GCMコミュニケーション
「CAGE FORCE 10」
2009年4月25日(日)東京・ディファ有明
開場18:00 開始18:30
▼メインイベント ライト級 5分3R
○弘中邦佳(アカデミアAz)
失格 ※ドナヒューの計量失敗
●マーカス・ドナヒュー(アメリカ/Team
Alpha Male)
第2試合に続き、メインイベントでもドナヒューが規定体重をオーバー。試合が成立せず、ドナヒューの失格負けという裁定が下された。 大会当日に試合中止が発表された弘中は休憩明けにケージ上からファンに挨拶。「メインイベントで試合をやらせてもらう予定だったんですが、相手が体重を落とせないということで中止になり、残念でなりません。僕はいつもウェルター級で試合をやっていて、今回、初めてライト級で試合をすることになりました。 試合が決まってから約17kg減量し、人生をかけてやろうと思っていたんですが、残念です。次は減量すらも出来ないような弱っちい外国人じゃなくて、骨のある選手と試合をしたいと思います」と怒りを爆発させながらも、共に次の試合に向けての意気込みを語った。
▼セミファイナル ウェルター級 5分3R
○宮澤元樹(和術慧舟會東京本部)
一本 1R3分20秒 ※スリーパーホールド
●長岡弘樹(総合格闘技DOBUITA)
昨年は“闘う大学生”としてDREAMのリングにも上がった宮澤。この時は弘中邦佳にTKO負けを喫したが、その後のケージフォースでは岩瀬茂俊にTKO勝利、金網では無敗街道を突き進んでいる。
対する長岡はDEEPを主戦場にしており、今回がケージフォース初出場となる。
1R、互いにサウスポーの両者。長岡のローをキャッチするように宮澤が組み付いて、長岡を金網まで押し込む。しかしここは長岡が体勢を入れ替えてブレイクを待つ。開始直後の長岡のローキックがローブローだったため、宮澤にインターバルが与えられる。
再開後、タックルでテイクダウンを狙う宮澤。宮澤はこれを切られるとすぐにガードポジションに引き込んで、ラバーガードからオモプラッタ! 何とかポジションを返そうとする長岡だったが、宮澤はオモプラッタの状態をキープ。
そして長岡の身体を返すようにして、バックポジションを奪う。ここから宮澤はパンチとヒジ打ちを落としながら、長岡の首に手を巻きつけてチョークスリーパー! これがガッチリと入り、長岡がタップ! 宮澤が鮮やかな寝技で一本勝ちを収めた。
弘中×ドナフューの中止により、急遽、メインイベントに繰り上げになったものの、しっかりと一本勝ちを収めた宮澤。
試合後はケージ上から「今日は自分らしさを出せたかなと思います。今年は僕がケージフォースのウェルター級のベルトを取ります!」と年内のベルト獲りを宣言した。
▼第6試合 フェザー級 5分3R
○中村“アイアン”浩士(東京イエローマンズ)
判定2−0
●美木 航(和術慧舟會RJW)
プロ修斗のリングでキャリアを積む中村“アイアン”浩士がケージフォースに初参戦。戦極フェザー級で活躍する日沖発とも引き分けている実力者・中村がケージフォースのフェザー級戦線をかき回すか? それとも美木がケージフォースの門番としてケージフォースの厳しさを知らしめるか?
1R、サウスポーの美木はジャブ&右フック。中村は右のインローを蹴って、美木が距離を詰めるところに右のオーバーフックを打つ。足を使って距離を取りながら右のアウトローも蹴る中村。手数が少ない美木だったが、中村が金網を背負ったところで思い切り左のヒザ蹴りを突き上げる。
中村はステップを使って距離を測り、右のオーバーフックで飛び込もうとするが、そこに美木の左のヒザ蹴りがクリーンヒット! 一瞬、中村の動きが止まるが、中村はすぐに足を使って距離を取る。
左のヒザ蹴りのフェイントで前に出て行く美木。中村は細かくローを蹴って、右のパンチで距離を詰める。単発ながらインローを確実に当てる中村。美木は左のヒザ蹴りで飛び込むが、これは不発に終わる。
2R、美木の左のヒザ蹴りに中村が右フックを返す。左フックからパンチをまとめる中村。美木は右フックから左ストレートを打つ。美木の左ストレートに対して右フックを打つ中村。中村が細かいワンツー、右ボディストレートを打って行く。
この中村のボディで動きが止まる美木。左のヒザ蹴りで突破口を開きたい美木だったが、中村がそこに右フックのカウンター! ヒザ蹴り狙いの美木に対して、徐々に中村のパンチが当たり始める。中村は常に足を使って美木の正面に立つことなく、美木の左ストレートをブロックするとすぐに右ストレートから左フックを返す。
そして中村の打撃を受けた美木が左目尻から出血。ドクターチェックが入る。再開後、中村を首相撲に捕まえようとする美木だったが、中村はそれを振りほどいて離れ際にパンチをまとめる。美木は2R終了後もドクターのもとで左目尻の止血を続ける。
3R、右フックで飛び込む美木。中村もすぐに右ストレートを返す。美木はじりじりとプレッシャーをかけて前に出て、下がる中村に左ストレート! しかし中村も右ストレートからパンチをまとめて美木にガードを固めさせる。美木の左のヒザ蹴りに右フックを合わせる中村。ここで美木の出血がひどくなり、ドクターチェックが入る。
再開後、すぐに左のヒザ蹴りを放つ美木。しかし中村もそれをしっかりと見切って距離を取る。強引に距離を詰める美木にインローを蹴る中村。これがローブローとなり、試合が一時中断となる。
試合が再開になると、ここも強引に詰めて首相撲を狙う美木。しかし中村は落ち着いて足を使って距離を取り、インローと右フックのカウンターを狙う。ジャブ、右フック、左のヒザ蹴りを打つ美木。しかし残り30秒で中村が美木をテイクダウン! 美木はすぐに立ち上がって正対したが、やや印象が悪い。そしてその状態で試合終了のブザーを聞くこととなった。
判定はジャッジ1名がドローとしたものの、残り2名は中村を支持。中村が足を使った打撃で美木を封じ込め、ケージフォースデビュー戦を飾った。
▼第5試合 ライト級 5分3R
○金原泰義(チーム・クラウド)
TKO 2R3分00秒 ※パウンド
●エリヤ(TEAM坂口道場)
前回の所沢大会では永田克彦と引き分けている金原。対するのはパンクラスで活躍を続けてきたエリヤ。金原のセコンドには秋山、エリヤのセコンドにはパンクラスで北岡悟との対戦が決まっている坂口征夫がつく。
1R、パンチのフェイントからインローを蹴るエリヤ。金原はタックルでテイクダウンを狙うが、距離が遠いため、簡単にエリヤに切られてしまう。展開がスタンドの打撃に戻ると、左フックから突っ込み、一気にエリヤを金網に押し込む金原。
ここから金原は投げでテイクダウンを狙うが、エリヤもすぐに立ち上がる。エリヤは金原を金網に押し込んでヒザ蹴りを打つが、金網を掴んでしまい、レフェリーから口頭注意が与えられる。
ジャブ&左フックで距離を支配するエリヤ。金原もじりじりと前に出てタックルに入るが、エリヤはそれをしっかりと切る。そしてエリヤは金原を金網に下げさせて左ボディ、金原の左足に強烈な右ローを集める。
そこに右ストレートを返す金原だが、エリヤはすぐにバックステップでそれをかわす。残り2分を過ぎるとエリヤがジャブ&ローで金原の動きをコントロールする。金原はエリヤのローを受けて右のパンチで前に出るが、エリヤもそこに左フックを返す。エリヤのインローが立て続けにヒットし、1Rが終了した。
2R、一気にパンチで前に出て行くエリヤ。ワンツーで金原を金網に詰めて、右ミドルを蹴る。金原も距離が詰まると右フック。エリヤはすぐにヒザ蹴りを返し、左右のローをバシバシと蹴りこむ。金原は強引に距離を詰めて投げでテイクダウンを奪うが、エリヤはグラウンドでの攻防を許さずにすぐに立ち上がる。
エリヤのローで足が流れる金原だったが、渾身のタックルでエリヤをテイクダウン。金原は立ち上がろうとするエリヤをしっかりと押さえ込み、サイドポジションから自分の左膝でエリヤの右腕を抑えてパンチを落とす。
身体を反転させて立ち上がろうとするエリヤだったが、それをしつこく押さえ込む金原。そしてイノキ・アリ状態から金原が飛び込むようなパンチ! これで動きが止まるエリヤに金原がパンチを連打! 一方的に殴られ続けたエリヤを見て、レフェリーが試合を止めた。
スタンドの打撃で劣勢に立たされていた金原の逆転勝利に盛り上がる場内。セコンドの秋山も笑顔で金原の勝利を祝福した。
▼第4試合 フェザー級 5分3R
○高橋 渉(Laughter7)
TKO 2R1分5秒 ※ヒジによるカット
●西野 聡(和術慧舟會TLIVE)
桜庭和志のLaughter7からケージフォースに定期参戦している高橋。練習仲間でもある柴田勝頼がDREAM名古屋大会で、後輩の佐藤豪則がパンクラス有明大会で勝利を収めているだけに、ここは自分も勝利で続きたいところ。
1R、サウスポーの西野に高橋は右ミドルを蹴っていく。そこから鋭い片足タックルでテイクダウン。ハーフガードで西野を押さえ込む高橋は後ろ袈裟固めのような位置を取り、西野の頭にヒジ打ちを入れる。パスガードを狙いつつ、ヒジ打ちで攻める高橋だったが、ここはブレイクとなる。
スタンドでの再開後、高橋は右ミドル。西野の前蹴りをキャッチしてテイクダウンを奪うと、ハーフガードで押さえ込む。西野もそこから高橋の腕を外から巻いて三角絞めを狙うが、高橋はしっかりとそれをディフェンス。西野の足を潰して、マウントポジションを取ると、ゴツゴツとパウンドを落とす。しかし西野も下から長い足を高橋の身体に絡ませて、グラウンドでポジションを入れ替える。
2R、西野が右フックを打つが、高橋は片足タックルで西野をテイクダウンする。高橋は西野の身体を金網に押し付けてパンチを落とす。高橋は西野が脇を差して起き上がろうとすると、西野の頭を押し付けてパンチとヒジ打ち! これで西野が頭部をカットし、流血。ドクターチェックの末、西野が試合続行不可能となり、高橋がヒジ打ちによるカットで一本勝ちを呼び込んだ。
▼第3試合 ミドル級 3分3R
△村山暁洋(GUTSMAN・修斗道場)
判定0−0
△一慶(チーム・クラウド)
GUTSMAN修斗道場の所属で、修斗では世界ランキングにも入っている村山VS秋山率いるチームクラウドの一慶という、ケージフォースならではの組み合わせとなった一戦。
1R、じりじりと前に出てプレッシャーをかける村山。一慶は距離を取って右ローを蹴る。互いに間合いを探る展開が続く中、村山が一慶の蹴り足を取って、一慶を金網まで押し込む。四つ組みとなり、テイクダウンの攻防となるが、村山が離れ際のヒザ蹴り。距離が離れてスタンドの打撃になると、ジャブ&ローの一慶に対して、村山が上体を低くして一慶に組み付いて金網まで押し込む。
2R、一慶は右ローと左の前蹴り。村山は右のパンチを振って、一慶を金網に押し込む。しかしここはブレイクとなり、試合はスタンドの打撃へ。パンチのフェイントから右ローを返す村山。一慶はジャブを顔とボディに打ち分けて、右ローにつなげる。互いにジャブとローは当てるものの、そこから先が続かない。
残り1分で村山が組み付き、テイクダウンの攻防になるが、ここも展開がなくブレイクとなる。やや手数が少ない村山にはレフェリーから口頭注意が与えられる。
ここまで目立った展開、そして判定で差がつくほどの攻防がないまま、迎えた最終ラウンド。右ローを蹴りながら前に出て行く村山。一慶もそこに右ストレートを返す。一慶のパンチに合わせて組み付く村山だったが、一慶をテイクダウンできない。その後は互いにジャブ&ローを交換するだけの展開が続き、その状態のままで試合終了。どちらも試合のペースを掴むことがなく、淡々と進んだ試合はドローとなった。
▼第2試合 ミドル級 3分3R
○森川修次(チーム・クラウド)
判定3−0
●小川 健(空柔拳会館)
試合前、森川が規定体重をオーバー。本来なら失格負けとなるが、小川が試合を了承したため、階級をミドル級からライトヘビー級に変更して試合が行われることとなった。体重をオーバーした森川のセコンドにはUFC参戦を発表した秋山成勲がつく。
1R、右フックから組み付いた森川は小川を金網に押し込んでテイクダウンを奪う。ガードポジションから三角絞めを狙う小川だったが、森川は小川の頭を金網に押し付けてパンチを落とす。小川の腕十字狙いを潰してパンチを落とす森川。森川がグラウンド&パウンドで攻め続けたラウンドとなった。
2R、ジャブで前に出る小川に組み付いて金網に押し込む森川。1Rと同じように小川をテイクダウンして、コツコツとパンチを落とす。両者共に動きが止まってしまい、レフェリーが試合をブレイク。再開後、右の蹴りで前に出て行く小川だったが、森川に組まれると金網に押し込まれてしまう。
3R、森川のジャブに小川が左フックを合わせる。そして小川が首相撲からのヒザ蹴り! 森川はすぐに組み付いて小川からテイクダウンを奪う。
インサイドガードの森川は金網際にまで移動して、立ち上がろうとする小川を寝かせる。そして森川が右の強烈なパンチ! セコンドの秋山が檄を飛ばす中、森川は細かくパンチを落とす。小川がガードポジションから三角絞めとオモプラッタを仕掛けたところで試合終了となった。
判定は3−0で森川。規定体重をオーバーして、本来なら失格となるはずの森川が判定勝利を収めた。森川はチームクラウドのTシャツを着込み、四方に礼をして金網を後にした。
▼第1試合 ウェルター級 3分3R
○大勝☆ケン(和術慧舟會RJW/HTW)
TKO 1R終了時 ※ドクターストップ
●吉岡哲也(GRABAKAジム)
1R、サウスポーの吉岡に対し、大勝が右ミドル。そこからタックルに入り、吉岡のバックに回り込む。パンチを打ちながらテイクダウンを狙う大勝だったが、吉岡はスタンドの状態をキープしながらアームロックを狙う。この体勢が長く続くが、距離が離れて試合はスタンドの打撃戦へ。
右ローと右ミドルを蹴る大勝に吉岡はジャブをつきながら左ストレートを打つ。そこにタックルでテイクダウンを狙う大勝だったが、吉岡はアームロックでスタンドの状態をキープ。ここから前転して足関節を狙う。
ここで試合はインターバルとなるが、吉岡が左目付近を負傷。ドクターチェックの後、ドクターは試合をストップ。TKOという形で大勝が勝利を手にした。
試合後、綱川ドクターより吉岡に眼窟底骨折の疑いがあることが発表された。
▼プレリミナリー・ファイト バンタム級 3分3R
○横山真樹(和術慧舟會東京本部) 一本 1R1分4秒 ※アームロック ●田口 亮(MMA G-SPIRITS) |