Zuffa 「UFC95 SANCHEZ VS STEVENSON」 2009年2月22日(日)イギリス・ロンドンO2アリーナ
※今大会の模様は2月22日(日)深夜24:00よりWOWOWにて放送。再放送は2月27日(金)午前5:00〜
<試合結果> ▼メインイベント ライト級 5分3R ○ディエゴ・サンチェズ(アメリカ) 判定3−0 ※29−28、30−27、30−27 ●ジョー・スティーブンソン(アメリカ) これまでウェルター級で闘ってきたサンチェズは今大会からライト級に転向。ジョシュ・コスチェック、ジョン・フィッチには連敗を喫したものの、その後は2連勝を飾っている。 対するスティーブンソンは昨年、タイトルマッチでBJ・ペンに一本負け。グレイソン・チバウには勝利したが、UFC91のケニー・フロリアン戦でも一本負けを喫している。今回は熾烈なライト級戦線、生き残りをかけたサバイバルマッチとなった。 1R、サウスポーに構えるサンチェズ。スティーブンソンはパンチのプレッシャーで前に出る。サンチェズはジャブからタックルに入るが、スティーブンソンは倒れない。 自分の左へと回りながら、カウンターを狙うサンチェズ。スティーブンソンのジャブに左アッパーを合わせ、左ボディストレートから右フック。スティーブンソンもサンチェズを後退させて右ストレートから左フックで飛び込むが、サンチェズはそこにヒザ蹴りのカウンターを狙う。 左フックから右のパンチで前に出るスティーブンソン。サンチェズは左ハイキック。スティーブンソンのジャブに右フックを合わせ、左ボディストレートから右フック! これをもらったスティーブンソンがたまらずタックルに入るが、サンチェズは倒れない。 スティーブンソンの右ストレートにサンチェズは右アッパー。サンチェズは左ストレートでスティーブンソンの懐に潜り込むようにして右アッパー。スティーブンソンのジャブに左ストレートのカウンターを合わせ、左ボディストレートから右アッパー。そして右フックから左のテンカオ! サンチェズが巧みなカウンターを駆使して、スティーブンソンにつけいる隙を与えない。 2R、サンチェズが左ストレートから右フック! さらに飛びヒザ蹴り! スティーブンソンがタックルに入るが、サンチェズはそれを切って、バックに回り込む。しかしスティーブンソンもサンチェズの足を抱えるようにして立ち上がり、ここから脱出する。 スタンドの展開に戻るとサンチェズが左ストレートから右アッパー。スティーブンソンの左フックに合わせて組み付いたサンチェズは、そのままスティーブソンを金網まで押し込むが、スティーブンソンはそこに得意のギロチン! サンチェズは頭を取られながらも、スティーブンソンの体を持ち上げてバスター、タックルに入るスティーブンソンに逆にギロチンを仕掛ける。サンチェズは金網を背にして立ち上がりながら、スティーブンソンのタックルを切ってアームロック狙い、距離を取ってスタンドの展開にする。 ジャブで詰めて前に出るスティーブンソン。しかしサンチェズがスティーブンソンの右ストレートに回り込んでの右フック。さらに右フックから左ストレート、左ストレートから右フックと多彩なパンチでスティーブンソンを攻め込む。 距離が詰まると右アッパーを突き上げるスティーブンソン。サンチェズが左ボディストレートから前に出るが、スティーブンソンも右ストレートから左フック! これでサンチェズが下がる! しかし再び左ストレートから飛び込んでいくサンチェズ。スティーブンソンも右のパンチを返す。 3R、左ストレートから右アッパーを突き上げるサンチェズ。スティーブンソンもそこに左フックを返す。サンチェズはパンチだけでなく左のテンカオも見せる。スティーブンソンはサンチェズの左ストレートに左フックを合わせる。 サンチェズは左ミドル、そして離れた間合いからタックルに入るが、スティーブンソンはそれを切る。するとスティーブンソンは「もっと打ち合おうぜ!」とばかりに、両手を挙げて客席を煽る。 右手を下げたいわゆるデトロイトスタイルに構えを変えるサンチェズ。スティーブンソンは一気に距離を詰めて右ストレートから左フック、アッパー。これまでのラウンドに比べるとサンチェズの手数が減る。 下がるサンチェズにスティーブンソンは右ストレート! サンチェズもそこにヒジを狙うが当たらない。片足タックルでテイクダウンを狙うサンチェズ。スティーブンソンはそこにギロチンチョークを狙い、サンチェズが亀になるところにバックを狙うが、サンチェズもそれを許さない。 距離が開くとサンチェズが左ハイキック。これをブロックしてカモンジェスチャーのスティーブンソン! するとそれに応じるように足を止めて殴り合う両者。この状態のまま、試合は終了となった。 驚異的なタフさを見せたスティーブンソンだったが、的確なカウンターとパンチを見せたサンチェズが判定3−0で勝利! サンチェズは今後のライト級戦線のキーマンになっていきそうだ。 ▼セミファイナル ウェルター級 5分3R ○ダン・ハーディー(イギリス) KO 1R1分9秒 ※左フック ●ローリー・マーカム(アメリカ) ハーディは日本のケージフォースに参戦し、石毛大蔵、門馬秀貴らを撃破。UFC.89では郷野聡寛をスプリットの判定で下すなど、日本に縁のあるファイターだ。 1R、距離を取ってインローを蹴るハーディ。マーカムはじりじりと間合いを詰めてパンチで飛び込む。上体を低くしてジャブを突いて前に出るマーカム。しかしハーディがマーカムの右フックに右ストレートのカウンター、これは空振りしたものの、返しの左フック! これがマーカムの顔面を打ち抜き、マーカムがダウン! ハーディーが追撃のパンチを落としたところで、レフェリーが試合をストップ。地元イギリスでハーディーが劇的なKO勝利を収めた。 ▼第8試合 ミドル級 5分3R ○ネイサン・マーコート(アメリカ) TKO 3R3分00秒 ※レフェリーストップ ●ウィルソン・ゴヘイア(ブラジル) 昨年の戦績を2勝1敗で終えたマーコート。対するゴヘイアはライトヘビー級からミドル級に体重を落としての試合となる。 1R序盤は、お互いに距離を取りながらジャブとローを放つ展開。マーコートの強烈な右ローでゴヘイアの体が流れる。マーコートは右ストレートで前に出て行くが、ゴヘイアはそこに左フックを返す。そしてゴヘイアが右ストレートから左フック! これをもらうマーコートだったが、足を使って距離を取る。 ここからジリジリと前に出てマーコートを下がらせるゴヘイアは左右のフック。マーコートは右ロー、右ハイキック、そして右ボディストレートを打つ。残り1分、マーコートが両足タックルでテイクダウンを狙ったところで、ゴヘイアがギロチンチョーク! 一気にマーコートの首を絞め上げるが、マーコートは頭を抜くとすぐにヒジ打ち! ゴヘイアは足を使って、距離を取ろうとする。 2R、左ミドルから右ストレートを打つゴヘイア。左手を下げた構えからジャブ&右ローを出す。マーコートは距離を取って細かくジャブを返す。ワンツーで前に出るゴヘイア。マーコートは上手く体を入れ替えてゴヘイアを金網を背負わせると、パンチからヒザ蹴り! これがゴヘイアのボディをとらえる。ゴヘイアはそれをブロックするとすぐに右ストレート! これでマーコートが下がる。 ゴヘイアは一気に距離を詰めて前に出るが、マーコートは金網際でゴヘイアの後ろに回りこみ、バックを取ることに成功する。そのままインサイドガードで上になったマーコートはゴヘイアの頭を金網に押し付けてヒジを連打! ゴヘイアは金網に背中をつけて立ち上がるが、マーコートはフロントチョーク&ヒザ蹴り。ゴヘイアが頭を抜いて試合はスタンドへと戻るが、ゴヘイアはやや動きが鈍い。そのゴヘイアにマーコートは右ローから右ストレート! そしてヒザ蹴り! 力なく金網に下がるゴヘイアを一気に攻め込むマーコート。ここはラウンド終了となったものの、マーコートが有利に試合を進める。 3R、マーコートは右ローと前蹴り。ゴヘイアは右ストレートから飛び込んでパンチをまとめるが、マーコートは足を使って距離を取る。ゴヘイアの右ストレートを空振りさせてバックを取るマーコート。 そこからタックルに切り替えてテイクダウンを狙うマーコートだったが、距離を取ってスタンドの展開に持ち込む。ゴヘイアはここもパンチで前に出て行くが、マーコートは右のクロス! さらに飛びヒザ蹴り! これがゴヘイアの顔面を捉え、下がるゴヘイア! そこにマーコートは左ミドル、左ハイキック! ゴヘイアが金網を背負うと右ハイキックからバックブロー、金網を背にしてガードを固めるゴヘイアにパンチとヒザ蹴りをまとめたところで、レフェリーが試合をストップ! 怒涛の攻撃を見せたマーコートがTKO勝利を呼び込んだ。 ▼第7試合 ミドル級 5分3R ○デミアン・マイア(ブラジル) 一本 1R2分37秒 ※三角絞め ●チェール・ソネン(アメリカ) 元柔術世界王者のマイアはMMAでも無敗を誇り、UFCでは4連続一本勝ち中。この記録を伸ばし、王者アンデウソン・シウバまで辿り着くことができるか? ダミアンのセコンドにはヴァンダレイ・シウバがつく。 ソネンはWECをここ数年、WECを主戦場にしており、パウロ・フィリオとは2度対戦。フィリオを下している。 1R、互いにサウスポーの両者。マイアはソネンのパンチをブロックしながら、左フックを返す。そして離れた間合いからタックルに入るマイア。テイクダウンできないと見るや、すぐに引き込んでスイープを狙うが、ソネンは付き合わない。 それでもしつこくソネンの足にしがみついてスイープを狙うマイアだが、ソネンはマイアを立ち上がらせる。大振りのフックで前に出て行くマイア。ソネンを金網に押し込むと投げでテイクダウン! そのままマウントポジションを取ると一気に三角絞め! 最後は自分が下になるような形でタップを奪い、見事な一本勝ちを収めた。 ▼第6試合 ウェルター級 5分3R ○パウロ・チアゴ(ブラジル) TKO 1R3分29秒 ※左フック ●ジョシュ・コスチェック(アメリカ) チアゴ・アウベスに敗れはしたものの、吉田善行を完全にKOし、その実力を見せ付けたコスチェック。 対戦相手のチアゴはMMA戦績10勝ながら、今回がUFCデビュー戦。コスチェックとしてはしっかりと勝っておきたいところだろう。 1R、パンチのフェイントを入れながら距離を詰めていくコスチェック。ジャブから左フック、右のロングフックを打ち込む。チアゴは右ロー、コスチェックのジャブをパーリングして左フックを返す。しかしコスチェックの右のロングフックがヒット! チアゴが後退する。 チアゴは足を使って距離を取りながら右ロー、前蹴り。それでもコスチェックはジリジリ間合いを詰めて右フック! さらにジャブを突いてハイキックを蹴る。チアゴは下がりながらも左フックのカウンターを狙うという展開が続くが、コスチェックのジャブに合わせたチアゴのカウンターの右アッパーがクリーンヒット! さらにチアゴは返しの左フック! この連打がコスチェックの顔面を打ち抜き、コスチェックが大の字! 意識が飛んだコスチェックを見て、レフェリーが試合を止めた。番狂わせと言ってもいいKO勝利にチアゴは大喜び! セコンドについたヴァリッジ・イズマイウも大興奮だった。 ▼第5試合 ライト級 5分3R ○テリー・エディム(イギリス) TKO 2R0分10秒 ●ブライアン・コップ(アメリカ) ▼第4試合 ヘビー級 5分3R ○ジュニオール・ドス・サントス(ブラジル) TKO 1R0分54秒 ●ステファン・ストルーブ(オランダ) ▼第3試合 ヘビー級 5分3R ○マイク・シースノルヴィッチ(アメリカ) 一本 1R1分3秒 ※ヒールホールド ●ニール・グローブ(南アフリカ) ▼第2試合 ライト級 5分3R ○エヴァン・ダナム(アメリカ) KO 1R2分14秒 ●ペール・エクルンド(スウェーデン) ▼第1試合 ウェルター級 5分3R ○ポール・ケリー(イギリス) 判定3−0 ※30−27、30−27、30−28 ●トロイ・マンダロニス(アメリカ)
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