TITANS事務局/新日本キックボクシング協会
「TITANS NEOS V」 2009年3月29日(日)東京・後楽園ホール 開場16:45 開始17:00
▼メインイベント(第14試合) 3分5R ○貴之ウィラサクレック(WSRフェアテックス/全日本ミドル級2位) TKO 4R0分27秒 ※ヒジによるカット ●後藤龍治(伊原道場/日本ミドル級王者&IMF世界スーパーウェルター級王者) 昨年末に日本ミドル級王者となった後藤の2009年第一戦はTITANS
NEOSのメインイベントとなった。対戦相手は和製ムエタイ戦士として全日本キックやM-1で活躍する貴之ウィラサクレック。後藤としてはしっかり勝って新日本強しをアピールしておきたいところだ。 1R、サウスポーの貴之は左ミドルと前蹴りで距離を取り、左ストレートと左のヒジ打ちで前に出る。後藤はそれをブロックして右ストレート。貴之の顔面にパンチを集めて、貴之の奥足を狙って右のローキックを蹴る。 このローキックが的確に貴之の左足を捕らえ、早くも貴之がバランスを崩す。さらに後藤は貴之のガードの間を狙って縦ヒジ、横からのヒジを細かく打っていく。そして最後は必ず右ローにまでつなげて、貴之の足にダメージを蓄積させる。 やや後藤ペースで進んだ1Rだったが、2Rに入ると貴之の右フック、左ストレートがヒット! これで後藤がバランスを崩し、貴之が左右のフックを連打! ロープに詰まりパンチを被弾する後藤にダウンが宣告される。
再開後、飛びヒザ蹴りを見せる貴之。貴之は左ストレートから返しの右フックで前に出て行く。後藤は貴之に組み付いてヒザ蹴り。貴之の攻撃を封じて奥足ローにつなげる。 3R、貴之は左ストレートからパンチをまとめて左ミドルを蹴る。後藤は2Rに引き続き、組み付いてのヒザ蹴りを多用。これを確実に効かせると、パンチとヒジ打ちで逆襲! 顔面のガードを固める貴之のボディに右ストレート、さらにヒジ打ちで飛び込んでそこから奥足ロー! 1Rから蹴り続ける奥足ローで貴之が左足をかばうような素振りを見せる。 しかし4R開始直後、貴之が左の縦ヒジ! これが後藤の腕の間をすり抜けるようにして、後藤の左頬を切り裂く! 後藤の傷口からは鮮血が飛び散り、ドクターチェックが入る。貴之の勝ちを確信して大喜びするWSR応援団。
ここでドクターが診断した結果は試合ストップ! 貴之がミドル級王者の後藤を破る金星を挙げた。番狂わせと言ってもいい勝利に思わず泣き崩れる貴之。セコンドや応援団から「泣くなよ!」と声をかけられ、笑顔でファイティングポーズを作った。 ●貴之ウィラサクレックのコメント 「今日の勝利は完全にマグレです(笑)。あのまま奥足のローを蹴られると思ったら、ヒジが当たっちゃいました。後藤選手はローが強いんで絶対に蹴ってくると思っていたんですけど、奥足を蹴るとは思わなかったです。ちゃんとガードしようと思ったんですけど、僕がガード出来ないのを見られて蹴られまくりました。 ダウンを取ったパンチは練習してないです。練習していたのはヒジだけ。マグレですけど、縦ヒジは練習していたし、それが当たっちゃったんです。縦ヒジを練習した理由? それは後藤選手のブロックは真ん中が空くところがあるんで、縦ヒジだったらガードの間を抜けるかなと思ったからです」
▼セミファイナル(第13試合) 日本ヘビー級王座決定トーナメント準決勝 3分3R ○松本哉朗(藤本/元ミドル級王者) KO 1R2分2秒 ※左フック ●國吉(治政館/同級1位) ミドル級のベルトを失った松本の再起戦は何と日本ヘビー級王座への挑戦! かつて82kg契約で試合をしたことがある松本だがヘビー級での試合は今回が初。ヘビー級1位の國吉を相手にどんな試合を見せるかに注目が集まったが… 1R、松本はスピード感ある左ミドルと奥足へのローキックで國吉を翻弄。國吉が右フックで突っ込んでくると、しっかりそれをブロックして右ヒジのカウンターを狙う。
やや國吉の大振りのパンチに押される場面があった松本だが、距離が開けば左ミドルと奥足ローで間合いをコントロール。國吉の攻撃を空振りさせる。そして松本が右のパンチから返しの左フック!
これが見事に國吉の顔面を打ち抜き、國吉がダウン! 何とか立ち上がろうとする國吉だったが足元がフラフラでレフェリーが試合をストップ。元ミドル級の松本がヘビー級に通用する鮮やかなテクニック、そして一撃の破壊力を見せ付けて、豪快なKO勝利を収めた。
▼第12試合 日本ヘビー級王座決定トーナメント準決勝 3分3R ○柴田春樹(ビクトリージム/同級2位) TKO 3R0分52秒 ※ヒジによるカット ●嚴 士鎔(伊原道場/同級3位) 1R、距離を取って前蹴りと左右のローを蹴る柴田。手数は少ないものの、柴田は確実にローを当てる。
それに対し嚴は右ストレートで飛び込んで右ロー。単発ながらも強烈な右ローを当てて、左アッパーで柴田を後退させる。 2R、嚴のパンチをブロックして柴田がローを返す。嚴も1Rから当たっている右ローを蹴って、柴田の足を止める。そして柴田の動きが止まったとことで嚴が右ストレート!
これで柴田を下がらせて左右のフックで前に出る。ここは柴田もパンチで打ち合い、やや大振りの嚴にコンパクトに左フックを返す。 3R、一気にパンチで前に出て柴田をロープまで詰める嚴。ガードの上からでも迫力十分の右フックを柴田に打ち込む。
柴田はそこに細かく左フックや右ストレートを返しながら、嚴が飛び込んでくるところに左の縦ヒジ!
これが嚴の眉間を切り裂き、嚴がドクターストップ! 柴田が松本との王座決定戦に駒を進めた。
▼第11試合 ヘビー級 3分3R ○KOICHI(tem
warriors バンゲリングベイ/M-1ヘビー級王者・J-NETWORKヘビー級3位)※コウイチ・ペタスから改名 判定3−0 ※30−28、29−28、29−28 ●ハッサン・アリ・モハマディ(イラン/大誠塾/’06イランキック王者、’07イランカンフー王者、’08トルコ90kg級王者) ▼第10試合 ミドル級 3分3R ○千春“ウォーズマン”(ボス/J-NETWORKミドル級2位) 判定3−0 ※29−27、29−27、30−27 ●阿久澤英一(山田/日本ミドル級4位・元NKBミドル級王者) ▼第9試合 62kg契約 3分3R ○カノンスック・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス/M-1フェザー級王者、元ルンピニーSバンタム級9位) 判定3−0 ※30−27、30−27、30−28 ●中尾 満(伊原道場/日本ライト級5位)
▼第8試合 フェザー級 3分3R
○雄大(治政館/K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント優勝)
KO 1R2分42秒 ※左ハイキック
●周 基勳(韓国/浮光)
▼第7試合 3分3R
○ガンスワン・Be Well(タイ)
判定3−0 ※三者とも30−29
●渡辺健司(伊原稲城/日本ウェルター級6位)
▼第6試合 3分3R
△兼子ただし(伊原)
ドロー 判定1−0 ※30−29、29−29、29−29
△赤羽秀一(ウィラサクレック・フェアテックス・ジム)
▼第5試合 3分2R
○湯澤尚矢(伊原)
KO 2R1分42秒
●ユキノリ☆YSG(ワイズスポーツ)
▼第4試合 3分2R ○江幡 塁(伊原土浦) 判定3−0 ※三者とも20−16 ●葉山翔平(烈拳會)
▼第3試合 3分2R ○新村繁和(谷山) KO 1R1分53秒 ●伊野康弘(伊原稲城)
▼第2試合 3分2R
△川辺秀行(伊原)
ドロー 判定1−0 ※20−19、20−20、19−19
△飛猿(AXKICK)
▼第1試合 3分2R
△吉田 修(九州メジロ)
ドロー 判定1−0 ※19−19、20−19、19−19
△加藤智亮(バンゲリングベイ)
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