前田日明プロデュースによる新総合格闘技イベント『THE
OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)』が3月30日(日)東京・ディファ有明にて遂に旗揚げ! 「暴走族、チーマー、ギャングのリーダー、腕自慢」(配布資料より抜粋)といった不良たちが日本全国から集結、3分2RのHERO’S特別ルールを導入し、全22試合が行われた。
会場には超満員札止め1,521人の観客が集まり、チケットの当日券を求めて「ディファ有明オープン以来、過去最高の問い合わせがあった」(大会関係者)という。
ダイヤの原石を発掘するというテーマの元で行われるこのアマチュア大会であるが、“ワル”が一堂に集まるため不測の事態に備え、観客の入場時には「刃物や凶器などを会場に持ち込まないように」金属探知機を使用。また、管轄の警察署の私服警官や、エンセン井上をリーダーとする警備陣が会場に配置され、厳戒態勢下で行われた。
しかし、第1試合後に事件は起こった。“ハマの狂犬”黒石高大がいかにも“ワル”といったメンチ切りでリングイン。試合が始まると、黒石が“山口の暴走戦士”秋山翼のジャーマンスープレックスやパウンド連打で防戦一方に。最後は黒石が秋山のスリーパーホールドに掴まり、レフェリーが試合を止めたものの、応援団がリング下に集まり、その一人がリングに入り込むと、秋山と乱闘寸前になって会場は一時騒然となった。
メインイベントでは、ストリートファイト「夜櫻會」3代目総長の加藤友弥と、首都圏の不良でその名を知らない者はいないと言われる“生きる都市伝説”与国秀行が対決。
ともに250人の応援団をつけたこの一戦は試合前からヒートアップ。序盤から壮絶な殴り合いを展開する中、テイクダウンした加藤がマウントパンチの連打で勝利をもぎ取った。なお、この一戦はベストバウトに選ばれ、加藤が今大会のMVPを受賞している。
大会後、前田プロデューサーは「レベルは大したことないが、軍鶏の喧嘩だったり、普通の試合だったら止められてもおかしくない流れで盛り返したり、仲間の前だけに“負けられない”という気持ちの伝わる試合が見られた。ちゃんと練習する環境があったら、いい選手になると思う選手もいた」と大会を総括。
今後については、「どういう大会なのか様子見だった人もいたはず。体重差は5kg以内にして、過去の経歴や同じぐらいのレベルの選手でマッチメークしていきたい。60kg、70kg、80kgと10kg刻みでトーナメントもやってみたい」と話す。
次回大会は7月19日(土)東京・ディファ有明を予定。出場選手については今回と同様に募集している。全国の“ワル”よ、集まれ!
RINGS「THE OUTSIDER」開催事務局
「THE OUTSIDER」
2008年3月30日(日)東京・ディファ有明
開場13:00 開始15:00
観衆=1,521人(超満員札止め)
<全試合結果>
▼メインイベント(第22試合) 3分2R
○.“夜櫻會三代目”加藤友弥
TKO 2R1分40秒 ※パウンド連打
●“生きる都市伝説降臨”与国秀行
▼第21試合
○“新宿のカリスマ”瓜田純士
TKO 1R2分40秒 ※ドクターストップ
●“100戦100勝の東京ストリートウルフ”aym-jet
▼第20試合
○“ハマの最恐ギャング連合”高垣勇二
一本 1R1分36秒 ※フロントチョーク
●“前橋の暴走柔道王”中村啓紀
▼第19試合
○“日大レスリング部発アマレス王”秋本直樹
TKO 1R終了時 ※ドクターストップ
●“九州剛腕王”上田達也
▼第18試合
○“禅道会の規格外”畑智昭禅道会の規格外”畑智昭
一本 1R0分52秒 ※パウンド
●“ボコボコ説法 荒法師”渡邊聡
▼第17試合
○.“格闘彫師”吉永啓之輔
TKO 1R1分58秒 ※パウンド連打
●“福岡チームパワー特攻隊長”浦野貴之
▼第16試合
○“法曹界の最強戦士人権派 柔術弁護士”堀鉄平
一本 1R0分15秒 ※腕ひしぎ十字固め
●“投てきインターハイX柔道サイボーグ”齋藤匡彦
▼第15試合
○“関東不良ハングマン”小川栄司
TKO 2R0分39秒 ※パウンド連打
●“パワーオブタワー”高橋浩信
▼第14試合
○“一撃必殺シューター”西澤健
TKO 1R1分16秒 ※パウンド連打
●“掲示板のカリスマ" 成り上がりマン”原田桃丸
▼第13試合
○“九州天下一武闘会の刺客”野村剛史
一本 1R1分15秒 スリーパーホールド
●“兵庫の空手バカ一代”奥川光典
▼第12試合
△“都会に放たれたヒューマンハンター”橋本朝人
ドロー 判定 1−0
△“フルボッコ製造機”稲田豊
▼第11試合
○“川崎のデンジャラスKnight”大田洋輔
TKO 1R終了時 ※ドクターストップ
●“関東制圧福岡のリアルサムライ”谷口勇武
▼第10試合
○“ジャパニーズコンバットファイター”伊澤寿人
判定 2−0
●“ガチンコファイトクラブサバイバル戦士”權代裕典
▼第9試合
○“リアルサラリーマン”酒井知一
一本 1R1分03秒 ※腕ひしぎ十字固め
●“ボコボコに介護します”生方宣寛
▼第8試合
○“野球道を極めた格闘戦士”林紘之
KO 1R2分51秒 ※左フック
●“和光の爆裂人間魚雷”Lethal Fat Boy
▼第7試合 3分2R
○“リアルストリートファイター”アパッチ小次郎
判定 3−0
●“禅道会の超新星”梅原直紀
▼第6試合 3分2R
○“津軽のサブミッションマスター”藤井大督
TKO 2R1分30秒 ※バックマウントパンチ→レフェリーストップ
●“栃木のラストエンペラー”菱沼郷
▼第5試合 3分2R
△“楽しく殴り合い”藤沢彰博
ドロー 判定 1−1
△“顔面美容整形マシーン”中村俊太
▼第4試合 3分2R
○“コブシで語る”小林祐介
TKO 1R0分40秒 ※パウンド→レフェリーストップ
●“狂鬼”濱田真吾
▼第3試合 3分2R
○“メイド イン ジャングル”山崎ターザン諭章
判定 3−0
●“インテリジェンスタイガー”秀虎
▼第2試合 3分2R
○“格闘特殊部隊”川端修平
一本 2R0分41秒 ※スリーパーホールド
●“ベースボール狂気”岡本和也
▼第1試合 3分2R
○“山口の暴走戦士”秋山翼
一本 1R1分24秒 ※スリーパーホールド
●“ハマの狂犬”黒石高大
<受賞者> ※( )の数字は試合番号
▼MVP
加藤友弥(22)
▼ナックルズ賞
黒石高大(1)
▼角川春樹賞
林紘之(8)
▼ベストバウト賞
第20試合
第22試合
▼ファイティングスピリット賞
黒石高大(1)
秀虎(3)
中村啓紀(20)
▼根性賞
中村啓紀(20)
吉永啓之輔(17)
梅原直紀(7)
▼ベストグランドテクニック賞
堀鉄平(16)
▼ベストストライキングテクニック賞
林紘之(8)
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