GCM
「CAGE FORCE & Valkyrie」
2009年7月12日(日)東京・ディファ有明
開場12:00 開始13:00
▼メインイベント(第9試合) ミドル級 5分3R
○浜中和宏(Laughter7)
反則 3R1分04秒
●ガジエフ・アワウディン(ALIEV−GYM)
PRIDE、HERO’Sや海外でのリングを渡り歩いてきた浜中が久しぶりにGCM主催興行に参戦。対するガジエフは、パンクラスで猛威をふるった元ロシア軍特殊部隊スペツナズ。所属チームを変え、ケージフォースに上陸した。
1R、軽いステップを踏み、チャンスを伺うガジエフ。一発の破壊力を秘めたパンチを持っている相手だけに、浜中はじっくりと様子をうかがう。ガジエフの打撃をかいくぐり、浜中は片足タックルを仕掛け、テイクダウンに成功。サイドポジションからアームロックで仕留めにかかる。
しかし、ここで下のガジエフが反則の顔面へのヒザ蹴りを出したために注意が言い渡される。再開後、同じポジションからスタートし、ガジエフは立ち上がろうとしたが、浜中は抑え込みアームロックを極めにいったところで惜しくもゴング。
2R、エンジンのかかったガジエフは飛びヒザから強烈なパンチで追い詰めるも、浜中はタックルで金網に押し込む。テイクダウンを拒むガジエフが金網を掴んだために2度目の注意。これで反則1となってしまう。
浜中はグラウンドにこだわりテイクダウンしたが、ここでもガジエフは下から顔面へのヒザ……。2度目の反則となった。同じポジションから再開し、アームロックを狙う浜中。下のガジエフは反転するように上を取り返すと、しがみつく浜中にパウンド連打。浜中は起き上がり、上のポジションを取り返す。
3R、ガジエフは強烈な左ハイ。一発狙いで大振りのパンチも振るっていく。浜中は鼻の上をカットし出血が見られる。
スタミナ切れの見えるガジエフを両足タックルでテイクダウンした浜中。すかさず立ち上がろうとしたガジエフはここでも寝た状態での顔面へのヒザ!
浜中は大きく大の字に伸び、ドクターチェックが入る。レフェリー陣がリング上で協議した結果、3度の反則行為を行ったガジエフは反則負けとなった。
▼セミファイナル(第8試合) フェザー級 5分3R
○谷口智則(マッハ道場)
判定2−0
●高橋 渉(Laughter7)
フェザー級転向後、ケージフォースで確実に結果を残している高橋は修斗を主戦場にしてきた谷口智則(マッハ道場)と対戦。
高橋にとっては上位を狙うためには落とせない一戦であり、谷口にとってはケージフォース初参戦でインパクトを残しておきたいところだろう。
1R、遠い間合いから左ハイを出す高橋。パンチで活路を見出したい谷口に対し、高橋は組み付いてはグラウンドの展開に持ち込もうと必死。
しかし、谷口の左ストレートがクリーンヒットし、高橋は腰を落としてしまう。谷口はパウンドで追撃したが、仕留め切れない。
2Rも高橋が組み付き、谷口がパンチで押し返す展開になる。再び左ストレートを当てた谷口がそのままパウンドで追い込む。
持ちこたえた高橋じゃ谷口の蹴り足をキャッチするとテイクダウン。だが、ここで粘り腰の谷口が上のポジションを取る。
3R、大振りの左ストレートを出す谷口の動きに合わせて、高橋がタックル。これをがぶった谷口はテイクダウンを許さない。スタンドの攻防で一瞬の隙をついて谷口が左ハイ!
これをモロに食らった高橋はダウン。間髪入れず、谷口がパウンドで仕留めにいく。これが優劣のポイントを分けたか、判定決着になると、谷口が僅差で勝利した。
▼第7試合 ミドル級3分3R
○一慶(チーム・クラウド)
TKO 1R37秒 ※レフェリーストップ
●鶴巻伸洋(フリー)
一慶は柔道で培った重い腰とポジショニング、そして師匠・秋山成勲譲りの打撃で、デビュー戦こそ敗れたもののその後は1勝1分の戦績を残している。
対する鶴巻は日本の総合格闘技界の最古参の部類に入る選手。SAWから1992年12月にプロデビュー、リングス、修斗、パンクラスなどを経て現在も現役。1999年1月には、あの高瀬大樹とグラップリングルールで対戦してアキレス腱固めで一本勝ちを奪っている。ケージフォースでは過去2敗を喫しているだけに、何としても勝利を奪いたいところだ。
1R、左ローを出しながら様子をうかがう鶴巻に対し、一慶は長いリーチから繰り出すパンチをクリーンヒット!
一瞬ひるんだ鶴巻だったが、構わず突っ込むように組み付きにいく。一慶はパンチの連打で鶴巻をダウンさせると、パウンドラッシュ! レフェリーが慌てて止めに入り、一慶が秒殺勝利した。
▼第6試合 ヴァルキリー・女子フェザー級・次期挑戦者決定トーナメント決勝戦 3分3R
○V一(=ヴィー・はじめ、MAX柔術アカデミー&Yogaスタジオ)
判定2−1
●高林恭子(ALIVE)
※V一がトーナメント優勝、王者・辻結花への挑戦権を獲得
1回戦では、和術慧舟會のホープ藤野を下したV一。対する高林はウィンディ智美を相手に圧勝し今勢いに乗る。
1R、腕を下ろした構えから一気に距離を詰めたV一が高林を金網に押し込む。高林がテイクダウンし、下のV一は突き上げる蹴りでクリーンヒット! 大ピンチの高林だが、何とか持ち応える。
2R、組み付いてはテイクダウンを狙う高林に対し、V一はヒザ蹴りを突き刺す。寝技に持ち込む高林だが膠着してしまい、両者に注意。高林がグラウンドで上のポジションを取る展開が続き、こつこつとパウンドを落としていく。
3R、執拗にタックルを仕掛ける高林。クロスガードのV一はうまく密着しながらバックに回るムーブを見せる。しかし、高林の巧みにガードに阻まれる。何とか展開を作りたいV一は胴回し回転蹴りを繰り出すが決定打とならず。最後に高林が押さえ込みながらパウンドを打ったところでゴング。
トーナメントで行われたため、マスト判定となり2−1でV一が辛くも勝利し、王者・辻結花への挑戦権を獲得した。
▼第5試合 ウェルター級 5分3R
○瀬戸哲男(極真会館)
判定3−0
●サップ西成(強者)
“アマチュア格闘技の天下を取るのは大阪だ!”をコンセプトに昨年4月からスタートしたアマチュア総合格闘技イベント「強者(つわもの)」で絶対王者的な立場の西成がケージフォースに初参戦、定期的に戦績を重ねる極真の瀬戸と対戦した。
1R、華麗な一本投げで西成は瀬戸をテイクダウン。しかし、反動を利用した瀬戸がすぐに上を取り返しサイドポジションへ。そして体勢をガッチリと固めながらガツンガツンと重いパウンドを落としていく。
西成劣勢のまま試合が進むと、西成の応援陣は大激怒。インターバル中には、西成の元に駆け寄り怒鳴りつける仲間の姿も。
2R以降も、瀬戸がペースを握る。右ローをjこつこつと当てグラウンドになっても、こつこつとパウンド。3Rには、マウントポジションから一方的に西成の顔面にパンチを落としていく。運営陣のミスで2分たったところで終了のブザーが鳴るアクシデントがあったものの、残り1分間も瀬戸がタコ殴り状態のまま。すっきりした勝ち星は得られなかったが、瀬戸の圧勝劇に終わった。
▼第4試合 フェザー級 3分3R
○TAG(MMA G-SPIRITS)
TKO 1R2分05秒 ※ドクターストップ
●西野 聡(和術慧舟會TLIVE)
ヒザ蹴りの奇襲攻撃を仕掛けた西野を、そのまま金網に押し込んだTAG。テイクダウンすると、下の西野にパウンドを落とす。立ち上がった西野が逆にタックルを仕掛け、テイクダウン。
粘るTAGがパンチ連打で西野を押し込む。するといつの間にか西野は額をカットしており大流血。ドクターがストップし、TAGが勝利した。
▼第3試合 バンタム級 3分3R
△横山真樹(和術慧舟會東京本部)
ドロー 判定1−0
△清水隼人(アンプラグド国分寺)
横山が積極的にパンチを繰り出し、清水はカウンター狙いに徹する。1Rには清水が腕十字を仕掛ける場面を見せたが極めきれず。
お互いに激しくパンチを交錯させる場面も。しかし決定打はなくドローに終わった。
▼第2試合 ヴァルキリー・女子ウェルター級 3分3R
○超弁慶(ガムランナック)
TKO 3R2分48秒 ※レフェリーストップ
●佐藤瑞穂(和術慧舟會東京本部)
もうひとつの女子総合格闘技イベント『ジュエルス』に連続参戦していた超弁慶が、希望するパウンドありルールでの試合と、ライバルと目する佐藤を狙ってヴァルキリーに初参戦。
両者は2006年にグラップリングの大会で対戦し、佐藤が勝利を収めている。佐藤は柔道出身、柔術アジア選手権でも優勝した選手だが、打撃勝負もいとわない突貫ファイター。
1Rから超弁慶が圧力をかけながら打撃でペースを握る。佐藤が組み付いてくるとヒザを合わせていく。
超弁慶が優位に試合を進める中、3Rにはグラウンドに移行し、佐藤のバックマウントからパンチ連打。これで勝負を決めた。
▼第1試合 ヴァルキリー・女子フェザー級 3分2R(ノーヴィスルール)
○♂ha@THE♀(=アゲハアットティーエッチイー/パラエストラ柏)
一本 1R2分00秒 ※ヒールホールド
●sakura(和術慧舟會東京本部)
♂haはヴァルキリー旗揚げ戦以来、半年ぶりの参戦。今回は一階級上の52.2kgでの試合に臨む。sakuraはヴァルキリーでプロデビューを飾ったがドロー、今度こその初勝利を目指す。
1Rのゴングと同時に激しい乱打戦。組み付いた♂haはsakuraの足をキャッチするとヒールホルドへ。最初は必死に抵抗したsakuraだったが、ガッチリ決まりあえなくタップした。
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