ZST事務局
「BATTLE HAZARD 03」
2008年8月24日(日)東京・新宿FACE
開場17:30 開始18:30
▼メインイベント(第6試合) 「ZST VS DEEP対抗戦」ZSTルール フェザー級シングルマッチ
○金原正徳(パラエストラ八王子)
KO 1R0分47秒 ※パンチの連打
●杉内 勇(Team-ROKEN)
メインイベントは金原VS杉内の対抗戦第2R。過去にDEEPフューチャーファイトで対戦している両者だが、その時は杉内が一本勝ちを収める。
杉内はかつてZST4兄弟として活躍した今成正和と共に入場、コスチュームも今成がZST時代に使用していたものだ。対する金原は黄色のド派手な柔道衣を着ての入場となった。
1R、サウスポーの杉内に対して金原は右ストレートから前に出て行く。そこから右ミドル、左右のローを蹴る金原。
金原はじりじりとプレッシャーをかけて前に出て行くと、杉内は右フックでカウンターを狙う。それでも前に出て行く金原。
杉内をロープにまで詰めるが、杉内の左のパンチがヒット! これで一瞬、バランスを崩した金原だったが、右ストレートを基点に足をとめての打ち合い。
ここで金原の右ストレート、左フックが立て続けにヒット! 今度は杉内の動きが止まり、そこに左右の連打をまとめる金原。すると杉内が前のめりにダウン! 杉内はそのまま立ち上がることができず、金原が豪快なKO勝ちで大会を締めくくった。
試合後、ハイテンションでマイクを握った金原は「今回はDEEPから選手が乗り込んできたんで、今度は僕と稲津君でDEEPに乗り込んでベルトをZSTに持って帰ってこようかなと。そんな感じで行くんで、応援よろしくお願いします!」と、今後の対抗戦に向けてのメッセージを残した。
●金原正徳のコメント
「試合前に内村君と稲津君の試合を見て、刺激されましたね。特に内村君、僕もボディを打たれる辛さを知ってますけど、あそこから立つ上がるのは本当にしんどいんですよ。それでも2回も立ち上がってきて、さすがチンピラシストだなと(笑)。ただそんな試合を見たからこそ、相手は打撃が得意な選手だったんですけど、僕も打ち合ってもいいかなと思いました。
最後は右ストレート、左フックが効いたんだと思います。セコンドとか周りの人は僕が一発もらってグラッと来たと言うんですけど、僕はそんな覚えはないですね。普段からグラッと来てるんで(笑)。
今回はメインで、対抗戦で、リベンジマッチで、と色々なプレッシャーもあってうつにもなったんですけど、勝ち負けはどうでもよくなったというか。思い切り楽しめればいいなと思ってやりました。それがこの結果につながったんじゃないですかね。
(最後のDEEPに乗り込む発言は?)あれは半分ギャグみたいな感じです(笑)。ただ僕と稲津君はジェネシスの頃からずっと一緒で、これからもチャンスがあれば他の団体の選手や、他の舞台でも試合をしてZSTが強いってことを見せたいと思います。今は所さんが一人で頑張っている状況だと思うんで」
▼セミファイナル(第5試合) 「ZST VS DEEP対抗戦」ZSTルール フェザー級シングルマッチ
○稲津 航(U-FILE CAMP登戸)
一本 1R0分46秒 ※アンクルホールド
●和田竜光(吉田道場)
DEEP対抗戦の第1戦となったのはU-FILE CAMPの稲津と吉田道場の和田。和田のセコンドは吉田道場の小見川道大と井上俊介。稲津はいつものように長南亮の“殺”Tシャツで気合充分の入場だ。
1R、サウスポーの稲津は鋭いインロー。和田はそれを受けながら、右のハイキック。
そのまま胴タックルで稲津をロープまで押し込んでいくが、稲津は反り投げ気味に豪快なテイクダウン。コーナー際で上を取ると、稲津は和田の足をキャッチしてアンクルホールド!
稲津は自分の足を外掛けにして、和田の奥足にひっかけながらバランスを崩すと、一気に和田の足首を絞り上げる。何とか耐え続けていた和田だったが、最後はタップ! 稲津が電光石火の足関節で和田を退けた。
●稲津のコメント
「今回は初めて自分よりも年下の選手と戦って、負けたら終わりのつもりでやりました。その中で早い段階で勝つことができて良かったです。
ZSTでは僕は打撃の選手のイメージがあるみたいですけど、もともとはレスリング出身だし、寝技もやっています。今日は打倒極すべてを出したかったので、よかったですね。
僕も色々なところに出てZSTを盛り上げたいと思っています。他団体の選手と他のリングでやってみたいですね。『ZSTは所だけだろ』って感じで舐められている部分もあるし、僕は所さんに秒殺されましたけど、その辺の他の選手には負けません」
▼第4試合 SB-Xルール ライトヘビー級シングルマッチ
○鈴木信達(武心塾)
KO 2R1分53秒 ※3ノックダウン
●内村洋次郎(パンクラスP’sLAB東京)
階級を上げて挑んだ前回の試合では左ミドルだけで豪快なKO勝ちを収めた内村。
対する鈴木は五味隆典も練習を積む武心塾で師範を務める重量級ストライカー。
打撃を得意にするもの同士がSB-Xルール(※シュートボクシングルールをベースにしたZST独自の立ち技ルール)で激突した。
1R、サウスポーの内村は左ストレートで飛び込んでいく。その左ストレートから細かくパンチをまとめる内村に対し、鈴木はまずディフェンスを固めて内村の様子をうかがう。
内村が飛び込んでくるところに右のテンカオを狙う鈴木。すると内村も左の飛びヒザ蹴りを返す。左ミドルから前に出る内村。
しかし鈴木がそこに右ストレート、左フックのカウンター! これで内村を下げさせるが、内村も再び飛びヒザ蹴りで前に出る。
左ストレートで飛び込む内村に鈴木は左の前蹴り。内村は鋭い左ストレートを何度も放つ。鈴木は内村に組み付くと、細かいヒザ蹴り。右フックを打ちながら前に出る。
2R、左ストレートから左ハイキックを蹴る内村。距離を詰めてくる内村を鈴木は左の前蹴りで突き放す。そして鈴木が左フックから右のヒザ蹴り!
このボディへの一撃で内村の動きが止まる。それでもパンチで前に出る内村だったが、鈴木が前蹴りを上手く使いながら内村を後退させて、左のヒザ蹴り!
これが内村のボディにグサリと突き刺さり、内村がダウン! 内村は必死に歯を食いしばり立ち上がる。
再開後、左ストレートで前に出て行く内村だったが、今度はそこに鈴木がカウンターの右のヒザ蹴り! これで内村は2度目のダウン!
かなりえげつない角度でヒザ蹴りが突き刺さったが、ここでも内村はカウント内に立ち上がる。しかし鈴木がヒザ蹴りの連打を繰り出すと、さすがの内村に力尽きてダウン。鈴木が3ノックダウンによるKO勝ちを収めた。
試合後、鈴木は「皆様の応援と熱い視線を浴びて………これからはJリーガーを目指します! 次は国立競技場で会いましょう!」と持ち前のマイクパフォーマンスで客席を沸かせた。また最後までハートの強さを見せ続け、熱い試合を繰り広げた内村にも客席からは声援が送られた。
▼第3試合 タッグマッチルール ライト級タッグマッチ
○山田哲也(しんわトータルコンバット)
奥出雅之(ゴールドジムサウス東京/チーム09)
TKO 7分29秒 ※レフェリーストップ(山田−伊藤健一)
一本 12分40秒 ※腕ひしぎ十字固め
●伊藤博之(ALLIANCE)
伊藤健一(ALLIANCE)
今大会で唯一のタッグマッチはここ2大会、メインで一本勝ちを収めている奥出と“スーパー高校生”山田。対するは伊藤博之、健一のALLIANCEコンビだ。
1R、先発は健一と山田。健一が鋭いローを放って先手を取るが、サウスポーの山田がコーナー際で左のブラジリアンキック! この一発で伊藤をふっ飛ばし、一気にパンチで押し込み、バックからチョークを狙う。
しかしここはコーナー際のため、健一が博之とタッチ。ここで先に博之がテイクダウンを奪うが、山田が下からスイープ、博之が立ち上がろうとする動きに合わせてバックからチョークを狙う。
続いて奥出と健一のマッチアップ。健一が得意の右ストレートで前に出て行くが、それをかわす奥出。サウスポーの奥出が左ストレートからの右フックを返す。ここで健一が博之とタッチ。
奥出はグラウンドで下になるものの、すぐに博之の腕をキャッチして腕十字。
これは抜かれ逃げられるも、スタンドでは奥出がテイクダウンを奪い、バックからチョークを狙い。博之がタッチしようと自陣コーナーに戻ると、奥出は後ろから博之のボディを蹴る。
ここで両陣営がタッチ。健一が片足タックルでテイクダウンを狙うと、山田はそれを切って亀になる健一からポジションを奪う。
そしてそこから山田が腕十字! 健一の腕を伸ばして一気に極めにかかるが、健一はタップはしない。
山田は腕十字ではなくアームロックに切り替えして、一気に健一の腕を絞り上げると、健一はタップしなかったものの、レフェリーが試合をストップ。
納得のいかない健一だったが、これにより1(博之)VS2(奥出&山田)のマッチメークとなる。
奥出がグラウンドで上を取り博之のバックからチョークを狙う。しかしそれを博之は必死にディフェンス。イノキ・アリ状態に戻す。
ここで奥出は博之の足を持ってローキックを連打! VSホイラー・グレイシー戦の桜庭和志を彷彿とさせる、その場ジャンプからのローキックを蹴る。その後、ブレイクにより試合がスタンドに戻ると、左フックから前に出る博之。奥出がここで山田とタッチする。
いきなり右フックで飛び込んでいく山田。グラウンドで上を取ると上四方からアームロック狙い。腕をクラッチしてディフェンスする博之だったが、山田がそこで腕十字へ! これがしっかりと極まり、博之がタップ!
“スーパー高校生”山田が2連続一本勝ちの大活躍を見せて、山田&奥出組が勝利を手にした。
▼第2試合 RXルール ミドル級シングルマッチ ※レガース&掌底
○渋谷修身(フリー)
一本 1R5分7秒 ※アームロック
●長井憲治(U-FILE CAMP赤羽)
※長井はヒールホールドでエスケープ有り。
元パンクラスの渋谷がZSTに初参戦!しかもレガース&掌底で行われるRXルールでの試合だ。渋谷のセコンドには國奥麒樹真がつく。
1R、サウスポーの渋谷に対してインローを蹴る長井。渋谷はそれを流しつつ、タックルでテイクダウンを奪うと、足関節を仕掛ける。
ここで長井も足関節の取り合いに応じるが、ここは渋谷の方が上。ヒールホールドで長井の左足を絞り上げると、長井がロープエスケープ。このヒールホールドで長井にはドクターチェックが入る。
再開後、その左足で蹴りを出す長井。渋谷がタックルでテイクダウンを狙うと、長井は自ら前転するようにして膝十字へ。渋谷は落ち着いてそれを潰すと、肩固め。そしてマウントへとポジションを変えると、最後はアームロック! これで長井からタップを奪った。
▼第1試合 ZST VTルール ライトヘビー級シングルマッチ
△竹田誠志(U-FILE CAMP町田)
時間切れドロー
△西坂タツヒコ(ノヴァウニオン・ジャパン)
1R、右ストレートから前に出る西坂。竹田は組みヒザ蹴りを入れる。ブレイク後、再び右ストレートで飛び込む西坂。竹田は首投げでテイクダウンを狙うが、ブリッジを効かせて上になったのは西坂だ。
インサイドからパンチを打とうとする西坂に対し、竹田は強烈な顔面蹴り上げ。さらにガードからも左右のパンチを入れて、西坂のパウンドに三角絞めを合わせる。
竹田の下からの攻撃に苦戦する西坂。足関節を仕掛けるが、竹田がグラウンドで上になり、パンチを落とす。ガードから腕十字、タックルでポジションを入れ替える西坂。ここでも竹田はガードからの顔面蹴り上げ。
2R、ここは自らパンチから組み付いていく竹田。コーナー際で西坂をテイクダウンすると、一気にパンチを落とす。西坂も必死に下から腕十字を狙うが、竹田もパンチが顔面を捉える。
さらに竹田は西坂の腕十字を担いでパスガード。サイドポジションから西坂の顔を押さえてヒザ蹴りを落とす。
これを嫌って亀になる西坂。竹田はここで腕十字を狙うが、これは失敗。竹田がガードポジションになる。ここまでの攻め疲れからか、竹田は動きが止まる。
ブレイク後、スタンドに戻るとパンチで前に出る西坂。竹田も足関節を狙うが、西坂がそれを潰して一気にマウントへ! ここから逆転の腕十字を狙うが、これはすっぽ抜けてしまう。
ガードから腕十字を狙う西坂。それを外してパスガードする竹田。竹田がサイドポジションからパンチを落としたところで試合終了となった。試合終了のゴングが鳴ると、二人はマットに大の字。両者とも、スタミナを使い果たしたファイトとなった。
▼オープニングバウト第2試合 GT-Fルール バンタム級シングルマッチ
△横山大輔(X-ONE GYM湘南)
時間切れドロー
△杉田一朗(心温塾)
▼オープニングバウト第1試合 ZST特別ルール ※ダウン&エスケープあり
○山城裕之(しんわトータルコンバット)
TKO 1R1分23秒 ※ドクターストップ
●小林悟朗(U-FILE CAMP.com)
※小林は右ミドルでダウン有り。
▼ジェネシスバウト第2試合 ZSTルールウェルター級シングルマッチ
△稲田 豊(総合格闘技宇留野道場)
時間切れドロー
△松崎哲也(勝村道場/ZFC 原宿)
▼ジェネシスバウト第2試合 GT-Fルールフェザー級シングルマッチ
○大下祐平(ZFC 府中)
一本 1R2分4秒 ※腕ひしぎ十字固め
●長谷川直弘(しんわトータルコンバット)
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