シュートボクシング協会
SHOOT BOXING 25TH ANNIVERSARY SERIES第3戦
「維新-ISHIN-其の参」
2010年6月6日(日)東京・後楽園ホール
開場16:30 開始17:00
▼メインイベント(第12試合) エキスパートクラスルール 70kg契約 3分5R無制限延長R
○宍戸大樹(シーザー/SB東洋太平洋ウェルター級王者)
KO 3R2分15秒
●ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/元ボクシングIBC世界スーパーウェルター級王者)
前回ボクシング元日本ミドル級チャンピオンの鈴木悟と対戦し、フロントチョークスリーパーでTKO勝利を収めた宍戸が二大会連続で出場。鈴木戦では、序盤、リーチのある鈴木の重いパンチに苦しむなど大苦戦しており、フラストレーションを溜めた状態で今回の試合に臨む。
対するカラコダは『K-1 WORLD MAX』の常連ファイターで、アンディ・サワーからダウンを奪うなど、ボクシング仕込みのパンチを武器に常に真っ向勝負で会場を沸かせるファイター。
2006年には両国国技館で開催した『S-cup2006』に出場し、ダニエル・ドーソンとシュートボクシングルールで対戦したこともある。
1R、宍戸は左に周りながら右ロー。プレッシャーをかけるカラコダのボディに前蹴り、左ミドルを次々に当てていきペースを握る。快調に飛ばす宍戸は、カラコダの前進に合わせてテンカオもヒット! さらに勢いづく宍戸は後ろ回し蹴り、バックブローと回転系の技を繰り出しペースを握ったまま。カラコダのパンチには、宍戸はガードしながら左ジャブを突き出す。
終盤には、カラコダの右目は大きく腫れ、完全にふさがった状態。
2R、カラコダはプレッシャーをかけながらワンツー。宍戸は下がりながらも顔面への前蹴り、左右の後ろ回し蹴りと足技を多様しカラコダを寄せ付けない。接近戦ではテンカオを合わせ、ペースを握ったまま。カラコダをロープに追い込んだ宍戸は左ジャブでダウンを奪う! 立ち上がったカラコダはダメージを全く感じさせることなく、前に出てはパンチのラッシュ。
冷静な宍戸は前蹴りで突き放し、ミドルを打ち込む。カラコダの目は膨れ上がりドクターチェックが入った。再開後、宍戸は変わらず左ジャブを突くながらペースを握る。見えないカラコダは防御を仕切れていない。
3R、左ミドル、右ローと有効打を当てていく宍戸。カラコダの左ジャブには、宍戸が左ハイをカウンターで合わせていく。テンポよく攻撃を当てる宍戸に対し、カラコダは宍戸のバックを奪い投げにチャレンジするもこれは不発。
カラコダのパンチに合わせて、宍戸が再び鋭い左ジャブを突き出すと、カラコダは倒れるように大きく吹っ飛んだ。ロープを超え、リング外に落ちそうなカラコダはフラフラ。ここでレフェリーがストップし、宍戸が見事なKO勝ちを収めた。
マイクを握った宍戸は「今年はS-cupまで全力で走り抜きます。そしてチャンピオンのアンディ・サワーと一騎打ちしたいと思います」と過去に2度敗れているサワーへのリベンジを誓っていた。
▼セミファイナル(第11試合) エキスパートクラス特別ルール 70kg契約 3分3R無制限延長R
○鈴木 悟(バンゲリングベイ・スピリット/unit-K)
判定3-0 ※三者とも29−28
●金井健治(ライトニング/SB日本スーパーウェルター級1位)
SB初参戦となった前回大会では得意のパンチで宍戸を追い込み、シュートボクサーのお株を奪うような見事なバックドロップを決めるなど、SBにおけるポテンシャルを存分に発揮した鈴木が、レフェリーストップ負けという裁定に納得がいかず、連続参戦を果たした。
一方の金井は前回のイ・スファン戦でKO負けを喫しており、この70kg日本人対決を制してS-cup出場に向けてアピールしたいところ。
1R、こつこつと金井がローを入れていく。鈴木は鋭い右ストレートを決めいきなりのダウン奪取! 立ち上がった金井に対し、リーチで上回る鈴木はほぼ左ジャブのみでペースを握る。
2R、両者ともにバチバチの打ち合いを見せる。鈴木はボディに散らしながら右ストレート。金井も負けじと前に出ては左右のフックを出す。金井は巻き返しを狙うように、投げの体勢に入るも、鈴木はしっかりディフェンスしシュートポイントを許さない。
3R、金井がバックを取ったところ、鈴木は自ら膝をついてディフェンスしたために注意を受ける。2度もあったためにイエローカード。
金井は必死の形相でパンチのラッシュを仕掛けるも、鈴木は左ジャブと右ストレートで突き放し主導権を握らせない。疲れの見える両者は最後まで手数を出し合う。判定で鈴木が勝利した。
▼第10試合 「YOUNG CAESARS TOURNAMENT 55」スーパーバンタム級トーナメント決勝戦
○日下部竜也(大石道場/K-1甲子園2008第3位)
KO 3R1分35秒
●伏見和之(シーザー力道場/同級3位)
多彩なコンビネーションで準決勝を沸かせた日下部が決勝戦でも大暴れ。
1Rからパンチの手数で勝負の伏見に対し、右ハイ、後ろ回しと華麗な足技で日下部が主導権を握る。2Rには鋭いボディブローで伏見のスタミナを削ると、一気にラッシュ! ダウンを奪う。3Rには、意地を見せる伏見に対し、前蹴り、三日月蹴りをクリーンヒットさせ追加のダウンを奪う。
ダウンカウントの中、何とか立ち上がる伏見だったがダメージは大。レフェリーが即座にストップし、17歳の日下部がトーナメントを制覇!
9・18後楽園大会で王者・ファントム進也の持つベルトに挑戦することが決定した。
▼第9試合 エキスパートクラス特別ルール 65kg契約 3分3R無制限延長R
○鈴木博昭(ストライキングジムAres/SBライト級1位)
延長判定2−1 ※9−10、10−9、10−9
●不死身夜天慶(シューティングジム横浜/修斗元環太平洋ライト級2位)
※本戦は0−1(29−30、29−29、29−29)
1R、“怪物くん”の異名を持つ鈴木は強烈な左ローでいきなり不死身夜を転倒させ、場内を沸かせる。不死身夜は右フックを叩き込むと、鈴木は一瞬グラリ。そこから冷静になった鈴木はガードを固めロー、右ハイを入れる。
2Rにも不死身夜の右フックがクリーンヒット。ここからラッシュにつなげ、鈴木は下がる。前蹴り、右ハイでうまく距離を作る鈴木。ダメージある不死身夜を一気に追い込んだ鈴木だが捕えることは出来ない。
3R、お互いに譲らない攻防を見せ判定へ。一人は不死身夜に入り、二人はドロー。延長戦に突入し、鈴木はミドルとパンチで手数を出し続けたところでゴング。不死身夜も手数で応戦したところでゴング。
2−1の僅差で鈴木が勝利を収めた。
▼第8試合 エキスパートクラス特別ルール 60kg契約 3分3R無制限延長R
○石川剛司(シーザー/SB日本スーパーフェザー級3位)
判定2−0 ※30−28、30−30、30−29
●テイラー“NINJA”マコーリストン(アメリカ/FTCC/FTCCフェザー級王者)
総合で7戦無敗、ムエタイで5戦無敗の戦績を持つテイラー。1Rのゴングと同時に胴タックルで組み付くと、投げを狙う。石川はロープを掴む反則行為で抵抗。
石川はテイラーにミドルとボディを打ち込み、スタミナを削っていく。執拗に投げを狙うテイラーはスタミナを消耗し、後半は石川ペース。判定勝利で石川が外敵を退けた。
▼第7試合 レディースクラスルール 50kg契約 2分3R延長2R
○RENA(及川道場/Girls S-cup2009優勝)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−28
●☆MIKA☆(ワイルドシーサー)
前回の大会を負傷欠場した『Girls
S-cup2009』王者RENA(及川道場)が復帰戦。相手の☆MIKA☆は、昨年の「M-1ムエタイチャレンジ2009vol.2」でM-1女子フライ級王者の岡田敦子を撃破している。
1R、強烈な右ミドルを見舞うRENA。☆MIKA☆が前に出てくると、RENAは豪快な首投げを決めいきなりシュートポイント! 組み付いてはヒザ蹴りを入れていき優位に試合を進めるRENA。
「蹴りをいっぱい見せたかった」というとおり、RENAは2R以降も右ハイ、前蹴り、ブラジリアンキックと足技が光る。3Rにも2度目の投げを決め、シュートポイント。勝利したRENAは試合後、8月のS-cupに向けては、タイ人選手との対戦をアピール。7・19Little
Tigerとの一戦が決定した渡辺久江については「負けないで欲しい。食われたものを食いたくないし、メインディッシュで食べたい」と挑発した。
▼第6試合 レディースクラスルール 52kg契約 2分3R延長2R
○V一(=ヴィーはじめ/MAX柔術アカデミー&ヨガスタジオ/VALKYRIEフェザー級王者)
判定3−0 ※三者とも30−28
●谷村郁江(リアルディール/J-GIRLSバンタム級8位)
昨年の『Girls
S-cup』で七色のスープレックスを武器に勝ち上がり準優勝を収めたV一。今年2月には、ヴァルキリーのリングで“絶対女王”辻結花とのタイトルマッチで一本勝ちし、フェザー級王者となった。
対する谷村は、九州から裕樹・龍二といったトップファイターを輩出しているリアルディールの刺客。
1R、身長で上回る谷村は前蹴り、ミドルとパンチで距離を取る。捨てのローから一気に組み付いたV一は華麗な腰投げを決め、いきなりシュートポイントを奪う。
2R、谷村は投げを警戒しつつ打撃を繰り出していくが、V一は執拗に投げ狙いで組み付く。何度か投げを見舞う場面を作ったが、これはシュートポイントにならない。V一が投げの際に、谷村が自ら膝を付いたためにイエローカード。
3Rには、谷村がストレート、右ハイを入れる場面もあったが、V一は構わず投げ。危なげなくV一が勝利した。
▼第5試合 レディースクラスルール 48kg契約 2分3R延長2R
○渡辺久江(BLUE DOG/元DEEP女子ライト級王者)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−28
●山田純琴(y-park/BONITA BOXEO&J-Girlsアトム級1位)
1R、中央でどっしり構える渡辺に対し、山田はぐるぐると回り様子を伺う。距離が詰まれば、渡辺が前蹴りとロー。山田は一気に踏み込んでは左右のフック連打。面食らった渡辺はパンチで応戦。
2R、山田のパンチを受け、苦笑いを浮かべる渡辺。山田の入りに合わせて、組みついた渡辺は投げを見舞い、シュートポイントを奪取! 優位に立った渡辺はミドルと前蹴りを着実に当てていく。
3R、接近戦を仕掛けたい山田は左右のフックで突っ込む。渡辺はミドルを合わせつつ、パンチで応戦。
激しい打ち合いが展開され、フルラウンドが終了。判定で勝利した渡辺は申し訳なさそうにマイクを握ると、「連続KO(する)とか、調子いいこと言ってすいませんでした……。また一からやり直して、連続KO目指して頑張ります」
と改めて連続KOを宣言した。
▼第4試合 エキスパートクラス特別ルール 59kg契約 3分3R無制限延長R
○島田洸也(シーザー力道場/SB日本スーパーフェザー級4位)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
●崎村暁東(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本フェザー級2位)
※本戦は1−0(30−29、30−30、29−29)
▼第3試合 55kg契約 「YOUNG CAESARS TOURNAMENT 55」スーパーバンタム級トーナメント準決勝
○日下部竜也(大石道場/K-1甲子園2008第3位)
TKO 2R2分41秒
●尹戸雅教(立志會館/同級6位)
※日下部がトーナメント決勝に進出
▼第2試合 55kg契約 「YOUNG CAESARS TOURNAMENT 55」スーパーバンタム級トーナメント準決勝
○伏見和之(シーザー力道場/同級3位)
判定3−0 ※三者とも30−28
●元貴(立志會館/日本フェザー級4位)
※伏見がトーナメント決勝に進出
▼第1試合 エキスパートクラス特別ルール 60kg契約 3分3R無制限延長R
○菅原悠次(シーザー力道場)
KO 1R1分52秒
●ベン・ヘンリー(イギリス/AACC)
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