ZUFFA
「UFC91 COUTURE VS LESNER」
2008年11月15日(土)アメリカ ネバダ州ラスベガス MGMグランドガーデン
<全試合結果>
▼メインイベント ヘビー級タイトルマッチ 5分5R
○ブロック・レスナー(アメリカ)
TKO 2R3分7秒 ※レフェリーストップ
●ランディ・クートゥア(アメリカ)
※クートゥアが王座防衛に失敗、レスナーが新王者に。
今回がUFC復帰戦となったクートゥアが、自らが保持するUFCヘビー級のベルトを賭けて、元WWEのスーパースターのレスナーと激突。UFCのベルトと共にクートゥアが入場すると、超満員の会場からは大声援が送られる。ヘビー級という階級ではあるものの、体重ではレスナーがクートゥアよりも20kg重い。
1R、クートゥアが先に距離を詰めてテイクダウンを狙う。レスナーはクートゥアの首をキャッチしてヒザ蹴りを突き上げる。レスナーに金網に押し込まれたクートゥアだが、離れ際に右フックを叩き込む。スタンドの攻防になるとレスナーはパワフルなタックルでクートゥアを金網に押し込む。そしてレスナーがクートゥアの体を金網から引き出すようにしてテイクダウン、ハーフガードからパンチを落とす。
クートゥアもレスナーの足をキャッチして、体を反転させてタックルでレスナーを金網に押し込む。立ち上がろうとするレスナーの後ろに回りこむクートゥア。レスナーはクートゥアを前に落としてグラウンドで上を取る。ハーフガードで上になるレスナーはクートゥアの手を自分の膝で押しつぶして鉄槌。
クートゥアはレスナーの脇を差して立ち上がると、レスナーを金網に押し込んでいく。ここでクートゥアがレスナーの足をクラッチして、レスナーの体を大きく持ち上げるが、レスナーも必死にテイクダウンをディフェンスする。
2R、互いにジャブを繰り出す両者。ここでレスナーの右のパンチがクートゥアにヒット! 一瞬、これでクートゥアの動きが止まる! しかしクートゥアは組み付いてくるレスナーを金網に押し込み、追撃を許さない。ここでテイクダウンの攻防となるが、その離れ際にクートゥアが右フック! レスナーも強烈な右ストレートを返す。
レスナーのジャブに右フックをかぶせるクートゥア。レスナーをそのまま金網に押し込んでいく。レスナーは金網を背にしてクートゥアのテイクダウンをディフェンスしながら、細かくクートゥアの顔面にパンチを入れる。そしてレスナーがクートゥアの首をキャッチして強烈なヒザ蹴り!
さらにレスナーがワンツーを放つと、右ストレートがクートゥアの側頭部を捕らえ、この一発でクートゥアがその場に倒れ落ちる。力なく倒れたクートゥアにレスナーがパウンドを連打! クートゥアの動きが止まったところで、レフェリーが試合をストップ! レスナーがクートゥアを下し、UFC3戦目にしてUFCヘビー級のベルトを腰に巻いた。
▼セミファイナル ライト級 5分3R
○ケニー・フロリアン(アメリカ)
一本 1R4分3秒 ※チョークスリーパー
●ジョー・スティーブンソン(アメリカ)
ライト級戦線を占う注目の一戦。フロリアンはショーン・シャークとの王座決定戦に敗れた後、5連勝と着実に勝ち星を重ねてきた。一方のスティーブンソンは今年1月、BJ・ペンに壮絶な一本負けを喫したが、7月にはグレイソン・チバウに得意のギロチンチョークで一本勝ちを収めている。
1R、サウスポーのフロリアンはいつものように足を使って距離をとる。スティーブンソンは細かいパンチで前に出て行くが、フロリアンはタイミングよく右アッパー、右フックを叩き込む。さらにフロリアンは飛びヒザ蹴り! スティーブンソンがフロリアンを追い回すが、フロリアンは下がりながら右フックを当てる。片足タックルでフロリアンを金網に押し込むスティーブンソンだが、フロリアンは倒れない。
それならばとフロリアンの体を高々と持ち上げてテイクダウンを奪うスティーブンソン。しかしフロリアンはすぐに金網を背にして立ち上がる。スタンドの攻防になるとフロリアンが右手で距離を測りながら左ハイキック。そしてスティーブンソンが組んでくると、逆にスティーブンソンの足をかけてテイクダウンを奪う。
フロリアンは落ち着いてスティーブンソンの足を超えてパスガードすると、マウントポジションからパンチを打ち込む。スティーブンソンが背中を見せると、フロリアンはバックからチョークスリーパー! これでスティーブンソンがタップ!
フロリアンがスタンド、グラウンドでスティーブンソンを完璧にコントロールし、見事な一本勝ちを収めた。トップコンテンダーのスティーブンソンに圧勝したフロリアンは試合後、ライト級王者のBJ・ペンに挑戦を表明! BJVSフロリアンのタイトルマッチは実現するか?
▼第7試合 ウェルター級 5分3R
○ダスティン・ハザレー(アメリカ)
一本 1R3分59秒 ※アームバー
●タムダン・マックローリー(アメリカ)
1R、いきなり左右の連打で前に出るマックローリー。ハザレーもパンチで応戦し、飛びヒザ蹴りを見せる。その後、手数が減る展開となるが、ハザレーの右ストレートが当たる。マックローリーは右ロー、ハザレーの蹴り足を取ってテイクダウンする。
ここでハザレーがガードポジションからオモプラッタ! マックローリーの右腕が捻じ曲がるが、マックローリーはタップしない。しかしハザレーがマックローリーの腕を伸ばし、最後はアームバーのような形でタップを奪った。
▼第6試合 ヘビー級 5分3R
○ガブリエル“ナパオン”ゴンザガ(ブラジル)
TKO 1R1分1秒 ※レフェリーストップ
●ジョシュ・ヘンドリックス(アメリカ)
昨年4月にミルコ・クロコップにKO勝利を収めたゴンザガだが、その後はランディ・クートゥア、ファブリシオ・ヴェウドゥムに連敗。今年は1勝1敗の戦績となっている。そのゴンザカと対するヘンドリックスは今回がUFCデビュー戦で、18勝4敗1無効試合の選手だ。
1R、サウスポーのヘンドリックスはすぐにゴンザガにタックルで組み付く。ゴンザガはそのヘンドリックスを首相撲に捕らえてボディにヒザ蹴り。ヘンドリックスがそれを嫌がって距離を取ると、そこに右フック、左ボディを打ち込む。
その後も何とかテイクダウンしようと組み付くヘンドリックスだったが、首相撲の対応が全くできず、ゴンザガが面白いようにヒザ蹴りをボディに突き刺す。そしてヘンドリックスの顔が上がったところにゴンザガが右ストレート! この一発でヘンドリックスがその場に崩れ落ち、ゴンザガがパウンドを落としたところでレフェリーが試合をストップ。ゴンザガが格の違いを見せ付けた。
▼第5試合 ミドル級 5分3R
○デミアン・マイア(ブラジル)
一本 1R2分13秒 ※チョークスリーパー
●ネイト・クォーリー(アメリカ)
元柔術世界王者でUFCではサブミッションによる一本勝ちで3連勝中のマイア。セコンドにはヴァンダレイ・シウバがつく。
1R、サウスポーのマイアはじりじりと距離を詰めて左ストレート。タックルを切られるものの、自ら引き込んでスイープを狙いながら、テイクダウンに成功する。ここからダミアは一気にパスガード、マウントからバックとポジションを移行させ、最後はチョークスリーパーで一本勝ち。マイアがその柔術テクニックを存分に発揮し、UFC4連勝を飾った。
▼第4試合 ライト級 5分3R
○アーロン・ライリー(アメリカ)
判定3−0
●ジョルジ・グージェウ(ブラジル)
▼第3試合 ライト級 5分3R
○ジェレミー・ステファンズ(アメリカ)
KO 3R0分39秒 ※右アッパー
●ハファエル・ドス・アンジョス(ブラジル)
▼第2試合 ライト級 5分3R
○マーク・ボチェック(カナダ)
一本 3R3分16秒 ※チョークスリーパー
●アルビン・ロビンソン(アメリカ)
▼第1試合 ウェルター級 5分3R
○マット・ブラウン(アメリカ)
一本 2R0分57秒 ※腕ひしぎ十字固め
●ライアン・トーマス(アメリカ)
※今大会の模様はWOWOWにて16日(日)23:50〜、18日(火)19:00〜放送を予定。
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