Zuffa
「UFC101 DECLARATION」
2009年8月8日(土)アメリカ・フィラデルフィア ワコビアセンター ※今大会の模様は8月9日(日)24:05よりWOWOWにて放送 リピート放送は8月10日(月)18:00〜。
<全試合結果> ▼メインイベント(第11試合)UFCライト級タイトルマッチ 5分5R ○BJ・ペン(アメリカ/同級王者) 一本 4R3分54秒 ※チョークスリーパー ●ケニー・フロリアン(アメリカ/挑戦者) ※ペンが2度目の防衛に成功。 昨年5月にショーン・シャークを下し、初防衛に成功しているペンが2度目の防衛戦を迎えた。挑戦者のフロリアンは06年10月にシャークに敗れてから6戦6勝。現時点でペンにとっては最強の挑戦者と言える存在だ。 1R、いきなり右ストレートで突っ込むペン。サウスポーのフロリアンは距離を取りながら左ミドルを蹴る。しかしペンはフロリアンの蹴りを空振りさせて右ストレート! そのままフロリアンを金網に押し込んでテイクダウンを狙い、離れ際にヒジ打ちを放つ。フロリアンは落ち着いて距離を取り、射程の長いジャブを放つ。組みの攻防になるとフロリアンは左ボディから左ヒジ。ペンはアッパーを打って、フロリアンを突き放す。 離れた間合いで軽くパンチを打ちながら左ミドルを蹴るフロリアン。ペンは飛び込むようなアッパーとフックで前進し、フロリアンを金網に押し込む。フロリアンはしっかりとペンの左手を小手に巻き、ペンの右手の二の腕を押さえるようにしてテイクダウンを阻止。ペンのボディにヒザ蹴りを放つ。ここはペンが組みの攻防を嫌って距離を取る。 胴タックルで組み付いて、そのままペンを金網に押し込むフロリアン。タックルを切られると、離れ際にパンチをまとめる。フロリアンは右手を伸ばして距離を測りながら左ミドル。そして徐々にフロリアンがペンを後退させて片足タックル! ここからフロリアンはヒザ蹴りを上手く織り交ぜながらテイクダウンを狙うが、ペンも金網を背にして首相撲のような形でそれを阻止する。 フロリアンがタックルのフェイントから左フック! しかしペンがそれを空振りさせてカウンターの右フック! これでフロリアンが後退! ペンは一気に飛びヒザ蹴り! フロリアンがタックルに入ったところで、ここはラウンド終了となった。 2R、フロリアンは右手を伸ばしてペンとの距離を測り、強烈なインローを飛ばす。そしてフロリアンが胴タックルでペンを金網まで押し込んでいく。ペンは脇を差し返して、フロリアンのテイクダウンをディフェンス。互いに距離を取って試合はスタンドに戻る。ペンは首相撲になると左フック。フロリアンはペンの左フックにカウンターの片足タックル、そのまま金網まで押し込む。ペンは首相撲でそのタックルを切ってヒジ打ち。フロリアンもすぐにヒジ打ちを返す。 フロリアンは左の前蹴り、そして左ストレート! ペンが前に出てくると、フロリアンは右手でペンに触って距離を測る。そしてペンの左フックを空振りさせて、片足タックルで金網に押し込む。ペンは首相撲でタックルを切ってクリンチアッパー。 フロリアンのジャブに左フックを返すペン。フロリアンは下がりながら左ミドルとインロー。ペンはそこに右ストレートで飛び込む。フロリアンはしっかりと自分の距離を取ってインローを蹴り、鋭い左ストレート。ペンもパンチで前に出て行こうとするが、フロリアンは下がってインロー! ペンのバランスが崩れる。 3R、フロリアンはしっかりと右手を伸ばして距離を測り、左ミドルを蹴る。フロリアンが左ストレートで前に出ると、ペンはそこに右アッパーを合わせる。フロリアンはペンを金網に押し込んでテイクダウンを狙う。ペンはフロリアンの首を抱えて首相撲でそれを阻止する。 フロリアンは首相撲から両足タックルに移行し、テイクダウンを試みるが、ペンはフロリアンの頭を潰して倒れない。フロリアンはテイクダウンが無理と見るや離れ際のヒジ打ちを打つ。フロリアンの左ストレートにペンが右アッパー! さらに返しの左フック! フロリアンはこれをもらって後退するが、落ち着いてすぐに距離を取る。 フロリアンは右手を触覚のように使って間合いを測り、片足タックル。ペンはそれを切ると首相撲のようにフロリアンの体を回してヒザ蹴り! 足を使って逃げるフロリアンを追いかけて左フックを打つ。ペンを片足タックルで押し込むフロリアン。ペンは首相撲でフロリアンの首をカチ上げるようにして、それを切る。 フロリアンのタックルを切ってスイッチして体勢を入れ替えようとするペン。フロリアンもそれに反応してすぐに立ち上がる。フロリアンは蹴りのフェイントからパンチで飛び込むと、そこにペンが左フックから右ストレートを打つ。 4R、フロリアンのタックルを切ってペンが左右のフック。フロリアンは左ミドルを蹴り返す。左ストレートから四つで組んでテイクダウンを狙うフロリアン。ペンが首相撲でそれをディフェンスする。そしてタックルの切り際にペンが右フックの連打! これでフロリアンを追いかけるとペンが両足タックルでフロリアンをテイクダウン! フロリアンも下からペンの即頭部にヒジ打ちを打つが、ペンは得意のハーフガードでしっかりとフロリアンを押さえ込み鉄槌とヒジ打ち! これでフロリアンの顔が腫れ上がる。 そしてペンはしっかりとフロリアンにダメージを与えてからマウント、バックとポジションを変えて強烈なヒジ打ち! そして最後はペンがチョークスリーパー! これがガッチリと極まり、フロリアンがタップ! ペンが最強の挑戦者を退け、ライト級での磐石の強さを見せ付けた。 ▼セミファイナル(第10試合)ライトヘビー級 5分3R ○アンデウソン・シウバ(ブラジル/ミドル級王者) KO 1R3分23秒 ●フォレスト・グリフィン(アメリカ/元ライトヘビー級王者) UFCミドル級に君臨する“絶対王者”アンデウソンが2度目のライトヘビー級挑戦! 前回はジェイムス・アーヴィンからKO勝利を収めているが、今回の相手は元ライトヘビー級王者のグリフィン。アンデウソンにとっては厳しい試合が予想される。 1R、サウスポーに構えるアンデウソン。グリフィンは軽くジャブとローを飛ばす。アンデウソンはその右ローをキャッチして、グリフィンのバランスを崩す。右ハイキックを飛ばすグリフィン。アンデウソンが左右のストレートで前に出て行くと、そこにグリフィンは下がりながらもパンチを返す。 しかしアンデウソンのパンチでグリフィンが尻餅! グリフィンはすぐに立ち上がって右ミドルを蹴るが、アンデウソンはしっかりとそれをブロックする。完全にグリフィンの打撃を見切ったのか、アンデウソンはガードを下げて「来い!来い!」とグリフィンを挑発。 そしてアンデウソンはガードをダラリと下げたまま、グリフィンのパンチをボディワークだけで空振りさせて強烈な左ストレート! これでグリフィンがダウン! アンデウソンは一気にパウンドを落とすが、立ち上がってスタンドを要求する。 試合がスタンドに戻ると必死にパンチで前に出るグリフィンだったが、アンデウソンはここでもノーガードでグリフィンのパンチを空振りさせ、最後は下がりながらの右ジャブ! これが見事にグリフィンの顔面を打ち抜いて、グリフィンがマットに大の字! そのままグリフィンは立ち上がることが出来ず、アンデウソンのKO勝ちとなった。 アンデウソンの苦戦が予想された一戦だが、試合はその予想を大きく覆すアンデウソンの圧勝劇に終わった。 ▼第7試合 ミドル級 5分3R ○ヒカルド・アルメイダ(ブラジル) 判定3−0 ●ケンドール・グローブ(アメリカ) 昨年2月にMMA復帰を果たした日本でもお馴染みのアルメイダ。復帰後はUFCで2勝1敗の成績を残す。対するグローブはUFC戦績5勝2敗のファイターで198cmの長身選手。アルメイダとの身長差は15cmだ。 1R、アルメイダは右フックからグローブに組み付いて金網まで押し込む。グローブは長身を生かして首相撲に持ち込む。アルメイダは脇を差してテイクダウンを狙うが、グローブに突き放されてしまう。スタンドの展開になるとアルメイダは細かくパンチを見せて、タックルのフェイントから右ストレート! グローブのミドルをキャッチして、そのままグローブを金網まで押し込む。ここからアルメイダは片足タックル、四つ組みからの足技でテイクダウンを狙う。 グローブはそれを金網を背にしながらディフェンスし、アルメイダの顔を突き放してヒジ打ち! これに苦戦するアルメイダだったが、しつこいテイクダウンでグローブを寝かせることに成功する。グローブはガードポジションからヒジ打ち。アルメイダはパスガードを狙いながら、亀になるグローブのボディにヒザ蹴り。グローブも立ち上がりながらヒザ蹴りを放つ。終了間際、アルメイダはグローブを金網に押し込み、高々と持ち上げて豪快なテイクダウンを奪う。 2R、アルメイダはここもタックルのフェイントから右ストレート! そのままグローブを金網に押し込んで、タックルでテイクダウンを奪う。しかしここでグローブが電光石火の腕十字! アルメイダの腕が伸びるが、アルメイダは体を反転させて必死にディフェンスする。アルメイダは体を密着させてグローブを寝かせる。グローブはガードポジションからもヒジ打ち。 アルメイダはグローブの足をまたいでハーフガードへ。グローブは足関節を狙うが、それを潰してヒジ打ちとパウンドで攻める。グローブは体を半身にして立ち上がろうとするが、そこにアルメイダが強烈なパウンドを連打! グローブは立ち上がることに成功するが、アルメイダはタックルでテイクダウンを狙う。やや疲れの見えるグローブだったが、アルメイダの体を突き放してヒザ蹴りとアッパー! これで顔が跳ね上がるアルメイダだが、両足タックルでグローブをマットに寝かせる。 3R、ここもアルメイダはすぐに両足タックルでグローブをテイクダウン! グローブは金網に背中をあずけて立ち上がり、アルメイダのボディにヒザ蹴りを入れながら、アルメイダを突き放す。やや肩で息をするようになったアルメイダは組の攻防になると飛びつき腕十字! グローブはそれを外すと距離を取ってスタンドを要求する。 グローブはアルメイダのタックルを切ってヒザ蹴りを突き上げるが、アルメイダは2度目のタックルでテイクダウンに成功する。必死にグローブを押さえ込むアルメイダ。グローブは下からもヒジ打ち、アルメイダの体を蹴り離して立ち上がる。残り30秒、アルメイダは渾身のタックル! テイクダウンを奪えないものの、グローブを金網まで押し込んでいく。試合はこの状態のまま終了。 グローブのヒザ蹴りに苦しめられたアルメイダだったが、各ラウンドでテイクダウンを奪ったアルメイダがキッチリと判定勝利を収めた。 ▼第6試合 ライト級 5分3R ○カート・ぺリグリーノ(アメリカ) 判定3−0 ●ジョシュ・ニアー(アメリカ) ここまで共にUFCでは8戦を戦っているぺリグリーノとニアー。ぺリグリーノは5勝3敗、二アーは4勝4敗の成績を残している。またぺリグリーノは過去に日本のパンクラスで北岡悟とも対戦している選手だ。 1R、じりじりと圧力をかけてパンチで前に出て行くニアー。二アーはそこに右ハイキックを飛ばす。ぺリグリーノはボディへのパンチからそのまま胴タックル、二アーの体を高々と持ち上げてテイクダウンを奪う。 インサイドガードで上になったぺリグリーノに対して腕十字や足関節を仕掛けていくニアー。ぺリグリーノは飛び込むようにヒジ打ちを入れつつ、足をまたいでパスガードを狙うが、ニアーのガードは固い。ぺリグリーノはしつこくパスガードを狙いつつ、コツコツとヒジ打ちを二アーの顔面に落とす。 2R、ジャブや左フックを突き、右ローにつなげるニアー。ぺリグリーノが突っ込んでくるとそこに右アッパーを突きあげる。ぺリグリーノは右ストレートから左右の連打! これでニアーのガードを上げさせると、そこに片足タックル。ぺリグリーノの頭を潰してそれを切ろうとするニアーだったが、ぺリグリーノはサイドの回り込むようにしてニアーを寝かせる。 ニアーも1Rに引き続き、ガードポジションから腕十字や三角絞めを仕掛けていくが、ぺリグリーノはことごとくディフェンスする。自分の頭を二アーの胸につけるようにして、二アーの背中をマットにつけさせ続けるぺリグリーノ。ニアーがアームロックを狙うと、一気にパスガード! マウントからバックに移行すると、チョークスリーパーを仕掛ける。 3R、左ミドルで距離を取るぺリグリーノ。ニアーが右ミドルを蹴ると、ぺリグリーノがそれをキャッチしてテイクダウンを奪う。ぺリグリーノは二アーの体に密着して、コツコツとヒジ打ち。二アーもオモプラッタを仕掛けるが、ぺリグリーノはそれをディフェンスする。 ぺリグリーノの細かいパンチとヒジ打ちでニアーは顔面から流血。これまで自分の右側へとパスガードを狙っていたぺリグリーノは今度は左側へとパスガード。一気にマウントポジションを奪うが、二アーのブリッジでグラウンドで下になってしまう。 ここでぺリグリーノはすぐに体を起こして二アーの右足にしがみつき、そのまま両足タックル。一気にニアーを金網にまで押し込む。ニアーはこのタックルを切りながら、ぺリグリーノの即頭部にヒジ打ちを連打! これでぺリグリーノの右目の上をカットすることに成功するが、ここで試合終了。 テイクダウン&トップキープ。グラウンドで下になってもすぐにタックルで上を取り返すなど、UFCにおけるポイントを確実に押さえた戦い方でニアーを下した。 ▼第9試合 ライト級 5分3R ○アーロン・ライリー(アメリカ) 判定3−0 ●シェイン・ネルソン(アメリカ) ▼第8試合 ウェルター級 5分3R ○ジョニー・ヘンドリックス(アメリカ) TKO 1R29秒 ※レフェリーストップ ●アミール・サドラー(アメリカ) ▼第5試合 ウェルター級 5分3R ○ジョン・ハワード(アメリカ) 判定2−1 ●タムダン・マックローリー(アメリカ) ▼第4試合 ミドル級 5分3R ○アレッシオ・サカラ(イタリア) 判定2−1 ●ターレス・レイチ(ブラジル) ▼第3試合 ウェルター級 5分3R ○マット・リドル(アメリカ) 判定3−0 ●ダン・クレイマー(アメリカ) ▼第2試合 ライト級 5分3R ○ジョージ・ソテロポロス(オーストラリア) 一本 2R1分59秒 ※アームロック ●ジョージ・ループ(アメリカ) ▼第1試合 ウェルター級 5分3R ○ジェシー・レノックス(アメリカ) TKO 2R3分37秒 ●ダニーロ・ヴィルフォート(ブラジル)
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