シュートボクシング協会
SHOOTBOXING GIRLS TOURNAMENT
「Girls S-cup2009」
2009年8月23日(日)東京・品川ステラボール
開場15:00 本戦開始16:00
※スターティングファイト15:30〜
▼メインイベント(第11試合) Girls S-cup2009決勝戦 2分3R延長2R
○RENA(シュートボクシング及川道場)
判定3-0 ※30-28、30-29、30-29
●V一(=ヴィー・はじめ、MAX柔術アカデミー&Yogaスタジオ)
※RENAがGirls S-cup2009優勝。
Girls
S-cup決勝戦は総合力で勝ってきたRENAと、徹底した投げで決勝へ勝ち上がったV一との対戦。
1R、RENAは左右のローを飛ばしていき、距離を取って試合を組み立てていく。V一が右フックから飛び込むも、RENAは組ませずにハイキック。
そして右ストレートをヒットさせ、相手の組み付いてからの投げには何度も腰を落とすなどしてディフェンスする。
1R終盤には、RENAが前蹴りと右ストレート、そして膝蹴りを放っていく。
2Rに入ると、V一が前へ圧力をかけていくが、ここでもRENAが前蹴りから左右のパンチの連打、そして相手が組んできても対応する。V一は蹴りをキャッチして何とか持ち上げようとするが、逆にRENAがフロントチョークを仕掛けていく。これは極まらずにブレイクとなる。RENAは飛び蹴りを放ち、V一も何とか組みついて投げを狙っていくが阻止され、相手のパンチをもらってしまう。
最終R、何とかシュートポイント奪いたいV一だが、RENAは組み付いての攻防に付き合わない。
V一はバックキックを放つと、すぐにRENAも同じ技を返して、そこからV一が首に手をまわして投げを狙うが、高さが不十分のためにポイントは入らず。
RENAは左ジャブから右ロー、さらに左を突くと、V一が内股で投げていくが不十分。
RENAは前蹴りからパンチの連打、そしてヒザと攻勢をかけ、V一も打ち合いに応じ、激しい打撃戦となったところでタイムアップ。勝利を確信したRENAは右手を突きあがてアピール。
判定はジャッジ三者ともにRENAとなり、シュートボクサーとしてベルトの流出を防ぐとともに、宣言通りに初代「Girls
S-cup2009」王者となった。
試合後、リング上でマイクを持ったRENAは、「今日は本当にありがとうございます。この夏は何も満喫せずに来ており、海も祭りも花火も今年は何にもしてません。
でも、これが(S-cup)が獲れたことで最高の夏になりました。みなさんありがとうございました。お母さんも来ているんですけど、今まで引きこもりやら何やらで迷惑をかけてしまい、何で生まれてきたんだろうと思って生きてきた人間なんですけど、ここまで見捨てずに育ててくれて、この姿を見せれて本当に嬉しいと思います。まだまだ迷惑をかけると思いますけど、これからも宜しくお願いいたします。
(ここでリングに上がっていた母にもマイクが渡り)「みなさん応援ありがとうございました。色々とありましたが、こんなに頑張ってもらって、シュートボクシングに出会って本当に良かったと思ってます。これからも応援を宜しくお願いいたします」
最後にRENAは「私がここまで元気になれたのも、及川道場をはじめ及川先生たちのおかげだと思てます、そして優勝できたのもシーザージムに合宿させてもらって、本当に辛くて厳しい日々でしたけど、シーザー会長から温かい言葉をかけてもらったので頑張って来れました。ありがとうございました。もっともっと頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」
▼セミファイナル(第10試合) 無差別級契約 2分3R延長2R
○HIROKO(B CREW)
TKO 1R57秒 ※レフェリーストップ
●超弁慶(ガムランナック)
二人は昨年11月「ジュエルス」で総合ルールで対戦して、そのときはHIROKOが勝利しているが、超弁慶の右フックで意識を飛ばされる場面もあった。今回はSBルールでの完全決着戦となる。
1R、長身のHIROKOが立ち上がりから攻め立てていくと、首相撲からヒザ蹴りを放つ。
さらにHIROKOが左右のパンチからバックブローで超弁慶をコーナーにつめると、再び首相撲からヒザを連打して、レフェリーがスタンディングダウンを宣告する。
すると超弁慶が肩の負傷を訴え、レフェリーが試合をストップ。HIROKOが秒殺勝利で再戦も制した。
▼第9試合 JEWELSマッチ 57kg契約 5分2R
○杉山しずか(空手道禅道会横浜支部)
判定3−0
●坂本ひとみ(AACC)
1R、いきなり飛びヒザを出していく杉山に対して、坂本はパンチの打ち合いから右ハイキック、そして自ら引き込んでグラウンドに持ち込むが、膠着となりブレイク。杉山は組み倒してテイクダウンも、リバースされて下になったが、そこから三角絞めと腕十字を狙い続け、キャッチも入ったが極めるところまでにはいけない。
2Rに入り、坂本がパンチ連打からハイキックを飛ばすと、杉山も右ストレートにミドルを返し、そして足をキャッチしてテイクダウンすると、そこからは腕十字を仕掛ける。
これはブレイクとなったが、ふたたび杉山が寝技に持ち込み、ハーフの状態から鉄槌を落とし、上四方になって再び十字の体勢になるが、ここも極めるところまで行かず試合が終了する。
判定はグラウンドで優勢に試合を進めた杉山が勝利して、これにより総合デビュー以来の連勝を“5”に伸ばした。
▼第8試合 Girls S-cup2009 準決勝戦 2分3R延長1R
○V一(=ヴィー・はじめ、MAX柔術アカデミー&Yogaスタジオ)
判定3-0 ※30-24、29-24、28-22
●岡田 円(総合格闘技闇愚羅)
※V一が決勝戦に進出。
衝撃のKOで勝ち進んできた岡田と、投げ中心のファイトで勝利したV一。
1R、お互いに距離を取って見合う展開がつづいたが、岡田が左フックから右で飛び込んでいくと、V一は相手の蹴り足をキャッチして投げを狙っていく。その後も組んでいくV一に対し、岡田は膝蹴りからバックについて強引に投げていくが、これは不十分でシュートポイントは入らない。
2Rに入ると岡田がパンチの連打、そして強烈な前蹴りを相手の顔面にヒットさせるが、V一はそのまま足をキャッチして、体勢が崩れかかったが後ろに投げきりシュートポイントを獲得する。
岡田はハイキックをヒットさせるが、ここでもV一が足を掴んで投げていく。さらに岡田は組まれてから膝蹴りを放っていったが、するとV一が一本背負いをみせていく。
最終Rは、岡田が試合を逆転しようと攻勢を仕かけていくが、投げに攻撃を絞るV一が組みついてから、ここでもバックドロップのように後ろへ投げてポイントを獲得。
岡田は前蹴り、左右のパンチ、そして膝蹴りと猛攻を仕掛けようとするが、V一が片足をつかみ、そのまま高く持ち上げると、そのまま後方へ投げ飛ばしてポイントを重ねる。
岡田は最後まで右ハイキック、膝蹴りを突き上げていくがダウンを奪うところまでは行けず、そのまま試合終了のゴングが鳴る。判定はシュートポイントを獲得したV一がポイントで圧倒して決勝進出を決めた。
▼第7試合 Girls S-cup2009 準決勝戦 2分3R延長1R
○RENA(シュートボクシング及川道場)
TKO 3R20秒 ※セコンドからのタオル投入
●石岡沙織(空手道禅道会小金井支部)
※RENAが決勝戦に進出。
SBを背負うRENAと、ジュエルスの看板選手・石岡との準決勝。
1R、RENAは前に圧力をかけて、左右のストレートを放つと、石岡も相手の左に右をかぶせる。組んでは両者ともに投げを狙っていくが、石岡は足をかけて相手を倒していくがシュートポイントは入らず。
2Rになると組みの攻防では石岡が制していき、RENAは離れてからの攻防に切り替える。RENAは左右のパンチを当てていくと、石岡は組んでからの投げでポイントを狙う展開が続く。
3R、RENAが右ハイ、そして前蹴りから左を突き刺すと、石岡は腕をつかむように組み、そのままロープ際までもつれるように両者が倒れる。
すぐに立ち上がるRENAだが、石岡は脇腹あたりを押さえてセコンドに何かをアピールすると、ダメージが大きいのか、すぐにセコンドがタオルを投入されて試合終了。最後は負傷による結末となったが、RENAが見事に決勝への駒を進めた。
▼第6試合 スペシャルエキシビジョンマッチ EXミックストルール 2分2R
−藤井 惠(AACC)
勝敗なし
−渡辺久江(シルバーウルフ)
秒殺女王・藤井と、引退から復帰を宣言した渡辺とのスペシャルエキシビジョンマッチ。
1R目は総合ルールで行われ、藤井がタックルから持ち上げると、そのまま前方へ落としてテイクダウンすれば、渡辺もバックから持ち上げてテイクダウンを成功させる。
渡辺が下から腕十字に行くと、藤井は高く持ち上げて見せるなど、常に笑顔を見せる。
2R目になるとSBルールとなり、藤井が前方へ豪快に投げれば、渡辺も前方への投げを返してみせ、お互いにシュートポイントを獲得! そんな穏やかなムードのままエキシは終了すると、二人はマイクを持って挨拶を行った。
藤井惠
「総合格闘家の藤井惠です。今日はガールズS-cupという記念すべき大会でエキシビションをさせていただきまして、ありがとうございます。素晴らしい試合の中でのエキシビションということで、本当は気後れしていたんですが、ご声援を頂いてリラックスしてできました。また、このリングで試合をすることがまたあるかもしれないので、その時はよろしくお願いします」
渡辺久江
「ただのニートの渡辺久江です(笑)。去年の5月に1度引退を発表したんですが、もう1回リングに上がりたいと思って練習を始めたところ、即効で骨折をしてしまいました。練習ができていれば、この大会の本戦にも参加させてもらいたかったのですけど、どうしても間に合わなかったので、このようにエキシビジョンという形でリングに上がらせてもらって嬉しく思います。約1年半ぶりのリングなので、会場に来ていただいた人の中には私のことを知らない人もたくさんいると思います。また、これから名前を上げていって、ぜひS-cupの優勝者と試合をやらせてもらえるくらい、全試合KO宣言をしつつ、いい感じになったところで、私のことをオイシイと思うところで食べにきてもらえればいいので。これからも応援よろしくお願いします」
▼第5試合 Girls S-cup2009トーナメント・リザーブマッチ 2分3R延長1R
○大沼慶子(シーザー)
延長R 判定2-1 ※10-9、9-10、10-9
●西田恵理(OGUNI-GYM)
※本戦は29-30、30-30、29-29
▼第4試合 Girls S-cup2009一回戦 第4試合 2分3R延長1R
○V一(=ヴィー・はじめ、MAX柔術アカデミー&Yogaスタジオ)
判定3-0 ※28-27、30-27、30-28
●イム・スジョン(韓国/BARUNSON GAMES)
※V一が準決勝に進出。
K-1韓国大会でRENAに勝利しているイム・スジョンがSBに初参戦、女子総合「ヴァルキリー」などで活躍するV一と対戦した。
1R、イムは真っ直ぐに入って左右のストレートを伸ばしていくと、V一は左右に動きながらの展開となる。イムは得意のパンチで勝負していくが、V一はバックキックそして組みついていく。
2Rに入ると、V一はバックブローや前方へ回転しての蹴りを放ち、まともにはイムと打ち合わない。V一が胴タックルのように組みつくと、そこから持ち上げてから投げを狙っていき、終盤には投げを防ごうとしたイムがロープをつかんでしまいイエローカードを提示されてしまう。
最終RもV一が投げに攻撃を絞っていき、なかなかポイントを奪えなかったが、イムが左右の連打で来たところに合わせて組みく。
そして払い腰を決めて遂にシュートポイントを獲得。
さらに攻め込んでくるイムに対し、V一は再び投げを決めてポイントを重ねる。
相手の良さを消す試合運びをしたV一が判定で勝利、優勝候補と呼び名の高かったスジョンを倒す大番狂わせも巻き起こした。
▼第3試合 Girls S-cup2009一回戦 第3試合 2分3R延長1R
○岡田 円(総合格闘技闇愚羅)
KO 2R25秒
●富田美里(シーザー)
※岡田が準決勝に進出。
SBルールでフジメグに勝利したこともある富田美里と、空手をバックボーンにもつ岡田円との対戦。
1R、岡田は相手の前蹴りに左フックから右ストレートをつなげ、さらに連打を重ねていく。対する富田は首に手を巻きつけて投げを放つが、これは高さが不十分のためにポイントならず。
岡田が左ミドルから左右の連打で攻め、組み合ってからは打点の高い膝蹴りを顔面へ放つ。
そして高速の左ハイも放っていく。
2Rに入っても前へ出て行く岡田は、右ストレートから左、そしてヒザ蹴りを突き上げると富田の顔面を打ち抜いてダウンを奪う。レフェリーはカウントを数えずに試合をストップして、岡田が衝撃的なKO勝利で準決勝進出を決めた。
▼第2試合 Girls S-cup2009一回戦 第2試合 2分3R延長1R
○石岡沙織(空手道禅道会小金井支部)
判定3-0 ※三者とも30-25
●高橋 藍(シーザー)
※石岡が準決勝に進出。
女子総合格闘技「ジュエルス」のメインで活躍をする石岡沙織と、シーザージム所属の高橋藍との対戦。
1R、リーチで上回る高橋が左ジャブや前蹴りを出すと、石岡は右ミドルから右ストレートをヒットさせて先制のダウンを奪う。それほどダメージは残っていない高橋だが、石岡は相手が出てきたところをつかまえ、そして払い腰で投げきってシュートポイントを獲得する。
柔道経験のある石岡は2Rに入っても積極的に投げを仕かけていき、リーチ差で上回る相手だが打ち合いにも応じていく。
最終R、逆転を狙っていく高橋だが、ここでも石岡は投げ中心の組み立てから、相手が来たところに右ストレートをクリーンヒットさせる。さらに石岡が右ストレートを当てると高橋がダウンを喫する。
ダメージの残る高橋に石岡はKOを狙ってパンチの連打、そして打ち合いからバックについて後方への投げを試みるが、高橋がロープをつかんでしまいレフェリーからイエローカードが提示される。
そのまま試合は石岡ペースのまま終了となり、判定はジャッジ三者ともに30-25の大差で石岡が勝利して、準決勝でRENAと対戦することになった。
▼第1試合 Girls S-cup2009一回戦 第1試合 2分3R延長1R
○RENA(シュートボクシング及川道場)
判定3-0 ※三者とも30-27
●吉田正子(アゲ♂アゲ☆)
※RENAが準決勝に進出。
優勝候補でもあり、自らも優勝宣言をしたSB女子エースRENAと、総合にキックと経験豊富で、新しい自作コスチュームを着用した吉田正子との対戦。
1R、RENAは左右の連打で前へ出ていくと、吉田は前蹴りから右フックを振っていく。その後はRENAが右ハイをクリーンヒットさせ、1R終了には高さが不十分だったが投げも放っていく。
2Rに入ってもRENAが左右のハイで攻勢をかけていき、組んでもヒザ蹴りを当てる。吉田が組み付いてくれば、逆にRENAがフロントチョークで締め上げるとキャッチコールが入り、ポイントも獲得したが極めきれなかった。
最終RもRENAの左右の連打から膝蹴り、さらには払い腰で投げ切ってシュートポイントを獲得する。さらにRENAが右ストレートをヒットさせ、そして投げも放っていくなど試合を支配し続け、判定で勝利して準決勝進出を決めた。
▼オープニングマッチ 57kg契約 2分3R延長1R
○岡加奈子(シュートボクシング/立志会館)
判定3-0 ※30-26、30-26、30-27
●HARI(アゲ♂アゲ☆)
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