J−NETWORK
「Let's Kick with J the 3rd」
2008年6月1日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
▼トリプルメインイベント3(第14試合) 日タイ3VS3対抗戦 大将戦 59kg契約 サバイバルマッチ1
○ヨーユット・センチャイジム(タイ/NJKF・センチャイジム)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−28
●AKIRA(チームドラゴン/J-NETWORKフェザー級王者)
1R、手足の長いヨーユットはジャブ、前蹴り、右ミドルで距離を取る。AKIRAはヨーユットの攻撃を受けてすぐに右ローを返す。サイドステップでリングをぐるぐると回るAKIRAに対し、じりじりと前に出てプレッシャーをかけるヨーユット。
AKIRAが手を出そうとすると前蹴りでAKIRAをふっ飛ばす。この前蹴りになかなか、距離を詰められないAKIRA。逆にヨーユットは前蹴りのフェイントから右ストレート、ヒジ、ミドルを蹴る。
2R、ここもリングをぐるぐると回るAKIRAと前に出てプレッシャーをかけるヨーユットという展開に。ヨーユットはAKIRAがロープを背負うと左右のミドルを蹴る。AKIRAがパンチで前に出ようとすると組み付いて首相撲に持ち込むヨーユット。
距離が開けばすかさず前蹴りとミドルを蹴って、AKIRAに反撃のチャンスを作らせない。左手を伸ばすようにしてヒザ蹴りを突き刺すヨーユット。守勢に回る場面の多いAKIRAだったが、こつこつと右ローを返す。
3R、右ストレートで前に出るAKIRA。しかしすぐにヨーユットに組まれてしまい、パンチが続かない。右ミドルと左前蹴りを多用するヨーユット。AKIRAは右ローを蹴る。テンカオのフェイントで前に出るヨーユットだが、AKIRAはそれをかわして右ロー!
やや足が止まるヨーユットだったが、AKIRAが手数を増やそうとすると組み付いて、それを許さない。さらにAKIRAがパンチで距離を詰めようとしたところにテンカオ。判定は上手く距離をコントロールして戦ったヨーユット。これで対抗戦は3戦3勝でタイ軍団の完全勝利に終わった。
▼トリプルメインイベント2(第13試合) 日タイ3VS3対抗戦 中堅戦 ライト級 サバイバルマッチ1
○シラー・トーバンセン(タイ/MA・ワイルドシーサー/元ラジャダムナンスタジアム王者)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−28
●細野岳範(チームドラゴン/J-NETWORKライト級王者)
1R、サウスポーの細野はじりじりと前に出て左のローとミドルを蹴る。シラーは細野が前に出てくるのに合わせてヒジと右ストレート、右のミドルを蹴る。細野はパンチでシラーのガードを上げさせて左のロー。
特にシラーの奥(右)足を狙ったローが的確に当たる。その後もローを中心に攻める細野だったが、残り30秒過ぎ、組んだ状態からシラーが右ヒジ! さらに右の立てヒジを連打すると、細野がダウン。シラーが1Rを制した。
2R、シラーは右ミドルを連発。細野はそれをブロック、もしくはスウェーして左ローを返す。するとシラーは組み付いてヒザ蹴り。細野のローに右ストレートを合わせ、距離が詰まればヒジ打ちと首相撲で細野の攻撃を封じ込める。
細野も左ローを当てるものの、1Rほどの手数が出ない。逆にシラーは下がりながら距離を取って右ミドルを蹴って、細野に距離を詰めさせない。
3R、ここまでのラウンドでポイントを取ったと判断してか、シラーは無理に前には出ず。下がりながら細野に手を出させ、そこにカウンターを取るという戦法に切り替える。じりじりと前に出て距離を詰める細野。
ここまで蹴り続けた奥足へのローを狙うのだが、単発に終わってしまう。逆にシラーは完全に逃げ切りモードに入り、細野はその動きを捕まえきれず。1Rにダウンでポイントを奪ったシラーが、それを守りきって勝利を手にした。
▼トリプルメインイベント1(第12試合) 日タイ3VS3対抗戦 先鋒戦 57.5kg契約 サバイバルマッチ1
○ヨンユット・JTクラブジム(タイ/JTクラブ厚木)
判定3−0 ※28−27、29−28、28−27
●大刀国秀(藤ジム/J-NETWORKフェザー級2位)
1R、互いにローとミドルを蹴り合う両者。ヨンユットは軸足払いで大刀をマットにこかす。さらに右ストレートから飛び込んで首相撲に持ち込むヨンユット。大刀はブレイクを待つと、再開後、一気にパンチでラッシュ! 右ストレートと左フックでヨンユットに襲い掛かる。
しかしこの攻撃でヨンユットの闘争本能に火がついたのか、ヨンユットを右ヒジを連打! ダウンにこそならなかったものの、大刀をこの右ヒジでふっ飛ばす。さらにヨンユットが右ボディストレートから大刀のボディにヒザ蹴りを二発! これで大刀がダウン! 何とか立ち上がったものの、ヨンユット優勢のままラウンド終了となる。
2R、このままヨンユットが試合を押し切るかに思われたが、大刀の左ミドルからの左ハイキックがクリーンヒット! これでヨンユットがダウン! 大刀がダウンを奪い返す。再開後、ヨンユットはがむしゃらに大刀に組み付いてヒザ蹴りを連打。
大刀は体をずらして必死にそれをディフェンスする。さらに中間距離でもヨンユットの右ストレートと左フックが当たり、大刀はなかなか攻められない。しかし残り30秒を切ると、ヨンユットは疲れからか手数が減ってしまう。
3R、大刀は組み付こうとするヨンユットに右アッパー! さらに左フックと右ストレートを連打して、ヨンユットを攻め込む。ヨンユットはひたすら大刀に組み付いてヒザ蹴り。
これに苦戦する大刀だったが、ヨンユットをロープに詰めると右のハイキック。これがヨンユットの顔面をかすめるが、ヨンユットは倒れない。明らかに運動量が落ちたヨンユット。大刀はここで逆転を狙いところだったが、ヨンユットの首相撲につかまる時間が長い。
微妙な判定となったがダウン以外に決定打を許さず、試合をコントロールしたヨンユットの勝利となった。
▼セミファイナル(第11試合) 70kg契約 K-1ルール 3分3R
○CRAZY884(クレイジージム/同級3位)
延長判定2−1 ※10−9、9−10、10−9
●千春“桃白白”(ボスジム/同級1位)
※本戦は30−29、29−29、29−29
1R、パンチのプレッシャーで前に出るCRAZYに対し、千春は下がりながらもジャブとインローを的確に当てる。さらに千春はCRAZYの前進に合わせてテンカオ、左ミドル。CRAZYを後退させると左ボディ、右ストレートを当てる。
CRAZYも千春のパンチに右アッパーを合わせて、ガードを下げて「来い、来い」と挑発。しかし千春は自分のペースを崩さない。逆にCRAZYは偶然ながら千春のバッティングを受ける場面があり、やりにくそうな印象を受ける。
2R、ここでも下がりながらローとミドルを蹴る千春。CRAZYのパンチをしっかりとガードして、CRAZYの体をプッシュしてミドルを蹴る。CRAZYは顔面のガードを固める千春に左ボディ!
そこを基点に左右のフックと顔面にパンチを返す。さらにガードを下げて千春のパンチにカウンターを狙うCRAZY。千春もそこに左フック、右ハイキックを飛ばす。
3R、CRAZYは左フックから一気に距離を詰めて左右の連打! ここまではパンチを返していた千春だったが、CRAZYの猛攻にディフェンス一辺倒になる。その千春にCRAZYは右ボディや右フック、さらにガードの間を狙ったアッパーなどで攻め立てる。
やや手数の減った千春だったが、ガードの低いCRAZYに右ストレート! さらに右ハイキックを狙うなど、終盤は自らの攻撃で盛り返した。一進一退の攻防が続いた9分間の判定はやはりドロー! 試合は延長戦へともつれ込む。
延長R、序盤は組み合う展開が続く両者。ここからCRAZYはガードをだらりと下げて、千春を挑発。自らも右ストレートで前に出ていく。それを空振りさせて右ストレート、左フック、右ハイキックを繰り出す千春。これが当たるもののCRAZYは一歩も下がらず、逆に強烈な右ストレートから千春を後退させ、右アッパーを突き上げる。CRAZYが攻勢に出る場面が続いたものの、千春もバックブローやテンカオで反撃に出た。
このラウンドもほぼ互角の試合展開のまま終了となったが、判定はスプリットでCRAZY! 千春に苦戦しながらも、何とかJ-NETWORK連勝を飾った。
▼第10試合 フェザー級次期挑戦者決定戦 サバイバルマッチ1
○KOICHI(新宿レフティ/同級6位)
判定2−0 ※29−28、29−29、29−28
●佐藤政人(ソーチタラダ渋谷/同級1位)
1R、右ストレートを当てようと距離を詰めるKOISHIだが、佐藤は細かくスイッチして構えを変えつつ、ヒザ蹴りとロー。組み付いてKOICHIに攻撃を許さない。しかし2Rに入り、KOICHIが首相撲に持ち込むと、半身になってしまう佐藤。KOICHIはそのまま佐藤をコーナーまで押し込んでヒザ蹴りを連打! するとレフェリーは佐藤のダウンを宣告する。
ほとんどダメージのない佐藤だったが、これでKOICHIがポイントを先取。3Rに入り佐藤が前に出てくるKOICHIに右フック、立てヒジ、そして組んでからのヒザ蹴りなどで猛攻を仕掛けるが、ポイントを奪うまでには至らず。2Rのダウンが勝敗を分ける形でKOICHIが勝利をもぎとった。
▼第9試合 スーパーフライ級次期挑戦者決定戦 サバイバルマッチ1
○ウエンツ☆修一(スクランブル渋谷/同級2位)
TKO 2R0分3秒 ※ドクターストップ
●割澤 誠(全日本/AJ/同級1位)
1R、ローとミドルを蹴って前に出るウエンツ。右ストレートから前に出て、割澤に組み付いてヒザ蹴りを打つ。割澤もウエンツの首相撲に応戦する。このまま1Rが終わり、2R開始となったのだが、1R終了時点で割澤が右すねを負傷。
2R開始直後にドクターチェックが入ると、そのままドクターストップ。両者にとって「これから」という時での試合終了となってしまった。
▼第8試合 ライト級 サバイバルマッチ1
○木村敬明(レグルス池袋/同級6位)
TKO 2R0分2秒 ※ドクターストップ
●塚原光斗(クロスポイント古河/同級12位)
▼第7試合 ウェルター級 サバイバルマッチ1
○奥島健三(レグルス池袋/同級8位)
判定3−0 ※29−28、30−28、30−28
●田島直樹(湘南格闘クラブ/同級7位)
▼第6試合 ライト級 3回戦 ※ヒジあり
○大原清和(レグルス池袋/J-NETWORKバンタム級2位)
KO 2R2分41秒
●橋本 丈(尚武会)
▼第5試合 54kg契約 3回戦 ※ヒジあり
○青津潤平(NPO JEFA/J-NETWORKライト級11位)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−26
●小磯哲史(小鉄組)
▼第4試合 ライト級 3回戦 ※ヒジあり
○川崎 亮(尚武会)
TKO 2R1分20秒 ※ドクターストップ
●田中伸二(ODJ/同級9位)
▼第3試合 70kg契約 3回戦 ※ヒジ無し
○牧野智昭(ソーチタラダ渋谷)
2R判定 2−1 ※20−19、19−20、20−19
●初見克利(クロスポイント古河)
※偶然のバッティングにより試合続行不可能のため
▼第2試合 ウェルター級 3回戦 ※ヒジ無し
○影日“ポパイ”和徳(ボスジム)
TKO 1R2分7秒 ※ドクターストップ
●有村康蔵(藤ジム)
▼第1試合 フェザー級 3回戦 ※ヒジ無し
○磯部和寛(ソーチタラダ渋谷)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−28
●ヒートたけし(和術慧舟会RJW)
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