Zuffa 「UFC103 FRANKLIN VS BELFORT」 2009年9月19日(土)アメリカ・ダラス アメリカン
エアラインズ センター ※今大会の模様は9月20日(日)17:40よりWOWOWにて放送 リピート放送は9月24日(月)17:30〜。
<全試合結果> ▼メインイベント(第13試合) 195ポンド契約 5分3R ○ビクトー・べウフォート(ブラジル) KO 1R3分2秒 ※左フック→パウンド ●リッチ・フランクリン(アメリカ) UFC初期に活躍し、2004年にはランディ・クートゥアを下してライトヘビー級王座も獲得したべウフォートが約4年7カ月ぶりにUFCに復帰。UFCを離れている間はPRIDEやアフリクションで試合を続け、ここ最近は4連勝と波に乗っている。一方のフランクリンは今年1月にスプリットディシジョンでダン・ヘンダーソンに敗れるものの、前回の試合ではヴァンダレイ・シウバに完勝。今年3戦目となる。 1R、互いにサウスポーの両者。べウフォートが軽くローを放つとフランクリンはジャブを返す。右のパンチをリードブローに使うフランクリンに対してべウフォートは左ロー、そして右フックを打つ。ラウンド中盤は互いに距離を探る静かな展開が続いていたが、べウフォートの右のジャブがフランクリンの顔面を捕らえる。これで後退するフランクリンにべウフォートはジャブを突いて左フック! これがフランクリンの即頭部を捕らえ、フランクリンがバランスを崩す。亀のような態勢になるフランクリンにべウフォートは間髪入れずに左のパウンド! この一発で完全にフランクリンの動きが止まり、べウフォートがパウンドを連打したところでレフェリーが試合をストップ! べウフォートがUFCのトップファイターであるフランクリンからインパクト大のKO勝利を収めた。 今回は契約体重での試合だったべウフォートだが、アンデウソン・シウバとの対戦について聞かれると「彼とはとてもいいファイターであり、いい友人でもある。ただしダナ・ホワイト社長がやれと言うなら、僕はアンデウソンとも試合をやるつもりだ」と答えている。
▼セミファイナル(第12試合) ヘビー級 5分3R ○ジュニオール・ドス・サントス(ブラジル) TKO 3R2分00秒 ※レフェリーストップ ●ミルコ・クロコップ(クロアチア) 今年6月、約2年ぶりとなるUFC参戦でムスタファ・アルタークにTKO勝利を収めているミルコが復帰2戦目に挑む。サントスはミルコよりも10歳若く、MMA戦績もミルコの約3分の1という新鋭。しかしUFCデビュー戦でファブリシオ・ヴェウドゥムをKOで下し、今年2月にはステファン・ストルーブもTKOで下している。勢いに乗るサントスをミルコは退けることができるか? サントスのセコンドにはPRIDE時代にミルコとも対戦しているアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラがつく。そしてミルコはPRIDEのロゴがプリントされたTシャツを着てオクタゴンに向かう。 1R、サウスポーのミルコにいきなり右ストレートを放つサントス。サントスは左フックから距離を詰めて右ボディを打つ。自分の左側へと回るミルコは左ハイキック! サントスはしっかりとそれをブロックする。さらに左ミドルを蹴るミルコ。 サントスはそれを捌いて右ストレートから前進! ミルコを金網まで押し込むと右ボディからパンチの連打! サントスの左フックがミルコのテンプルを捕らえてバランスを崩す! そこにサントスは追撃の右ボディ。サントスが打撃でミルコを攻め込むという展開となる。サントスがパンチで距離を詰めてミルコを金網に押し込み、ここでミルコは反り投げを試みるが失敗に終わる。 再び試合が打撃戦に戻るとサントスは右ボディ、ミルコも左ストレートを打つ。そこに左フックを狙うサントス。サントスが左右の連打で前に出ると、ミルコは両腕のガードを上げてそれを必死のディフェンス。サントスはボディへのパンチからミルコに組み付いて金網に押し込むと、テイクダウンにはいかずにボディにヒザ蹴りを打っていく。 2R、ここも自分の左側に回るミルコ。左ミドルのプレッシャーをかけるが、サントスは下がらない。左ハイキックも空振りのミルコ。サントスは右ボディから左フック! ミルコも下がりながら左ストレートを返すが、サントスの圧力に後退してしまう。しかしミルコはサントスのジャブを外側にヘッドスリップして左ストレート! これが立て続けにサントスの顔面を捉える。 サントスもボディにパンチを散らして、そこから左右のフック。ミルコはガードを上げて、そのままサントスの体をプッシュする。サントスはミルコを後退させて右アッパーから左フック。互いに体力の消耗が見られ、やや動きが膠着。 客席からはブーイングも起こり、ミルコのインローがローブローとなってしまい、サントスにはインターバルが与えられた。残り40秒、左フックで前に出るサントス。ミルコが金網を背負ったところで右ストレートから左フック、さらに右ミドルを蹴りこんで行く。 3R、ここは自分から前に出て行くミルコ。左フックを放つが、サントスもそこに右ストレートを返す。サントスは右ボディストレートから左フック! そしてミルコが金網を背負ったところで右のテンカオ! これがミルコのボディにグサリと突き刺さり、ミルコの動きが止まる。そこにサントスは右フック、そしてミルコのボディに右のテンカオを連打! さらにミルコは首相撲からのヒザ蹴りももらってしまう。 そしてサントスがミルコの顔面に右ヒザ蹴り、そして右アッパー! これがミルコの左目を直撃すると、ミルコは左目を抑えながらレフェリーに何かをアピール。レフェリーはこのミルコのアピールを受けて試合をストップ。顔を鮮血で染めたミルコは頭からタオルをかけ、すぐにオクタゴンを降りた。
▼第10試合 ウェルター級 5分3R ○ジョシュ・コスチェック(アメリカ) TKO 1R1分25秒 ※レフェリーストップ ●フランク・トリッグ(アメリカ) 2005年のジョルジュ・サンピエール戦以来のUFC参戦となったトリッグ。昨年は日本の戦極にも参戦し、瀧本誠に判定勝利を収めている。対するコスチェックはその2005年にUFCデビューを果たし、ここまでUFCでは14勝4敗の成績を残している。 1R、サウスポーのトリッグに対して右ストレートを放つコスチェック。トリッグが細かくジャブを突くと、コスチェックがジャブからの右フック、右ボディストレートを打つ。右ストレート、右ボディを打っていくコスチェック。 トリッグはジリジリと前に出てコスチェックを金網に詰めて左ストレートを打つが、コスチェックをそれをダッキングして右フック! これでトリッグの動きが止まり棒立ちになったところにコスチェックが追い討ちの右ストレート! トリッグはその場にバッタリと倒れ、コスチェックが怒涛のパウンド! コスチェックが古豪トリッグに力の差を見せ付けた。
▼第9試合 159ポンド契約 5分3R ○タイソン・グリフィン(アメリカ) KO 2R3分28秒 ※右ストレート→パウンド ●エルメス・フランカ(ブラジル) 髪の毛を紫色に染めて客をあおりながらド派手な入場を見せるフランカ。対するグリフィンはフランカとは対照的に落ち着いた表情でオクタゴンへ向かう。当初この試合はライト級での試合を予定していたが、フランカが体重をオーバーしたため契約体重での試合に変更となった。 1R、軽くローを飛ばして距離を測る両者。グリフィンは体を振ってフェイントを入れながらジャブ、右ボディストレートを打つ。手数が少ないフランカに対してグリフィンは右ロー。フランカは右フックを狙うが、グリフィンはそこにコンパクトな左フック。グリフィンは鋭い右ストレートを打ち込み、そこからハイキックに繋げる。 左右のフックなど曲線的なパンチを多用するフランカに対して、グリフィンはジャブ、ワンツーと直線的なパンチを打ち込んでいく。グリフィンはフランカにガードを固めさせて右ロー。ジリジリと圧力をかけてフランカを後退させると、そこにグリフィンが左フック! これでフランカが片膝をつく。すぐに立ち上がったフランカだったが、グリフィンペースで進んだ1Rとなった。 2R、いきなり右フックで前に出るフランカ! ガードを固めるグリフィンに左右の連打をまとめるが、逆にそこにグリフィンの右のショートフックがヒット! フランカはそれでもグリフィンの蹴り足をキャッチして、パンチを振り回すがグリフィンの顔には届かない。距離が開くとグリフィンはフランカの前足にローを蹴りながら右ストレート、右アッパー、左ボディと立て続けにパンチを当てる。 フランカが距離を詰めようと前に出ればジャブを突き刺し、そして右ローにつなげるグリフィン。フランカは右アッパーや左右のフックを振り回すが、大振りすぎてグリフィンに簡単によけられてしまう。 そしてグリフィンが左のインローから右ストレート! この鮮やかなコンビネーションでフランカがダウン! グリフィンがパウンドを連打したところで、フランカの動きが止まりレフェリーが試合をストップ。グリフィンが見事なKO勝利を収めた。
▼スウィングバウト(第11試合)ウェルター級 5分3R ○ポール・デイリー(イギリス) TKO 1R2分31秒 ※レフェリーストップ ●マーティン・カンプマン(デンマーク) ▼第8試合 ライト級 5分3R ○エフレイン・エスクデロ(メキシコ) TKO 1R3分36秒 ※レフェリーストップ ●コール・ミラー(アメリカ) ▼第7試合 ミドル級 5分3R ○トマシュ・ドルヴァル(ポーランド) 一本 2R1分3秒 ※チョークスリーパー ●ドリュー・マクフェデリース(アメリカ) ▼第6試合 ライト級 5分3R ○ジム・ミラー(アメリカ) TKO 2R48秒 ●スティーブ・ロペス(アメリカ) ▼第5試合 ライト級 5分3R ○ニック・レンツ(アメリカ) 判定 ●ハファエル・オリヴェイラ(ブラジル) ▼第4試合 ウェルター級 5分3R ○リック・ストーリー(アメリカ) 一本 2R1分9秒 ※肩固め ●ブライアン・フォスター(アメリカ) ▼第3試合 ライトヘビー級 5分3R ○エリオット・マーシャル(アメリカ) 判定 ●ジェイソン・ブリルズ(アメリカ) ▼第2試合 ライトヘビー級 5分3R ○ウラジミール・マティシェンコ(ベラルーシ) 判定 ●イゴール・ポクラヤッチ(クロアチア) ▼第1試合 ライト級 5分3R ○ハファエル・ドス・アンジョス(ブラジル) 判定 ●ロブ・エマーソン(アメリカ)
|