Zuffa
「UFC93 FRANKLIN vs HENDERSON」
2009年1月17日(土/現地時間)
アイルランド・ダブリン THE O2
<全試合結果>
▼第10試合 ミドル級 5分3R
○ダン・ヘンダーソン(米国)
判定2-1 ※29-28、27-30、29-28
●リッチ・フランクリン(米国)
1R、左ミドルを打つフランクリンに対し、ヘンダーソンは右ローを当てていく。相手の左ミドルに右ストレートのカウンターをヒットさせたヘンダーソンは、下がる相手へ飛び込んでいくも、足が滑ってしまう。それでもすぐに組み付きテイクダウンに成功したヘンダーソンは、ハーフガードを取る相手にヒジを落とし、さらにフランクリンが亀になるとパンチを当てていく。フランクリンは立ち上がり離れるが、ヘンダーソンの右ローをもらってしまう。さらにヘンダーソンは組んでからの連打。フランクリンは走りながらパンチを放つが、ヘンダーソンは右ストレートのカウンターを合わせる。
2R、打撃の交換からお互いに組み付き、ポジションを奪い合うも、テイクダウンはならず。フランクリンは離れて右ジャブ、そして左ミドル。対するヘンダーソンは、得意の組んでからのアッパーを見せる。終盤にヘンダーソンがテイクダウンに成功するが、フランクリンが足を利かせてパスを許さず。一方のヘンダーソンはパウンドを落としていく。
3R、ヘンダーソンの右ローをもらい、足が流れてしまうフランクリン。踏み込んできた相手に組み付きヘンダーソンは倒そうとするが、フランクリンは踏ん張る。それでもヘンダーソンはしつこく食らいつき、テイクダウン、ケージに押し込んでいく。フランクリンはヘンダーソンの脇をくぐり、ポジションを入れ替え、バックを狙う。立ち上がったヘンダーソンだったが、逆にケージに押し込まれてしまう。
フランクリンが離れ、再び打撃戦に戻ると、フランクリンは左ミドルから組み付き、ヘンダーソンをケージに押し込む。やや動きにスピードが無くなってきたヘンダーソンに対し、フランクリンは打撃を放つが、ここで左ジャブを打ったヘンダーソンの指がフランクリンの右目に入ってしまうというアクシデントが発生。再開後は、両者は打ち合うが、KOすることはできず試合終了。
大接戦の結果、ヘンダーソンがタイトルマッチに向けたサバイバルマッチを制した。
▼第9試合 ライトヘビー級 5分3R
○マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
TKO 3R4分36秒
●マーク・コールマン(米国)
1R、いきなり突進したコールマンは、テイクダウンに成功、パンチを落としていく。亀になったショーグンは、ガードに戻しながら立ち上がる。コールマンはケージに押し込んで再びテイクダウン。すかさず立ち上がったショーグンは、首相撲からヒザを放つ。さらにショーグンは、またも倒されながらもデラヒーバから立ち上がり、今度はコールマンからテイクダウンを奪い、パスする。タックルで凌ごうとしたコールマンに対し、ショーグンは立ち上がって右ローを連発。これをカットできないコールマンは足元がおぼつかなくなり、さらに右ストレートでダウンを奪われるなど、明らかに劣勢に陥る。
2R、コールマンは動きが鈍りながらもテイクダウンするが、すぐショーグンに立たれてしまう。ショーグンは相手を首相撲で捕らえながらヒザとローを打ち分ける。完全にスタミナが切れてしまっているコールマンに対し、ショーグンは右ストレートをヒットさせ、またも首相撲に捕らえる。ところが、ショーグンもスタミナを使い果たしてしまったのか、明らかに動きが悪くなる。コールマンはパンチをもらいながらテイクダウンに成功。ショーグンは相手の腕を取りオモプラッタを仕掛けるが、コールマンはひっくり返らないようなんとかディフェンスする。
3R、これしかないとばかりにタックルを仕掛けるコールマン。ショーグンもスタミナが無く、倒されてしまう。ハーフガードからもぐりスイープを狙おうとするショーグンに対し、コールマンは上をキープ。するとショーグンは、今度は下からヒールホールドを狙うも、コールマンは回転して逃れ、亀になった相手にパンチを振るっていく。これを凌いだショーグンは立ち上がり、座り込んでいるコールマンに、首相撲からヒザ蹴りを当てようとする。ブレイクがかかり、再開後はショーグンがパンチを当て、動きが止まった相手にラッシュをかけると、コールマンはダウンして試合が終わった。
▼第8試合 ミドル級 5分3R
○ホジマール・“トキーニョ”・パリャレス(ブラジル)
判定3-0 ※30-27、30-27、30-27
●ジェレミー・ホーン(米国)
1R、タックルでテイクダウンを奪ったトキーニョ。ホーンはバタフライガードの状態になるが、トキーニョのパンチをもらうと、すぐに亀になり、バックマウントを取られてしまう。そこからパンチを落としていくトキーニョ。ホーンは下から三角絞めを狙うが極まらず。トキーニョはたびたび足関節を狙いながら、常に上をキープし、相手が亀になればまたもバックマウントからパンチを放っていく。
2R、いきなり組み付いてリフトアップしてからテイクダウンに成功したトキーニョは、またも亀になった相手にパンチや鉄槌を落とす。しかしホーンはここで上を取ることに成功し、マウントから肩固めを狙う。これを逃れたトキーニョはすぐさま立ち上がり、試合はスタンドに戻る。ホーンの右ハイをかわしたトキーニョは、組み付いてテイクダウン。ホーンもラバーガードから三角、そしてオモプラッタと攻め込むが、トキーニョは全て凌ぎ、上をキープしたまま、このラウンドを終える。
3R、右フックを振りながら組み付いたトキーニョは、豪快なテイクダウン。ホーンはすぐに亀になってしまうため印象が悪い。タックルに切り替えてもトキーニョに切られて、上を取られ、なす術なしの状態だ。スタンドで再開後、トキーニョのタックルのフェイントに引っかかってしまったホーンは、座りこんでしまい、すかさず上を取るトキーニョ。常に攻め続け、鉄人ホーンを完封したトキーニョの判定勝利となった。
▼第7試合 ミドル級 5分3R
○アラン・ベルチャー(米国)
一本 2R4分37秒 ※ギロチンチョーク
●デニス・カーン(韓国)
2006PRIDEミドル級GP準優勝者のカーンは、これがUFC初参戦。
1R、まず右ストレートを振りながら前に出たカーンは、その後ステップを使いオクタゴンの中を回る。ガードが低めのベルチャーに対し、打ち合いの中でパンチをヒットさせるカーン。両足タックルでテイクダウンを奪うと、すぐに片足を声、さらに相手の首を抱えながらパスを狙う。亀の状態になったベルチャーのバックを狙ったカーンは、ガードに戻されてもパウンドを放っていく。
ベルチャーが両足でハネ上げてくると、カーンは立ち上がりスタンドへ。カーンのフックも軌道が大きいものの、数発ヒット。相手がローを放ってきたところにカウンターのタックルでテイクダウンに成功。ベルチャーは下から腕十字を狙うが極まらず。スタースイープにも失敗すると、カーンはスピニングチョークから、ハーフガードを取る相手にアームロック、さらにアームバーを狙いながらパスし、キーインザベリーを取ったところでラウンドが終了した。
2R、ここでもステップを使うカーン。相手の右ストレートをもらい下がってしまうが、またもタックルでテイクダウンを奪う。ベルチャーはバタフライガードなどを駆使し、パスを許さず。仕方なく立ち上がったカーンだが、そこに左ミドルをもらい、明らかに効いている様子で、動きが鈍ってしまう。カーンが距離を取りながら、中途半端な体勢でタックルに行ったところを、ベルチャーはカウンターのギロチン! カーンはたまらずタップした。
▼第6試合 ウェルター級5分3R
○マーカス・デイビス(アイルランド)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●クリス・ライトル(米国)
1R、いきなり連打をヒットさせたライトルは、積極的に前に出るが、やや動きが荒い。地元アイルランドの大声援を背負ったデイビスは、左ミドルを基軸に試合を組み立て、前に出てくるライトルに、下がりながらパンチをヒットさせる。しかしに中盤に相手の左服をもらい、少しよろけるデイビス。それでも左ミドルを的確に当て、ライトルの突進をかわす。
2Rもライトルが前に出続ける。パンチをもらったデイビスはケージまで下がり、そこにラッシュを仕掛けるライトル。サイドに回り逃れたデイビスが、今度は左フックを当ててダウンを奪う! さらにパンチ、そしてヒザで攻め立てるデイビス。それでもライトルの前進は止まらず、若干疲れが見えるものの、打撃を出してく。デイビスも左フック、さらにヒザを当て、試合のペースを握らせない。
3R、ややペースダウンした両者。ライトルの前進が弱くなり、デイビスはカウンターの左ミドルを効果的に使う。次第にライトルのガードが低くなり、デイビスのパンチやミドル、そしてローがビシビシと決まる。ライトルも力を振り絞って相手をケージに詰めながらパンチを放っていくが、ここでもデイビスは下がりながらパンチをヒット。最後も打撃でライトルの体勢を崩させたデイビスが、スプリットながら判定をものにした。
▼第2試合 ウェルター級5分3R
○ジョン・ハサウェイ(英国)
TKO 1R4分36秒
●トム・イーガン(アイルランド)
20歳のイーガンと、21歳のハサウェイというフレッシュな対決。ともにUFC初参戦だ。
打撃の交換から、勢いのあるタックルでテイクダウンを奪ったハサウェイが、そのままパスしサイドへ。イーガンは亀になるが、ハサウェイはバックから再びサイドへ。ケージを蹴って逃れようとする相手に対し、ハサウェイは再びタックルで倒すことに成功する。相手が立ち上がっても、そのたびにテイクダウンを奪っていくハサウェイ。最後はバックマウントからヒジを連打し、レフェリーストップを呼び込んだ。
▼第5試合 ウェルター級5分3R
○マーティン・カンプマン(デンマーク)
TKO 2R3分07秒
●アレッシャンドリ・バホス(ブラジル)
▼第4試合 ライトヘビー級5分3R
○エリック・シェイファー(米国)
TKO 1R3分15秒
●アントニオ・メンデス(ブラジル)
▼第3試合 ライトヘビー級5分3R
○トマシュ・ドルヴァル(ポーランド)
KO 1R2分02秒
●イバン・セラッティ(イタリア)
▼第1試合 ライト級5分3R
○デニス・シバー(ロシア)
TKO 3R3分47秒
●ネイト・モール(米国)
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