ZST事務局/TBSラジオ
「ZST.19」
2009年1月25日(日)東京・新宿FACE
開場17:00 開始18:00
※ジェネシスバウトは17:40より開始
▼メインイベント(第6試合) 第2代ZSTウェルター級王座決定戦 5分無制限R
○渋谷修身(フリー)
一本 5R2分18秒 ※アームバー
●奥出雅之(ゴールドジムサウス東京/チーム09)
※渋谷が第2代王座に就く。
初代王者・内村洋次郎の階級変更に伴い、空位となったウェルター級王座を賭けて行われた一戦。昨年、内村に一本勝ちした実績を持つ奥出VS元パンクラシストでZSTでは2戦2勝の渋谷という顔合わせとなった。
1R、互いにサウスポーの両者。渋谷は奥出の前足を狙ってアウトローを蹴っていく。そのローに左ストレートで飛び込む奥出。渋谷に組み付かれると、背中を見せるようにしてアームロック狙い。
渋谷が奥出の体を潰して、グラウンドで上を取るものの、奥出は自分が回転してグラウンドでのポジションを入れ替える。しかし渋谷もグラウンドでのディフェンスが固く、試合はスタンドへ。
再びアウトローを蹴り続ける渋谷。奥出はそこに左ストレート、渋谷の片足タックルにアームロックを合わせて、自らが後転するようにしてグラウンドへ。奥出はそのまま自分が上のポジションを取り、サイドポジションで渋谷を押さえ込むが、サブミッションまではたどり着かない。
2R、右アッパーを突き上げる渋谷に奥出がカウンターの左ストレート! 奥出がパンチで渋谷を攻め込む。渋谷が組み付いてテイクダウンを狙うと、奥出はやはりバックを取らせてアームロック狙い。
渋谷はその動きを察知して、奥出の体を潰してグラウンドでバックを取ると、チョークスリーパーを狙いながら、得意の肩固めへ! しかし奥出も必死の顔で肘を張って、それをディフェンス。逆に自分が前転してグラウンドで上のポジションを取り返す。
このままグラウンドの展開になるかと思われたが、奥出はイノキ・アリ状態でスタンドを要求する。再開後、細かい左右のパンチを見せる奥出。渋谷は左ストレートから前に出てタックルでテイクダウン。奥出はタックルに対するカウンターのアームロックを何度も仕掛けるが、なかなか極まらない。
3R、渋谷のジャブをパーリングして奥出が右フック! さらに渋谷のローをキャッチして左ストレートを打ち込むなど、打撃でペースを掴む。
逆に渋谷はパンチからタックルでテイクダウンを狙うが、奥出はグラウンドで上のポジションを取ってもスタンドを要求する。スタンドでは奥出が左のロングフック! 渋谷も右アッパー、右フックを当てるなど、スリリングな打撃戦が続く。
そして終盤、パンチから組み付いた奥出が背中を見せてのアームロックを仕掛けると、そのままグラウンドで上のポジションを取ることに成功。そして渋谷の左腕をキャッチしてアームバー!
渋谷の両腕のクラッチは切れて左腕は伸びた状態になり、奥出は渾身の力で渋谷の左腕を極めにかかるが、タップを奪うことが出来ない。
この攻めでスタミナをロスしたのか、ブレイクになると肩で大きく息をする奥出。逆に渋谷は左ストレートで奥出を後退させて、テイクダウンを狙う。
長期戦の様相を呈してきた4R。パンチの攻防の中、奥出がバックを取らせてのアームロック、渋谷がそれを潰してチョークスリーパーを狙う。奥出は首を抱えられながらも回転して脱出。逆に渋谷からマウントポジションを奪うが、渋谷は両脇をしっかりと締めて奥出に関節技を仕掛けさせない。
ブレイク後、試合は激しい乱打戦となり、互いのパンチが激しく交錯! パンチが顔面に入り、何度か足が止まりかける場面があったものの、2人は踏ん張って後ろには下がらない。そして試合は5Rにまでもつれることとなる。
5R、左右の細かいパンチで前に出る奥出。渋谷の両腕ガードをこじ開けようとパンチを連打するが、渋谷は落ち着いてそれをディフェンスしてテイクダウン。
バックを取らせて展開を作ろうとする奥出の動きを潰すと、そのままパスガード。そしてバック、マウントとポジションを移行し、奥出の左腕をキャッチ!
何とか両腕をクラッチしてディフェンスしようとする奥出がったが、渋谷は奥出の左腕のアームバー! これががっちりと極まり、奥出がタップ! 20分以上にも及ぶ激闘を制し、渋谷が第2代ZSTウェルター級王者のベルトを腰に巻いた。
試合後、「(奥出は)もっとタックルでテイクダウンを狙ってくると思っていたんで、打撃で仕掛けてきたのは意外でした。思ったよりも固く戦略を練って、その戦略に沿って戦ってきたと思います。向こうは長期戦を狙っていたと思うし、このまま長引けば向こうの思うツボだと思ってました。
ただそこには負けるもんかと思って戦いました。スタミナは切れかけてましたけど、いいポジションを取れば絶対に極められるという気持ちがあったんで、それで戦い続けました」と試合を振り返った渋谷。「今後の目標? 色々と目標にしていることはあるんですが、本当に今日は疲れました。これからのことは明日以降、考えます」という渋谷の言葉が激闘を物語っていた。
▼セミファイナル(第5試合) ライト級タッグマッチ 15分1本勝負
○小谷直之(ロデオスタイル)&山田哲也(しんわトータルコンバット)
一本 0分53秒 ※股裂き
●富山浩宇(P’sLAB横浜)&内村洋次郎(パンクラスP’sLAB東京)
“エース”小谷と“スーパー高校生”山田がタッグを結成。対するはZST初代ウェルター級王者の内村と富山のパンクラスタッグだ。実力派ファイター4人が揃ったタッグマッチだけに、どんな組み合わせで試合が進むかに注目が集まったのだが…
先発で対戦したのは小谷と富山。小谷が組み付いてテイクダウンを狙いつつ、自ら富山の下にもぐリこんで足関節を狙う。これを外して立ち上がる富山。小谷はそのままスタンドでバックにつくと、富山はアームロックを狙う。
富山の右足を両足でフックしてシングルバックの態勢を作る小谷。そのまま富山をグラウンドに持ち込むと、富山の左足をキャッチして股裂き! これがガッチリと極まり、富山がタップ! 何とわずか53秒、小谷と富山の組み合わせのみで試合が終わるという予想外の結末を迎えた。
大喜びのまま控え室へと戻っていった小谷と山田。足のダメージが大きい富山も担架でリングを降りたが、内村はリングに残ったまま、ZST上原広報ら関係者と言葉を交わす。そしてしばらく経ち、マイクを持った内村は「自分もこの試合に向けて練習や減量をやってきました。小谷選手、今からやりませんか?」と小谷とのシングルマッチをアピール!
過去、ZSTでは横山大輔&山田哲也VS矢野卓見&代官山剣Zのグラップリングタッグマッチで、山田が代官山を秒殺した後、試合をしていない横山と矢野が双方の承諾を得た上でシングルマッチでの試合を行ったこともあり、内村VS小谷のシングルマッチ実現にも期待がかかったが…
上原広報より小谷サイドから了承を得られなかったことが告げられ試合は終了。内村は両手を合わせて「すいませんでした」とファンに頭を下げ、悔しそうな表情でリングを後にした。
▼第4試合 ライトヘビー級シングルマッチ 5分2R
△長井憲治(U-FILECAMP赤羽)
時間切れドロー
△RYO(プロレスリングZERO1・チームランズエンド)
1R、じりじりと距離を詰めてパンチとローで前に出るRYO。長井に組み付いてテイクダウンを狙うと、長井はロープやコーナーを背にしながら首相撲でそれを耐え、RYOの顔面にコツコツとパンチを入れる。
なかなか長井をテイクダウンできなかったRYOだが、長井のバックに回り込むと、後方にスープレックス!
RYOの豪快な投げ技が決まったかに見えたが、長井はすぐに下から足関節。RYOがそれをディフェンスし、グラウンドで上を取ったところでブレイクとなる。ここで左目が腫れたRYOにドクターチェックが入るが、試合は続行となる。残り10秒、長井をテイクダウンしたRYOがサイドからV1アームロック。長井はしっかりとディフェンスし、ラウンド終了を待つ。
2R、ローキックで打撃を組み立てる長井。RYOはそこに右フックで飛び込み、テイクダウン。パスガードに成功するが、長井も足を効かせてガードポジションに戻す。
するとここでRYOが長井の足を取ってヒールホールド! 一気に長井の足を絞り上げるRYOだが、長井も自分の足でRYOの体を蹴ってディフェンス。ブレイクとなり、試合はスタンドへ。
右ストレートで突進するRYO。長井はRYOのテイクダウンを潰して、イノキ・アリ状態へ。ブレイクを待ってスタンドを要求する。
パンチから組み付いて、長井の後ろに回りこむRYO。ここで長井は自らがRYOの足元にもぐりこむようにして足関節! RYOの動きに合わせてヒールホールド、アンクルホールドと技を変える長井だったが、RYOはそれを凌ぐ。
そしてRYOはサイドポジションで長井を押さえ込むと、最後のチャンスで試合を決めるべく腕十字へ! 必死に長井の腕を極めようとするRYOだったが、長井も両腕をクラッチしてディフェンス。この状態のまま、試合終了となり、結果はドローに終わった。
▼第3試合 フェザー級シングルマッチ 5分2R
○清水俊一(総合格闘技宇留野道場)
一本 1R3分30秒 ※腕ひしぎ十字固め
●宮川武明(P‘s LAB 横浜)
1R、前蹴りやミドルで距離を取る清水。宮川は間合いを詰めてパンチを打とうとするが、清水はしっかりとそれを見切って、自分の距離を保つ。
そして宮川をロープまで押し込んで清水がテイクダウン。宮川の足を超えてパスガードすると、亀になる宮川からバックを取る。そして流れるような動きで腕十字へ!
バスターでそれを外そうとした宮川だったが、清水はマットに叩きつけられてもしっかりと十字を極めて、タップを奪った。
▼第2試合 ライト級シングルマッチ 5分2R
○伊藤健一(ALLIANCE)
一本 1R4分51秒 ※腕ひしぎ十字固め
●荒牧 拓(パンクラス P’s LAB 横浜)
1R、荒牧は先に組み付いて伊藤をテイクダウン、パスガードに成功しバックからチョークを狙う。伊藤のディフェンスが固いと見るや、荒牧は腹固め、三角絞めと次々に関節技を仕掛けるが、伊藤はそれも全てディフェンス。
グラウンドで上のポジションを取り返すと、すぐにアキレス腱固め。しかし荒牧もそれを防御しつつ、膝十字固め、ヒールホールドを狙うが極まらない。
ハーフガードで上になった状態からスピニングチョーク(ワールド)を仕掛ける伊藤。荒牧は頭を抜いて自分が上になるとすぐに腕十字。
伊藤は体を起こしてそれをディフェンスすると、荒牧の両足を超えてパスガード。そして荒牧の左腕をキャッチして腕十字!
完全に腕が伸びても何とか粘る荒牧だったが、残り10秒のところでタップ。伊藤が一本勝ちを収めた。試合後、伊藤は「こんな不景気な世の中だから、所さん! 戦うフリーターVS戦うIT社長をやって、日本を盛り上げましょう」と所英男との対戦をアピールした。
▼第1試合 バンタム級シングルマッチ 5分2R
○藤原敬典(秋本道場Revo龍tion)
KO 2R2分33秒 ※右フック
●田沼良介(リバーサルジム横浜グランドスラム)
1R、一気にパンチで前に出て行く田沼。藤原は田沼に組み付かれると、首相撲からヒザ蹴りを入れる。
前蹴りで田沼を突き離し、左フックを打つ藤原。しかし田沼は下がることなく前に出て、藤原に組み付くと藤原のボディにヒザ蹴りを入れる。
細かく構えをスイッチして前蹴りからパンチにつなげる藤原に対し、ひたすら前に出続ける田沼。やや藤原のパンチをもらう場面があったものの、藤原がサウスポーに構えたところに右のテンカオ! さらに藤原の蹴り足を取って右ストレートを打ち込み、藤原からテイクダウンを奪う。
2R、田沼はジャブを突きながら、藤原の左ミドルに回りこんで左フックのカウンター! 藤原をロープまで押し込んで細かくパンチとヒザ蹴りを入れる。
その後も戦い方を徹底する田沼が藤原を後退させて攻め込んでいくが、藤原が右の前蹴りから右フック! これが田沼の顔面を打ち抜き、田沼がダウンし、レフェリーが試合をストップ! 藤原が豪腕ぶりを発揮し、一発のパンチでKO勝利をもぎ取った。
▼オープニングバウト第4試合 フェザー級シングルマッチ 7分1R ※GT-Fルール
○横山大輔(X-ONE GYM湘南)
一本 4分59秒 ※フロントチョーク
●宗形恭夫(DEEP OFFICIAL GYM
IMPACT)
▼オープニングバウト第3試合 女子ミニマム級シングルマッチ 7分1R ※GT-Fルール
△合庭未記(リバーサルジム)
時間切れドロー
△日下美代子(GRABAKA柔術クラブ)
▼オープニングバウト第2試合 フェザー級シングルマッチ 7分1R
○清水俊裕(総合格闘技宇留野道場)
一本 3分30秒 ※腕ひしぎ十字固め
●山城裕之(しんわトータルコンバット)
▼オープニングバウト第1試合 ウェルター級シングルマッチ 7分1R
△鳥山洋一郎(ロデオスタイル)
時間切れドロー
△東谷輝彦(萩原道場)
▼ジェネシスバウト第2試合 フェザー級シングルマッチ 5分1R
△馬場高広(綱島柔術)
時間切れドロー
△大瀧剛史(RIKI GYM)
▼ジェネシスバウト第1試合 フェザー級シングルマッチ 5分1R
△小林良太(リバーサルジム)
時間切れドロー
△荒井真人(フリー)
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