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【ケイオスMADMAX】素手による顔面攻撃!空手連合軍が3敗し、格闘技軍団に敗れる

2008/10/13



 10月13日(月・祝)東京・ディファ有明にて、ケイオスプロモーション『CHAOS(ケイオス)MADMAX V』が開催された。

 素手による顔面攻撃の他に、頭突き、ヒジ、投げ、立ち関節技などが認められる、過激とも言えるルールを採用し注目を集めてきた同大会。

 第3回となった今大会では、空手連合軍VS格闘技軍団の5対5マッチが行われた。

 先鋒戦から白熱した試合が展開され、2戦2敗という結果のまま大将戦へ。タイ国ラジャダムナン元フェザー級2位シンポック・ソムラーン(ムエタイ)と内田和久(FSA拳真館/FSAアブソリュート王者)は意地を見せるように乱打戦を展開させる。

 タイで100戦以上の戦績を持つシンポックが優位に立ち、内田から3度のダウンを奪いKO勝ち。この結果を受けて、3勝した
格闘技軍団が勝利となった。

 閉会式に立った主催者である羽山威行FSA拳真館館長は「空手軍団は善戦したと思います。しかし、このままでは終わりません」と次回大会でのリベンジを固く誓っている。各試合レポートは以下の通り。


ケイオスプロモーション
「CHAOS-MADMAX V 地上最強の空手出陣」

2008年10月13日(月・祝)東京・ディファ有明
開場17:00 開始18:00


▼空手連合軍VS格闘技軍団 5対5マッチ 第5試合
シンポック・ソムラーン(ムエタイ/タイ国ラジャダムナン元フェザー級2位)
KO 1R
内田和久(国際F.S.A拳真館/F.S.Aアブソリュート王者)

 国際F.S.Aワールド空手トーナメント軽中量級4連覇、F.S.Aトーナメント2連覇、アブソリュート大会軽中量級2連覇など、輝かしい実績を誇る内田が対抗戦の大将戦に登場。これまで2度行われてきたケイオスでも2戦2勝している。

 序盤から激しい打ち合いを見せる両者。ルールに不慣れなせいか、素手によるパンチを受けたシンポックは一瞬たじろぐ場面を見せる。内田はシンポックに組み付くと、密着しながら頭突き。

 これでシンポックは顔面から流血してしまう。ブレイクがかかり、再開すると激しい殴り合いへ。シンポックの右フックを顔面に喰らい、内田がダウン! シンポックは攻撃を止めずにサッカーボールキックも見舞う。

 フラフラになりながらも立ち上がった内田。追い討ちをかけるようにシンポックの左フックがクリーンヒット。内田はしがみつくようにダウンを喫する。ここで試合は止められてもおかしくない状況だったが、試合は続行する。

 必死に立ち上がった内田は前蹴り、ミドルと蹴りで突き放すが、蹴り足を掴んだシンポックがカウンターの左ストレート! 

 後方にゆっくり倒れた内田は立ち上がることが出来ず、レフェリーがストップ。内田は意識をもうろうとさせながらも試合続行を訴えたが、シンポックの勝利となった。




▼空手連合軍VS格闘技軍団 5対5マッチ 第4試合
折茂 剛(極真会館浜井派)
KO 1R ※右ハイキック
JOM太郎(フリー/プロレスラー)

 極真会館浜井派の若手の有望株、折茂の攻撃に対し、JOMはすぐに密着し投げを狙う。

 ブレイクがかかり、いったん離れる両者。折茂が右ローを放つと、JOMはダメージを負い前に出ることが出来ない。

 ロー連打で苦しそうな表情を浮かべるJOMは折茂にしがみつくのに必死。

 ガードが下がったJOMの顔面に、折茂の右ハイがクリーンヒット! これでばったりと倒れたJOMは失神してしまい、折茂がKO勝ちを収めた。


▲最優秀賞を受賞した折茂(中央)。左は極真会館浜井派の浜井識安代表




▼空手連合軍VS格闘技軍団 5対5マッチ 第3試合 オープンフィンガーグローブハンデマッチ
ベッカセーム野獣(ムエタイ/タイ国元ラジャダムナンウェルター級王者)
TKO 2R2分53秒 ※レフェリーストップ
山下敦央(全空連内田塾)

 白蓮会館主催第22回全日本空手道選手権大会重量級3位、全空連内田塾第11、13、14回JAPAN GAME王者の山下と対戦するのは、タイ国元ラジャダムナンウェルター級王者のベッカセーム。

 100kgの山下に対し、ベッカセームは70kgと30kg差があるために、この試合はオープンフィンガーグローブ着用となった。

 1Rから積極的に攻撃を仕掛けたのは山下。パンチでガンガン前に出るも、ベッカセームは余裕の表情を浮かべながらスウェーなどで一発もパンチをもらわない。

 ベッカセームが組み付きに行くと、山下はスタンディングのフロントチョークを決める。しかし、ベッカセームは体重差を感じさせることなく山下をこかし、会場は大盛り上がり。

 山下は距離を取りながら前蹴り、ミドル、そして大振りのパンチを繰り出すが、ベッカセームに当たらない。

 2R、ベッカセームのフックで山下がダウン。その後、ベッカセームのヒジで山下は額をカットし、大出血。3度目のドクターチェックで試合はストップし、ベッカセームがKO勝利した。





▼空手連合軍VS格闘技軍団 5対5マッチ 第2試合
内田将仁(受即攻空手無門会)
判定2−1 ※30−29、29−30、30−28
RIKIYA(AX KICK/キックボクシング)

 1R、内田は左手を前に突き出す無門会の秘技“受即効”の構えでプレッシャーをかける。打ち合いを避けるようにRIKIYAが組み付きにいくと、内田はすかさずスタンディングのアームロックを決める。

 倒れても内田が決め続けたところ、うめき声をあげたRIKIYA。ドクターチェック後、RIKIYAは何事もなかったかのように試合を進める。

 ヘッドロックを仕掛けたRIKIYAは顔面パンチを連打。これで内田は左目を大きく腫らし、鼻から血を流す。

 2、3Rと、カウンターを狙う内田に対し、RIKIYAがひたすら組み付きに行き、すぐにブレイク。この展開が繰り返されたまま、試合は終了。僅差で内田が勝利した。

 膠着試合となったために観客からブーイングが起こる。マイクを握った内田は「不甲斐ない試合をしてしまいました。プロとしての自覚を持って次に備えたい」とコメントした。




▼空手連合軍VS格闘技軍団 5対5マッチ 第1試合
紅 闘志也(フリー/キックボクシング/PK-1世界ムエタイSウェルター級王者)
TKO 1R ※ドクターストップ
田村直孝(世界空手道士道館)

 パンチで勝負する田村に対し、紅が首相撲からのヒザ蹴りをひたすら繰り出す。

 防御できない田村は防戦一方となり、倒れこむのみ。首相撲を嫌がる田村が尻もちをついたところに、紅がヒザ!

 額をカットした田村にドクターチェックが入り、試合続行は不可能に。倒れた相手に攻撃することは反則となるが、“故意ではない”と判断され、紅の勝利となった。



▼空手交流試合 ケイオスルール 3分3R
佐藤真之(F.S.A拳真館/FSA拳真館中量級王者)
判定3−0 ※30−27、30−29、30−28
谷口 聡(理心塾/極真大阪冬の陣重量級優勝)

 ケイオスで現在2戦2勝の佐藤がリングインすると、会場にいた女性ファンから黄色い声援が送られる。

 1R、組み付いては密着する谷口が、ひたすら頭突きを狙う。持ち味の打ち合いが出来ず、困惑気味の佐藤だったが、3Rから反撃に出た。

 一定の距離をとりながら、佐藤は右ロー。谷口は前に出られずにそのまま終了のゴングを聞いた。




▼空手交流試合 ケイオスルール 3分3R
米助(理心塾/西日本グローブ空手王者)
KO 2R0分46秒
宝山 力(F.S.A拳真館/新空手交流試合準優勝者)

 序盤からごつごつとした殴り合いが展開される。お互いに一歩もひかない展開が繰り広げられる中、勝負をわけたのが米助のヒザ蹴り。

 顔面に食らった宝山は血を流しながらダウン。必死に立ち上がるもヒザ蹴りを再び喰らい、宝山はKO負けした。



▼女子空手ルール エキシビジョンマッチ
−加藤なおみ(国際F.S.A拳真館)
勝敗なし
−布目愛美(国際空拳道空手 誠心会)



▼瀬戸信介 中国武術 長拳演武



▼F.S.A拳真館少年部合同演武


【関連リンク】
≫国際F.S.A拳真館空手道連盟公式サイト
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