▲-250級一回戦でロシアのケレカサエフの突きをもらう勝直光(左)
4年に一度の国際空道連盟/大道塾総本部『第三回世界空道選手権大会』が、11月14日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された。
今大会の出場認可国は10月10日付けで58カ国(オブザーバー5カ国含む)。2001第一回大会の19カ国、2005第二回大会の38カ国と過去最大の規模で行われ、この日は各階級の1回戦のみ行われた。
→勝直光(右)は一回戦で敗退
波乱はいきなり起こった。2008年秋季全日本軽重量級準優勝、2009年全日本軽重量級4位の勝直光(関西本部)が-250級一回戦で消えたのだ。
2009年ロシアカップ準優勝、2008年欧州大会-250準優勝の実績を持つケレカサエフ・ラスラン(ロシア)を相手に、左右の中段回し蹴り。しかし、ケレカサエフのカウンターの突きをモロに食らい印象は悪い。
→-230級の中村知大は豪快な投げを決め、一回戦突破
蹴りを捕まれた勝は寝技勝負でアキレス腱固めにいくも極めきれない。逆に、立ち技での豪快な投げを食らい判定負けを喫してしまった。
そのほか、-250級には鈴木清治(石巻支部)、笹沢一有(中部本部)、服部宏明(九州本部)の日本人3選手がエントリー。鈴木は膝十字による一本勝ち、笹沢は優勢勝ち、服部は不戦勝と危なげなく一回戦を突破している。
外国人勢で強さを発揮したのは、カザフスタン。優勢、一本と圧倒的な差を見せ付ける形で二回戦に進出。
→モンゴルの強豪バティレドゥイ(左)は21歳!台風の目となるか。
-250級のバティレドゥイ(モンゴル)はキャリア4年の21歳だが、強烈なインパクトを残して一回戦を突破。2009年イタリア国際大会-250優勝のエスポジト・ダニエル(イタリア)の下段蹴りに豪快な右ストレートのカウンターを決めると、寝技でも圧倒。アキレス腱固め、腕十字、マウントからの突きと寝ても立っても優位に試合を進めている。
女子の部では、日本人4選手が出場したが、神山歩未(日進支部)、坂原夕子(北河内支部)、岡裕美(横浜北支部)ともに総当り戦で一敗したために敗退。前原映子(北本支部)だけが一勝し、明日につないだ。
→一回戦最終試合、カザフスタンのカブディエフ・テルザン(右)は開始数秒で右フック一発でKO勝ちした。
初日を終え、東孝塾長は「力の差があった一回戦だったと思います。初めて出た選手も多く綺麗に決まった試合も多かった。日本人選手では勝直光だけが負けてしまったが、延長戦にいってもいい試合内容だったと思いますよ。モンゴル、カザフスタンは体力、技ともに噛み合っていましたね。明日は日本人選手にとって厳しい試合になるでしょう」と日本の苦戦を予想していた。
なお、明日の二回戦は11:00開始(開会式は10:30)。ベテラ勢の稲田卓也(横浜北支部)、高橋腕(新潟支部)、パンクラスに参戦している平安孝行(中四国本部)といった注目選手が二回戦から出場。猛威を振るう外国人勢を相手に、日本は何階級を制覇することが出来るのか。
NPO国際空道普及委員会/全日本空道連盟/大道塾総本部
「第三回世界空道選手権大会・初日」
2009年11月14日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館
開始16:00
<二回戦進出者>
▼-230
ヴィクノフ・イワン(ロシア)
中村知大(早稲田準支部)
K.ゴウタム(インド)
宮地 孟(八王子支部)
オズィウメンコ・ヴィクター(ウクライナ)
ガンツルガ(モンゴル)
ハーシャ(スリランカ)
高橋 腕(新潟支部)
平安孝行(中四国本部)
トーマス・マジカ(ポーランド)
アルベク・ナサーディン(カザフスタン)
モハメッド・アリ(スリランカ)
太田秀俊(仙台北支部)
アーノルド・コンスタンヤン(アルメニア)
グリエフ・ラジャド(アゼルバイジャン)
コリヤン・エドガー(ロシア)
▼-240
我妻 猛(角田同好会)
カラ・ガリッド(モロッコ)
パウリウス・ズィチネヴィシウス(リトアニア)
アリ・ラエイスト(イラン)
ズロピン・アンドレイ(ロシア)
マルディバエフ・アークハット(カザフスタン)
グエン・ラング・チン(フランス)
田中俊輔(吉祥寺支部)
堀越亮祐(総本部)
ジョナタン・ヴィラニ・レンドン(コロンビア)
ディベッド・アベラン(スペイン)
ヴィクター・クルス(メキシコ)
田中洋輔(早稲田準支部)
アブドゥルケリモフ・シャミル(ロシア)
シンバル・レオニット(ウクライナ)
青木政樹(浦和支部)
▼-250
ケレカサエフ・ラスラン(ロシア)
エル・レドワン(ベルギー)
タハー・モハモッド・ダオ(イギリス)
鈴木清治(石巻支部)
ヤニス・カンド(フランス)
エティン・ドーレ(カナダ)
バティレドゥイ(モンゴル)
アレクセイ・コノネンコ(ロシア/東北本部)
ストレチェンコ・オレクサンダー(ウクライナ)
ラキモフ・カナット(カザフスタン)
ヴァン・アライン(ベルギー)
笹沢一有(中部本部)
ケリモフ・シャンハル(ロシア)
ジェイソン・アンゴーヴ(ニュージーランド)
アリエフ・フサル(アゼルバイジャン)
服部宏明(九州本部)
▼-260
ビルグン(モンゴル)
カリトノフ・アレクセイ(ロシア)
エドゥアルド・カイセド・マフラ(コロンビア)
大日向貴之(帯広支部)
ヴコヴィック・ミラン(セルビア)
カルロス・トレス(ブラジル)
ピース・ミルコ(イタリア)
佐々木嗣治(帯広支部)
スン・ウー(中国)
山田 壮(関西本部)
ショータバエフ・バキトベク(カザフスタン)
サモヒン・マキシム(ウクライナ)
木村猛(仙台北支部)
マウリン・アドレフ・クエロ(ヴェネゼーラ)
池田隼太(帯広支部)
カリエフ・アダン(ロシア)
▼-270
コンスタンティノス・ポウチアカス(ギリシャ)
伊藤征章(渋谷)
アレクサンダー・ストラザルコースキー(ポーランド)
ロバート・ダウ(カナダ)
アンディス・ルニス(ラトビア)
パノフ・ユーリ(ロシア)
ゴロデスキー・イルヤ(ウクライナ)
カブディエフ・テルザン(カザフスタン)
ペドロ・マドゥレイラ(ポルトガル)
マハメッド・アナス(イギリス)
トマス・スヴィアザス(リトアニア)
稲田卓也(横浜北支部)
パリス・チャーレイ(フランス)
菅原智範(石巻支部)
ビノグラドフ・アレクサンダー(ロシア)
▼270+
カプジー・ダニロ(イタリア)
ラルチェス・マーシャル(ルクセンブルグ)
キーナン・マイク(成田支部)
藤田忠司(三河豊橋支部)
ビルゲルト・ニコライ(ロシア)
ズマノフ・イッサ(カザフスタン)
バニャトフ・ヴァリユーラ(アゼルバイジャン)
クリス・デ・ウェット(アメリカ)
ダン・テオドール(アメリカ)
アスランベク・カーミドフ(アラブ首長国連邦)
ラーサノフ・イブラギン(ロシア)
リー・ジュン・コック(韓国)
三木善靖(早稲田準支部)
ジェイム・ゴメス(ブラジル)
イスタバン・ヤニ(ハンガリー)
モハメッド・シャリアリ(イラン)
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