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                            ▲格闘空手の入賞者がズラリ。(左から)軽中量級優勝・谷口聡、軽中量級準優勝・HIKARU、重量級準優勝・青木真裂人、重量級優勝・黒田昌裕 
                             
                             顔面攻撃、投げ、絞め、関節技を認めたハイブリッド空手・勇誠会主催『第12回格闘空手選手権大会』が、5月5日(火・祝)兵庫県民会館にて開催された。 
                           
                           元来、フルコンルールから始まった今大会だが、第8回大会から金的攻撃、素手顔面攻撃も認めた現在のルールに変更され、現在K-1MAXで活躍中の長島☆自演乙☆雄一郎も優勝を果たしたことがある。過激なルールにもかかわらず、毎年無差別で20名前後の若武者がエントリー、バランスのとれた進行と好試合が多々あり、神戸を代表する大会の一つとなっている。 
                             
                             
                             今回は初の二階級制を導入、金的も排除したため自ずと実力拮抗した好試合が続出、延長戦も多発し、ほとんどの選手は慣れないフルフェイス面着用もありスタミナ限界まで互いに打ち合う場面が多く見られた。そんな中、重量級で快挙が起こる……。 
                           
                            日本拳法出身の黒田昌裕が今年51歳という年齢を感じさせない活躍を見せ、ぶっちぎり優勝!  
                             
                            →勇誠会期待の重量級ホープ若干17歳の江口功治と33歳差、超世代対決を制し優勝した黒田昌裕 
                             
                             一回戦では、勇誠会期待の重量級ホープ若干17歳の江口功治と33歳差という通常有り得ない世代闘争戦に気迫の本戦勝利。 
                           
                           決勝戦では武道経験豊富な若手・青木真裂人を再延長の末、パンチを完全に効かしての勝利。見事の一語に尽きる。 
                           日拳優勝回数も多い黒田はこよなく地元格闘技を愛し、かつてのプロ柔道「J-DO」や港神戸格闘技「アクセル」にも度々参戦し、ワンパンチKOの山を築いてきた。年齢を感じさせぬマスクとファイトで観客の興奮を誘い、並の「中年」とは思えぬ知る人ぞ知る異例の人気ファイターだ。 
                             
                             そして本大会主催団体出身で異色のファイター、長島の日拳時代に、波動拳など長島が現在も使用するパンチテクニックの基礎を説いた師匠がなんとこの黒田である。 
                           次回からも「最強の熟年」の肩書きを引っさげてプロのオファーを受けると言う。  
                           そしてまた、現ルール旗揚げ戦の第8回大会優勝者が長島、今回はそのセコンドを務めた黒田が優勝という、師弟優勝も偶然とは思えないほど、ドラマティックである。 
                           
                           軽中量級では、第9回大会の覇者 谷口聡がアクセル・RISEなどに参戦する勇誠会の新鋭・HIKARU(岡田晃)を延長の末、キャリアの差を見せつけ再び王座に返り咲いた。 
                           
                            同時開催のアクセルGルールワンマッチ戦は、セミで昨年大会のフルコン無差別王者にして士道館全日本軽中量級三位という期待の中学生、三明優亮がグローブデビュー。 
                            勇誠会の紺屋秀人を1R右フックでKOし素晴らしいデビューを飾った。 
                             
                            →中学生にして士道館全日本入賞。初のグローブでもKO勝利を飾った三明優亮 
                           
                           メインでは昨年末の『サムライグランプリin神戸』で一大旋風を巻き起こしたTOMOYUKIと新空手などで6度の優勝を記録する範魔勇次朗のリベンジマッチとなり、前回KO負けを喫した範魔が1Rから壮絶なラッシュを見せTOMOYUKIを追い込み防戦一方にさせる。 
                             
                             
                             しかし、 ピンチを凌いだTOMOYUKIは中盤以降、信じられない怒涛の反撃に転じパンチ連打でダウンを奪う。この逆転劇に場内は沸き、更に範魔も意地の反撃。打ち合いに! 
                             
                             
                             ダメージを負う範魔は2R、確実にペースダウン、まさに計5度のダウンも試合は続行され、会場は何度も立ち上がる範魔を心配する雰囲気へと一変する。 
                             
                             
                              2R2分10秒、遂に力尽きた範魔だが、客に感動を与えた両雄の試合に会場は拍手の渦と化し、アクセル名勝負の一つに数えられたことは間違いない。 
                             
                            →メインイベントで勝利したTOMOYUKI 
                           
                           次回は8月16日(日)大阪・アゼリア大正大会となるが、同大会に出動する、王者・屋比久孟嗣を脅かす存在となる選手は地元神戸から出るのか!? 期待出来る人材は神戸にもまだまだ居る!! 
                            と確信出来たような可能性ある大会であった。  
                             
                             ▲入賞者 
                             
                             
                            ハイブリッド空手・勇誠会 
                            「第12回オープントーナメント格闘空手選手権大会」 
                            2009年5月5日(火・祝)兵庫県民会館 
                            開始11:00 
                           
                          <大会結果> 
                          ▼メインイベント ウェルター級 3分3R  
                            ○TOMOYUKI(誠剛館) 
                            KO 2R2分10秒  
                            ●範魔勇次郎(モンスタージャパン) 
                           
                          ▼ワンマッチセミファイナル ライト級 2分3R 
                            ○三明優亮(士道館横山) 
                            KO 1R1分22秒 
                            ●紺屋秀人(勇誠会井上)  
                           
                          ▽格闘空手 
                            ▼重量級  
                            優勝:黒田昌裕(黒田道場) 
                            準優勝:青木真裂人(フォーオールボクシングコミュニティー) 
                          ▼軽中量級  
                            優勝:谷口聡(理心塾)  
                            準優勝:HIKARU(勇誠会) 
                            第3位:三浦和貴(黒田道場)  
                          ▼小学校3〜4年の部  
                            優勝:林怜也(聖武会館) 
                            準優勝:頼木 瞬(誠剛館) 
                          ▼小学校5〜6年の部  
                            優勝:合田廉太郎(国士会館) 
                            準優勝:森下翔陸(士道館横山) 
                            第3位:原口健飛(聖武会館) 
                          敢闘賞 田ノ内文太(岩崎道場) 
                          ▼中学生無差別  
                            優勝:小野寺天汰(聖武会館) 
                            準優勝:吉田聖弥(誠剛館) 
                             
                           
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