↑2年ぶりの大会出場となった2005&2006年全日本二連覇の内田は、技ありを奪って順調な滑り出し
国際空手道連盟極真会館
「第41回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」
2009年11月21日(土)東京体育館
開場10:00 開会式11:00
128名による体重無差別のトーナメントで“空手日本一”の座を争う、極真会館の全日本大会が初日を迎えた。
→128名の精鋭たちの頂点に立つのは誰か?選手宣誓は田中健太郎が務めた
第4回世界ウェイト制(2009年)軽重量級覇者・田中健太郎、同中量級覇者・森善十朗、第37回(2005年)&第38回(2006年)全日本大会覇者・内田義晃、第25回全日本ウェイト制(2008年)重量級覇者・赤石誠、第26回(2009年)同覇者・徳田忠邦といった優勝候補が並ぶ中、今回は8名の強豪外国人もA〜Dブロックにそれぞれ2人ずつ配置された。
特に第9回(2007年)世界大会4位ダルメン・サドヴォカソフ(ロシア)、同6位アレハンドロ・ナヴァロ(スペイン)、同7位エドアールド・タナカ(ブラジル)、同ベスト16のヌルマガメド・マメドフ(ロシア)の世界大会で実績を残している選手たちは強敵。
→昨年の全日本大会で7位入賞を果たしたティトゥコフは、1回戦で上段膝蹴りによる一本勝ち。相手を担架に乗せた。
加えて、
昨年の全日本大会にも出場して7位入賞したイゴール・ティトゥコフ(ロシア)、同じく昨年の全日本で田中をあと一歩まで追い込んだニコライ・ダビドフ(ロシア)も今年こそとばかりに全日本王座を狙ってきた。今回ばかりは全日本王座の海外流出は避けられないのではないか……と言われている。
初日は1回戦(64試合)と2回戦(32試合)が行われ、優勝候補たちは日本人・外国人ともに危なげなく勝ち上がった。今回が2年ぶりの復帰戦となる内田は1回戦で上段廻し蹴りによる技ありを奪い、快調な滑り出し。田中、赤石ともに1・2回戦は本戦で決着をつけて明日に臨む。他の有力選手たちも順当に勝ち上がり、目だった番狂わせはなかった。
→安定した組手で初日を突破した田中健太郎
ベテラン勢も健在ぶりを見せ付けた。37歳の木立裕之は2回戦で身長180cm、体重130kgの巨漢・近藤博和と対戦(木立は身長169cm、体重80kg)したが、体重判定に頼ることなく延長戦で優勢勝ち。最年長・43歳の市村直樹も衰えぬ強さを発揮し、1・2回戦とも本戦決着で勝ち上がった。
正道会館からは『DREAM.6』で秋山成勲と対戦したこともある外岡真徳が出場したが、2回戦で小沼隆一に体重判定で不覚をとった。同じく正道会館から参戦した小西雅仁も2回戦でダルメンに敗れている。
→ベテラン木立は大きな体格差のある近藤を、体重判定に頼らず撃破
明日は3回戦でダビドフVS市村、ダルメンVS徳田がいきなり激突。昨年の全日本大会ではロシアのザハリ・ダミヤノフが決勝まで勝ち残り、あわや……というところまで日本を追い詰めたが、今年はどうなるのか?
なお、大会2日目は試割りに始まり、3回戦16試合、4回戦8試合、準々決勝4試合、準決勝2試合、3位決定戦、決勝戦、演武がそれぞれ行われる。
<ベスト32進出者名>(1、2回戦勝利)
▼Aブロック
赤石 誠(総本部/28歳)
岩井 健(本部直轄四谷道場/19歳)
ニコライ・ダビドフ(ロシア/22歳)
市村直樹(城西下北沢支部/43歳)
安島喬平(茨城県常/20歳)
内田義晃(京都支部/26歳)
高田明彦(横須賀支部/35歳)
エドアールド・タナカ(ブラジル/25歳)
▼Bブロック
アレハンドレ・ナヴァロ(スペイン/33歳)
小沼隆一(下総支部/24歳)
松村典雄(本部直轄岩手道場/31歳)
三田裕太(城西世田谷東支部/20歳)
住谷 統(兵庫支部/35歳)
イゴール・ティトゥコフ(ロシア/26歳)
古谷竜一(茨城県常総支部/33歳)
森 善十朗(東京城西支部/24歳)
▼Cブロック
木立裕之(本部直轄浅草道場/37歳)
四反田 将(鹿児島支部/21歳)
柏原 宝(東京城東支部/25歳)
阿曽健太郎(千葉県北支部/31歳)
村岡賢和(本部直轄札幌道場/28歳)
鎌田将平(東京城西支部/22歳)
徳田忠邦(大阪南支部/34歳)
ダルメン・サドヴォカソフ(ロシア/26歳)
▼Dブロック
スティーブン・キュージック(オーストラリア/25歳)
小林大起(東京城西支部/18歳)
宍倉一太郎(横浜港南支部/34歳)
別府良建(鹿児島支部/28歳)
ヌルマガメド・マメドフ(ロシア/26歳)
佐藤正博(千葉県北支部/34歳)
田中正信(大阪東支部/29歳)
田中健太郎(川崎中原支部/28歳)
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