ニュージャパンキックボクシング連盟
「熱風 零七〜桜井洋平FINAL」
2010年8月1日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
▼セミファイナル(第8試合) NJKFライト級王座決定戦 3分5R
○一輝(OGUNI/同級1位)
判定2−1 ※49−48、48−49、49−48
●宮越慶二郎(拳粋会/同級2位)
※一輝が新王座に就く。
デビュー3戦目の大和哲也に初黒星を付けた男・一輝が18戦目にして手にしたタイトル獲得のチャンス。勝ったり負けたりを繰り返し、ようやくここまで辿り着いた苦労人だ。王座決定戦を争う宮越は、WBCムエタイルール統一日本ウェルター級チャンピオンの宮越宗一郎を兄に持つ選手。2008年7月6日にデビューし、8戦目でタイトルマッチまで辿り着いた。
1R、宮越が右ローを連発! 一輝も右ローを蹴って右ロー対決に。一輝は途中でパンチの連打を仕掛けてリズムを変えようとするが、宮越は回り込んでかわしていく。後半は宮越も左右のフックを使いつつ右ロー。
2R、左フックから右ローのコンビネーションを何度もヒットさせる宮越。さらにパンチの数を増やしていく。一輝はコツコツと右ローを蹴り続ける。パンチの交錯もあるが、これは宮越やや有利。一輝は首相撲勝負になるとガッチリとロックしてヒザを入れる。
3R、徹底的に右ローを蹴ってコツコツとダメージを与えていく一輝は、宮越がローを蹴ってくると右フックを合わせていく。これで仰け反った宮越はパンチで反撃、左右フック、そしてヒジと右ローで一輝を追い込み、優勢に立つ。
4R、宮越がパンチで倒しに行くが、その左右フックに一輝はしつこいほどの右ローを返していく。お互いにローが効いている状態だが、宮越が一輝の右ローに揺らぐ場面が多い。
5R、お互いにローのダメージでフラフラだが、一輝は宮越の左右フックに右ロー、右ストレート。宮越もパンチで勝負をかけて打ち合いに持ち込み、右ローへつなぐ。一輝は宮越がパンチで入ってくると首相撲に持ち込むが、もはやヒザが上がらないくらいフラフラ。それでも執念で前へ出て打ち合いを挑み、宮越は回り込みながらのフックを打っていく。
判定はスプリットで一輝! 執念で勝利をモノにした。「僕のことを知らない人も多いと思います。ベルトを巻くことが出来て……口が回りません(笑)。宮越君は強くて圧勝という感じでベルトが獲れたわけではありませんし、チャンピオンベルトが日本一似合わないんじゃないかって思うんです。でも、いつもたくさんの応援に支えられてここまでやってくることが出来ました。日本一ベルトが似合わないかもしれませんが、日本一幸せなチャンピオンだと思います!」と一輝はたくさんの応援団にお礼を述べた。
▼第6試合 67kg契約 3分5R
○大和侑也(大和/NJKFウェルター級王者)
判定3−0 ※三者とも49−48
●K・ルークプラバーツ(タイ/センチャイムエタイ/元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級10位)
5・9後楽園大会にて11戦目、19歳でNJKFウェルター級チャンピオンとなった“大和哲也の弟分”大和侑也が、Kに挑む一戦。28歳のKは8勝(6KO)3敗の大和に対し、58勝34敗4分と7倍以上の戦績を誇る。しかも、2008年9月以来なんと国内12連勝中。
1R、大和はジャブ&ロー、時折ワンツーを放ち、左ローが強く決まる。ラウンド後半には得意の強烈なレバーブローも炸裂。Kはレバーブローをもらうと不敵な笑みを浮べ、自分の腹を叩いて“効いてないぞ”とアピールする。Kは左ミドルを数発蹴ったくらいにとどまった。
2R、ボディからローへつなぐパンチのコンビネーションで攻める大和に対し、Kは左ミドルと早くもヒジ。パンチで打ち合う場面もあったが、大和がパンチで入ってくると抱きついて動きを止めてしまう。静かな展開が続いた。
3R、大和のジャブにKは左ミドルを合わせてくる。そして、抱きついてのヒザ蹴りを多用。大和はレバーを叩いていくが、接近するとすぐに捕まってしまう。Kはロングのパンチと組みつきを使い分ける。
4R、大和が左右フックで勝負をかけた! 強烈なレバーブローも! さらにパンチから右ロー、飛びヒザ蹴りまで繰り出す。Kは組み付いてのヒザを連発し、身体を浴びせ倒して大和をマットに叩きつける。離れると大和がパンチで主導権を握る。
5R、Kの組み際にアッパー、フック、飛びヒザ蹴り、ハイキックを入れる大和。Kはしつこく組んでのヒザに行くが、後半は組み付くのがやっとの状態に。大和のフックが度々ヒットし、出会い頭の攻撃で優勢に立ち、ジャッジ三者とも1ポイント差をつけてKを乗り越えた。
▼第5試合 65kg契約 アグレッシブマッチ 3分3R延長1R
○高橋誠治(町田金子/NJKFウェルター級2位)
判定3−0 ※30−28、30−28、28−27
●須釜和成(拳粋会/NJKFスーパーライト級2位)
▼第4試合 NJKF BONITA BOXEO アトム級 3分3R
○ちはる(ウィラサクレック・フェアテックス/第2代M-1ミニフライ級王者)
判定3−0 ※30−29、30−27、30−27
●山田純琴(y-park/NJKF BONITA BOXEOアトム級1位)
▼第3試合 ライト級 アグレッシブマッチ 3分3R延長1R
○畠山隼人(E.S.G/同級7位)
判定3−0 ※三者とも30−28
●ひでお(北流会君津/同級5位)
▼第2試合 ライト級 アグレッシブマッチ 3分3R延長1R
○健司(インスパイヤード・モーション/同級10位)
判定3−0 ※29−26、30−26、30−26
●ミシマ(格闘道場G-1/同級6位)
▼第1試合 ウェルター級 3分3R
○堀 地(町田金子)
KO 1R2分5秒 ※3ノックダウン
●中谷安裕(ワイルドシーサー群馬/MA日本キックボクシング連盟)
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