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【パンクラス】メインの赤井vs花レメはドロー、女子プロレスラー木村が藪下に勝利

2011/11/12


▲メインの赤井(右)vs初参戦の花レメ(左)はドローに終わった

パンクラス
「PANCRASE 2011 IMPRESSIVE TOUR」

2011年11月12日(土)東京・新宿FACE
開場16:00 開始17:00

▼メインイベント(第10試合) バンタム級 5分2R
△赤井太志朗(ノヴァウニオン・ジャパン/同級1位)
ドロー 判定1−0 ※19−19、19−19、19−18
△花レメ紋次郎TK(はなレメもんじろうティーケー/総合格闘技道場コブラ会)※初参戦

 メインイベントは、三島☆ド根性ノ助率いるコブラ会から初参戦の花レメが、今年負け無しのバンタム級(56.7kg以上61.2kg以下)1位・赤井といきなり対戦。花レメは大阪で開催されている『DEMOLITION XIGMA』(デモリッションシグマ) のフェザー級トーナメントをブッチ切りで優勝し、これまで8勝4敗1分の戦績で、パンクラス参戦権を掴んだ。

 花レメがリングに登場すると、客席から「花レメ、目が離れているぞ」と野次が飛ぶと、花レメは声の主を指差して「その通り!」と叫んで場内の笑いを誘った。

 1R、赤井がパンチで前に出ると花レメがタックル。赤井が引き込んだ形で寝技になり、上になった花レメがパンチを落としていく。赤井が両腕をつかむと花レメは肩を顔面に叩きつける。ラウンドの半分以上を花レメが上になってパンチを落とし続けた。

 ようやく立ち上がることに成功した赤井は花レメのタックルを潰してバックを奪うが、花レメは赤井を前に落として上になり、パンチを叩き込む。

 2R、パンチの打ち合いから赤井がカウンターのヒザ蹴りを決め、花レメのタックルにはコーナーを背にしてテイクダウンを防ぐ。体勢を入れ替えた赤井がテイクダウンに成功し、バックを奪うが花レメは向き合って上になる。立ち上がる赤井に花レメはタックル、これを潰した赤井が再び上を奪った。

 バックマウントになった赤井はチョークを2度狙うが、いずれも花レメに防がれて試合終了。判定はドローとなった。赤井は苦虫を噛み潰したような表情、花レメは号泣した。



▲斉藤(右)が要所要所で差をつけて村田(左)を振り切った

▼セミファイナル(第9試合) バンタム級 5分2R
○斉藤正臣(高田道場)
判定2−0 ※20−20、20−19、20−19
●村田卓実(和術慧舟會RJW)

 約30戦のキャリアを持つベテランファイター・村田が参戦。これまで所属していた和術慧舟會A-3からRJWに移籍して初の試合となる。村田は今年2戦するも1敗1分、昨年6月の佐々木亮太戦以降、勝ち星から遠ざかっており今大会で再起なるか。

 その村田と対戦する斉藤は8月大会で藤井伸樹(ALLIANCE)から勝利しており、2連勝を狙う。

 1R、村田のタックルを潰した斉藤が上になる。村田が身体を反転させて立ち上がり、再びタックルに行くが両者離れてスタンドに。斉藤のパンチをもらった村田は気合いの声を発して蹴りを出していくが、斉藤はパンチからタックル、村田がフロントチョークの体勢に。斉藤は頭を抜いて抑え込むが、ブレイクとなった。

 斉藤のタックルを受け止めて逆に上になった村田だが、動きがなくブレイクに。蹴る村田に斉藤はパンチで応戦する。

 2R、村田が勢いよく飛び込んでいったが、逆にテイクダウンされる。上の斉藤はコツコツとパンチを打ち、村田は上を奪い返すことに成功したが動きがなくブレイクに。村田は蹴り、斉藤はパンチからタックル。ここでサミングがあったとして村田に注意が与えられた。

 再開後、両者はパンチで打ち合い、斉藤が組み付いてコーナーへ押し込むがテイクダウンは奪えず。村田のタックルは斉藤が受け止め、逆にテイクダウンを奪う。立ち上がった斉藤は村田の足を蹴り、立ち上がった村田はもう一度タックルにいくも斉藤が上になって試合終了。斉藤が判定勝ちした。



▲中村(右)と伊禮(左)は両者決め手がなくドローに終わった

▼第8試合 フェザー級 5分2R
△中村謙作(吉田道場)
ドロー 判定1−0 ※20−20、20−20、20−19
△伊禮真也(いれい・しんや/和術慧舟會HEARTS/ FuryMMAライト級王者)

 中村は吉田道場の新鋭として注目を集め、パンクラス参戦後は4勝1敗1分の戦績を持つ。対する伊禮は、2011年4月オーストラリア「Fury MMA.2」で行われたタイトルマッチでRyan Dunstanに勝利しライト級王座に就いた。続いて、今年6月にパンクラス初参戦するも市川ランデルマンに判定負け。10月に松岡嵩志と対戦予定だったが、松岡の計量失格で不戦勝となり、今回が再起戦となる。

 1R、伊禮は右へ回り込みながら左ミドルキックを多用し、右ローも蹴る。リングを大きく使って回り込む伊禮に中村はフックで飛び込んで行くが、伊禮のステップにかわされる展開。

 2Rも同じ展開で、伊禮が大きく回り込んで中村の大振りのフックをかわし、コーナーに詰められると両手で押して離れる。中村は何度もフックを繰り出すが、ステップを使う伊禮にかわされてしまう。しかし、伊禮も蹴り以外の攻撃がなく、両者決め手なしのドローに終わった。



▲総合デビュー戦ながらベテランの藪下を破った木村(上)

▼第7試合 バンタム級 アテナルール 5分2R
○木村響子(坂口道場 一族)※デビュー戦
TKO 1R終了時 ※ドクターストップ
●藪下めぐみ(FIGHT CHIX/スマックガール初代無差別級王者)※初参戦

 大日本プロレスで蛍光灯デスマッチ(蛍光灯で相手を殴りつけ、リングに破片が散乱しても、その上で試合が続行されるデスマッチ)も経験している、ママさん女子プロレスラーの木村が坂口道場一族所属として初参戦。今回が総合格闘技ルールでのデビュー戦となる。

 その木村と対するのは、ベテランの藪下。1年5カ月ぶりの総合格闘技ルールに臨み、木村と同じくパンクラス初参戦となる。藪下もまた女子プロレスラーであり、女子プロレスラー対決となった。

 1R、開始早々から殴り合いを展開する両者。藪下が得意の一本背負いに行くが投げることが出来ず、膝を着いたままタックルに行ったが木村にバックを奪われる。木村はバックマウントをキープして藪下を殴り続け、チョークを狙ったところでラウンドが終了。

 藪下は立ち上がることが出来ず、ドクターストップで木村が総合デビュー戦を勝利で飾った。木村は「勝ったぞ、おらっ! これは金星なんかじゃねえぞ。どうせみんな、藪下が勝つと思ってたかもしれないけれど、私が勝つために力を貸してくれたお客さん、道場のみんな、関係者、その力で勝ったんだ。まぐれでもない! またここでお会いしましょう!」と高らかに吼えた。

 なお藪下は左足甲の靭帯損傷または骨折の疑いがあるため、病院へ直行した。


▼第6試合 フェザー級 5分2R      
○なおKING(CORE)
TKO 2R1分33秒 ※グラウンドパンチ→レフェリーストップ
●櫻井明大(BLUE DOG GYM)

▼第5試合 無差別級 5分2R
△上嶋佑紀(Brave)
ドロー 判定1−0 ※19−19、20−19、20−20
△島袋 力(CORE)
※この試合はスーパーフライ級(56.7kg以下54.4kg以上)で行われる予定だったが、上嶋が契約体重を2.1kg超過でクリア出来ず、島袋が無差別級での試合を承認したため無差別級で行われた。

▼第4試合 フライ級 5分2R
○澤田健壱 (パラエストラ東京)※初参戦
KO 2R1分20秒 ※スタンドパンチ
●金内“サイダー”雄哉(グレイシー・バッハ東京)

▼第3試合 ウェルター級 5分2R
○西川純也(GRABAKA)
判定3−0 ※20−18、20−17、20−18
●小野明洋(チームタイゴン)

▼第2試合 バンタム級 5分2R
○藤井伸樹(ALLIANCE)
判定3−0 ※三者とも20−18
●北郷祐介(和術慧舟會TIGER PLACE)

▼第1試合 バンタム級 5分2R
△島崎 巧(WRESTLE-WIN)
ドロー 判定0−0 ※三者とも19−19
△CORO(和術慧舟會TLIVE)


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