新日本キックボクシング協会
「BRAVE HEARTS 10」
2009年1月18日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼トリプルメインイベント(14試合) 71kg契約国際戦 3分3R
○武田幸三(治政館/元ラジャダムナンスタジアムウェルター級王者)
KO 1R2分58秒 ※3ノックダウン
●リッティデート・ウォースラポン(タイ)
大晦日Dynamite!!で川尻達也に壮絶なKO負けを喫した武田が、大晦日から約20日のインターバルで予定通りに今大会に参戦。
52戦35勝(5KO)13敗4分の戦績を持つリッティデートと対戦した。武田は記念すべき70戦目の試合を勝利で飾ることが出来るか?
1R、リッティデートの奥足を内側から蹴る武田。この蹴りでリッティーデートのバランスを崩し、左フックを顔面に打ち込む。さらに武田は近い距離で左右のフック! じりじりとプレッシャーをかけてリッティデートを下がらせて、リッティデートの左足に左右のローキックを蹴る。
これを何とか耐えていたリッティデートだったが、終盤、武田の右ローでダウン。再開後、武田はローキックでラッシュをかけ、立て続けにリッティデートから2度のダウンを奪い、リッティデートをマットに沈めた。
試合後の控え室で武田は「すぐに引退というわけではないですけど、もう1回デビューした頃を思い出してイチからやり直したい。
今年1年は色々と考えなきゃいけない年になると思います。本当に最後のラストスパートにしたいです」と今後の去就についてコメント。
一時は出場選手に名前が挙がっていた2月のK-1MAXについては「出る出ないに関わらず、2、3日休んで練習を再開します。ひどい時には試合が終わって1ヶ月くらい休まないと疲れがとれない時もあったんです。自分に残された時間は少ないので、集中して練習したいですね。(出場の可能性はある?)そうですね」と明言は避けた。
▼トリプルメインイベント(13試合) 69kg契約国際戦 3分3R
○荻野兼嗣(ビクトリー/日本ウェルター級王者)
判定2−0 ※30−29、30−29、30−30
●モンクットーン・サックチャイナロン(タイ/プロムエタイ協会ウェルター級8位)
昨年7月にチャンピオンとなった荻野がタイ人の壁に挑んだ。8月のゲン・カー戦では敗れている荻野だが、11月にはタイで勝利。対戦相手のモンクットーンはプロムエタイ協会ウェルター級8位(※パンフレットによる)の実績を持つ。
1R、サウスポーの荻野に対し、モンクットーンは右ミドル、奥足へのローキックを蹴る。荻野はパンチのフェイントを入れながら前に出て左ミドル。モンクットーンのローキックに右フックを合わせる。距離が離れると右ローを蹴る荻野。モンクットーンは足を使って距離を取りながら、一気に右ヒジで飛び込む。
2R、モンクットーンは左のアウトロー、前蹴りで距離をとって右のハイキック、ミドルキックを蹴る。さらにマットに手を着いてカポエイラキック!
右の顔面前蹴りで荻野を吹っ飛ばす。荻野も左ハイキックから左ストレートを放つが、クリーンヒットはない。
3R、下がりながら距離を取りミドル、前蹴りを放つモンクットーン。なかなかモンクットーンの動きを捕まえきれない荻野だったが、左ボディストレートでモンクットーンの足を止めると、試合終了間際に渾身の右フック!
これがモンクットーンの顔面を捉え、モンクットーンがバランスを崩す。残り時間が少なくKOはできなかったものの、この攻撃でポイントを奪った荻野が判定勝利を収めた。
▼トリプルメインイベント(12試合) 53.6kg契約 3分3R
△レオンケイスケ(誠真/日本フライ級王者)
判定0−0 ※30−30、30−30、29−29
△木暮 智(ビクトリー/日本バンタム級1位)
フライ級王者のレオンとバンタム級1位の木暮が契約体重で対戦。チャンピオンとトップランカーによる階級を超えた戦いが実現した。
1R、サウスポーの木暮は距離を取って左ミドルと左ロー。木暮はそれをブロックしてパンチで距離を詰めてローにまでつなげる。
序盤はこの攻撃が当たっていたレオンだが、木暮が徐々に距離感を掴み、左ミドルを当てていく。
2R、ここも下がりながら左ミドルを蹴っていく木暮。レオンはそれを受けて左フック、左ボディ。木暮はレオンが左フックを打ってくると、そこにカウンターの縦ヒジを狙う。その後も木暮が左ミドル、レオンがそれをブロックして左フックからパンチをまとめるという展開が続く。
3R、インローから前に出ていくレオンは、木暮を下がらせて左右のフック。木暮も距離を取って左ミドルを蹴ろうとするが、レオンの前進を止められず、組み付く場面が目立つ。レオンはその組際を狙って右アッパー、右フックを打つがダメージを与えるまでには至らない。試合はどちらも決定的な場面を作らないまま、ドローに終わった。
▼セミファイナル(第11試合) 59kg契約国際戦 3分3R
○蘇我英樹(市原/日本フェザー級3位)
KO 3R1分47秒 ※右フック
●サクナロン・ソーワラピン(タイ)
昨年10月に菊地剛介とフェザー級タイトルマッチを戦い、判定負けでベルト獲りのチャンスを逃している蘇我。菊地が現在は長期休養中だけに、その間は勝ち続けておきたいところ。対戦相手のサクナロンは40戦30勝(6KO)10敗の28歳。
1R、サウスポーのサクナロンはパンチで突進してくる蘇我に左ミドル、左ストレート、左ヒジと徹底して左の攻撃。蘇我はそれをもらいながらも構わず前に出てパンチを強振する。
2R、蘇我がサクナロンの左ミドルをブロックして左フック。さらに強烈な右のパンチで前に出て行くが、そこにサクナロンがヒジ打ち!
これで蘇我は左目尻をカットし、鮮血が滴り落ちる。勝利を確信して笑顔を浮かべるサクナロンだったが、試合は続行。すると蘇我はこれまで以上に圧力をかけて、下がるサクナロンにパンチとヒジ打ちを連打する。
そして3R、一気にラッシュをかける蘇我。パンチでサクナロンの動きを止めると、強烈なローキック。そしてサクナロンのガードをこじ開けるようにパンチをねじ込んで遂にダウンを奪う。再開後、蘇我はロープを背にして逃げるサクナロンの怒涛のラッシュ! 最後は左ボディからの右フックでサクナロンを悶絶させ、豪快なKO勝利を収めた。
▼第7試合 58kg契約国際戦 3分3R
○雄大(治政館/K-1甲子園初代王者)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−28
●杜恆霖(香港)
一昨年の大晦日Dynamite!!でK-1甲子園初代王者となった雄大。ここまで新日本キックでは4戦4勝の結果を残してるが、今回の対戦相手である杜恆霖は日本バンタム級のトップランカーと引き分けた実績を持つ。雄大にとっては真価の問われる試合となった。
1R、雄大は左インロー、左ミドル。これでリズムを取りながら、インローからの左ハイキック! これが杜恆霖の頬をかすめ、杜恆霖の動きが止まる。
雄大は杜恆霖をロープに詰めるとボディに右のヒザ蹴り。ここから杜恆霖のボディを狙って左のボディブロー、右のヒザ蹴りを出す。
2R、雄大はワンツーから奥足ロー。このコンビネーションで杜恆霖の足を止めて、いきなりの右ストレート。
杜恆霖は雄大の多彩な攻撃に反撃のチャンスをつかめない。逆に雄大は1Rと同じように右ヒザ蹴りをボディに突き刺し、右ストレート、左右のハイキックと一気に攻め込む。
3R、もはや雄大の攻撃に防戦一方となる杜恆霖。雄大は顔面とボディにパンチを打ち分け、ハイキック、ヒザ蹴りで杜恆霖を一方的に攻め続ける。杜恆霖はコーナーにもたれかかるようにして、何とか試合終了のゴングを聞いたが、力の差は歴然。KOこそ逃した雄大だったが、その実力を改めて証明した。
▼第10試合 日本フェザー級 3分3R
○風神和昌(野本塾/同級4位)
判定3−0 ※29−28、29−28、29−28
●内田雅之(藤本/同級1位)
▼第9試合 ミドル級国際戦 3分3R
○宮本武蔵(治政館/同級7位)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−28
●金世基(韓国)
▼第8試合 日本バンタム級 3分3R
○池田茂由(伊原/日本フライ級1位)
判定2−0 ※30−29、30−28、30−30
●阿部泰彦(JMN/日本バンタム級2位)
▼第6試合 日本ライト級 3分3R
○勝次(藤本)
TKO 3R1分30秒
●ジョニー・オリベイラ(ブラジル/トーエル)
▼第5試合 日本ライト級 3分2R
○竹若佑輝(八景)
判定3−0 ※20−18、20−18、20−19
●湯澤尚矢(伊原道場)
▼第4試合 日本バンタム級 3分2R
○江幡 塁(伊原土浦)
判定2−0 ※20−20、20−19、20−19
●やす吉(治政館)
▼第3試合 日本ライト級 3分2R
△直闘(治政館)
ドロー 判定
△鬼斬(ホワイトタイガー)
▼第2試合 日本ライト級 3分2R
○松本憲幸(伊原稲城)
KO 1R1分25秒
●照島太郎(市原)
▼第1試合 日本ライト級 3分2R
△TATSURO(ビクトリー)
ドロー 判定
△石堂大地(横須賀太賀)
|