FEG 「K-1 WORLD
MAX 2009 World Championship Tournament -FINAL16-」 2009年4月21日(火)マリンメッセ福岡 開場16:00 開始18:00 ※オープニングファイトは16:30開始
▼メインイベント(第9試合) 世界トーナメントFINAL16 3分3R延長1R ○ドラゴ(アルメニア/ショータイム) 延長判定3−0 ※三者とも10−9 ●佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー/2008年世界ベスト4) ※本戦は0−0(三者とも30−30)
魔裟斗のいない世界トーナメントに日本のエースとして挑む佐藤。前日会見では「100%の練習をして、100%のコンディションでリングに上がります。明日は100%勝ちます」と必勝を宣言した。 ここ最近は結果が出ていないドラゴだが、そのアグレッシブファイトは健在。佐藤はドラゴを下して世界王者への道を進むことが出来るか? 1R、ジャブを突いて奥足ローを蹴る佐藤。そのジャブから左のヒザ蹴り、奥足ローにつなげる。佐藤のローに右フックを打つドラゴ。佐藤はパンチでドラゴのガードを上げさせて奥足ロー、右ローを蹴る。そしてドラゴの頭が下がったところにヒザ蹴りを突き上げる。ドラゴは佐藤のガードの上からでも強烈な右ストレート! これで佐藤が下がる。 しかし佐藤はドラゴの右ストレートに対して左手を伸ばすようなガードをして、左のヒザ蹴りと奥足へのロー。佐藤は必ずパンチからローにつなげてドラゴの足を止めにかかる。このラウンドはジャッジ3者とも10−10のイーブンとする。
2R、右ストレートから奥足のローを蹴る佐藤。ドラゴも左フックからパンチで前に出る。佐藤はジャブから奥足ロー、そしてここからドラゴの前足に右ローを蹴っていく。しかしドラゴの右ハイキックが佐藤の側頭部にヒット! 佐藤はすぐに体勢を立て直して、左フックから右アッパー。ドラゴも左ボディを返す。
佐藤はドラゴを後退させて右のヒザ蹴り、そして右ストレート! しかしドラゴの右フック、左ボディが佐藤を捕らえる。ボディストレートを打つドラゴに佐藤が右ストレート。そしてドラゴをコーナーに押し詰めると、ドラゴの両足にローを蹴る。終了間際、佐藤が右ローを連打。ドラゴもそこに右ストレートで飛び込む。ここもジャッジは3者とも10−10でイーブンだ。
3R、左フックから右ストレートの佐藤。ドラゴも左フックから右ミドル、右ストレートを打つ。佐藤はドラゴのパンチをブロックして右ローを蹴る。佐藤が右のヒザ蹴りと右ロー、そして左のヒザ蹴りと左の奥足ロー! ドラゴがこのローを嫌がる素振りを見せる。 しかしドラゴも右フックをフルスイング、そしてバックキックを放つ。ドラゴの突進に左右のヒザ蹴りを合わせて、そこからローにつなげる佐藤。必死にローを蹴り続ける佐藤だが倒れないドラゴ。ドラゴも右ストレートで飛び込んで前に出続ける。3Rでは30−30、30−30、30−30と差はつかず、試合は延長戦にもつれ込む。 延長R、ワンツー、左ハイキックで前に出るドラゴ。佐藤はガードを上げて右ストレートと左フックを打つ。ドラゴは右アッパーと右ハイキック。そして佐藤をロープに詰めて右ボディストレートを連打! これで佐藤がバランスを崩す。そしてドラゴは左フック、ボディ! 佐藤の動きが止まる! 明らかに劣勢に立たされる佐藤だったが必死に左のヒザ蹴り。そして奥足ローを蹴る。それでもドラゴは手が止まらない。そしてドラゴが振り回すような左右のフック! これが佐藤の顔面を打ち抜く! 佐藤はフラフラになりながらも必死にパンチを返すが、挽回するまでには至らない。
ジャッジは3者とも10−9でドラゴ! 佐藤が1回戦で姿を消す形となった! 判定が告げられると佐藤はマットに崩れ落ち、しばらく立ち上がることが出来ない。そして佐藤は涙を流しながら、セコンドに肩を抱かれて控え室へと消えていった…。
▼セミファイナル(第8試合) 世界トーナメントFINAL16 3分3R延長1R ○ニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケン(オランダ/ゴールデングローリージム) 判定2−0 ※30−29、30−29、30−30 ●シャヒッド(モロッコ/ゴールデンチーム)
今後のMAX戦線を占う重要な一戦。2年前のブアカーオ戦では持ち味を発揮できなかったホルツケンだが、その後は着実に結果を残し、実力をつけてMAXの舞台に帰ってきた。
対するシャヒッドはバダ・ハリと同じモロッコ出身のファイター。ピットブルというニックネームを持ち、ヨーロッパではアグレッシブなファイトスタイルの持ち主として知られている。
1R、インローを蹴るシャヒッドにホルツケンは左ミドル。そしてホルツケンが左フックから右ストレート! シャヒッドも左フックから右ストレートを返し、そこから左ミドルを蹴る。左フックで前に出るシャヒッドにホルツケンは右ストレートを返す。バックキックを打つホルツケン。シャヒッドはインローでホルツケンのバランスを崩して、右のロングフック! そして右フックで距離を詰めて左ヒザを蹴る。 ホルツケンはワンツーから右ローにつなげる。シャヒッドは蹴り足を取って右ロー。ジャブで距離を測るホルツケンは左ボディから左フック。シャヒッドも左フックからパワフルな左右の連打でホルツケンのガードを固めさせる。シャヒッドの右ストレートをブロックしてホルツケンが左フック! ハイレベルな攻防が続いた1Rのジャッジは3者とも10−10のイーブンとなった。 2R、シャヒッドのワンツーにホルツケンが左フック。シャヒッドは左フックから右ロー。ホルツケンもシャヒッドのジャブをディフェンスしてすぐに左フックを返す。ワンツー、左ボディから右ローを蹴るホルツケン。 シャヒッドも回転の速いパンチで前に出るが、ホルツケンは長い腕でそれをブロックして左フックを返して右ロー。シャヒッドの左フックをブロックして右ストレート! 徐々にホルツケンがシャヒッドを後退させる。 ホルツケンのヒザ蹴りにシャヒッドが右フック。パンチからローにつなげるシャヒッドにホルツケンは左ミドルとロー、ワンツーから右ロー。 そしてシャヒッドのパンチをブロックしてホルツケンが右ストレートを当てる。このラウンドはジャッジは2者が10−9でホルツケン、1名が10−10のドローとする。 3R、ポイントでリードを許したシャヒッドは左右の連打から左ローにつなげる。しかしホルツケンは固いブロックでそれをディフェンスして左フックのカウンターを何発もシャヒッドの顔面に打ち込む。 下がりながらジャブと左ミドルを蹴るホルツケン。シャヒッドはホルツケンのガードをこじ開けようと左右のフックを打ち込むが、ホルツケンのガードは固い。ならばとパンチから奥足ローにつなげるシャヒッド。これでややホルツケンがバランスを崩す。 ホルツケンはバックブロー、左ミドルを蹴る。シャヒッドのローでスリップするホルツケン。最後はホルツケンがワンツー、シャヒッドがブロックしたところで試合終了となった。 判定は30−29、30−30、30−29でホルツケン。ハイレベルな打ち合いを制し、ホルツケンが僅差の判定勝利を収めた。
▼第7試合 世界トーナメントFINAL16 3分3R延長1R ○アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ/2005&2007年世界王者) 判定3−0 ※30−25、30−24、30−24 ●リーロイ・ケスナー(オランダ/チーム アーツ/アファファ/2009年ヨーロッパ王者)
魔裟斗、ブアカーオと並び過去に2度の優勝を果たしているサワー。ここまで魔裟斗が唯一MAXで勝てなかった相手でもある。 しかし今回の対戦相手であるケスナーに対しては「周りの人が思っている以上に厳しい試合になるだろう。気を引き締めて戦わないといけない」と警戒心を示している。ピーター・アーツも絶賛するケスナーがサワー喰いの番狂わせを起こすか? 1R、インローとミドルを蹴るサワーに対し、ケスナーは一気にパンチで前に出て行く。ジャブと右ローを蹴るケスナー。そこにクラウスは右のクロスを狙う。ケスナーの前進に合わせてインローを蹴るサワー。 サワーはジャブを突いてロープを背負うようにして、ケスナーが前に出てくると、そこに右ストレートのカウンター。これで徐々にケスナーを後退させると左ボディ! そこからサワーはワンツー&右ローで攻め込み、右のクロスカウンター! サワーの伝家の宝刀でケスナーがダウンを喫する。 再開後、ワンツーから左フック、左ボディを打ち込むサワー。ケスナーをロープに詰めて連打をまとめると、左フックでケスナーから2度目のダウンを奪う。ケスナーは何とか組み付いて追撃を凌ぐが、ジャッジは3者とも10−7でサワーを支持する。 2R、サワーはケスナーのジャブに右クロス! ケスナーもそれに臆することなく前に出て行くが、サワーがワンツー、左のヒザ蹴り。左の前蹴りでケスナーを突き放す。サワーはジャブと右アッパー。右クロスから左ボディ。ケスナーはガードを上げて右ローと左フックを返す。 そのローにサワーが右ハイキックを合わせて、右のクロスで飛び込む。サワーはケスナーをロープに詰めてワンツー、飛びヒザ蹴り。サワーはケスナーの体を押して左ハイキックを蹴る。ケスナーはワンツーから右ロー。サワーが右アッパー、左ボディを返す。ジャッジはこのラウンドも2者が10−9、10−10とサワー優勢となる。 3R、左フックから右ストレートで前に出るサワー。ケスナーはガードを上げて頭を振って前に出て左ボディ。そしてジャブかららワンツー、右アッパーを打つ。やや組む場面が目立つサワーだったが、首相撲でケスナーのバランスを崩してヒザを蹴る。 ケスナーが頭を下げて突っ込むため、バッティングとなり、試合が一時中断。再開後、サワーが左フックから右ストレート。ケスナーは左フックで大きく飛び込んで、サワーを下がらせる。スタミナ&手数で前に出るケスナー。ややこれに手こずるサワーだったが、サワーは組んだ状態からのヒザ蹴りをケスナーの顔面に突き刺し、ケスナーがダウン! 最後はサワーが左右のフック、そして左ハイキックを蹴ったところで試合終了となった。 判定は30−25、30−24、30−25でサワー。場面場面ではケスナーに押されたサワーだったが、勝負どころでは確実にダウンを奪う老獪な闘い方で世界王座奪還に向けて初戦を突破した。
▼第6試合 エキシビジョンマッチ K-1ルール 3分1R ※ヘッドギアなし、すねあて有り −魔裟斗(シルバーウルフ/2003・2008年世界王者) エキシビジョンマッチのため勝敗なし −HIROYA(フリー)
年内に引退を発表している魔裟斗の引退ロード第一戦は、魔裟斗が自分の後継者として認めるHIROYAとのエキシビジョンマッチとなった。 大会前、「本気で行きます」と話すHIROYA。そのHIROYAに対し、魔裟斗は「どのくらいHIROYAが成長したかを確かめたい」とメッセージを送っている。魔裟斗はこの試合のために用意した黄金のグローブでエキシビジョンマッチに挑む。 1R、積極的にパンチで前に出て行くHIROYA。魔裟斗も右ストレート、左ボディを返す。HIROYAも右ローを蹴って前に出るが、魔裟斗はそこに右ストレート、ローを返す。ワンツーから左ボディ、左ミドルを蹴るHIROYA。魔裟斗は左ボディから左アッパーを打つ。
HIROYAは何とか魔裟斗にパンチを当てようと必死に前に出続けるが、魔裟斗は巧みなディフェンスで空振りさせる。そして魔裟斗の得意技である左フックがHIROYAの顔面を捕らえたところで終了となった。
エキシビジョンが終わると魔裟斗がHIROYAの肩を抱いて声をかけ、HIROYAは魔裟斗に花束を渡した。マイクを握った魔裟斗は「結構、強く打っちゃったけど大丈夫? 俺もあと2回頑張るから、お前も頑張れよ」とHIROYAにメッセージ。 そして「去年の10月以上の試合を今年の7月と12月に見せる覚悟です。簡単なことじゃないけど、相当頑張りますんでよろしくお願いします」とファンにラストファイトへの想いを語った。
▼第5試合 世界トーナメントFINAL16 3分3R延長1R ○ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/2004&2006年世界王者) 延長判定3−0 ※10−9、10−8、10−8 ●アンドレ・ジダ(ブラジル/ユニバーシダデ
ダ ルタ) ※本戦は0−0(27−27、28−28、28−28)
世界王座奪還を目指し、再出発となるブアカーオ。過去最高レベルと言われる今年のトーナメントでも強さを見せられるか? 対するジダは総合格闘家として活躍する選手で、この日は親交のある桜庭和志のマスクを被ってリングに上がった。 1R、アップライトに構えるブアカーオに対し、ジダは右フックをかぶせて前に出る。ブアカーオは左ミドルと前蹴り。しかしジダの左フックでブアカーオがダウン! 何と世界大会初出場のジダがブアカーオからダウンを奪う。 再開後、右フックと右アッパーを突き上げるジダ! ふらつくブアカーオにジダは左右のフックを振り回して右フック! これでブアカーオの体が大きく泳ぐ。それでも必死に立ち続けるブアカーオ。何とかジダの攻撃を空振りさせて、ダメージを回復させる。 ブアカーオはジダのパンチを空振りさせて左フックとミドルを蹴り返す。ジダは右フックと右アッパー。ブアカーオはジダに組みつくと顔面にヒザ蹴り! ジャッジは3者とも10−7、10−8、10−8でジダを支持する。 2R、ブアカーオは左ミドルと左ボディ。右ストレートを伸ばして左ボディ。左のヒザ蹴りをジダのボディに突き刺す。この左のヒザ蹴りでブアカーオはジダの腹を狙い打ちにする。 右アッパーから左フック、左のヒザ蹴り、首相撲でジダを豪快にマットにこかすブアカーオ。左手を伸ばして左のヒザ蹴り、左ボディ。ボディへ攻撃を集めるブアカーオは左アッパーにつなげる。さらにそこから強烈な右ロー! ジダも右フックを返すが、ブアカーオには当たらない。パンチでジダを下がらせてボディにヒザ蹴りを突き刺すブアカーオ! ここは3者とも10−9でブアカーオのラウンドとなる。 3R、ブアカーオはガードを上げて前に出て左ミドルを蹴る。そしてバランスを崩すジダを追いかけて右ハイキック。ガードを固めるジダにブアカーオはボディへのヒザ蹴り! 右ロー! 左ボディ! ジダは下がりながら左フック、右ストレートを返す。 しかしブアカーオはジダを何度もロープに詰めて一方的に追い込んで、左ミドル、ヒザ蹴り、ボディブローで攻め込む。判定は27−27、28−28、28−28のドローで、ブアカーオが延長戦に持ち込む形となった。 延長R、左のテンカオと右ローで前に出るブアカーオ。そして左フック、首相撲でジダの体勢を崩してヒザ蹴りを突き刺す。ブアカーオの強烈な左ミドルでジダの体がくの字に折れ曲がる。 さらにブアカーオは足払いでジダのバランスを崩してヒザ蹴りを連打。ブアカーオの攻撃を必死に組み付いて阻止するジダ。しかしレフェリーからはコーションが言い渡される。 防戦一方のジダに対してブアカーオは右ロー、左ミドル、ヒザ蹴り、ボディ打ち。ジダはブアカーオの猛攻で横を向く場面が目立つ。そんなジダにブアカーオは容赦なく左ミドル、左ボディフック。組みの攻防になるとブアカーオがジダがマットに押し倒す。
もはやガードを上げて、ブアカーオに組み付くだけになってしまうジダ。逆にブアカーオは左ミドルを蹴り続けて、ジダを首相撲でマットに崩す。ブアカーオがジダのパンチをかわして左ミドルを蹴ったところで延長戦が終わった。
1Rにダウンを奪われ、あわやの場面を迎えたブアカーオだったが、終わってみれば徹底したボディ攻めでジダを圧倒。1回戦を突破した。
▼第4試合 世界トーナメントFINAL16 3分3R延長1R ○アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/2002年世界王者) KO 1R1分07秒 ※パンチ連打 ●長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/2009年日本ベスト4)
コスプレ戦士として一大旋風を巻き起こしている長島がファン投票で世界トーナメント参戦! 今回もド派手なコスプレと入場パフォーマンスで場内を沸かせた。 コスプレを要求している長島に対し「真のファイターはコスプレなどしない」「ボコボコ 二 シテヤル」と怒りを露にしていたクラウス。異色対決を制するのはどっちだ? 1R、右ストレートから左フックを返す長島。離れた間合いから独特のパンチで飛び込んでいく。しかしクラウスはガードを上げて左フックを返す。そして打ち合いを挑んだ長島にクラウスが右フックから返しの左フック! これが長島の顔面を打ち抜き、クラウスが最初のダウンを奪う。 再開後、クラウスは一気に圧力をかけて前に出て右ストレートから左フック。そして長島が両手のガードを固めるとそこに左ボディ! 長島がロープを背負うと、クラウスは長島をロープに釘付けにして左右のストレート! これで長島がマットにバッタリ! クラウスの豪腕が長島をなぎ倒した。世界レベルを思い知らされる形となった長島はセコンドの肩を借りてリングを降りた。
▼第3試合 世界トーナメントFINAL16 3分3R延長1R ○山本優弥(全日本キックボクシング連盟/青春塾/2009年日本準優勝) 判定3−0 ※30−28、29−28、30−28 ●イム・チビン(韓国/KHANジム/2009年アジア王者)
小比類巻太信の負傷欠場を受けて、本戦出場のチャンスが舞い込んできた優弥。対戦相手のチビンとは過去に韓国で対戦しており、この時はチビンが勝利を収めている。「チビンは好きな選手だった」と公言する優弥は憧れのチビンを倒し、2回戦に駒を進められるか? 1R、優弥はじりじりと前に出て左右のローを蹴る。チビンはガードを上げて左ボディを2発、優弥は左ミドルで前に出て右ローにつなげる。チビンは左ボディと左のヒザ蹴り。優弥のボディを狙い打ちにする。逆に優弥は左ミドル、前に出て右ローを蹴る。チビンは左ヒザ蹴り、そして離れ際に左フックを打つ。 優弥はガードを上げて左ボディ、右ロー。チビンは距離が詰まると左のヒザ蹴り、そして左ミドルを蹴る。離れた間合いから右ストレートで飛び込む優弥。チビンは左右のフック、そして左のヒザ蹴り。優弥はガードを固めて右ローを蹴る。ジャッジは1名が10−9でチビン、2者が10−10でイーブンとする。 2R、左ミドルを蹴り合う両者。チビンは優弥のガードの上から強烈な左右のフック! そして優弥のボディにヒザ蹴りを突き上げる。ここで優弥が鼻から出血し、ドクターチェックが入る。 再開後、チビンのミドルとハイキックをブロックして右ローを蹴る優弥。チビンは距離を詰めてヒザ蹴りを突き上げるが、そこに優弥が右のバックブロー! これがチビンの顔面を捕らえてチビンがダウン! ややチビンペースで試合が進んでいたが、優弥のこの一発で流れが変わる。 再開後、チビンはすぐにヒザ蹴り。優弥はバックブローのフェイントから左ボディ。そして優弥が右フック、右ロー。チビンは組んでヒザ蹴り。さらに優弥の顔面にワンツーを突き刺す! 優弥はガードを上げて左ミドル。チビンをロープに詰めると、優弥は右ストレートで飛び込む。そこにチビンがヒザ蹴り。終了間際、優弥がバックブロー、そして左フックから連打! チビンをロープに釘付けにする。ジャッジは3者とも10−8で優弥を支持する。 3R、左ミドルのプレッシャーから前に出る優弥。チビンはそこに左のヒザ蹴りで前に出る。さらにチビンは左ハイキック、バックキック。優弥も右フック、右ローを蹴り返す。チビンは優弥に組み付いてヒザ蹴りを連打。しかしこれがホールドと判断され、レフェリーからチビンに注意が与えられる。 再開後、パワフルな左右のフックで前に出るチビン! 優弥はガードを上げて何とかチビンをコーナーまで押し込む。偶然のバッティングでチビンがカットしてしまうが試合はすぐに再開となる。 ヒザ蹴りで前に出るチビンだが、優弥は頭をつけるようにして右フック。さらにバックキック、胴廻し回転蹴りを放つ。チビンも右ストレートから左フック。優弥も下がりながらではあるが、しっかりとガードを上げて左ミドル。 優弥が左アッパーと右フックを打てば、チビンが左フックを返す。互いのパンチが顔面を捕らえる中、チビンが終了間際にバックキック! 最後まで互いに激しく打ち合う展開のまま、試合終了となった。 判定は3−0で優弥。2Rのバックブローが勝負を分けた。試合後、優弥は「福岡、東京、広島のファンの皆さん、本当にありがとうございます。全然強くないけど、皆さんの応援のおかげで勝てました」とファンに挨拶。2回戦での飛躍を誓った。
▼第2試合 世界トーナメントFINAL16 3分3R延長1R ○アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ) KO 1R2分56秒 ※左フック ●アルビアール・リマ(カーボヴェルデ共和国/チームスーパープロ
ビーストオブザイースト)
昨年、一昨年と魔裟斗を相手に激闘を繰り広げているキシェンコ。大会前のインタビューでは「個人的にはトーナメントで優勝して魔裟斗へリベンジしたい」と話し、ここから世界王者&魔裟斗へのリベンジに向けた戦いが始まることになる。 対戦相手のリマは昨年7月のオープニングファイトで勝利を収め、今年は世界トーナメントに参戦。キシェンコ超えを果たして一気に優勝候補に名乗りを挙げることが出来るか? 1R、ジャブを突いて一気に前に出て行くリマ。しかしキシェンコはそれをブロックして右アッパーから左フック、そして左ストレート! この連打で早くもリマがダウンを喫してしまう。 再開後、キシェンコは左ハイキックから左ストレート! さらに右フック! キシェンコの連打にリマがガードを固めて下がる。そのリマをキシェンコは追いかけて左フックから打ち下ろすような右フック! リマをロープに詰めると強烈な左ボディ、そして飛びヒザ蹴り。リマもジャブで距離を取ろうとするがバランスが悪い。逆にキシェンコはガードを固めるリマに右フック、そして左ロー。
リマもジャブから右アッパーを突き上げるが、キシェンコは右フックを強振! これがリマの顔面を打ち抜き、キシェンコが2度目のダウンを奪う。
再開後、奥足ローを蹴るキシェンコはそこからワンツー。組みついてダメージを回復させようとするリマだったが、キシェンコをそれをマットに叩きつける。そしてキシェンコは右フック、リマのジャブに左フック! キシェンコはこれでリマをロープに詰めるとリマを滅多打ち! 動きが止まったリマを見てレフェリーがダウンを宣告し、試合がストップ。接戦が予想された一戦だったが、キシェンコがリマを力でねじ伏せるようなファイトでマットに沈めた。
▼第1試合 世界トーナメントFINAL16 3分3R延長1R ○ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/サトリ・グラディエートリイウム・ネメシス) KO 3R0分49秒 ※左ヒザ蹴り ●ジャバル“チンギスハン”アスケロフ(ロシア/WMC
キャンプ ラマイ/2009年北欧王者)
58戦55勝という脅威の戦績を誇るペトロシアンが遂に日本初参戦! アンディ・サワーを破った超絶テクニックは日本でも発揮されるのか。 対するアスケロフはタイに拠点を置くファイターで「格闘技の世界を征服したい」という理由からチンギスハンの名をニックネームに持つ男だ。1回戦第1試合から世界最高峰の一戦となった。 1R、サウスポーのペトロシアンは右ジャブと前蹴りを突いて距離を測る。アスケロフは右ロー、左フックで前に出ようとするが、ペトロシアンは右ジャブから左ローにつなげる。そしてアスケロフのローにペトロシアンが左ストレート! そして右フックから左ストレート、右フックから左ローを蹴る。 アスケロフは左フックと右ローを軸に攻め込むが、ペトロシアンは左のヒザ蹴りで前に出て、左アッパーから右フック! さらに右フックから強烈な左ローを蹴る。アスケロフも左フックで前に出て行くが、そこにペトロシアンは左のヒザ蹴り! そしてペトロシアンはアスケロフの左フックに左ストレート、ガードを固めるアスケロフをプッシュして左ミドルを蹴る。ジャッジは1名が10−10、2名が10−9でペトロシアンを支持する。 2R、ペトロシアンは右フックから左ストレート! アスケロフの攻撃がローブローとなる。再開後、ペトロシアンが強烈な左のヒザ蹴り! そして左ボディストレート! ペトロシアンはアスケロフのパンチを上体の動きで空振りさせて左ミドル、左ボディストレートを打つ。 アスケロフもガードを固めて右フックで前に出るが、ペトロシアンはそこに左のヒザ蹴りと左ミドル。さらにアスケロフのガードの間に左アッパーを突き上げて、左ボディフック。 そしてペトロシアンの強烈な左ミドルでアスケロフの体がくの字に折れ曲がる。必死にガードを固めるアスケロフにペトロシアンが右フックから左ストレート。アスケロフの左フックをひらりひらりとかわして、ペトロシアンは左ストレートを打ち返す。 ラウンド終盤はペトロシアンは左ミドルと前蹴りで距離を取り、完全に試合をコントロールする。このラウンドのジャッジは10−9で3者ともペトロシアンとなる。 3R、ペトロシアンは前蹴りと左ミドル。アスケロフはペトロシアンの左のヒザ蹴りに左フックを合わせる。しかしペトロシアンがアスケロフをロープに詰めて、強烈なボディへのヒザ蹴り! これがアスケロフのボディに突き刺さり、アスケロフがダウン! 必死に立ち上がろうとするアスケロフだったが、ファイティングポーズを取ることが出来ず。ペトロシアンが戦前の予想以上の強さを見せ付けて、2回戦に駒を進めた。
▼リザーブファイト 世界トーナメントFINAL16 リザーブファイト 3分3R延長1R ○城戸康裕(谷山/MA日本ミドル級王者) 判定3−0 ※29−28、29−28、30−29 ●イ・スファン(韓国/KHANジム/仁川ムビジム)
小比類巻太信の欠場により、急遽参戦が決まった城戸。今年の日本トーナメントでは精彩を欠いた試合が続いた城戸だったが、突如舞い込んだこのチャンスをものにすることが出来るか? 対戦相手のスファンは韓国で行われたアジアGPで準優勝を収めてのリザーブファイト出場となる。 1R、サウスポーのスファンに対して城戸が右ミドル、インローを蹴る。スファンは左ミドル、城戸のインローに左ストレートを合わせる。城戸は左フックから右のバックブロー! スファンはじりじりと前に出て左ミドルと左ストレート。城戸はスファンの左ミドルをブロックしてすぐに右のインローを蹴る。 城戸はスファンの左ローに右のバックブロー、そして左フックから右ロー。スファンがリーチを生かして離れた間合いから左ストレートと左ミドルを蹴っていくが、城戸はしっかりとそれをディフェンス。確実に右のロー、右のミドルを蹴り返す。ジャッジは2者が10−9で城戸を支持、1名が10−10でイーブンとした。 2R、右のヒザ蹴りで前に出る城戸にスファンが左右のフック。スファンは左ミドルを蹴るが、城戸の右ローでスファンがバランスを崩す。スファンの左ミドルをブロックして城戸が右ロー。城戸はスファンのパンチをしっかりとブロックして右ローを的確に当てる。 さらに城戸はスファンが距離を詰めるところに右ヒザ。スファンは右アッパーから左ストレート、圧力をかけて城戸を下げさせる。城戸は下がりながらも右ロー。城戸がスファンの攻撃を受けながらも確実に右ローを返し続け、スファンの左足は真っ赤に腫れ上がる。ここもジャッジは3者とも10−9で城戸のラウンドとなる。 3R、城戸は左フックでサイドステップして右ロー。スファンは右アッパーから左ストレート、左ミドルを蹴る。ここまでのラウンドに比べてやや手数が減る城戸。右ローを返していくが、スファンは前蹴りと左ミドルを蹴る。しかしスファンの左ボディストレートが城戸の下腹部に入り、城戸にインターバルが与えられる。 再開後、スファンは左ストレート、右ボディ。パンチで前に出て行くが、城戸はそれを押し返して右ロー! スファンは城戸の腹を狙って右ボディを打ち込む。口を開けてかなり苦しそうな城戸だったが、何とか最後までスファンの猛攻を凌いで判定勝利。厳しい試合内容だったものの、城戸がスファンから勝利をもぎ取った。
▼オープニングファイト3 3分3R ○TATSUJI(アイアンアックス/2005年R.I.S.E.
DoAトーナメント優勝) 判定2−0 ※29−28、29−29、29−28 ●龍二(リアルディール/2007年R.I.S.E.
DoAトーナメント優勝)
過去にR.I.S.E.で対戦経験がある両者。共に日本トーナメント出場経験があるが、今年はTATSUJIが1回戦負け、龍二は不出場となっている。若い世代の台頭が目立つMAX日本戦線において、生き残りをかけた一戦となった。 1R、ジャブと左ミドルを蹴るTATSUJI。龍二はワンツーから右ローにつなげる。TATSUJIは右フックから左フックを二発。そして右アッパーから左フックとTATSUJIがコンパクトなパンチで龍二を攻め込む。龍二はTATSUJIの右ストレートに左フック。TATSUJIは龍二の右ローに右ストレートで飛び込み左フックにつなげる。
龍二はしっかりと両手のガードを上げて右ロー、そして右ストレートから左フックを返す。TATSUJIは顔面にパンチをまとめて左ボディ、そして龍二のガードの間に右ストレートを打ち込む。龍二も右ストレートで前に出て、終了間際にはロープ際で激しく打ち合う両者。この攻撃で場内が大きく湧き上がる。ジャッジは3者とも10−9でTATSUJIを支持する。
2R、ここは右ストレートから前に出て行く龍二。TATSUJIは左手で龍二の体を押してインローとヒザ蹴り。そして龍二のパンチの打ち終わりを狙って右ストレートと左ボディを返す。積極的にパンチを出し続ける龍二だが、パンチの的確さはTATSUJIが上。相打ちのタイミングで放つパンチはTATSUJIの方がヒット数が多い。 龍二はTATSUJIのパンチをブロックして右ストレート、そして左フック。TATSUJIは龍ニのローに右ストレートのカウンター。そして左のヒザ蹴りを龍二のボディに突き刺す。龍二は右ストレートでTATSUJIをコーナーまで詰めて左右の連打! TATSUJIも左右のボディ、左アッパーを突き上げて反撃する。ここも1Rと同様にジャッジは3者とも10−9でTATSUJIを支持する。 3R、ジャブ&右ローで攻めるTATSUJI。龍二が前に出てくると、そこにTATSUJIが左ジャブを突く。そこに龍二は左フックを返して、そこから右ロー。徐々に龍二が圧力をかけて前に出てTATSUJIをロープにまで押し込む。そして右ストレート! TATSUJIは左のパンチを使ってそこから脱出する。
足を使って距離を作るTATSUJIに対して龍二は右ストレートから左ハイキック! そして右ヒザ蹴りを二発! TATSUJIはロープを背負って必死にガードを固める。そこに龍二が左フック! TATSUJIも頭を下げて右ストレートを返すが、龍二も右ストレート! そして返しの左フック! 龍二が逆転を狙ったラッシュに転じるが、TATSUJIも何とかそこにパンチを返す。
判定は1&2Rのポイントを守りきる形でTATSUJIが勝利。怒涛の反撃を見せた龍二だったが、後一歩及ばなかった。
▼オープニングファイト2 60kg契約 3分3R ○山本真弘(藤原/全日本フェザー級王者) 判定3−0 ※29−27、30−28、30−27 ●裕樹(リアルディール/初代R.I.S.E.60kg王者)
現・全日本キック王者と初代R.I.S.E.60kg王者による一戦。オープニングファイトにはもったいない豪華な対戦カードだ。ここまでVS日本人無敗、日本最強の呼び声高い真弘がその強さを見せるか? それとも裕樹が真弘の牙城を崩すことが出来るか? 1R、サウスポーの真弘が右フックからパンチをまとめて左の前蹴りとミドルを蹴る。いつものようにガードを上げて前に出てプレッシャーをかける裕樹。 しかし真弘は細かいサイドステップでそれを外して右アッパー、右フック。そこを基点にインローを蹴る。裕樹はそれを受けながらも得意の右ロー。一度はこれがローブローとなるが、再開後、裕樹が右ローで前に出て右ストレート! 真弘がコーナーまで下がる。
裕樹はガードを上げて右ロー。真弘は右フックから左ロー。裕樹は右ストレートで前に出て、そこから右ロー! 真弘は前蹴りで距離を取り、ガードが高い裕樹にはヒザ蹴り&左ロー。
裕樹の右ローが真弘の足を捕らえるが、真弘もパンチからのインローで裕樹のバランスを崩させる。ジャッジは9−9、10−10、10−10でイーブンとなる。 2R、裕樹の前足に左ローを蹴る真弘。裕樹は右ローを真弘の両足に的確に蹴り分ける。真弘はジャブ&左インロー、裕樹が前に出てくるところに右フックと左ストレートを返す。 裕樹は真弘を押して右ロー。この攻撃を徹底的に続けて、確実に真弘の奥足にダメージを蓄積させる。真弘は裕樹の顔面のガードが固いと見るや、右フックから左ボディを叩く。 そして真弘の右フックに裕樹が右ストレートのカウンター! 真弘も左ストレートから右ローを蹴り、さらに右フックから左アッパーを突き上げる。手数では真弘が優っているが、裕樹は堅実にブロック&左ロー。 真弘は右フックから左ボディストレートで距離を詰めるが、裕樹がそこに右ストレートから左フック!
これが真弘の顔面を捕らえる! やや動きが止まる真弘だったがインローを連打。 しかし裕樹は下がらない。真弘は右フックから左ミドル。しかし裕樹の強烈な奥足ローが真弘の左足を捕らえる。ジャッジは2者が10−10、10−10でイーブン、1名が10−9で真弘を支持する。 3R、裕樹は右ローから前進。真弘は自分の右側に回りながら右アッパー、右フック。そこから左のインローにつなげる。しかし裕樹はそれを受けながらも右インロー、奥足ローで真弘のバランスを崩す。 真弘は裕樹のローを受けながらも右アッパー、右フック。前に出る裕樹の周りを左右にグルグルと回りながら左ストレート、飛びヒザ蹴りを放つ。そして真弘が左の飛びヒザ蹴り! これが裕樹のガードの間からすり抜けてクリーンヒット! 真弘が裕樹からダウンを奪う。 再開後、左ストレートから右アッパーを突き上げる真弘。裕樹は確実に右ローを蹴っていく。真弘は顔面前蹴り、飛びヒザ蹴り。裕樹は右ストレート、左フック、そして右ハイキック! さらに裕樹の左フックが真弘の顔面を捕らえる! やや攻撃の手数が減った真弘に対し、裕樹は左フックを連打。真弘は左ストレートから前に出てヒザ蹴りを2発。しかし裕樹はそれをブロックして右ロー! これで真弘がバランスを崩すが、真弘も左フックから前に出る。 判定は3Rにダウンを奪った真弘が29−27、30−28、30−27で勝利。真弘がK-1初参戦を勝利で飾った。一方の裕樹も敗れたとはいえ、十分に持ち味を発揮。大会後に谷川貞治K-1イベントプロデューサーも「今日のベストバウトだった」とこの試合を高く評価した。
▼オープニングファイト1 3分3R ○濱崎一輝(シルバーアックス) 判定3−0 ※三者とも30−24 ●晴矢(リアルディール)
全選手が九州出身で固められたオープニニングファイト。初陣を飾るのは福岡出身の晴矢と宮崎出身の濱崎の一戦となった。 1R、サウスポーの濱崎に対して、右フックから前に出て行く晴矢。しかし濱崎はパンチが大振りの晴矢に対して、コンパクトな右フックを連続で当てる。晴矢のパンチを確実にブロックして右フックを返す濱崎。ここで濱崎の左ローが晴矢の下腹部に入り、一時試合が中断となる。 再開後、飛びヒザ蹴りで前に出る晴矢。そこから一気にパンチをまとめるが、濱崎が晴矢の右ストレートを空振りさせてカウンターの右フック! これで濱崎が晴矢にマットに膝をつかせてダウンを奪う。 晴矢の右フックを空振りさせて左ストレートを打つ濱崎。さらに右フックから左ロー、晴矢が右ストレートで飛び込むところに右フックを合わせる。左ロー、左ミドルで距離を取る濱崎。晴矢がパンチで飛び込むと濱崎は組み付いてそれを阻止。このラウンドの判定は3者とも10−8で濱崎についた。 2R、左ストレートで飛び込む濱崎。右ミドルを返す晴矢。距離が詰まると右フックを強振する。濱崎は前蹴りと左ストレート。晴矢はパンチで前に出るが、濱崎はそこにカウンターの右フック、そして左ストレート! これが立て続けに晴矢の顔面を捕らえる。そして濱崎が晴矢を左ストレートでロープまで吹っ飛ばして右フック! これで晴矢がダウン。再開後にも濱崎が左ストレートで、このラウンド2度目のダウンを奪う。 再開後、ガードを固める晴矢。しかし濱崎がそのガードの間に左ストレート! そこから連打をまとめて右アッパーで晴矢の顔を跳ね上げさせる。濱崎の猛攻に苦しみ晴矢だったが、後半は右ロー、左アッパー、左フックを返す。ジャッジはこのラウンドも10−7で3者とも濱崎を支持した。 3R、濱崎は前蹴りで距離を測りながら右フック、バックキックも放つ。じりじりと前に出てプレッシャーをかける晴矢が右ストレート! これで濱崎の動きが止まる。しかし濱崎は晴矢がパンチ主体になるとそこにヒザ蹴りを突き立てる。ポイントを挽回しようと手を出す晴矢に対し、濱崎はそれをしっかりとディフェンスしてジャブ、右フックを突く。 さらに濱崎は晴矢が前に出ようとするところを狙って左のヒザ蹴り、そして右フックで晴矢をぐらつかせる。このまま試合終了となり、パンチでダウンを奪い、最後は上手く距離を作って戦った濱崎がキッチリと判定勝利を奪った。 |