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【DREAM】マッハが準決勝で敗れる波乱、GP優勝はザロムスキー! 青木はシャオリンを撃破

2009/07/20


FEG
「DREAM.10ウェルター級グランプリ2009 決勝戦」

2009年7月20日(月・祝)さいたまスーパーアリーナ
開場15:00 開始16:00


▼メインイベント(第8試合) DREAMウェルター級GP決勝戦 1R10分・2R5分
マリウス・ザロムスキー(リトアニア/ロンドンシュートファイター)
KO 1R2分22秒
ジェイソン・ハイ(アメリカ/Team Bodyshop)
※ザロムスキーがGP優勝、初代DREAMウェルター級王者に

 ウェルター級GP決勝は準決勝で桜井“マッハ”速人をKOで下したザロムスキーと元柔術世界王者ガウヴァオンに判定勝利したハイという意外な組み合わせとなった。

 1R、互いにサウスポーの両者。いきなりザロムスキーが左のヒザ蹴りを突き刺す。

 ハイはそれをキャッチしてテイクダウンを狙うが、ザロムスキーは手をマットについて立ち上がる。しかしハイはしつこくテイクダウンを狙い続け、ハイをマットに寝かせる。

 ザロムスキーはハイの体を蹴り離して立ち上がるとハイがギロチンチョーク。しかしザロムスキーは頭を脱いでスタンドに戻す。ザロムスキーはハイのタックルを切って左右のパンチ! そして右ストレートから右ハイキック! これがハイの顔面を打ち抜いてハイがダウン!

 マッハ戦では左ハイキックだったが、今度は右ハイキックでハイをKOしたザロムスキー。準決勝・決勝と衝撃的なKO勝利を収め、DREAM初代ウェルター級王者のベルトを腰に巻いた。

 ザロムスキーは「今日は本当に強い選手と闘いました。そしてそのために一生懸命、練習してきました。このエネルギーが生まれたのはファンの皆さんのおかげです。いつも日本のファンは僕にエネルギーをくれて、日本に来ると違う自分になった気がします。みんなありがとう! 僕はまだ夢の中にいるようです」と初代王者となった喜びを口にした。



▼セミファイナル(第7試合) ライト級ワンマッチ 1R10分・2R5分
青木真也(パラエストラ東京)
判定3−0
ビトー“シャオリン”ヒベイロ(ブラジル/ノヴァウニオン)

 4月に桜井“マッハ”速人にKO負けを喫した青木の再起戦の相手は元柔術世界王者のシャオリン! 青木にとっては試練の大一番となった。

 試合前に流された煽りVTRで青木は何と事前の作戦を全て公開! そして師・中井祐樹と出した答えは14分59秒、バックチョークで青木の勝利。果たして青木はこの予想通りに勝利を掴むことが出来るか?

 青木は日の丸カラーのキックパンツ&膝下までのロングスパッツを履いて試合に臨む。対するシャオリンはブラジルカラーのショートパンツだ。

 1R、サウスポーの青木は左ミドルで距離を取る。シャオリンはジャブを突いて前に出て行くが、青木はジャブを返して左ミドルを蹴る。シャオリンはそれを右腕でブロックするが、青木はそのガードの上から左ミドルを連打! シャオリンの右腕がみるみるうちに真っ赤に腫れ上がる。

 シャオリンはジャブと左フックで距離を詰めようとするが、青木はシャオリンから離れて右のアウトロー、そしてすぐに左ミドル。シャオリンが右ストレートで飛び込んでくると、青木はそれを首相撲に捕らえてヒザ蹴り! シャオリンの体を突き放す。

 青木は左ミドルを蹴って、さらにそこから左のヒザ蹴り! 右のアウトローでシャオリンのステップを止めて左ミドルを蹴る。シャオリンは強引にパンチで距離を詰めるが、青木はそれを首相撲に捕らえてヒザ蹴り、シャオリンの顔を突き放して距離を取る。その後も青木が左ミドルを中心にシャオリンに距離を詰めさせない。

 この左ミドルを前に攻撃らしい攻撃を出せないシャオリン。青木がコーナーを背負ったところで、両足タックルを仕掛けるが青木は倒れない。シャオリンは片足タックルでテイクダウンを狙うが、青木はこれも切る。

 手詰まりになったシャオリンは右のスイングフックで前に出る。しかし青木は落ち着いてそこに左ミドル、右のアウトロー。シャオリンの右フックをブロックして首相撲に持ち込むとヒザ蹴り! これがシャオリンの体に突き刺さる。寝技勝負が予想された一戦は、意外にも全く寝技の攻防にならないまま、1Rを終えた。

 2R、青木が右アウトロー。そこにシャオリンがワンツーで前に出るが、青木はジャブを突いて左ミドルを蹴る。さらにシャオリンの首を取って飛びヒザ蹴り! 

 このまま青木は一気にスタンドでシャオリンのバックに回り込む。シャオリンは自ら寝転がってガードに引き込むが、青木はすぐに立ち上がる。

 シャオリンは青木をコーナーまで詰めて両足タックルに入るが、青木は倒れない。そして距離が開くと左ミドル! これがシャオリンのボディに突き刺さる! さらにシャオリンのパンチには組んでからのヒザ蹴り。そしてシャオリンの両足タックルにカウンターのヒザ蹴りを合わせる! これをもらったシャオリンだったが渾身の両足タックルで青木をテイクダウン。この試合初めてグラウンドの展開となる。

 クローズガードでシャオリンの動きをガッチリと固める青木。左ミドルで蹴り続けたシャオリンの右腕を抱えてラバーガードに捕らえる。

 シャオリンはそれを外してコツコツとパンチを落とすが、青木のガードは固い。青木がガードポジションを取ったまま、試合終了のゴングとなった。

 判定は3−0で青木! 青木が左ミドルと首相撲を主体としたムエタイ戦法で元柔術世界王者シャオリンを完封した。

 試合後、青木は「ムエタイって面白いでしょ?」と全日本キックの藤原あらしをモノマネしたマイクアピール。ムエタイ的なアウトボクシング、そして寝技の攻防にならなかったことにブーイングも起こったが「このブーイングは想定内」と青木。

「うだうだ言われてきたシャオリンに勝ったんで10月はタイトルマッチやります。それで大晦日は川尻(達也)さんとやります!」と次回大会でヨアキム・ハンセンが持つDREAMライト級のベルトに挑戦すること、そして大晦日に川尻と日本人頂上決戦を行う野望をぶちあけた。

 なお大会終了後、笹原圭一イベントプロデューサーは青木とヨアキム・ハンセン(ノルウェー)との防衛戦は10月大会で行われることが濃厚と発言している。


▼第6試合 ミドル級ワンマッチ 1R10分・2R5分
ジェシー・テイラー(アメリカ/チーム・クエスト)
一本 1R1分02秒 ※ギブアップ
ユン・ドンシク(韓国/チーム・ユン)

 UFCの登竜門として行われているTUF(ジ・アルティメット・ファイター)では関係者のリムジンを破壊し、解雇されたという仰天エピソードを持つテイラーがDREAMに初参戦! ここ最近は連敗中と元気がないドンシクは復活の勝利を手にすることができるか?

 1R、ジャブをつきながらテイラーが右ストレート! そこからタックルでテイクダウンを狙う。それをディフェンスするドンシクだったが、テイラーはすぐにドンシクのバックに回り込み、マットに寝かせる。

 そしてそのままテイラーはサイド、バック、マウントとポジションを変える。ここでドンシクが自らの左足の異常をレフェリーにアピール。レフェリーがそれを受け入れる形で試合がストップ。

 ドンシクにとっては不運なTKO負けとなってしまった。(※大会後、ドンシクは左足首の靭帯を損傷したことが判明した)




▼第5試合 ミドル級ワンマッチ 1R10分・2R5分
パウロ・フィリオ(ブラジル/チーム・パウロ・フィリオ)
一本 1R2分36秒 ※腕ひしぎ十字固め
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショー・タイム)

 前回大会で行われた第2代王座決定戦がノーコンテストに終わったDREAMミドル級。この試合が約2年ぶりの日本復帰戦となったフィリオとマヌーフによる一戦は今後のタイトル戦線を占う重要な試合だ。

 1R、サウスポーに構えるフィリオに対して、じりじりと距離を測るマヌーフ。フィリオはそこにタックルでテイクダウンを狙うが、マヌーフはそれを切ると左右のフックを連打! 

 必死にガードを固めフィリオだったが、マヌーフはそのガードを右アッパーから左フック! これでフィリオがダウン! 何とかガードに引き込むフィリオだったがマヌーフは鉄槌を連打。そしてマヌーフは立ち上がってスタンドを要求する。

 ブレイク後、右アッパーからマヌーフが連打! これでふらつくフィリオだったが何とか組み付いてマヌーフをテイクダウン。そして一気にマウントポジションを奪うと腕十字! 

 体を反転させて何とか逃げようとするマヌーフだったが、フィリオの腕十字からは逃げられず。フィリオが大逆転の一本勝ちを収めた。

 試合後、フィリオは「やっと日本に帰って来れたよ! DREAMでまた日本に戻って来ることが出来て嬉しい。そしてマヌーフというトップファイターに勝つことが出来てうれしい。“DREAMのピットブル”はこの俺だ!」と喜びを叫んだ。


▼第4試合 ライト級ワンマッチ 1R10分・2R5分
菊野克紀(ALLIANCE/DEEPライト級王者)
TKO 1R3分47秒 ※レフェリーストップ
アンドレ・ジダ(ブラジル/Universidade Da Luta)

 DEEPライト級王者の菊野がDREAM初参戦。必殺の三日月蹴りなど、空手を軸とする独特のファイトスタイルはジダにも通用するか? 

 菊野はいつもと同じ入場曲「We are the world」でリングに上がった。試合前、鋭く睨み合う両者。ストライカー同士の対戦、マットに沈むのはどっちだ?

 1R、両手を前に出した構えの菊野。ジダはそこにパワフルなパンチ! 右ストレートで菊野が尻餅をつく。菊野はすぐに立ち上がると、じりじりと距離を測って前蹴り。

 そこに右アッパーから連打で前に出るジダ。菊野はジダを下げさせて左の三日月蹴り! そのままジダをロープに詰めて組みの攻防になるが、試合はすぐに打撃戦となる。

 互いに間合いを測る攻防が続き、両者にアグレッシブに手を出すようにレフェリーから注意が促される。

 しかし再開後、菊野の三日月蹴りが炸裂! これを効かせてジダをテイクダウン。一気にマウントポジションを奪うと、亀になるジダに菊野がパウンドを連打! 

 動きが止まったジダを見て、レフェリーが試合をストップ! 菊野が必殺・三日月蹴りを決めて見事な勝利を収めた。

 試合後、マイクを握った菊野は「これからは僕が武道の技と心で格闘技界をDREAMを盛り上げていこうと思います!」と堂々と宣言。DREAMライト級に新星が現れた!




▼第3試合 DREAMウェルター級GP準決勝 1R10分・2R5分
ジェイソン・ハイ(アメリカ/Team Bodyshop)
判定2−1
アンドレ・ガウヴァオン(ブラジル/チーム・ブラサ)
※ハイが決勝戦に進出

 ウェルター級GP準決勝のもう1カードはアメリカの“秒殺猛獣”ハイVS元柔術世界王者ガウヴァオン。打撃を得意とするハイと寝技を武器とするガウヴァオンという図式の試合となる。

 1R、サウスポーのハイに対してガウヴァオンは右ストレート。ハイはそこに左ミドルを蹴る。ハイは両足タックルでガウヴァオンをテイクダウン。しかしガウヴァオンはすぐに体を起こして上のポジションを取ろうとする。結果的にハーフガードで下になったガウヴァオンだったが、ハイの奥の足を畳んでスイープを狙う。

 さらにここからガウヴァオンはハイの股の間の潜るようにしてハイのバックを狙う。ここは何とか立ち上がったハイだったが、ガウヴァオンはハイをコーナーまで押し込む。ここでブレイクとなり、試合はスタンドで再開する。

 再開後、ハイはガウヴァオンのアウトローに左ストレート! これでガウヴァオンが尻餅! ハイは一気にパウンドで襲い掛かる。しかしここでガウヴァオンは膝十字からアンクルホールド、そして再び膝十字固め!

 必死に極めにいくガウヴァオンだがハイはガウヴァオンのお尻を蹴ってディフェンスする。ガウヴァオンは足を抜かれるものの、すぐに片足タックルでハイを寝かせる。

 ハーフガードで上になるガウヴァオンはハイのブリッジに合わせて腕十字を狙いながら、ハイの後ろに回り込む。ここからガウヴァオンはじっくりとチョークスリーパー! 苦しそうな表情を浮かべるハイだが、ガウヴァオンの腕を外してディフェンスする。ガウヴァオはマウントから肩固め狙い。

 ガウヴァオンはバック、マウントとポジショニングで圧倒するものの、ハイは何度もそこからエスケープしてガウヴァオンに極めさせない。

 2R、ハイが右フックから左ミドル! これがガウヴァオンの顔面を捉える! テイクダウンを狙うガウヴァオンだが、タックルを切られて引き込む。しかしハイは立ち上がってスタンドを要求する。ジリジリと距離を詰めて前に出るハイ。そしてガウヴァオンをロープに詰めると左ミドル! さらにボディブロー、左ストレートから右フック! ガウヴァオンはテイクダウンを試みるが、タックルは切られる。

 ガウヴァオンは下がりながらも右ストレート。ハイは左ミドルを蹴る。ガウヴァオンは左フック。疲れの影響からか、互いに手が出ずにお見合いの時間が続く。ハイはガウヴァオンを追いかけて左右のフック。そしてガウヴァオンのガードの間から左ミドル。これがガウヴァオンのわき腹にめり込むが、ガウヴァオンは倒れない。

 判定は2−1でハイ! グラウンドでハイを圧倒していたガウヴァオンだったが、打撃の有効打で上回ったハイがスプリットディシジョンをものにした。



▼第2試合 DREAMウェルター級GP準決勝 1R10分・2R5分
マリウス・ザロムスキー(リトアニア/ロンドンシュートファイター)
KO 1R4分3秒 ※左ハイキック
桜井“マッハ”速人(マッハ道場)
※ザロムスキーが決勝戦に進出

 DREAM初の日本王者を目指すマッハに問題発生!? 何と前日計量でリミットをクリア出来ずに、その後の記者会見を欠席したのだ。結果的に体重は落ち、無事に試合を迎えることになったのだが、試合への影響が心配される。

 1R、いきなり二段飛び蹴りで前に出るザロムスキー! しかしマッハはそれをかわして左フック! さらにサウスポーのザロムスキーに強烈なインローを飛ばして、右フックを当てる。そこに鋭いワンツーで前に出るザロムスキー。マッハは右フックで迎え撃つ。インローを蹴るマッハ。

 ザロムスキーはハイキック、飛びヒザ蹴り! ロープに詰まったマッハだがザロムスキーに組み付いて、ブレイクを待つ。

 再開後、ザロムスキーの左ミドルにマッハが左フック! 右ストレート! そしてマッハがザロムスキーを両足タックルでテイクダウンする。ハーフガードで上になるマッハ。しかしザロムスキーは脇を差して立ち上がる。 試合がスタンドに戻ると、ザロムスキーの左ミドルにマッハが右ストレート。インロー、首相撲からのヒザ蹴り。

 しかしザロムスキーも細かいパンチでマッハと互角に打ち合い、マッハの右ストレートとザロムスキーのジャブが交錯する。

 するとここでマッハが左目尻をカット! マッハの顔面が血で真っ赤に染まり、ドクターチェックが入る。再開後、マッハはインローを蹴るが空振り。距離が開き、打撃の攻防となると、ザロムスキーが左手を伸ばしながらの左ハイキック! これがモロにマッハの即頭部を捕らえてマッハがダウン! 前のめりに倒れたマッハにザロムスキーがパウンドを入れたところでレフェリーが試合をストップ! マッハが準決勝でKO負けするという衝撃の結末を迎えた。




▼第1試合 DREAMウェルター級GP リザーブマッチ 1R10分・2R5分
タレック・サフィジーヌ(ベルギー/チームクエスト)
判定3−0
池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE)

 ウェルター級GPのリザーブマッチに抜擢されたのは池本とチームクエストの新鋭サフィジーヌ。ここ最近の試合ではダブルパンチ(※空手で言う両手突き)やエアーハンマー(※ジャンプしてからの両手突き)といった奇想天外な技を繰り出している池本だが、今回も新技ホワイトキャットを考案してきたという。池本はサフィジーヌを下してリザーバーの権利を得ることができるか?

 1R、いきなり池本がダブルパンチを放つ。サフィジーヌはジャブから組み付いて首相撲に持ち込むと、池本をロープまで押し込む。

 ブレイク後、インロー、ジャブ、右ストレートの池本。サフィジーヌは左ミドル、右ローを蹴る。左フックから右ローのコンビネーションで攻めるサフィジーヌ。組みの攻防になるとサフィジーヌは池本をロープに押し込んで、投げを狙うが池本は倒れない。逆に池本はサフィジーヌをコーナーに押し込んでヒザ蹴りをボディに突き刺す。

 ブレイクでスタンドでの再開になると、池本が右ストレート、左ミドル。サフィジーヌは池本のアッパーにパンチのカウンターを合わせて、さらに右アッパーから左フック! 

 これで池本を下がらせて右ローを当てる。ここから池本がタックルで組み付くが、サフィジーヌは倒れない。そして池本をコーナーに押し込むと、池本の足にヒザ蹴りを放つ。そして距離が離れると池本が再びダブルパンチ! サフィジーヌは落ち着いてこれをかわすと右ロー。池本はバックブローを放つが当たらない。

 サフィジーヌは右ロー、そして右ハイキック。しかしここでサフィジーヌはバランスを崩してしまい、池本がグラウンドで上を取る。池本は体を起こして右のパウンド! 

 これがサフィジーヌの顔面を捉える。さらに池本はグラウンドでもダブルパンチ! ここから池本はサフィジーヌの上半身を固めてパスガード狙い。サフィジーヌは池本の脇を差して潜りスイープを狙うが、池本はそれをしっかりと潰す。しかしサフィジーヌは脇を差してそのままタックルで立ち上がる。サフィジーヌは池本に両差しで組むと、テイクダウンを狙うが池本は倒れない。

 ブレイク後、池本はガードを下げて前蹴り、ダブルパンチ! サフィジーヌはそこに右ストレート、返しの左フック! 

 サフィジーヌは左アッパー、そして池本の左に右フックを合わせる。さらに強烈な右ロー! さらにサフィジーヌが鋭いワンツー! 終盤、サフィジーヌの打撃が池本を捕らえる場面が目立つ。

 2R、サフィジーヌは前蹴り。池本は右ロー、インローを蹴る。サフィジーヌは前に出てワンツー、ジャブのフェイントから右ローを蹴る。池本は前蹴りとインローで距離を取るが、サフィジーヌはジャブから詰めて右ロー。池本も右ローを蹴り返す。サフィジーヌはインロー、右ローをフェイントにしての右ハイキック。

 サフィジーヌは池本の前蹴りを受けて左フック! 足を使って距離を取りながら右ローを蹴る。

 池本も右ローを蹴り返すが、そこにサフィジーヌは右ストレート! 池本はエアハンマー! そしてサフィジーヌの左アッパーに池本がカウンターのタックル。しかしテイクダウンは出来ずに、池本がガードに引き込んでしまう。サフィジーヌは池本の上体を固めてパスガード、サイドポジションで押さえ込む。サフィジーヌはニーオンザベリーで池本の動きを固めて鉄槌! そしてマウントポジションを奪う。

 ここで池本は両足をサフィジーヌの体に絡めて足関節! これは極まらないものの、池本はグラウンドで上のポジションを取り返してコツコツとパウンド。サフィジーヌがそれをディフェンスしたところで試合終了。

 判定は3−0でサフィジーヌ。池本のトリッキーなスタイルに惑わされることなく、的確に打撃とグラウンドのポジショニングで優ったサフィジーヌが池本を下した。

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