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【K-1甲子園】関東地区予選 本命・藤鬥嘩裟と宮元啓介が代表枠を獲得

2009/06/28



FEG
「K-1甲子園2009 関東地区予選大会」

2009年6月28日(日)千葉県・拓殖大学紅陵高等学校

▼関東地区予選 Aブロック
優勝 藤鬥嘩裟(勇志国際高等学校)
準優勝 佐々木涼助(サレジオ工業高等専門学校)
※藤は8月のK-1甲子園本戦の出場枠を獲得。

 今年で3年目となるK-1甲子園。最激戦区と言われている関東地区予選のトーナメント出場者数は43名となったため、出場者を2つのブロックに分けてワンデートナメントを行い、代表枠2つを決めることとなった。

 関東地区予選大会の会場となったのは、千葉県木更津市にある拓殖大学紅陵高等学校で、開催校である同校の生徒が設営にあたり、K-1甲子園のスーパーバイザーを務める前田憲作氏率いる龍道場の生徒らも会場設営に協力、昨年のK-1甲子園準優勝を収めた卜部功也や兄の弘嵩も設営スタッフとして駆けつけていた。

 またゲストとして城戸康裕が来場した他に、木更津が地元の白須康仁、セコンドとして来場していた小比類巻太信らも会場に姿を見せ、試合開始前には取材陣からインタビューを受け、ファンからのサインや記念撮影に応じる姿が多々見られた。

 開会式では同校生徒によるブラスバンドの演奏が盛大に行われて大会に華を添える。そして谷川貞治K-1イベントプロデューサー(以下、EP)、前田氏、城戸が壇上で挨拶を行い選手を激励。最激戦区と言われている関東地区予選がついに開幕した。

 トーナメントが始まり、試合の火蓋が切って落とされると1本勝ちが続出! 若さ溢れるド突き合いが次々とリング上で展開され、試合がスピーディーに展開されていった。

 今大会の注目はHIROYAのライバルとしても知られる藤鬥嘩裟(勇志国際高等学校)の存在だ。

→藤は2回戦から登場、初戦は加藤玲於奈との一戦。

昨年4月にK-1のリングでHIROYAに判定で敗れている藤。今年3月にはJ-NETのリングに復帰、階級を2階級上げたフェザー級で試合に臨むも判定負けを喫している。今年のK-1甲子園には予選から参戦し、再起を図る。この予選では優勝候補と目されているだけに、優勝はもとよりその試合内容も問われることとなる。

 藤はAブロックのトーナメントにエントリーし、1回戦がシードだったため2回戦から登場。対戦相手は1回戦を勝ち上がってきた加藤玲於奈(日本大学附属豊山高等学校)となった。試合は加藤がパンチを主体として試合をコントロール。

 藤は首相撲が多々見受けられ、度々レフリーに注意を受けてしまう。

→3回戦 藤VS細貝祥汰

また得意技であり、最大の武器でもある前蹴りが影を潜める意外な光景が見られる。しかし加藤は規定回数の蹴りがなかったため減点2が課せられ、辛くも藤が判定で勝利を収める形となった。

(※K-1甲子園は2分1R制で行われ、2分の間にベルトラインよりも上の蹴りを8本以上出さないと減点が課せられるというルールがある)

 3回戦で藤は1回戦をシード、2回戦を一本で勝ち上がってきた細貝祥汰(栃木県立小山北桜高等学校)と対戦。

→準決勝 藤VS高橋峰行

藤は初戦同様に首相撲を注意される場面があったものの、前蹴りから右ミドルにつなげて、蹴りをメインに試合を展開。延長戦では手数で藤が細貝を上回り、3回戦突破を決める。

 続く準決勝の高橋峰行(私立駒場学園高等学校)戦でも藤は前蹴りが少なく首を掴む行為が目立ったものの、ワンツー&ローといった基本的なコンビネーションで有効打を稼ぎ、決勝戦へと駒を進めた。

 そして決勝戦で藤は前田監督も注目の佐々木涼助(サレジオ工業高等専門学校)と対戦。

→決勝 藤VS佐々木良助

 藤は規定回数のミドルを放つ程度で、それ以外はほとんどパンチで佐々木を攻めていく。対する佐々木は藤が仕掛けるパンチをガードし、ワンツーからローを返す。本戦はどちらも決定打に欠き、延長戦へ。

 延長のゴングが鳴ると、2人は互いにロープ際で壮絶な打ち合いを展開! 試合は藤が手数で佐々木を上回り、本戦出場の切符を手にした。しかし試合後、藤は「結果には満足していない」と厳しい言葉を残し、大会を振り返った。


▼関東地区予選 Bブロック
優勝 宮元啓介(東野高等学校)
準優勝 西川康平(都立松が谷高等学校)
※宮元は8月のK-1甲子園本戦の出場枠を獲得。

 Bブロックを制し、もう1つの代表者枠を手に入れたのは宮元啓介(東野高等学校)だ。1回戦から回転の速いパンチで試合の主導権を握り続けた宮元。

  パンチだけでなく、ローやミドルといった蹴りも1級品で、今大会において「K-1甲子園にはダイヤの原石が存在している」という前田氏の言葉を体現する存在だったと言えるだろう。

 試合後、宮元が練習を積む橋本道場の先輩にあたる山本佑機は「彼なら間違いなくやってくれると思っていた」と後輩の優勝を祝福し、そばにいた橋本会長も生徒の活躍ぶりに満足げの様子。

 宮元自身も「優勝できて嬉しい」と喜びを噛みしめたコメントを残し、更に「将来はK-1で活躍したい」と力強く意気込みを語っていた。8月の本戦ではどのような活躍が見られるのか、楽しみである。



▲赤が小児がんを克服し、K-1にチャレンジした牧野

 またトーナメント出場選手の中で小児がんを克服したことでクローズアップされた選手がいた。Bブロックに出場した牧野亮佑(宇都宮南高校)だ。

 元々は高校球児として甲子園を目指していた牧野だが一昨年にがんが発覚。闘病生活を余儀なくされ、甲子園の舞台に立つことが出来なかった。

 しかしその後、牧野はがんを克服し、格闘技ジムの門を叩き、K-1甲子園の舞台に立つことになった。

 試合前にはテレビ取材に応じるなど、注目選手の1人でもあった牧野。牧野はBブロック2回戦から登場し、伊澤波人(厚木清南高校)と対戦。

 牧野は序盤に自ら前へ出てパンチで先手を打つも、伊澤の右ハイで技ありをとられてしまう。その後、牧野は回転の早いワンツーを放つなど善戦したものの、伊澤のラッシュに追い込まれ判定負けとなった。

 しかし「K-1のリングに上がれて嬉しかった」と晴れやかな表情を浮かべていた牧野。初戦敗退という結果だったものの、K-1甲子園挑戦・そして試合を通じて得たものがあったようだ。

 また試合後に敗戦で悔し涙を流す選手が多々見られ、この大会へ賭ける想いが強かったのだろう。最激戦区と言われた関東地区予選を制した藤と宮元には、優勝が叶わなかった41人の思いを乗せて、8月の本戦に挑んでほしいものだ。


▼第36試合 特別試合 2分3R
○嶋田翔太(西武台高等学校)
判定3−0 ※30−27、30−28、30−27
●宮田隼児(AJジム)

 今大会では特別試合として嶋田と宮田が2分3R形式で対戦。嶋田はシード枠で8月の本戦出場が決定しており、宮田は嶋田を撃破してK-1参戦をアピールしたいところだ。

 1R、足技が冴える嶋田は左ミドルのダブル、左ローのダブルから右ローを宮田に叩き込んでいく。宮田も左ミドルのダブルから右ミドル、ワンツーとつなげていき嶋田に応戦。互いに蹴り中心の試合展開となった。

 2R、嶋田が右ロー、首相撲から左ヒザを叩き込む。この左ヒザの打点の高さに会場内からどよめきの声が上がる。宮田は右ローから回転の早いワンツーで嶋田に応戦。更に右ストレートから右ローとつなげ、宮田が徐々にペースアップしていく。しかし嶋田も手を緩めずにローやミドルを打ち分けていく。

 3R、左フックから右ミドルにつなげ、距離を取ってワンツーから左ミドルを放っていく嶋田。宮田は蹴りの数が減ってパンチ主体の展開となり、ワンツーを繰り出すシーンが目立つ。宮田が前に出てパンチの打ち合いに持ち込むと、嶋田もこれを受けて立ち、ロープ際で打ち合いが展開した。

 勝敗は判定へと持ち込まれ3−0で嶋田が勝利。試合後、嶋田は「今日はスパーリングのつもりでやった」とコメント。悲願のK-1甲子園制覇に向けて、次なるステージ・8月の本戦に向けて嶋田の活躍が期待される。



▲70kgワンマッチ 査定試合 西澤VS韓はK-1らしい激しい打ち合いとなった。

▼第46試合 70kgワンマッチ 査定試合
○西澤クリストファー清(TOKYOスポーツハイスクール)
一本
●韓良廣(東京都立足立東高等学校)

▼第45試合 70kgワンマッチ 査定試合
○松倉信太郎(慶応義塾高等学校)
判定3−0
●仲村明弘(千葉県立市川工業高等学校)

▼第44試合 70kgワンマッチ 査定試合
○岡田裕介(文星芸術大学付属高等学校)
判定3−0
●張替翔太(茨城県立総和工業高等学校)

▼第43試合 70kgワンマッチ 査定試合
○金子 涼(群馬県立利根実業高等学校)
判定3−0
●原口勝成(群馬県立下仁田高等学校)

▼第42試合 70kgワンマッチ 査定試合
○知名基(東京都立六郷工科高等学校)
一本
●青木潤一(神奈川県立川崎北高等学校)

▼第41試合 70kgワンマッチ 査定試合
○篠田優介(東洋大学付属高等学校)
判定3−0
●前田武蔵(文星芸術大学付属高等学校)

 また特別試合の他に70kgのワンマッチが6試合行われ、査定試合と銘打った内容で行われた。どの試合も若さ溢れる好ファイトが展開される中、ワンマッチ最終試合となった西澤クリストファー清VS韓良廣の一戦は、両者が互いにパンチの連打を繰り出す激しい打ち合いとなり、西澤が一本勝ちを収めている。



 なお大会の途中で、前田氏と城戸康裕がミット打ちを披露。城戸がしなやかなミドルと打点の高いテンカオをミットに叩き込んでいくと、会場内からどよめきの声が上がっていた。

  また城戸のミドルの連打で終わりかと思いきや、谷川EPが「誰かミット打ちやってみたい人いるかな?」と声をかけると、あれよあれよとちびっ子たちがリングサイドに集結。その様子を見ていた城戸のアドバイスを受けながら、ちびっ子たちはミットに次々とミドルを叩き込んでいった。これが予想以上に上手だったことを受けて前田氏も「上手いですね」と絶賛。
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