J-HEAT
「B.A.C.S(バックス)
〜BATTLE ATHLETE CHAMPION SHIP〜」
2008年9月26日(金)さいたまスーパーアリーナ
開場17:00 開始18:00
日々ストリートファイトを繰り広げてきた若者たちによる「アマチュア格闘技の甲子園」たる存在を目指し、株式会社J-HEATが旗揚げした新しいアマチュア格闘技大会『B.A.C.S.』(バトル・アスリート・チャンピオン・シップ)。
開会式ではJ-HEAT代表で総合プロデューサーを務める石川忠幸代表が、来年夏に日本武道館で第2回大会を開催することを発表した。
→全日本アマチュア格闘技協会顧問に就任した武田幸三があいさつ
他にも全日本アマチュア格闘技協会顧問に就任した武田幸三、エンセン井上らが挨拶。スペシャルゲストとしてVTRでタレントの安岡力也が「ステゴロを楽しめ!」とメッセージを送った。
ルールは3分1R延長なし、各チーム5名による代表戦で1対戦合計5試合を行い、勝者数の多いチームが勝ちとなる(勝利チームでもKO負けした選手は次の試合には出られない)。
通常の総合格闘技で認められる打撃や投げに加えて頭突き、ヒジ打ちが認められた過激ルールで、グラウンドは寝技も含めて10秒以内(3点・4点ポジションでのヒジ・ヒザは禁止だが頭突きはOK)。
→会場となったさいたまスーパーアリーナ
準決勝第1試合では「関西最強を目指すアマチュア格闘家の大会『強者』を主宰、すでに関西では向かうところ敵なしと関東に殴り込みをかけた」(大会パンフレットより)強者(つわもの)と、「錦糸町の歴史ある暴走族・一寸法師の元24代総隊長補佐・米山和浩代表が率いる喧嘩無双の集団」(同)一寸法師が激突。3対2の接戦で強者が勝利を収めた。
準決勝第2試合は「渋谷を拠点に仕事をしている若者たちが、杉浦代表を慕って集まっている渋谷杉浦道場。といっても格闘家を目指しているわけではない。彼らの道場は、センター街や道玄坂。自分たちの街を守るために闘うことで、腕を磨いてきた猛者たち」(同)である渋谷杉浦道場と、「打撃で総合格闘技に勝つプロ選手の育成を念頭に置く」(同)KIBAマーシャルアーツクラブの対戦。プロ選手も輩出しているKIBAが、5−0のストレート負けを喫するという波乱の展開に。
決勝戦は強者と渋谷杉浦道場の対戦となり、渋谷杉浦道場がまず2勝を挙げ、強者が1勝を取り返したが、副将戦で渋谷杉浦道場が勝利して優勝を決めた。
大将戦は開始4秒で渋谷杉浦道場の林が放ったローキックが金的攻撃となってしまい、長い試合中断となったが、再開後、強者のサップ西成が頭突きをヒットさせて林を流血に追い込み、ドクターストップで一矢報いた。
→最優秀選手賞を受賞したサップ西成(強者)
優勝した渋谷杉浦道場には、優勝賞金100万円が贈られた。そして、最優秀選手には最後の試合で気迫の勝利を収めたサップ西成が選ばれた。
▼決勝戦 渋谷杉浦道場VS強者 大将戦 3分1R
○サップ西成(強者)
TKO 2分33秒 ※ドクターストップ
●林ヒットマン大輔(渋谷杉浦道場)
一発目の林のローキックが西成の金的を直撃してしまい、試合開始4秒でいきなり試合中断。2分のインターナル後、組み付いた西成が足を掬ってテイクダウン。
踏み付けからアキレス腱固めに行くもブレイク。林が胴タックルで組み付き、西成がフロントチョークを仕掛けて引き込むがブレイク。
林がローキックからパンチ、西成もパンチを返すと林が片足タックルでテイクダウン。林が頭突きを見舞ったところでブレイク。西成はハイキックを放ったが足を滑らし、林が上に乗る。
ブレイク後、左フックから頭突きをヒットさせる西成。すると林が右目上から流血、ドクターチェックでストップがかかり、サップ西成が渋谷杉浦道場に一矢報いた。
▼決勝戦 渋谷杉浦道場VS強者 副将戦 3分1R
○仁(渋谷杉浦道場)
判定3−0
●狼鐘闘(強者)
狼鐘闘(ロベルト)はリング上に大きく円を描きながらローキック、仁が間合いを詰めていくとサイドステップですぐに離れていく。突っ込む仁はパンチ、組んでヒザに来た狼鐘闘を投げ倒し、パンチを見舞っていく。
ブレイク後、仁の右フックがヒット、狼鐘闘はバックブロー。ローからパンチを出す狼鐘闘を引き倒し、仁は踏み付けからスリーパーを狙うが10秒では極められない。
組んでくる狼鐘闘は引き込むも仁が蹴り上げ。仁がパンチでラッシュを仕掛け、立ち上がった狼鐘闘にもパンチを見舞ったところで試合終了。
仁が判定3−0で3勝目を挙げ、渋谷杉浦道場が優勝を決めた。
▼決勝戦 渋谷杉浦道場VS強者 中堅戦 3分1R
○拳月(強者)
判定2−1
●ヒロアキ(渋谷杉浦道場)
拳月がローキック、ヒロアキが組み付いていくが拳月は構わず左右のフック。左フックでヒロアキが腰を落とす。パンチで突っ込むヒロアキ、拳月が組むとヒザ蹴りの応酬となる。
これは拳月が有利。パンチで突っ込んで組み付くヒロアキは首投げでテイクダウン、しかし、拳月は両足で首を挟んでしまう。
再びパンチで突っ込み、首投げでテイクダウンするヒロアキだが、上になったのは拳月。
バックからスリーパーを仕掛けたところで時間切れとなった。判定は2−1のスプリットデシジョンとなり、拳月が強者に1勝をもたらした。
▼決勝戦 渋谷杉浦道場VS強者 次鋒戦 3分1R
○鈴木シグナムわたる(渋谷杉浦道場)
判定3−0
●咲本 隆(強者)
咲本のセコンドは我龍真吾。お互いにパンチからハイキック。パンチで突っ込んで行った鈴木が首ヒザから足払いでテイクダウン。スタンドに戻り、咲本がローキック、鈴木が左右のフックで突進する。
鈴木の連打に下がる咲本、組んだ鈴木はさらに頭突き! 咲本の左フック、鈴木もパンチで突進して足払いから踏み付けてマウントパンチ。
ブレイク後、飛び蹴りを見舞う鈴木、足払いでテイクダウンして顔面への踏み付けを連発! ブレイク後、鈴木は右ローキックで前に出る。
咲本はパンチで応戦、鈴木は軸足を払って蹴り上げ、さらにパンチを見舞っていった。判定は3−0で鈴木が勝利。鈴木はポーズをとって渋谷杉浦道場の2勝目をアピールした。
▼決勝戦 渋谷杉浦道場VS強者 先鋒戦 3分1R
○キングジョー(渋谷杉浦道場)
判定3−0
●翔(強者)
ジョーがハイキックからローキック。引き込む翔をジョーが投げまくる。翔も投げで応戦、立ち上がると翔が間合いを取りながらパンチを入れていく。翔が左ミドルを連発、パンチに繋いで胴廻し回転蹴りを放って下からの腕十字。
ブレイク後、今度はジョーが胴廻し回転蹴り、上に乗った翔がパウンド、ジョーは足関節。ブレイク。左右のフックで前に出るジョー、足に組み付く翔の背中にヒジを落とす。
フックから頭突きを繰り出すジョー、コーナーに詰まる翔へ頭突きを連発。寝技に行った翔が足関節を取ろうとしたところで時間切れ。判定3−0でキングジョーが勝利を収めた。
▼準決勝第ニ組 渋谷杉浦道場VSKIBAマーシャルアーツクラブ 大将戦 3分1R
○林ヒットマン大輔(渋谷杉浦道場)
TKO 2分33秒
●工藤啓太(KIBAマーシャルアーツクラブ)
左ストレートを伸ばした工藤を胴タックルでテイクダウンする林。下から腕十字を仕掛けると、工藤が踏み付けて立つ。工藤の左フック、林のローキック。
組んだ林が投げを見舞ってグラウンドで頭突き。ブレイク後、真正面からパンチを打ち合い、工藤のパンチで林がダウンするも下から足関節を仕掛けていく。これは時間切れブレイク。
フックを空振りして膝をついた工藤の背中に林がヒジ連打、上になってパンチを見舞う。
真正面からの打ち合いになると林のパンチが連続ヒット、そのまま押し倒して上から頭突き。スタンドに戻ると打ち合いになり、左フックがカウンターでヒットして工藤が倒れ、林がTKO勝ちした。
渋谷杉浦道場が5−0のストレート勝ちでKIBAマーシャルアーツクラブに勝利し、看板を手にした。杉浦代表は「我々は渋谷と足立区で仕事してます。道場を持っていません。渋谷の街が道場のようなものです」とアピールした。
▼準決勝第ニ組 渋谷杉浦道場VSKIBAマーシャルアーツクラブ 副将戦 3分1R
○フミヤ(渋谷杉浦道場)
TKO 2分58秒
●宇埜勝彦(KIBAマーシャルアーツクラブ)
宇埜がワンツーからミドル、組み付いたフミヤの上を奪い、足関節に行くが時間切れブレイク。フミヤのハイキック、飛びかかる宇埜がそのまま押し倒してパウンドも時間切れブレイク。
宇埜が首投げからグラウンドへ行き、下からの関節を狙うフミヤにパウンドを見舞う。ブレイク後、宇埜が飛び蹴り、バックを奪うフミヤに向き直ってガードポジションになったが時間切れブレイク。
前に出るフミヤが右ストレートから左フック、さらに右ストレート。組み倒した宇埜は上からパンチ。
両者とも大振りのフックを繰り出し、宇埜がグラウンドでマウントを奪うも時間切れブレイク。スタンドから再開すると、フックの合い打ちでフミヤの左フックがカウンターで決まり、宇埜は目を見開いて失神KO負けとなった。
▼準決勝第ニ組 渋谷杉浦道場VSKIBAマーシャルアーツクラブ 中堅戦 3分1R
○ヒロアキ(渋谷杉浦道場)
TKO 2分37秒
●櫻井秀敏(KIBAマーシャルアーツクラブ)
ヒロアキが左右のパンチを出して突進、組み付いてヒザを見舞う。櫻井は左右のストレートにローキック、ヒロアキは櫻井が近寄っていくとパンチ、組んでのヒザ蹴り。ヘッドロックに捕らえる櫻井だが時間切れブレイク。
櫻井には再三ロープつかみの注意が与えられる。ヒロアキは空振りでバランスを崩して座り込んだ櫻井のバックを取り、パンチの連打、コーナーへ詰めてのパンチ連打と一方的な展開となり、ヒロアキがTKO勝利した。
▼準決勝第ニ組 渋谷杉浦道場VSKIBAマーシャルアーツクラブ 次鋒戦 3分1R
○鈴木シグナムわたる(渋谷杉浦道場)
判定3−0
●SATOSHI(KIBAマーシャルアーツクラブ)
鈴木が投げを見舞ってパウンド、SATOSHIは下からの三角絞めも時間切れブレイク。SATOSHIの蹴りをキャッチして倒した鈴木がパウンド、時間切れブレイク。
もう一度SATOSHIの前蹴りをキャッチして鈴木がパウンドに行くがやはり時間切れブレイク。
鈴木が胴タックルでテイクダウンしてパンチを落とす。左ミドルをキャッチしてパンチ、倒して蹴り。
組み付く鈴木が胴タックルからマウントを奪い、パンチを見舞ったが時間切れブレイク。右フックをヒットさせる鈴木は押し倒してパウンドに行こうとするSATOSHIを下から蹴り上げるなど、一方的な試合展開で判定勝利した。
▼準決勝第ニ組 渋谷杉浦道場VSKIBAマーシャルアーツクラブ 先鋒戦 3分1R
○キングジョー(渋谷杉浦道場)
TKO 2分32秒
●吉川正浩(KIBAマーシャルアーツクラブ)
杉浦道場はPRIDEのテーマで入場、奇しくもさいたまスーパーアリーナに再びPRIDEのテーマが鳴り響いた。
突っ込んだジョーが豪快に2度の投げ、グラウンドでパンチを見舞い、スリーパーも仕掛けるが時間切れブレイク。ジョーの首を捕らえる吉川はヒザ蹴り、手を離してハイキック。
ジョーが左右のフックからヒザ蹴り、そしてパンチの打ち合いから頭突きで突っ込む。ジョーは組みにくる吉川のヒザ蹴りに頭突きで応戦、バックから投げを打つ。
吉川は上になってアームロックを仕掛けるが時間切れブレイクに。
ジョーがジャンピングバックスピンキックから一本背負い、吉川が立ち上がるとすぐに投げ、そしてタックルに来た吉川の背中へヒジを突き刺し、パウンドとラッシュ。ジョーが頭から突っ込んでいって頭突きがヒット! 後ろへ倒れこむ吉川、レフェリーが試合をストップした。
▼準決勝第一組 強者VS錦糸町一寸法師 大将戦 3分1R
○ヒロ三河(錦糸町一寸法師)
判定3−0
●GT(強者)
団体戦としては強者がすでに3ポイントを挙げているため決着がついているが、チーム代表の大将戦としてお互い意地でも負けたくないところ。
ヒロが前蹴りで先制、GTの右フックに同じく右フックを返していく。組み付いたヒロは首投げ風に押し倒し、グラウンドへ行くが時間切れブレイク。
再び組み合う両選手、ヒロが片足をとってグラウンドへ行くが、やはり時間切れブレイクに。ヒロが投げを打って上になり、スリーパーを狙うも時間切れブレイク。
ヒロがハイキックからバックキック、そのままタックルでテイクダウンも時間切れブレイクとなってしまう。GTが投げて顔面を蹴り上げようとするも失敗、ヒロがヘッドロックに捕らえて顔面へパンチを見舞ったところでゴングとなった。
3対2で勝った強者の山根代表へ、錦糸町一寸法師の米山代表から道場看板が手渡された。
▼準決勝第一組 強者VS錦糸町一寸法師 副将戦 3分1R
○タケシ(強者)
判定3−0
●小谷田銀次(錦糸町一寸法師)
小谷田はいきなり左右フックで打ち合いを挑み、タケシも正面から打ち合う。小谷田が胴タックルでテイクダウンするが、上になったのはタケシ。
すぐに小谷田がリバーサルするも10秒経ってしまいブレイク。真正面からのパンチの打ち合いから、タケシが首投げ、サイドポジションからパンチを見舞い、時間切れブレイク。
小谷田が打ち合いに行くとタケシの右フックとヒザ蹴りがヒットしてダウン。
小谷田が右フックをヒットさせて前に出ると、タケシは再び首投げ。ヘッドロックで絞め上げる。
ブレイク後、激しくパンチを当て合う両者、その中でタケシが頭突きで突っ込んでの一撃! 場内からどよめきが起こる。パンチを打ち合う中、ゴングが鳴った。判定は3−0でタケシ。この時点で強者のチーム勝利が決定した。
▼準決勝第一組 強者VS錦糸町一寸法師 中堅戦 3分1R
○近藤定男(錦糸町一寸法師)
判定2−1
●拳月(強者)
拳月(けんむん)は青いマスクを被ったまま試合に臨む。拳月がジャンピングパンチを繰り出すと、近藤が組み付いてヒザ蹴り。コーナーで組み合ったままブレイク。
拳月が右フックから組み付いてヒザ蹴り、近藤も脇を差して両者ともテイクダウンを狙うが出来ないまま再びブレイク。
またもジャンプしてのパンチからヒザに行く拳月、近藤は組んでテイクダウンを狙うと拳月はロープを掴んでしまう。
近藤がテイクダウンしてマウントパンチ、しかし拳月の頭がロープの外に出てしまいブレイクに。
組んでのヒザ蹴りを連発する拳月とテイクダウンを狙っていく近藤だったが、コーナーでもみ合っている内にタイムアップとなった。判定は2−1のスプリットで近藤が勝利。
▼準決勝第一組 強者VS錦糸町一寸法師 次鋒戦 3分1R
○咲本 隆(強者)
TKO 14秒
●兼城 俊(錦糸町一寸法師)
咲本はキックボクシングスタイルの慣れた様子でパンチを入れ、頭を下げてガムシャラにパンチを振り回す兼城へ的確にパンチを叩き込む。
右ハイキックからフック三連打の左フックで兼城がダウン、そのまま咲本のKO勝ちとなった。
▼準決勝第一組 強者VS錦糸町一寸法師 先鋒戦 3分1R
○翔(強者)
TKO 0分34秒
●坂本峻介(錦糸町一寸法師)
坂本が右フックを振りながら前へ、翔はローキック。パンチを出しながらどんどん前へ出る坂本、下がりながら回り込む翔。
そこへ翔の左ハイキックが鮮やかに決まり、坂本はダウン。立ち上がり際にも右ハイキックをもう一発! オープニングは秒殺劇となった。
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