J-NETWORK
「TIME to CHANGE the KICK by J-SPIRIT 1st」
2011年2月20日(日)東京・後楽園ホール
開場16:30 開始17:00
▼メインイベント(第17試合) 63kg契約 サバイバルマッチ1 ※ヒジ無し
○ファイヤー原田(ファイヤー高田馬場/J-NETWORKライト級1位)
KO 3R2分59秒 ※右ハイキック
●川井りん太郎(MA日本キックボクシング連盟/Kインター柏)
2011年最初の後楽園ホール大会のメインイベントにファイヤーが登場。1年2カ月ぶりにホームであるJ-NETWORKのリングに上がる。 対戦相手の川井はこの試合を引退試合と位置づけ、ファイヤーとの対戦を希望。ファイヤーは川井と同じアラフォー世代であること、川井が自らと同じ選手兼会長であること、そして何より川井の「ファイヤーと戦って現役を引退したい」という気持ちに応えて、今回の試合を承諾したという。
ファイヤーは試合前「自分よりも上手く強い選手は沢山いますが、ファイヤー原田にしか出来ない戦いがあり、会場でしか感じられない“ファイヤー原田の空間”があります!
時間とお金を作り会場に足を運んでくれた自分と川井選手のジムの会員様や他のお客さまと熱く楽しい時間を過ごして、見に来て良かったと思って頂けるような試合をします!」と意気込みを語っている。
1R、いつものようにガンガン前に出て行くファイヤー。川井の左足に右ローを何発も蹴り込み、川井がロープを背負うと強烈な左ボディを叩き込む。川井も下がりながら細かくパンチとローを返していくが、ファイヤーは構わず前進。
ファイヤーの右ローで川井の左足が流れ始める。そしてファイヤーが川井をコーナーまで詰めると右フックを一閃! これが川井の顔面を打ち抜き、川井がダウン! 川井は何とか立ち上がり、ファイヤーの猛攻を凌いで、ラウンド終了のゴングを聞く。
2R、ここも左ボディと右ローで前に出て行くファイヤー。この攻撃が何度も川井のボディ、そして左足を捕らえるが、川井も倒れることなく立ち続ける。
粘る川井を何とか倒そうと一心不乱に右ローを蹴り続けるファイヤー。しかしここでロープを掴んだままローキックを連打してしまい、レフェリーからはイエローカードが提示される。このラウンドもファイヤーが左ボディと右ローで攻め続け、川井がそれに耐えるという展開が続く。
3R、これまでのラウンド以上に前に出て左ボディ、左フック、右フック、右ローを繰り出すファイヤー。川井もファイヤーの猛攻を凌ぎ、ジャブ、ワンツーを返して反撃を試みる。ファイヤーは川井を下がらせて右ハイキック!
しかしロープを掴んでバランスをとってしまい、レフェリーはファイヤーにレッドカード! 減点1を宣告する。再開後、セコンドの「倒せ!」という指示と「ファイヤー!」コールを受けて前に出るファイヤー。川井もフラフラになりながらファイヤーと打ち合う。
ここでファイヤーは自分の両手で胸を叩き、川井に「来い!来い!」とアピール! 川井はこれに応じて足を止めてファイヤーと激しく打ち合う! 場内の大声援を受けて打ち合う両者。 そして残り1秒のところでファイヤーが右ハイキック! これが川井の顔面を捕らえて、そのまま川井が力尽きるようにダウン。レフェリーは即座に試合をストップし、ファイヤーが劇的なKO勝利を収めた!
このドラマティックな結末に会場は大爆発! 興奮したファイヤーは勝利のファイヤーダンスを踊り、マイクを握って「ありがとうございます! ありがとうございます!」と絶叫。興奮のあまりに何を言っているか聞き取れないほど早口で川井にメッセージを送ったため、場内は大爆笑。
しかしファイヤーが「これからも一緒に頑張っていきましょう!」と川井と熱い抱擁をかわし、肩を組んで写真撮影に応じると、客席からは拍手と歓声が起こった。そしてファイヤーが自分の応援団、川井の応援団をリングに呼び込み、ファイヤーと川井、そして両応援団を交えて記念撮影。熱い心意気を見せたファイヤーは両応援団に胴上げされ、歓声を浴びながらリングを降りた。
●試合後のファイヤーのコメント
「すごく興奮しました。正直、若い選手の方がスタミナもセンスも上だと思います。でも自分たちの世代は色んなものを背負っています。背負っている人間の拳は重いです。
川井選手のパンチはすごく重かったのですが、そこで踏ん張ることが出来たのは、自分にも背負うものがあったからだと思います。自分が前に出続けることが出来たのは、みんなのおかげですし、メインを任せてもらったからだと思います。僕も今回が引退試合になったかもしれませんが、僕はキックを通じて色んな人たちに笑顔になってもらいたい。まだ選手としてもうちょっとだけそれが出来ると思うので、もう少しだけやらせてください。そして男だったら夢を追いかけたいし、一歩でも前に進みたいと思うんですよ。今、自分はチャンピオンまでもうちょっとのところにいます。だからチャンピオンになりたい。チャンピオンを目指して頑張りたいです」
▼トリプルセミファイナル(第16試合) 「渋谷」vs「関西」3on3 58s契約 3分3R
○大西晃樹(フォルティス渋谷/J-NETWORKフェザー級3位)
判定2−0 ※30−29、29−29、29−28
●楠本鉱平(M-FACTORY/J-NETWORKスーパーフェザー級8位)
1R、インロー、奥足ローを蹴っていく大西。楠本はそこにジャブを伸ばして、右フックにつなげる。大西は楠本のパンチをディフェンスしながらコツコツと奥足ローを蹴り続け、楠本の右足を狙う。
2R、ここも奥足ローを中心に攻める大西。奥足だけでなく右ローも蹴っていく。大西のローをもらう場面が目立つ楠本だったが、距離を潰して大西のボディにヒザ蹴り! 大西のボディに左右のフックを叩き込む。
3R、楠本が飛び込むような右フック、そこから左フックを返して前に出る。さらに左ハイキック、ボディへのヒザ蹴り、右アッパーと手数を増やす。大西はここまでのラウンドと同じように奥足ロー、右ローを蹴り続け、楠本がバランスを崩す。しかし大西のローがローブローになり、レフェリーは大西にイエローカードを提示する。そのまま時間切れとなり、大西が判定2−0で勝利。これで渋谷VS関西の結果は1勝1敗1分のイーブンとなった。
▼トリプルセミファイナル(第15試合) 「渋谷」vs「関西」3on3 58kg契約 3分3R
○fire仭士(S.F.K/J-NETWORKスーパーフェザー級2位)
KO 3R41秒 ※右フック
●玲央(フォルティス渋谷/J-NETWORKフェザー級6位)
1R、リーチで勝る玲央は前蹴りと右ローで離れた間合いから攻撃を繰り出す。対する仭士は前蹴りを捌きながら左ボディ、さらに右ストレートで飛び込んでいく。2R、ここも前蹴り、右ロー、左ミドルで攻撃を組み立てる玲央。仭士も右ミドルを蹴り返し、左フック、左ボディ、右ストレートで攻め込む。
そして3R、仭士がボディにジャブを打ちつつ、それをフェイントにした顔面への右のロングフック! これが玲央の顔面を打ち抜き、玲央が後方に吹っ飛ぶようにダウン! 玲央は立ち上がることが出来ず、仭士が豪快なKO勝利。渋谷VS関西は1勝1分で関西がリードした。
▼トリプルセミファイナル(第14試合) 「渋谷」vs「関西」3on3 ライト級 3分3R
△遠藤信玄(スクランブル渋谷/J-NETWORKライト級6位)
判定1−0 ※30−30、29−28、29−29
△KING皇兵(S.F.K)
1R、遠藤はガードを高く上げてインロー、右ミドル。距離が詰まると首相撲からヒザ蹴りを入れる。皇兵は遠い間合いから飛び込むような左右のフック、左ミドルを蹴る。皇兵は構えをサウスポーにスイッチして右フックと左ミドル。遠藤はサウスポーの皇兵に右ミドルを蹴る。
2R、ここも構えをサウスポーとオーソドックスにスイッチする皇兵。遠藤が右ミドルを蹴ると、そこに皇兵は右ストレートで飛び込んでいく。遠藤は首相撲に持ち込んでヒザ蹴りを入れるが、皇兵も首相撲になると遠藤のバランスを崩す。3R、遠藤の右ストレートに対して皇兵も右ストレート。遠藤がジャブをついて前に出ると、皇兵は組み付いて攻撃を阻止。お互いに一発攻撃を出しては組み付く攻防が増え、決定的な場面を作ることがないまま試合終了。渋谷VS関西の初戦はドローに終わった。
▼第4試合 「キック」VS「総合」フェザー級 3分3R
△青山知寛(MA日本キックボクシング連盟/Kインター柏)
判定0−1 ※30−30、29−30、29−29
△三上アスカ(リングス)
かつて“リアル刃牙”渋谷莉孔として、前田日明がプロデュースする不良格闘技イベント「アウトサイダー」で活躍した三上。今回がキックボクサーとしてのプロデビュー戦となる。サウスポーに構える三上は両手を伸ばすようにして距離を取り、青山が前に出てくるところに左ストレートや右フックを合わせる。青山はしっかりとガードを上げて、右ミドルを蹴りながら、コンパクトに右ストレートを打っていく。判定はジャッジ1名が三上を支持したものの、残り2名はイーブンとし、ドローに終わった。
▼第13試合 ライト級 3分3R
○前口泰祐(PHOENIX/J-NETWORKライト級7位)
KO 1R2分27秒 ※パンチの連打
●増倉敦士(TEAM ICE)
▼第12試合 ウェルター級 3分3R
○島 一生(TARGET/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級9位)
判定3−0 ※3者とも29−28
●政道(エイワスポーツ/MASC)
▼第11試合 フェザー級 3分3R
○小山泰明(建武館)
KO 1R2分2秒 ※3ノックダウン
●乱暴(創拳ジム取手道場)
▼第10試合 バンタム級 3分3R
△日畑達也(FKD)
判定1−0 ※29−29、30−29、29−29
△凱・センチャイジム(NJKF・センチャイムエタイ/NJKFバンタム級4位)
▼第9試合 85kg契約 3分3R
○木村秀和(team pitbull)
KO 1R2分51秒 ※左フック
●Edo Ryoma(バンゲリングベイ・スピリット)
▼第8試合 スーパーバンタム級 3分3R
○木村健太郎(サバーイ町田)
判定3−0 ※30−28、30−27、30−27
●鎌田裕史(韓道場)
▼第7試合 フェザー級 3分3R
○鷲尾亮次(レグルス池袋)
判定3−0 ※30−29、30−28、30−28
●篠原基宏(バンゲリングベイ・スピリット)
▼第6試合 フェザー級 3分3R
○鈴木優也(TSX)
判定2−1 ※30−29、29−30、30−29
●久世秀樹(WSRフェアテックス)
▼第5試合 フェザー級 3分3R
○NOWAY(レグルス池袋)
判定2−0 ※30−30、30−29、30−28
●長田康助(スクランブル渋谷)
▼第3試合 「キック」VS「総合」70kg契約 3分3R
△CAZ・JANJIRA(JANJIRA)
1Rテクニカル判定0−0 ※三者とも10−10
△タバスコ侑一郎(総合格闘技HIT)
▼第2試合 「キック」VS「総合」62kg契約 3分3R
○井関 遼(GRABAKA)
KO 1R1分48秒 ※右ボディパンチ
●能戸俊之(エス)
▼第1試合 「キック」VS「総合」フェザー級 3分3R
○湊恭二郎(エス/元NKBフェザー級6位)
判定3−0 ※30−26、30−28、30−28
●板谷一樹(GRABAKA)
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