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Krush vs ヨーロッパの3対3対抗戦に出場する−55kg王者・瀧谷渉太、−60kg王者・卜部弘嵩、K-1MAX日本王者・久保優太のインタビューなど

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【Krush】久保優太がKO勝利で世界王者に!佐藤嘉洋はペトロシアンにリベンジ宣言

2012/02/17


▲ISKA世界ライト・ウェルター級王者に輝いた久保優太(左から3番目)

グッドルーザー
「Krush.16」

2012年2月17日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:30
※17:30オープニングファイト開始


▲左ハイキックでダウンを奪った久保優太(左)

▼トリプルメインイベント3(第9試合) ISKA世界ライト・ウェルター級(64.5kg)王座決定戦 3分5R延長1R
○久保優太(Fighting Kairos/K-1 WORLD MAX 2011 -63kg Japan Tournament王者)
KO 2R2分18秒 ※右ボディフック
●シャルル・フランソワ(フランス/Muay Thai Academy 57/元WPMF世界ウェルター級王者)
※久保が新王座に就く

 ISKA世界ライト・ウェルター級王座決定戦としてシャルルと対戦した久保。シャルルはムエタイスタイルで180cmという長身のファイター。久保にとっては難敵との一戦になったと言っていいだろう。しかも今回は佐藤嘉洋、山本優弥というK-1でも活躍した選手が出場する中で最終試合に抜擢された形だ。

 1R、サウスポーの久保にシャルルがインロー。久保はジャブを突いて左ストレート、左ミドル。シャルルはパンチをまとめて軸足払いで久保をこかす。

  久保が左ミドルを蹴ると、シャルルもすぐに右ミドルを蹴り返す。しかしここで久保の左ハイキックがヒット! これでシャルルからダウンを奪う!

 再開後、久保が左ストレートから前に出る。しかしシャルルも右ストレートから左フック。久保が左ストレートをボディと顔面に打ち分け、ジャブから左ストレート。しかしシャルルも右ストレートで前進! これが久保の顔面を捉え、久保の顔がのけぞる。

 2R、シャルルが構えをサウスポーにスイッチし、左ローを蹴っていく。ここで久保は一気に距離を潰して左右のボディ打ち! シャルルも右フックを返すが、久保は前に出て左のロングフック! シャルルのパンチを空振りさせると、シャルルのボディにパンチをまとめる。

 さらに久保は左フックから飛び込んで返しの右フック! このコンビネーションでシャルルを下がらせて、シャルルの下に潜り込むようにして右ボディを打ち込む。

  そしてシャルルがロープ際まで下がったところで強烈な右ボディ! 

  この一発でシャルルがバッタリと崩れ落ち、そのまま立ち上がることが出来ず! 久保が右ボディでシャルルをマットに沈め、ISKA世界王者となった。

 試合後、マイクを持った久保は「正直、勝てるかどうか分からなかったので、何も考えてないんですけど…今年は格闘技界を引っ張る存在になりたいと思います。今日ISKAの世界タイトルを獲ったので、僕も魔裟斗さんのように格闘技界を引っ張っていけるよう頑張ります!」と力強い言葉で2012年の抱負を語った。





▼トリプルメインイベント2(第8試合) ISKA世界ライト・ミドル級(72.3kg)タイトルマッチ 3分5R
○佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー/K-1 WORLD MAX 2010準優勝/挑戦者)
判定3−0 ※三者とも50−45
●ファディ・メルザ(オーストリア/CITYTHONG GYM/王者)
※メルザが防衛に失敗、佐藤が新王座に就く

 約13カ月ぶりのKrush参戦となる佐藤が、ISKA世界ミドル級タイトルマッチで王者メルザと対戦。メルザはヨーロッパで行われていた格闘技イベント「スーパーリーグ」のトップ選手でK-1MAXでも活躍した新田明臣に勝利している選手だ。佐藤は試合前、「自分らしい試合で、自分の真骨頂を見せる。納得のいく勝ち方が出来たら、今年の立ち技が一番盛り上がるプランを言う」とサプライズ発言を予告していた。

 1R、佐藤がジャブを突いて右ロー、そこから奥足ローにつなげる。メルザは左フックを打つが、佐藤はジャブでメルザを止めて奥足ロー。さらにジャブから右フック、奥足ロー、インローとつなげる。

  メルザも佐藤の奥足ローに左フックのカウンターを狙う。しかし佐藤の奥足ローでメルザの身体が流れる。ここから佐藤が右ボディ。メルザも左フック。佐藤は前蹴りでメルザを下がらせて、左アッパーから右ストレート、奥足ロー。

  そしてメルザの左フックにカウンターのヒザ蹴り! これがグサリと突き刺さり、メルザが下がる!

 2R、佐藤がジャブとインロー、奥足ローとヒザ蹴り! 佐藤はジャブでメルザを下がらせて左ハイキック。ジャブと奥足ロー、ワンツー、右ボディから右の飛びヒザ蹴り。佐藤は圧倒的な手数でメルザを攻め込む。メルザも大振りな右フックで前に出ようとするが、それをブロックして佐藤が右のヒザ蹴り! 右ハイキック! 下がるメルザに佐藤は左フックから左ボディ、ジャブから右ストレート、右ロー! 

  佐藤はジャブと前蹴りでメルザをコントロールする。

 3R、佐藤が右フック、ジャブと奥足ロー。メルザが強引に前に出る。佐藤はジャブを細かく当ててメルザの前進を止めて、メルザが強引に前に出てくるとそこに右ストレート! メルザが顔面へのパンチを警戒すると今度は奥足ロー。右ストレートから飛びヒザ蹴り!  左右のヒザ蹴り! 完全に試合のペースを掴んだ佐藤はメルザの左にかぶせるような右フック! さらにメルザの右ストレートに佐藤が右のクロスカウンターを打ち込む! 

 4R、メルザがバックキックを放つが、佐藤がそれを空振りさせてジャブから右ストレート! そして奥足ロー! メルザが左ミドルと右ストレートで前に出てくるが、佐藤は迎え撃つようなヒザ蹴り、下がりながらの右ストレートでメルザに攻めさせない。

  ジャブから右フックから奥足ローと手数を増やす佐藤。このラウンドも左のヒザ蹴りと右ロー、右アッパーから左フック、右フックと連打! メルザは「打って来いよ」と佐藤を挑発するが、佐藤は自分のペースを崩さない。

 5R、佐藤が右ローと右ハイキック。インローと奥足ローでメルザも左右の足を蹴り続ける。メルザも右ストレートを伸ばすが勢いはない。逆に佐藤は右フックから奥足ロー、ジャブでメルザを下がらせて右フック、メルザをロープまで詰めるとバックキック。佐藤はメルザのパンチに右フックのカウンターを合わせて、飛びヒザ蹴りを狙う。試合は判定決着となったが、ジャッジ3名が全ラウンドで佐藤にポイントをつける50−45という採点で、佐藤が完全勝利を収めた。

 試合後、佐藤は「愛を知る県、愛知県の佐藤嘉洋です。おかげさまで3階級制覇が出来ました。2007年のK-1MAX以来のベルトなんで結構うれしいです…いやめちゃくちゃうれしいです」と笑顔でコメント。

 そして佐藤は「この世界チャンピオンベルトはまだ価値がないもので、僕がその価値を上げたい。これが格闘技界を盛り上げる案なんですけど、12月に防衛戦を組んでもらって、そこで戦いたい相手がいます。

 彼は階級を上げるそうで、彼に勝てばベルトの価値は上がると思います。その選手は…ジョルジオ・ペトロシアンです」と、元K-1MAX世界王者であり、過去に一度敗れているペトロシアンを初防衛戦の相手に指名! 「これまで僕は結構みんなを裏切ってきたんですが、もう一度、僕に夢を見てください」とペトロシアンへのリベンジを誓った。




▼トリプルメインイベント1(第7試合) スーパーファイト Krush−70kg Fight 3分3R延長1R
○シュー・イェン(中国/北京盛華国際武術クラブ/CFP)
KO 2R1分37秒 ※3ノックダウン
●山本優弥(Booch Beat/K-1 WORLD MAX 2011 -70kg Japan Tournament準優勝)

 昨年9月のK-1MAX以来、約5カ月ぶりの試合となる山本。対戦相手のイェンは2009年にK-1MAXで長島☆自演乙☆雄一郎をKOしている中国のハードパンチャー。中国ではブアカーオ・ポー.プラムックと対戦し、イタリアでも試合を行うなど、中国中量級のトップファイターとして君臨している。山本はイェンを相手にどんな戦いを見せるか?

 1R、山本は距離を取りながら左ミドルと右ロー。イェンもリーチを生かして右ストレートからパンチをまとめる。山本の左ミドルにイェンが右ストレート! そこから左右のフック! 山本はガードを固めてニヤリと笑う。

 しかしイェンは前蹴りと右ロー、構えをスイッチして左ミドルを蹴り込む。山本はインローを蹴って右ストレートから左フック。

  しかしイェンがパワフルな左右の連打で山元を下がらせる。さらにイェンは再び構えをサウスポーにして左ミドル、重い攻撃で山本を攻め込む。

 2R、山本がかぶせるような右フック! さらに右ミドル! イェンのガードの間に右ストレートを打ち込むが、そこにイェンがカウンターの左フック! これで動きが止まる山本! 逆にイェンは山本をコーナーまで詰めて左右のフックを浴びせ続ける! 

  何とか耐え続ける山本だったが、レフェリーはダウンを宣告する。

 再開後、すぐにラッシュを仕掛けるイェン! 山本はイェンに抱きかかるように倒れ、2度目のダウン。それでも立ち上がった山本だったが、イェンのパンチを受けると、身体を背けてしまい、最後は前のめりにダウン! イェンが山本をKOする衝撃的な結末となった。

★セミファイナル(才賀紀左衛門vs後藤勝也)〜オープニングファイト4試合の試合結果はこちら

GBRの「Krush13」ピックアップ
Krush vs ヨーロッパの3対3対抗戦に出場する−55kg王者・瀧谷渉太、−60kg王者・卜部弘嵩、K-1MAX日本王者・久保優太のインタビューなど

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