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 7月16日(木)東京・大久保にあるDEEP OFFICIAL GYM IMPACTにて青木真也(パラエストラ東京)が公開練習を行った。青木は7月20日(月・祝)さいたまスーパーアリーナで行われるFEG『DREAM.10ウェルター級グランプリ2009 決勝戦』でビトー“シャオリン”ヒベイロ(ブラジル)と対戦する。
  これまでコスプレスパーリングやズボンの脱がし合いといった奇想天外な練習を見せてきた青木。公開練習に同席したDEEP佐伯繁る代表によると、今回は「頭脳で勝負する。頭脳プレイでシャオリンに勝つということなので、青木の頭の良さをみなさんに見てもらいたいと思っています。                        青木は跳関十段というニックネームがありますが、実はソロバン十段でもあります」とのことで、密かに青木が得意にしているというソロバンを披露することになった。  そしてジムにソロバンを持った青木が登場。用意された席につくと、佐伯代表が読み上げる問題を次々とクリアしていく。“ソロバン十段”ほどの腕前だったかどうかはさておき、佐伯代表が出した問題をパーフェクトクリアし、早稲田大学人間科学部卒業の頭脳(?)を見せた。(※ちなみに青木は「大学で学んだのは単位の取り方。単位は足で稼いで取るもの。出席という誠意を見せることが大事」という持論を展開)
  このようにこの日もリラックスムードの公開練習を行った青木だったが、その後の囲み取材では「特に変わったことはやってないです。いつもと同じことをやってきただけ。7・20に向けてやってきたことを全て出して後悔のない試合をしたい。練習は全てが特別というか、試合のために最善のことをやってきた。  それで結果が出るわけで、僕はいいものが出せると思っています」と試合への意気込みを話すと「この日のためにやるべきことは全てやってきました。だから納得してリングに上がるし、それでやって出た結果を受け入れられます。今回はこれで格闘技が出来なくなってもいい、仮に死んでも後悔しないという覚悟を持っている。そういうものをリングで見せたい」と決意の程を口にする。  元柔術世界王者であるシャオリンとの対戦はハイレベルな寝技勝負が期待されているが「全局面で勝負します。お互いが欲すれば寝技の展開になるだろうし、そうじゃないと寝技の展開にはならない。 
 何よりも自分を貫くことが大事なんですよ。シャオリンだからどうこうじゃなくて自分を貫く。自分が納得することが一番ですね」と青木。
 「試合が楽しみですよ。シャオリンと対面した時にどうなるのか。素人の人は寝技が強ければ強いみたいに思っているかもしれませんが、総合格闘技はそういうものじゃないんですよ。
 全てが混合された中でいかに自分がやりたいことを主張できるか。そこが勝利の鍵だと思ってますね。シャオリンの映像は幾つか見たけどどうなるかは分からないです、俺は俺だから。ただ面白い試合にはなると思います」とシャオリンと戦うことへの期待感を口にした。
  4月のウェルター級GP開幕戦で青木は桜井“マッハ”速人に秒殺KO負けを喫した。それを踏まえて青木は「あの試合で鼻っ柱を折られてましたね。だから次は全てを壊してリングに上がらないといけない。僕はオファーが来た試合をやるだけですけど、密度の濃いクオリティの高いものを見せたいんですよ。
 ただ(試合の)数をやるだけだったら、適当にやればいい。でもそういう薄っぺらいもので(周りに)興奮されても困るじゃないですか。7・20は総合格闘技が面白いということを見せられると思います」とプロとしてのこだわりを話す。
  さらに「毎回、死んでも後悔しないという覚悟を持って試合をしているんですけど、今回はよりそう思いますね。勝負を賭けたいと思います。ターニングポイントになる試合? そうなるかどうかも分からないし、今自分がやることに必死だから先のことは考えてません。
 ベルトを取りたいとか、どこに行きたいとか、そういう気持ちもないし。とにかく全てをやって勝ちたいですね。5月末に今成さんがビビアーノ・フェルナンデスに負けて、色々と話したんですけど、結局、俺たちはやるしかないんですよ。そういう部分で勝負なんです。
  (マッハ戦の敗北があったからこそそう思う?)それもあるだろうし、周りにあーだこーだ言われても俺は俺なんですよ。それを貫くためにも前に進まなきゃいけないし、勝負しなきゃいけないし、そこで勝たなきゃいけない。 
 人に流されてフラフラしたら格闘技は消耗されるだけで、使い捨てされちゃいますよ。今の時代だからこそ『格闘技はこういうもんだ!』と見せないと、僕らは下らないことに使われてしまう。だから自分を貫かなきゃいけないんです」と真剣なまなざしで語った。
  囲み取材の最後には胸につけていた“一生モテ期”と書かれたバッジを突っ込まれ「知り合いがマクドナルドを食べてもらってきてくれました。僕は減量だから『うらやましい! 俺もマックを食いたいよ!』と思いました(笑)。まあこんな感じで楽しくやっているし、ファンキーなコスチュームを用意しているんで楽しみにしててください」といつもの青木節を見せた青木。  しかし笹原圭一DREAMイベントプロデューサーは「ああいう感じですけど、相当今回の試合に向けて期するところはあると思います。プロになって初めてというくらい練習もハードにやって追い込んでいるみたいですし。
 普通はこのタイミングでシャオリン戦は受けないと思うんですよ。今回の試合で今まで積み重ねてきたものをぶち壊してやろうという気持ちをヒシヒシと感じます」とこの一戦にかける青木の想いを代弁する。青木真也、勝負のシャオリン戦で勝ちを掴めるか?
  FEG「DREAM.10ウェルター級グランプリ2009 決勝戦」
 2009年7月20日(月・祝)さいたまスーパーアリーナ
 開場15:00 開始16:00
 
 <決定対戦カード>
 ▼DREAMウェルター級GP 準決勝 1R10分・2R5分桜井“マッハ”速人(マッハ道場)
 VS
 マリウス・ザロムスキー(リトアニア/ロンドンシュートファイター)
 ▼DREAMウェルター級GP 準決勝 1R10分・2R5分ジェイソン・ハイ(アメリカ/Team Bodyshop)
 VS
 アンドレ・ガウヴァオン(ブラジル/チーム・ブラサ)
 ▼DREAMウェルター級GP 決勝 1R10分・2R5分マッハ×ザロムスキーの勝者
 VS
 ハイ×ガウヴァオンの勝者
 
 ▼ライト級ワンマッチ
 青木真也(パラエストラ東京)
 VS
 ビトー“シャオリン”ヒベイロ(ブラジル/ノヴァウニオン)
 
 ▼ライト級ワンマッチ
 菊野克紀(ALLIANCE/DEEPライト級王者)
 VS
 アンドレ・ジダ(ブラジル/Universidade Da Luta)
 
 ▼ミドル級ワンマッチ
 メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショー・タイム)
 VS
 パウロ・フィリオ(ブラジル)
 
 <チケット料金>
 VIP席100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付)
 RRS席22,000円 スタンドS席10,000円 スタンドA席5,000円
 
 <チケット販売>
 DREAMオフィシャルサイト http://www.dreamofficial.com/
 DREAM携帯オフィシャルサイト i-mode Yahoo!ケータイ EZweb
 TBSオンラインチケット http://www.tbs.co.jp/k-1/
 イープラス http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯)
 チケットぴあ=TEL:0570−02−9999(Pコード:594-790)
 ローソンチケット=TEL:0570−084−003
 CNプレイガイド 0570−08−9999
 レッスル池袋店 03-3989-0056
 書泉ブックマート 03-3294-0011
 フィットネスショップ格闘技 03-3265-4646
 チケット&トラベルT-1 03−5275−2778
 後楽園ホール 03-5800-9999
 さいたまスーパーアリーナ 048-600-3037
 公武堂 052−241-2511
 バトルロイヤル 03-3556-3223
 新日本プロモーション http://www.shinnichi-pro.co.jp/
 ときめきドットコム http://ringside.jp/
 
 <お問い合わせ>DREAM事務局=TEL:03-5775-5065
 
 ●DREAM2009年度スケジュール
 ・7月20日(月・祝)DREAM.10ウェルター級GP決勝戦 さいたまスーパーアリーナ
 ・9月 DREAM.11フェザー級GP決勝戦 関東会場
 ・10月 DREAM.12 関西会場
 ・12月31日(木・大晦日) Dynamite!! さいたまスーパーアリーナ
 
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