Zuffa
「UFC109 RELENTLESS」
2010年2月6日(日)アメリカ・ラスベガス マンダレイ・ベイ
※今大会の模様は2月10日(水)午前5:30よりWOWOWにて放送
「UFC110」は2月21日(日)夜6:00より
<全試合結果>
▼メインイベント(第11試合) ライトヘビー級 5分3R
○ランディ・クートゥア(アメリカ/元ヘビー&ライトヘビー級王者)
一本 2R1分9秒 ※チョークスリーパー
●マーク・コールマン(アメリカ/初代ヘビー級王者)
お互いUFCでデビューし、プロだけでも10年以上のキャリアを誇る両者。クートゥアは46歳、コールマンは45歳と2人合わせて91歳という世界最強のオヤジ決定戦、レジェンド対決となった。
1R、軽くジャブを突くクートゥア。コールマンも右ストレートを放つが、そこにクートゥアのジャブが当たる。さらにクートゥアは右ストレートから左フック。コールマンも右ローを返す。体を上下させながら左を突いて前に出て行くクートゥア。距離が詰まるとクートゥアが左右のフック! しかしコールマンも同じように左右のフックを返す。
距離が開くとジャブを突いて、クートゥアが右ストレート! これがコールマンの顔面を打ち抜いて、コールマンが後退! クートゥアはコールマンを首相撲に捕らえるとヒザ蹴りを突き上げて、そのままコールマンを金網に押し込む。ここからクートゥアは得意のクリンチアッパー、そしてクリンチしてからのヒジ打ちとヒザ蹴り!
コールマンもクリンチからのパンチを返すが、クートゥアの強烈な右アッパーでコールマンの顔が跳ね上がる! クートゥアがスタンドのパンチを効かせ、得意の金網際でのクリンチワークに持ち込み、コールマンを攻め続けた。
2R、上体を沈めて右ストレートで前に出るクートゥア。この右ストレートでコールマンを金網まで下げさせて左フック! これがコールマンの顔面を打ち抜く! 一気に組み付いたクートゥアはコールマンをテイクダウンして、マウントからパウンド。
これを嫌ったコールマンが背中を見せたところで、クートゥアがバックからスリーパー! これでコールマンの動きが止まり、レフェリーが試合をストップ。クートゥアがコールマンとのレジェンド対決を制した。
▼第10試合 ミドル級 5分3R
○チェール・サネン(アメリカ)
判定3−0
●ネイサン・マーコート(アメリカ)
アンデウソン・シウバが君臨するミドル級のトップコンテンダーに位置しているマーコート。現在は3連続TKO勝利中で、絶好調と言っていい状態である。一方のサネンは前回の試合(UFC104)で岡見勇信に判定勝利。ここでマーコートを下して、アンデウソンとのタイトルマッチにつなげたいところだ。
1R、サウスポーのサネンは一気に前進。マーコートは前蹴りでそれを突き放し、距離が詰まれば首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。サネンはそれでもマーコートを後退させて両足タックルに入る。ここでマーコートはフロントチョーク! しかしサネンは頭を抜いてディフェンスすると、ガードポジションのマーコートを金網まで押し付けてヒジ打ちとパウンド! マーコートの顔面が紅潮していく。
劣勢のマーコートだったが、サネンの体を蹴り離して立ち上がると、サネンのタックルに右のテンカオ! これがサネンのボディにグサリと突き刺さるが、サネンはそのままマーコートをテイクダウンする。ここからサネンは自分の左手でマーコートの顔を押し付けて、そのまま左ヒジ! これがゴツゴツとマーコートの顔面を捕らえる。マーコートは必死にクローズガードでサネンにしがみついて、それを阻止。ヒップスローのような形で体を起こそうとするが、ソネンはマーコートを寝かせる。
2R、マーコートは右ストレートを放つが、そこにサネンがカウンターの両足タックルでテイクダウンを奪う。ガードポジションからアームロックを仕掛けるマーコート。サネンは腕を抜いてインサイドガードのポジションをキープしてパウンド。マーコートは足でサネンの体を蹴り離そうとするが、ソネンはグラウンドで上のポジションをキープする。
しかしここでマーコートがガードポジションから縦ヒジ! これがソネンの眉間の辺りをザックリと切り裂き、大流血する。マーコートの体はソネンの血で染まり、ソネンの顔も流血で真っ赤。ここからマーコートは足関節を狙い、ソネンにバックを取られると、マーコートは後方にいるソネンにバックヒジ打ちを連打! ソネンの出血はますますひどくなっていく。ソネンがグラウンドでいいポジションをキープし、このラウンドは終了。しかしソネンはインターバル中に傷口のチェックを受ける。
3R、ここはマーコートがタックルに入るが、ソネンはそれを切る。逆にソネンがタックルに入り、マーコートからテイクダウンを奪う。マーコートはソネンに背中を預けて立ち上がるが、ソネンはマーコートをバックコントロールしてグラウンドに引きずり込む。
ソネンの脇を差して立ち上がるマーコート。ソネンはここでもタックルに入るが、マーコートは起死回生のフロントチョーク! これがガッチリと入り、ソネンが苦しそうな表情を浮かべるが、必死に頭を抜いてディフェンス。もはや万事休すかと思われたマーコートだったが、金網を上手く使いポジションを入れ替えてパウンド! マーコートが逆襲に転じたところで試合終了となった。
判定は3−0のフルマークでサネン。ガードポジションからのヒジ打ちやフロントチョークで見せ場を作ったマーコートだったが、サネンの圧倒的なレスリング力でそれを封じ込める形となった。
▼第9試合 ウェルター級 5分3R
○パウロ・チアゴ(ブラジル)
一本 2R1分54秒 ※アナコンダチョーク
●マイク・スウィック(アメリカ)
当初、チアゴはジョシュ・コスチェックとの再戦に挑む予定だったが、コスチェックが負傷により欠場。コスチェックと同門のスウィックがチアゴと対戦することとなった。
1R、ジャブで距離を測るスウィックに対して、チアゴは左ハイキックを蹴る。スウィックはそれをブロックしてジャブ、左フック、右ロー、右ストレートで飛び込む。チアゴも右ローから左フック。スウィックはプレッシャーをかけてチアゴを下がらせ、左のパンチから右ミドルにつなげる。やや試合が膠着するが、スウィックは残り30秒で右ストレートからタックル。タイミングのよいタックルでチアゴをテイクダウンし、自らの優勢をアピールした。
2R、ここもスウィックはジャブ・左フックから右ストレート、右フックにつなげる。そしてスウィックが伸びのある右ストレート! これがチアゴの顔面を捕らえる。一気にパンチで前に出て行くスウィックだったが、そこでチアゴがカウンターの左フック! これでスウィックがダウン!
スウィックはすぐにチアゴの脇を差して起き上がろうとするが、ここでチアゴがアナコンダチョーク(フロントチョーク)! これがガッチリと入り、スウィックが失神。チアゴが見事な一本勝ちを収めた。
▼第8試合 ミドル級 5分3R
○デミアン・マイア(ブラジル)
判定3−0
●ダン・ミラー(アメリカ)
柔術世界王者として一本勝ちの山を築いてきたマイア。しかし前回の試合ではネイサン・マーコートにパンチで秒殺KO負けを喫している。対するミラーは元IFL王者で、UFCでは3勝1敗。前回の試合(UFC98)ではチェール・サネンに判定で敗れている。
1R、サウスポーのマイアはじりじりと圧力をかけて前に出る。ミラーは下がって足を使いながら右ストレートを打つ。マイアは左ストレートからパンチをまとめて、そのままタックルでミラーを金網に押し込む。ここでテイクダウンを狙うマイアだったが、ミラーはそれを切って試合をスタンドに戻す。
しかしマイアは右手で距離を測りつつ、ミラーが金網を背負ったところで左ミドル! そのままマイアがタックルでミラーをテイクダウンする。すぐに立ち上がるミラーだったが、ここでマイアのヒザ蹴りがミラーの下腹部に入り、ミラーにインターバルが与えられる。
再開後、ミラーは右ストレートをマイアにヒットさせ、右ロー、右の前蹴りでマイアに距離を詰めさせない。やや手数が減るマイアだったが、左のボディストレートから距離を詰めてミラーを金網に押し込む。マイアはミラーの足を払ってテイクダウンするが、ミラーはここもすぐに立ち上がる。そしてミラーは右ストレートでマイアを下がらせる。
2R、ここも前に出て行くのはマイアだが、ミラーが右ストレートから左フック、右アッパーから左フックを打つ。そしてミラーが右ボディから左フック! これがマイアの顔をかすめる。しかしマイアも飛び込んでくるミラーに右フックのカウンター、左ストレートを打っていく。右ロー、右ボディストレートのミラー。そこに右フックを合わせるマイア。同じような展開が何度も続き、観客からはブーイングが起こる。常に手を出していくミラーだが、マイアはそこに細かくジャブを当てていく。
3R、左ストレートで飛び込むマイアだったが、そこにミラーが左フック。これをもらったマイアだが片足タックルでミラーを金網に押し込む。ミラーは首相撲のような形でそれを切るが、やや引き込むように下になるマイア。しかしマイアはすぐに片足タックルでミラーに組み付いて、ミラーをマットに寝かす。
マイアはミラーを金網際からマットの中央にまで移動させるが、ミラーは再び金網際まで移動。背中をあずけて立とうとするが、マイアは中腰からパンチを落とす。ミラーはマイアのパウンドをもらいながらも立ち上がるが、マイアはしつこくタックル。ミラーをマットに寝かせて、インサイドガードで上のポジションをキープする。
ミラーはマイアの体を蹴って、金網を背にして立とうとするが、マイアは自分の頭でミラーを寝かせる。ここからマイアはミラーの脇を差してパスガードを狙うが、ミラーも足を利かせてそれを許さない。ミラーも下から三角絞めを狙っていくが、マイアはそれを外して担ぎパスガード。マイアがグラウンドで上のポジションをキープしたまま、試合終了となった。
判定は3−0でマイア。一本勝ちこそ逃したマイアだったが、元IFL王者のミラーとフルラウンド戦って勝利するという安定した強さを見せたと言っていいだろう。
▼第7試合 ウェルター級 5分3R
○マット・セラ(ブラジル/元ウェルター級王者)
TKO 1R2分23秒 ※右フック→パウンド
●フランク・トリッグ(アメリカ)
35歳のセラVS37歳のトリッグとベテラン対決になった一戦。セラは前回の試合(UFC98)ではマット・ヒューズに判定負け、トリッグもUFC103ではジョシュ・コスチェックにTKO負けをしており、生き残りをかけた一戦となる。
1R、サウスポーのトリッグに対して、セラは上体を低くして右ボディストレートで前に出て行く。そこに右フックを返すトリッグ。しかしセラは何度も出入りを繰り返し、右ボディストレート、右ミドル、右インロー、顔面への右フックと果敢に攻撃を散らす。
そしてセラが一気にトリッグに懐に潜り込むと、右のボディフックから顔面への右フック! これがトリッグの顔面を打ち抜いてトリッグがダウン! セラがパウンドを数発落としたところで、レフェリーが試合をストップ。セラが上手く右の攻撃を散らし、最後は見事な右フックを叩き込み、トリッグをマットに沈めた。
▼第1試合 ヘビー級 5分3R
○ジョーイ・ベルトラン(アメリカ)
TKO 2R1分31秒 ※レフェリーストップ
●ホーレス・グレイシー(ブラジル)
ホイス・グレイシー以来、約4年ぶりにグレイシーとしてUFCの舞台に上がったホーレス。一族の中で最強と呼ばれていたホーウス・グレイシーの息子として大きな注目が集まったホーレスだが…
1R、すぐにベルトランに組み付いてテイクダウンを奪うホーレス。そのままマウント→バックとポジションを奪うものの、ベルトランは反転してインサイドガードに戻して、すぐに立ち上がり、スタンドを要求する。ここまで総合でも3戦3勝しているホーレスは伸びのある右ストレートを当てて、ベルトランと打撃戦を繰り広げるが、テイクダウンを狙ったタックルをことごとく切られて、徐々に消耗していく。
2Rに入るとホーレスのタックルを切ったベルトランがヒザ蹴りとパンチを連打。タックルを仕掛けるたびに切られるホーレスは引き込む力もなくなり、マットに正座してしまう場面も。最後はホーレスのタックルを切ったベルトランがパンチをまとめて、バックマウントからのパウンドでレフェリーストップを呼び込んだ。
一度はグラウンドに持ち込んだホーレス。その後は意外にも打撃で攻勢に出たが、グラウンドで見せ場を作ることは出来なかった。
▼第6試合 ライト級 5分3R
○マック・ダンジグ(アメリカ)
判定3−0
●ジャスティン・ブッフホルツ(アメリカ)
▼第5試合 ライト級 5分3R
○メルビン・ギラード(アメリカ)
判定3−0
●ホニス・トーへス(ブラジル)
▼第4試合 ライト級 5分3R
○ロブ・エマーソン(アメリカ)
判定3−0
●フィリップ・ノヴァー(アメリカ)
▼第3試合 ライトヘビー級 5分3R
○フィル・デイビス(アメリカ)
判定3−0
●ブライアン・スタン(アメリカ)
▼第2試合 ヘビー級 5分3R
○ティム・ヘイグ(カナダ)
判定3−0
●タリス・タッチシェラー(アメリカ)
|