4月1日（木）都内ホテルにて、4月3日（土）神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2010 IN YOKOHAMA』出場選手の個別インタビューが行われた。昨年はアジアGPで優勝、ワールドGP開幕戦に進出してテイシェイラを苦しめたシング“心”ジャディブ（インド/パワーオブドリーム）は、2008年のワールドGP第3位グーカン・サキ（トルコ/チーム・レベル）に挑む。両選手のインタビューは以下の通り。

■サキ「シングがアジアのセーム・シュルトだなんて認めない！」

ーー昨年を振り返ってどうでしたか？

「去年は自分にとって凄く悪い年だった。4試合したが、タイロンとの試合だけしか勝てなかったからね。今年はいい年にしたい」

ーー怪我が多いイメージがあるんですが、今はどうですか？

「基本的に現在の状態は凄くいい。怪我がない時は常にトレーニングをしているので、今は怪我もなくコンディションもいいよ」

ーージマーマン選手とタイでトレーニングしたそうですが、その目的は？

「タイでは毎日のようにパーティーをしていたよ（笑）。それは冗談で、毎日トレーニングをしていた。ムエタイ、ウェイトレーニング、コンディショニング……休むことなくずっとトレーニングをやっていたよ」

ーータイでの練習は毎回恒例なんですか？

「前回タイに行ったのが2008年。今回行ったのは2回目だね。タイのパタヤにゴールデングローリーのジムが出来たので、今後は頻繁に行くことになると思うよ」

ーータイでは誰が教えているんですか？

「2〜3人の経験豊富なタイ人トレーナーがいるよ。でも今回はいつも通り、セコンドにも就いてもらうコー・ヘマーストレーナーが教えてくれた」

ーー今回の対戦相手であるシング選手はどう評価していますか？

「彼はとても背が高く、僕が持っていない経験を持っていて、将来的に見るといい選手に成長すると思う。しかし、自分にとってこの試合は絶対に勝たなければいけない試合だから、必ず彼を倒す」

ーーシング選手はアジアのセーム・シュルトと言われていますが、問題はありませんか？

「はぁ？　彼がアジアのセーム・シュルトと言われているって（笑）。私にはとてもそんな風には見えない。ファイトスタイルも違うし、体重も軽すぎる。自分は認めないよ」

ーー身長差は問題ないですか？

「確かに彼の方が背が高く、強力なヒザ蹴りを持っているが、自分はそれに対抗できるテクニックを持っている。それを土曜日に皆さんにお見せするよ」

ーー一番最近の試合は2月27日にやったものですか？

「そうです」

ーー1月、2月とハイペースで試合をやっている理由は？

「ハイペースだと自分では思っていないよ。2005〜2007年にも1年7〜8試合のペースでやってきた。逆にそれくらいのペースで試合をやる方が、自分のコンディション面を考えるとこれくらいのペースの方が自分にとってはいいんだ。昨年のピーターとの試合のあと2試合やったけれど、それは今回のK-1での試合に向けて、とても自分にとっていい影響を与えると思う」

ーー今年の目標を教えてください。

「まずワールドGPで優勝すること、もうひとつは今回のヘビー級タイトルマッチの勝者に挑戦すること、加えて京太郎にリベンジしたい。京太郎とのリベンジマッチについては、今回の試合の後にもアピールしようと思っているよ」

■シング「3R思い切りやって3Rで決めたい」

ーー昨年を振り返ってみるといかがでしたか？

「まあまあです（笑）」

ーー納得できない部分はどういうことですか？

「もうちょっと上の舞台で頑張りたいです」

ーーワールドGP開幕戦でのテイシェイラ戦の感想は？

「もうちょっと頑張れたかなって思います」

ーーあの試合は僅差だったと思いますが、手応えはあったんじゃないですか？

「少しは世界の人と勝負できたから、それはよかったかなと思います」

ーー世界の舞台でやれる自信は？

「ちょっとはしましたが、まだそこまでは」

ーーワールドGP決勝戦の感想は？

「凄いなって」

ーーそこに自分が、という想像は出来ませんでしたか？

「していきたいです」

ーー今年はどうですか？

「そうなったらいいなと思います」

ーー去年、オランダで練習された成果は今も活きていますか？

「はい。いろんな練習を教わって、それを日本でやっているので行ってよかったなと思っています。予定はまだありませんが、今年もまた行きたいです」

ーー今回対戦するグーカン・サキ選手の印象は？

「スピードがあって、パンチ力もテクニックもあって細かい動きが出来るので、そこがちょっと危ないなと思います。強敵です」

ーー自信はどうですか？

「土曜日にならないと分かりません。今の時点では何とも言えませんね」

ーー世界との差はどう感じていますか？

「まだそこまでいろんな選手とやったわけではないので、これからやっていく中でそれは分かるかなと思います」

ーー一人ずつ倒していく？

「そう出来たらいいですね」

ーー今年の目標は立てていますか？

「12月に試合がしたいなって」

ーーワールドGPの決勝トーナメントに出たいということですね。

「はい。優勝は……運がよかったらあると思います」

ーーあまり高い目標は設定しないんですか？

「そうですね、少しずつ。昔からそうなんです。あまり先を考えると疲れちゃうので」

ーー今回はどんな試合になりそうですか？

「3R思い切りやりたい。延長はしたくないなって（笑）。3Rあるので3Rで決めたいです」

ーーファンにここを見てもらいたいというのは？

「出来るだけ頑張るので、お願いします」

FEG
「K-1 WORLD GP 2010 IN YOKOHAMA」
2010年4月3日（土）神奈川・横浜アリーナ
開場16：00　開始17：00
※オープニングファイトは16：20〜

＜全対戦カード＞

▼メインイベント（第7試合）　3分3R延長2R
バダ・ハリ（モロッコ/ショータイム/K-1 WORLD GP 2009準優勝）
VS
アレクセイ・イグナショフ（ベラルーシ/フリー/K-1 WORLD GP 2003 in Paris優勝）

▼セミファイナル（第6試合）　K-1スーパーヘビー級タイトルマッチ　3分3R延長2R
セーム・シュルト（オランダ/正道会館/王者）
VS
エロール・ジマーマン（キュラソー島/ゴールデングローリージム/挑戦者）

▼武蔵引退式

▼第5試合　K-1ヘビー級タイトルマッチ　100kg以下契約　3分3R延長2R
京太郎（チームドラゴン/王者）
VS
ピーター・アーツ（オランダ/チーム・アーツ/挑戦者）

▼第4試合　3分3R延長2R
アリスター・オーフレイム（オランダ/ゴールデングローリージム）
VS
ジャバット・ポトラック（ボスニア・ヘルツェゴビナ/チーム ポトラック/K-1ファイティングネットワーク・プラハ大会2007優勝）

▼第3試合　3分3R延長2R
ジェロム・レ・バンナ（フランス/Le Banner X tream Team）
VS
タイロン・スポーン（スリナム/ブラックレーベルファイトクラブF.F.C./WFCAクルーザー級2008世界王者）

▼第2試合　3分3R延長2R
グーカン・サキ（トルコ/チーム・レベル/K-1 WORLD GP 2008第3位）
VS
シング“心”ジャディブ（インド/パワーオブドリーム/K-1 WORLD GP 2009 ASIA GP優勝）

▼第1試合　3分3R延長2R
セルゲイ・ラシェンコ（ウクライナ/キャプテン/K-1 WGP 2009 FINAL16 QUALFYING GP準優勝）
VS
佐藤　匠（極真会館/極真第36回全日本選手権ベスト16）

▼オープニングファイト第2試合　3分3R
野田　貢（シルバーアックス/正道会館ウエイト制重量級3位）
VS
プリンス・アリ（イラン/イラン大誠塾）

▼オープニングファイト第1試合　3分3R
上原　誠（士魂村上塾）
VS
高萩ツトム（チームドラゴン）

＜チケット料金＞
SRS席25,000円　RS席15,000円　S席10,000円　A席5,000円

＜チケット発売場所＞
チケットぴあ＝TEL：0570-02-9999
ローソンチケット＝TEL：0570-084-003（Lコード33300）
CNプレイガイド＝TEL：0570-08-9999
キョードー東京＝TEL：03-3498-9999
イープラス＝http://eplus.jp

※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可

＜チケットに関するお問い合わせ＞
キョードー東京＝TEL：03-3498-9999

＜大会に関するお問い合わせ＞
FEG＝TEL：03-3796-5060

●2010年K-1ワールドGPスケジュール
4月10日　リトアニア・ヴィリニュス「ヨーロッパ予選」
4月17日　アゼルバイジャン・バク「ヨーロッパ予選」
5月21日　ルーマニア「東ヨーロッパGP」※ヨーロッパ予選の各大会上位2名＋推薦選手2名
6月5日　ドイツ・ドルトムント「西ヨーロッパGP」
6〜8月　オーストラリアでオセアニアGP、中国でアジアGP
※8月に世界最終予選をヨーロッパか日本で開催