KGS
「RISE 63」
2010年4月7日(水)東京・後楽園ホール
開場17:30 本戦開始18:30
※オープニングファイト開始17:45
▼メインイベント(第9試合) -60kg契約 3分3R延長1R
○山本真弘(藤原/Krushライト級グランプリ2009王者)
延長R 判定3−0 ※三者とも10−9
●板橋 寛(スクランブル渋谷/第2代RISE 60kg級王者)
※本戦は三者とも29−29
2005年に『IKUSA
GP』、2007年に『Kickboxer of the best』、そして2009年に『Krushライト級グランプリ』と60kg級トーナメントを3度も制し、優勝賞金の合計額が993万円にもなった“60kg級最強の男”山本がついにRISE初参戦!
迎え撃つは現RISEの60kg級チャンピオンである板橋。ボクシングを主武器としたサウスポーで、これまで裕樹、TURBOといった強豪を破り、昨年11月には『K-1 WORLD MAX』で活躍した尾崎圭司をKOした“絶対王者”である。戦績もこれまで16勝(3KO)2敗2分と、戴冠前に末広智明に喫した2度しか負けていなく、現在は驚異の9連勝中。
その2人がついに激突する。RISE×Krushの頂上決戦という図式もあり、最後に残された60kg級の大物対決と言えるだろう。最初に山本が入場し、板橋は笑みを浮かべながらの入場。
1R、両者ともにサウスポー。グローブを合わせると同時に山本がインロー。ステップで動く山本は右ボディ、板橋はパンチ一辺倒かと思えばローを連発、山本もローを返す。板橋の左フック、右ストレート。前に出てパンチを放って行く板橋に、山本は距離をとってロングからパンチを出していき、左ハイキック。
山本がワンツー、左ミドル。板橋はショートでアッパーからフックを放っていき、得意の左ストレートを繰り出すが山本はスリッピングアウェー(パンチが当たる瞬間に首を捻ってかわす高等防御技術)でかわす。
2R、山本はジャブを突いていき、板橋はロー。山本がインロー、ジャブから左ミドル。板橋がパンチを出すと山本は呼び込むようにスウェーバックしてかわし、すぐに左ストレートを返す。このパンチが何度か板橋を捕らえたが、板橋もショートの距離から右フックと左アッパー。
ここで山本に異変が生じた。板橋の左アッパーを右目にもらい、左右の目でまばたきを繰り返す。その隙を見逃さず、板橋はクリンチからボディブローを連打して追い込んでいく。ガクッと動きが悪くなり、ステップが止まった山本を板橋はパンチからのヒザ蹴りで追い込んでいく!
2度も板橋の攻撃で転倒を繰り返す山本。ヒザ蹴りも当たっており、ダウンをとられてもおかしくない場面だった。ショートの左アッパーと右フック、そしてボディへヒザを連打する板橋。
山本は呼び込むような左のフックとアッパーで応戦し、何とかこのラウンドを凌いだ。場内は山本の異変と板橋の攻勢に、番狂わせの予感で沸く。
しかし3R、山本はそれまでのアウトボクシングを捨てて一気にパンチで詰める。両者は打ち合いを展開し、山本はパンチからヒザ、板橋はクリンチで一度流れを止める。それでも山本は左右に体を振って板橋に狙いを定めさせずに左ミドル、ヒザ、押して左ストレート。板橋も左ローを返す。
距離を開けずに山本は左ハイ、右アッパーで前へ。パンチで応戦する板橋に飛びヒザ蹴りを仕掛け、右手で押しながらの左アッパー。ここで板橋が山本の猛攻に苦しくなったのか、時計を見る。
板橋のパンチを両腕でブロックし、打ち終わりを狙って山本が右フック。さらに左右のフックから飛びヒザ蹴り。山本の攻撃が止まらず、板橋は組んでのヒザ蹴り。距離を詰める山本はショートのパンチから飛びヒザ蹴り、距離を潰された板橋はクリンチするしかない。
押しての右ハイ、押しての飛びヒザ、押してのアッパーと板橋を押しまくる山本に、板橋は疲れが見える。この反撃により、判定はジャッジ三者とも29−29でドロー。延長戦へ突入した。
山本は押してのパンチを繰り返し、板橋はジャブから左フック、右アッパー、左アッパー。しかし、とにかく押して攻撃する山本に下がらされ、板橋は自分の距離がとれない。逆に山本は攻撃して押し、離れるとまた攻撃して押しと強引にペースを握る。
板橋は距離を作ろうとジャブ、前蹴りを繰り出すが、山本は飛びヒザ蹴りでその距離を一気に潰してしまう。距離が潰れた状態、お互いの胸がつくような距離でもフックやアッパーを放つ山本。
板橋の左ローには左フック、密着するような状態から右ボディ、左フック、クリンチに持ち込んでそこからパンチを放つ。板橋はボディを叩くが、山本は押してのパンチで板橋をどんどん下がらせる。板橋はヒザで応戦するが、山本のショートアッパーで下がり、右フックで頭を大きく振られる!
山本は押してさらに左フックでダメ押し。強引な力業で判定勝利をもぎ取った。板橋はあと一歩というところで、相手のペースに巻き込まれてしまった。
試合をリングサイドで観戦した谷川貞治K-1イベントプロデューサーは、「真弘選手は勝負強い。調子が悪い中で悪いなりの勝負強さは抜群です。やっぱりチャンピオンだな、と思う」と山本を好評価。そして、5月2日(日)東京・JCBホールで開催される、K-1初のライト級(63kg以下)日本人トーナメント開幕戦に「出場決定です」とGOサインを出した。
しかし、2Rの途中で板橋の左アッパーをもらった右目は「片方ずつなら見えるんですが、両目を開くと二重三重に見える」状態だったという山本。ドクターが診断したところ「眼窩底骨折か打撲かは精密検査をしてみないと分からない」とのこと。K-1まで1カ月を切っており、骨折という最悪の場合、出場を見送る可能性も出てきてしまった。
●山本のコメント
「強かったです。会場の雰囲気はアウェーだなって感じましたが、いい勉強になりましたし、やりやすかったです。気持ちよかった。板橋選手はパンチが強かったですけれど、気持ちが強かったですね。ホームリングのRISEということで意地を感じました。
今日は経験勝ち。ずる賢いやり方で勝ったようなもの。本当はきれいにクリーンにやりたかったんですが、いいのをもらっちゃったので。経験と気持ちの差ですかね。負けたくないという気持ちが、僕の方が強かったと思います。今後は62kgでも63kgでも組まれたらやります。K-1? そうですね。勝つことは勝ったので、あとはお任せします。今日は反省だけです。自分の中では全然ダメでした。
3Rはもう打ち合うしかないと思いました。2Rは取られたと思ったので、アウトボクシングをやってもアウェーだからダメだと。インファイトをしました。それでも結果につながったのが、今回の収穫でしたね」
▼セミファイナル(第8試合) -65kg契約 3分3R延長1R
○巨輝(フリー/元NKB二階級王者)
延長R 判定2−1 ※三者とも10−9
●吉本光志(ヌンサヤーム/初代RISE 65kg級王者)
※本戦は30−30、30−29、30−30
昨年11月に初代RISE
65kg級チャンピオンの座に就いた吉本が、王者としての第一戦に臨む。
その対戦相手は、元NKB二階級(フェザー&ライト)制覇王者で、同連盟では敵なし状態だった巨輝(=なおき)。巨輝はこれまで以上に強い相手を求め昨年12月に連盟を脱退、フリー宣言してRISEを新たなる闘いの場に選んだ。
1R、まずは巨輝が右ローで先制、吉本がすぐに右ストレートを返す。吉本が前に出てテンカオ、ショートからアッパーとフックを放つ。
吉本はボディから右ストレート、テンカオ。巨輝も左右のフックと右アッパーを返す。左ミドルの交換から吉本が前に出てテンカオ、巨輝も組んでヒザ。
吉本はボディからアッパー、そしてフック。巨輝がパンチのコンビネーションでボディから左右のフック。後半は吉本がパンチで打たれる場面が見られた。
2R、いきなり組んでヒザを入れる吉本に巨輝がフック。吉本はテンカオからアッパー、そして左ミドル。巨輝もパンチのコンビネーションからテンカオ。
巨輝がパンチをまとめ、吉本はブロックしているがグローブに当たる快音を発して見栄えは悪い。吉本が左ミドル、テンカオ。巨輝はパンチをグローブの上から、そして吉本のおでこを叩く。
巨輝の左ボディに吉本は左ミドル。両者足を止めて、交互にコンビネーションを出し合う。お互いに相手が攻めたら攻め返すという一進一退の攻防が続く。
3R、パンチからローの巨輝とパンチからミドルの吉本。得意の乱戦に持ち込んだかのように見えた吉本だが、巨輝は乱戦にもついていく。
巨輝がワンツーからテンカオ、吉本がワンツーから左ハイキック。吉本が左ミドルからのバックブローで優勢かと思えば、巨輝もすかさず連打を返す。
激しく手を出し合い、もみ合う両者だが、やや吉本の手数。蹴り数が上回ってきた。巨輝は足を止めて左右のラッシュ、吉本はパンチに蹴りを混ぜて反撃。攻め続ける巨輝に吉本はロー、ミドルで蹴る。両者とも至近距離で手を出し続けた大乱戦・大混戦が終わった。……かに思えたが、判定は巨輝に1ポイントでドロー! 延長戦に突入する。
開始と同時に激しく打ち合う両者、パンチでとにかく前へ出る巨輝、蹴る吉本。吉本が左ローに連発、巨輝が右ローに連発。激しくもみ合い、離れては巨輝がロー、吉本がミドル。パンチも乱れ打ち。
前へ出るのは巨輝で距離をとろうとしているのが吉本だ。パンチの巨輝と蹴りの吉本、ラスト30秒で巨輝がヒザ蹴りを連打し、優勢に立ったが、吉本がすぐに左ミドル。巨輝がハイキックから左右の連打で勝負をかけたところでゴング!
この大乱戦を制したのは……判定2−1のスプリットデシジョンで巨輝! RISE初参戦、外部のリングに初登場で現RISEチャンピオンを破るという金星を獲得した。
▼第7試合 -70kg契約 3分3R
○白須康仁(キングビースト/WMAF世界スーパーウェルター級王者)
判定2−0 ※30−28、29−29、30−28
●オ・デュソク(水源闘魂/世界ムエタイ連盟 ウェルター級王者)
昨年11月、龍二とRISEの70kg級王座&K-1
WORLD MAX日本トーナメント出場権を争い、敗れた白須。今年1月に日菜太と対戦して判定で敗れたオ・デュソク。MAX出場をアピールするために譲れない闘いとなる。
前日会見でデュソクは「(白須が)ローキックが得意なのは知っていますが、いくら破壊力があっても当たらなければ無駄です。その前に倒します」と挑発的なコメントを吐けば、白須は「そうですかって感じです。向こうはパンチで来ると思うけれど、そのパンチは当たらないと思うので、ローで足を潰して僕のパンチでガッツリ倒します」とやり返した。
1R、白須の右ローにデュソクは右ハイキック。白須の飛び込み際の右フックがクリーンヒット、しかしデュソクはすぐに立て直してパンチを打っていく。
白須のローをステップバックでかわし、ロングのパンチを放っていくデュソク。白須も右ストレートのカウンターを返し、右ロー。左フック、右ローを続けざまに叩き込む白須にデュソクは下がる。
2R、パンチを連打していくデュソクだが、空振りが目立つ。白須はパンチからローでプレッシャーを与え続け、右ローを当てるとすかさずパンチでラッシュ。
デュソクも負けじとパンチで押し返す。白須の右クロス、右の捨てパンチから左フック。白須はプレッシャーでデュソクを下がらせ、パンチの打ち合いを挑む。
白須の右ストレートがヒット、打ち合うデュソクに右ロー。デュソクのパンチを空振りさせての右フック、パンチで反撃するデュソクへパンチからのローを決める。
3R、パンチで前に出るデュソクに白須も打ち合いに応じて右ストレート、さらに右ロー。ここで両者は打ち合いを展開、激しくパンチを交錯させる。白須の左フック! 右アッパー。
タフなデュソクはもらっても打ち合っていくが、クリーンヒットは確実に白須が奪っていく。右ローから右フック、打ち合ってくるデュソクに右服。それでも手を休めないタフなデュソクだが、白須の左右フックがヒット! ゴング直前にもダメ押しの右ストレート!
判定は2−0で白須。手を上げられた白須は首を不満足そうに首を捻り、デュソクの健闘を称えた。
▼第6試合 -70kg契約 3分3R延長1R
○守屋拓郎(スクランブル渋谷/2009年RISE 70kgトーナメント準優勝)
判定3−0 ※三者とも29−27
●オルチャン-K(清武/韓国格闘技連盟ライト級王者)
“ローキック魔”守谷拓郎が、HIROYAと山本優弥との対戦経験を持つオルチャンと対戦。前日会見でオルチャンは「足の打たれ強さには自信があります」とコメントし、それに対して守屋が「どんなに気持ちが強かろうが、俺のローをもらったら立っていられないはず。骨ごと持っていきます」と言い返す場面があった。
1R、守屋が左ミドル、オルチャンが右ローでスタート。オルチャンはボディを叩きつつ、強い右ロー。オルチャンの強烈なボディが次々と決まる。
守屋は左ミドルを返すが、オルチャンのボディと右ローをもらいすぎ、ほぼ棒立ちの状態で受けてしまう。しかし、守屋は下がりながらも必殺の右ロー、これでオルチャンの出足が止まり始めた。前蹴りで距離をとるオルチャン。
2R、守屋がジャブから右ロー、オルチャンは左右のフックで切り込んで行き左ミドル。ハイキックを飛ばし、思い切ったフックを叩きつけるオルチャンに守屋は組んでのヒザ蹴り。オルチャンは左ミドル、ボディブローと守屋のボディを狙うが、守屋は前に出つつ右ロー。
守屋はボディをかばい、オルチャンはローにバランスを崩す。
3R、守屋がローキックを四連発、パンチで応戦するオルチャンへさらにロー、そしてアッパー。オルチャンのボディに守屋がローを二発、パンチをブロックしてもう一発。
ローの連打に下がるオルチャン。守屋はジャブ、ロー。オルチャンもバランスを崩しながら立ち続け、フックを返す驚異的なガッツを見せる。
そして、ローでフラついてロープからリバウンドしてきたオルチャンに、守屋が右ストレートを突き刺してダウンを奪う!
蹴るオルチャンに守屋がローから右ストレート、ロープに詰めて右ローと左ロー。オルチャンは腰を引きロープを背にして必死に耐えたが、最後までローを蹴られ続けた。判定は3−0で守屋が勝利、オルチャンは日本で四連敗となった。
▼第5試合 -70kg契約 3分3R延長1R
○森田崇文(レーング東中野/2009年RISING ROOKIES CUP 70kg級優勝)
KO 3R2分59秒 ※右ローによる3ノックダウン
●悠生(スタレントネットワークス/M-1ミドル級王者)
1R、森田が前蹴りで先制、長い手を思い切り伸ばしてストレートを放ち、前蹴りとヒザ蹴り、そしてパンチから右ローと速攻勝負を仕掛ける。悠生は早くも右ローを効かされた様子。
森田はパンチから右ロー、ヒザ蹴りと攻め続ける。長いリーチのジャブから右ロー、コーナーに詰めてのパンチとロー。悠生のカウンターの右ストレートをもらっても、パンチを出して前に出続けるタフな森田。
2R、徹底して右ローを蹴り続ける森田、悠生もパンチで応戦するが、森田は押してロングリーチのパンチ、ヒザを突き上げ、押し込んではパンチと休まずに攻撃を続けていく。
驚異的なスタミナでひたすら攻め、前に出る森田。右ストレートからの右ローで悠生がバランスを崩すが、悠生はすぐにパンチで反撃する。
3R、ジャブから右ロー、パンチから右ローで前に出る森田。悠木もパンチで前に出るが、右ローで下がらされてしまう。そしてついに、森田の右ローで悠木がスタンディングダウン! 一気に襲い掛かる森田が右ロー、悠木は左右フックで打ち合っていくが、森田の体力に押されてしまう。押しては右ローを蹴る森田、パンチを連打して逆転を狙う悠木。
残り33秒で悠木が右ローで大きくバランスを崩し、2度目のダウンを追加。さらに右ローを蹴り込んで行く森田、防戦一方となる悠木。
そしてまたも悠木が大きくバランスを崩したところでレフェリーが3度目のダウンをコール、KO勝ちタイムはなんと最終ラウンド残り1秒だった。これで森田はデビュー以来の無敗記録を「6」に伸ばした。
▼第4試合 -60kg契約 3分3R延長1R
○TURBφ(FUTURE_TRIBE ver.O.J/RISE FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07王者)
判定3−0 ※30−26、30−28、30−27
●リョウ・ペガサス(ROOFTOP ACADEMY/J-NETWORKスーパーフェザー級2位)
1R、サウスポーのTURBφはステップを使いながら詰めていき、リョウの攻撃もステップでかわす。TURBφが左ミドルを狙い打ち、リョウの突進にバランスを崩す場面が目立つ。
追い詰めていくTURBφがローからパンチ、組み付くとヒザ、そしてコカす。TURBφが左ミドルを連発し、フックにつなげていく。スピードで攻めまくるTURBφにリョウはついていけていない。ロープに押し付けたTURBφがボディを2度叩いたところでラウンド終了。
2R開始早々、左ローでコーナーに追い詰めたTURBφが続く右フックでダウンを奪う。快音を発する左ミドルを二連発、リョウもフックを返して後ろ蹴り、乱戦模様になってきた。
前へ出て左ミドルを蹴っていくTURBφ、ボディを叩き顔面へパンチ、そしてすぐにハイキック。リョウは飛びヒザ蹴り、バックブローを放つが不発。頭を下げて突っ込んでいくリョウにTURBφはボディを連打し、ヒザ蹴り。ボディを連続して叩いていくTURBφ、リョウは組みヒザで応戦。フックを振り回していくが、TURBφはヒットを許さない。
3R、TURBφが左ハイキック、前蹴り。リョウは下がりつつ、TURBφが前に出てくると連打で突進。TURBφは右フックで迎え撃つ。TURBφが右フックから右アッパー、すかさずハイキック。顔面、ボディと打ち分けてハイキックを放ってくるTURBφに防戦を強いられるリョウ。
TURBφはジャブでリョウにガードさせ、ヒザを突き上げる。左ハイキックを連発し、前蹴り、パンチで攻めるTURBφ。リョウは右アッパーでTURBφを転倒させる。ラスト、蹴りまくるTURBφにリョウは胴廻し回転蹴りを放ったが、起死回生とはならなかった。
▼第3試合 -70kg契約 3分3R
○KEN(OGUNI-GYM/NJKFウェルター級7位)
判定2−0
●里獅ZLS(チームゼロス)
1R、右ローの合い打ちからスタート、KENはパンチを出しつつ右ローに狙いを定める。KENのパンチをしっかり両腕ブロックする里獅だが、KENに連打をまとめられ、コーナーでボディをもらってメッタ打ちに! これで里獅にダウンが宣告される。
パンチをまとめ、右ローにつなぐKEN。里獅も思い切り左フックを打ち返すが、大振りのため空を切る。ならばと左右ロングフックを叩きつけるが、これもKENにブロックされてしまった。
2R、里獅がパンチで仕掛けるとKENも足を止めて打ち合いに応じる。両者パンチを叩きつけ合い、KENは右ローにつなぐ。前に出て圧力をかける里獅。全力パンチの打ち合いの中、右ロングフックで里獅がダウンを奪い返す!
立ち上がるとパンチを打ち合う両者、KENも左右フックとヒザで応戦する。ローからパンチで前に出る里獅、KENはパンチを出しながら組んでヒザ。両者とも足を止めて全力のパンチで激しく打ち合う。
3R、KENは右ローを狙い打ち、里獅がガードを固めて入ろうとするとアッパーを突き刺す。前に出る里獅だが、KENもアッパーを交えたパンチ連打を返す。里獅もアッパー。KENは下がりながらヒザ、ボディブロー。
コーナーに詰めた里獅は左右のフックで猛攻を仕掛けるも、KENも左右フックを打ち返す。ラスト10秒でKENが連打、里獅が返す展開で試合終了。ダウンの応酬はKENが競り勝ち、里獅は痛い3敗目を喫してしまった。
▼第2試合 -55kg契約 3分3R
○Dyki(TARGET/2009 RISING ROOKIES CUP 55kg級準優勝)
KO 2R2分54秒 ※右ハイキック
●上野 歩(笹羅)
1R、左ローから左右フックで攻めるDyki、上野は右ボディストレートから左右のフックをクリーンヒットさせる! Dykiがボディから顔面をフックで叩けば、すかさず上野も同じように返す。Dykiの右ローに上野の右フックがヒット、Dykiはそれでも右ローを蹴る。上野が飛びヒザ蹴りの奇襲をかけたところでラウンド終了。
2R、Dykiの左ローに上野がいきなり右フックを合わせ、フックで打ち合う。Dykiの右ローに大きくバランスを崩す上野、するとDykiは右ローを狙い打ちにしていく。
Dykiが左右フックから右ロー、上野がパンチで入ってくると左インロー。Dykiの右ローで膝を折る上野、かなり効いているようだ。ラスト30秒、この右ローでDykiがダウンを奪う!
再開後、出会い頭にDykiがローと見せかけての右ハイキック! これがズバリと決まり、Dykiが鮮やかなKO勝ちを飾った。
▼第1試合 -60kg契約 3分3R
△金澤元気(新宿レフティー)
ドロー 判定1−1 ※30−29、29−30、30−30
△大滝裕太(マルプロ/2008年 KAMINARIMON 60kg級トーナメント準優勝)
1R、リーチの長い金澤は前蹴りを多用して蹴り中心の攻撃、大滝はインファイトからのパンチを狙っていくという対照的なスタイル。切り込んで左右フックを放つ大滝、金澤は長い右手を伸ばしてのロー。左右フック一辺倒の大滝に対し、金澤はパンチから蹴り、組んでもヒザと多彩なところを見せた。
2R、左ローとパンチで前に出る金澤に大滝も前に出て打ち合う。突っ込んでくる大滝にワンテンポ遅れてしまう金澤は組んでのヒザ、離れると左ローを徹底的に蹴る。
大滝のワンツー、前に出るパンチのプレッシャーに金澤はやや疲れたか。
3R、左右のフックでどんどん前に出る大滝、金澤のローにもパンチを合わせる。左右フック、そしてワンツーで攻める大滝に金澤も左フックとローで応戦するが、先手を取ってパンチを当てている金澤のアグレッシブさが目立ったが、判定はスプリットのドローとなった。
▼オープニングファイト第2試合 RISING ROOKIES CUP
55kg級一回戦 3分3R延長1R
○山元幸也(アカデミア・アーザ水道橋)
判定3−0 ※30−28、30−28、30−27
●菊地洋次朗(WSRフェアテックス)
▼オープニングファイト第1試合 RISING ROOKIES CUP 65kg級一回戦 3分3R延長1R
○松村直人(リアルディール)
KO 2R2分8秒 ※右ローキック
●宮坂俊明(峯心会)
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