空振りに終わり、黒田が手数を出したものの有効打はなく、ドローに終わった。
▼第4試合 J−NETWORKヘビー級王座次期挑戦者決定トーナメント準決勝第二試合 サバイバルマッチ1
○プリンス・アリ(イラン/イラン大誠塾)
KO 延長1分25秒 ※3ノックダウン
●悠羽輝(和術慧舟会・DURO)
1R、距離をとってローを蹴るアリ。そこから一気に左フックで飛び込んでいく。悠羽輝はこの攻撃をやや受ける場面があったものの、アリのローに右のパンチを合わせ、そこから距離を詰めてパンチの連打をまとめる。アリをロープに詰めて左フック、ヒザ蹴りを当てる悠羽輝。アリも左フックを返して、終盤は悠羽輝を攻め込む。
2R、ここでも右ローを中心に攻撃を組み立てるアリ。悠羽輝はこれを受けながらも右ストレートから左フックで距離を詰める。
アリは悠羽輝の飛び込み際を狙って右ヒジ、さらに距離が開くと右のミドルを的確に当てる。しかし終盤、悠羽輝がアリをパンチでロープまで押し込んで一気に連打をまとめる。
3R、アリは右ローと右ミドルで悠羽輝を近づけさせない。それでも何とかパンチで距離を詰める悠羽輝。するとここで悠羽輝の蹴りがローブローに入り、試合が一時中断となる。再開後、右のミドルを数発当てるアリ。
するとここから悠羽輝が急激に失速。アリが少しでも攻撃を出すと、真っ直ぐに下がってしまい、アリのミドルやローを何発も被弾してしまう。何とか試合終了のゴングを聞いたものの、悠羽輝はもうフラフラだ。
試合は29-28、29-29、29-29でジャッジ1名が悠羽輝を支持するものドローとなり延長戦へ。リングサイドで試合を見ていた大成塾の大成敦塾長はアリに「次のラウンド、自分から行かなかったら、イランに帰すぞ!!!」と厳しい檄を飛ばす。
するとこれに触発されたのか、延長Rに入ると右ミドルを中心にラッシュをかけるアリ。悠羽輝を後退させると左フック、左ボディ、右のヒジ打ちと一気に畳み掛ける。
そしてアリの強烈な右ミドルが悠羽輝のボディを捉えると、遂に悠羽輝がダウン。何とか立ち上がった悠羽輝だったが、口を開いたままでもはやKO寸前の状態。
逆にアリは再開後もすぐにラッシュを仕掛けて、立て続けに悠羽輝から2度のダウンを奪い、延長戦を制した。
▼第3試合 J−NETWORKヘビー級王座次期挑戦者決定トーナメント準決勝第一試合 サバイバルマッチ1
○シング・心・ジャディブ(インド/パワーオブドリーム)
KO 1R1分17秒 ※右フック
●高萩ツトム(チームドラゴン)
1R、長身とリーチ差を活かして距離を取って戦うシング。高萩も細かくステップしながら左ミドルや右ローを蹴る。
シングは距離を詰めてくる高萩を首相撲にとらえると首相撲からのヒザ蹴りを打つ。試合が進むに連れてじりじりと圧力をかけて前に出て行くシング。
そして高萩をロープにまで詰めると、高萩の左フックに対して打ち降ろすような右ストレート! これが高萩の顔面を捉えて、高萩がダウン! このままシングのKO勝利となった。
▼第2試合 J−NETWORKヘビー級王座次期挑戦者決定トーナメント・リザーブ戦 サバイバルマッチ1
○古田太一(アイアンアックス)
判定2−0 ※29−29、30−29、30−29
●カリム“シュガーベア”バイロン(M−FACTORY)
191cm、136kgという巨体を誇り“カナダのボブ・サップ”の異名を持つカリムのキックデビュー戦。その巨体がリングに現れると場内からは大きなどよめきが起こる。
1R、体格差を活かしてゆっくり前に出ていくカリム。古田はサイドステップを使って距離を取りながら左右のローを蹴っていく。これをもらってもお構いなしに前に出るカリムは距離を潰して重い右ストレート、アッパー、右ローを蹴る。さらに古田の体を捕まえるとヒザ蹴りを入れる。
2R、カリムはここでも前に出て重いパンチを繰り出す。さらにパワフルな右ローで古田を何度かマットに転がす。カリムの突進力に動きを潰されてしまう古田。しかし試合が進むに連れてカリムの足が止まり、古田の右ローが効き始める。さらに古田はカリムのボディに右のテンカオ。これでカリムの動きが更に止まる。
3R、明らかに1・2Rと比べて前に出る圧力がなくなったカリム。古田はそこにテンポよく右のローを連打する。さらに古田はローをフェイントにしての右ハイキック! これはクリーンヒットしなかったものの、完全にカリムの手数は減る。さらにカリムは焦りからか、倒れた古田に殴りかかってしまい、痛恨のレッドカード!
結局、カリムは巨漢選手にありがちな、スタミナ切れとローのダメージによる蓄積で判定負けを喫してしまった。
▼第1試合 ライト級 3分3R
○青津潤平(NPOJEFA)
判定3−0 ※三者とも29−26
●生井宏樹(ソーチタラダ渋谷)
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