7月9日(金)東京・後楽園ホールで開催されるKrush実行委員会『Krush.8』のセミファイナルで対戦する廣野 祐(NPO JEFA)と宮越宗一郎(拳粋会/WBCムエタイ日本ウェルター級王者)のインタビューが主催者を通じて届いた。両者のインタビューは以下の通り。
■廣野祐「負けっぱなしじゃ終われない」
――今回は昨年11月の中島弘貴戦以来、約8カ月ぶりの試合になります。
「そうですね……。あの試合の後は、練習も全然してなくて。やめることも考えてました。年齢的にも若くないですし、今の段階でK-1の日本トーナメントにも出られないようじゃ先がないな、と。練習を再開したのは5月くらいですね」
――そういう状態から、もう一度リングに立とうと思ったきっかけは何だったんですか?
「いろいろ考えて……やっぱり、負けっぱなしじゃ終われないなと」
――中島選手がK-1 MAXの日本トーナメントで決勝まで行ったことは、かなり意識されてますか。
「あそこまで行ったら、優勝してほしかったですね。素直にそう思いました。僕が負けた相手ですから、頑張ってほしいと思ってましたね」
――そういう意味では、刺激になったというか。
「僕自身は、負けてますからね。思った以上に厳しいというか、まだまだだなって気持ちしか残ってないです。ただ自分も、格闘技を始めた時から目指してるところは一つなんで。そこはブレてないですから。そこを目指すだけですし、たとえそれが叶わなかったとしても、悔いだけは残したくないですね」
――今回の試合は、NJKFの宮越宗一郎選手になりました。どんな印象がありますか?
「宮越選手とは、デビュー4戦目くらいで試合してるんですよ。ただ、それからお互い成長してるんで、別物だと考えてますね。戦績だけを見ても、僕と同じサウスポーの相手に対して結果を出してますし。以前に比べて体も大きくなって、攻撃力も上がってると思います。パンチも蹴りも強いですし、左右両方で打てるって印象がありますね」
――そういう相手に、どんな試合をしようと考えてますか。
「やっぱり、まずは倒したいですね。これまでの自分は一発がない部分がありましたし、気持ちの問題もありましたから」
――気持ちの問題というと……。
「どうしても安全圏で闘ってしまうところがあったんですよ。そこを打ち破れるかどうかですね」
――それが、今回の試合にしても今後にしてもカギになりそうですね。
「自分の中でも壁になってると思うので、超えなきゃいけないですね。アグレッシブにKOを狙う姿勢を出したいし、見てもらいたいです」
■宮越宗一郎「他の選手よりパンチ力があるところは見てもらいたい」
──今回の試合が決まった時には、どう思いましたか?
「相手が廣野祐選手なんですが、3年前に1回やって負けてるんですよ」
──2007年6月のJ-NETWORK大森ゴールドジム大会ですね。
「はい。それで今回はリベンジということで。負けたのは3年前のことで、今のほうが全然強くなっているので、今ならいけるんじゃないかなあと思ってます」
──Krush初参戦ということよりも、廣野戦の方が自分としては大きい?
「そうですね。僕は格闘技のことはあまり知らないので、Krushがどうとかは全然」
──格闘技に関して、雑誌やネットなども見ないと聞きましたが。
「そうですね。だから他の選手とか団体のことはほとんど知らないんですよ。まあ今回はK-1ルールということなのでこっちにも分があるし、ちょうどいいかなと思ってます」
──前回はどういう試合でした?
「当時、廣野選手はミドル級の1位か2位だったんですよ。だからデカいかなあと思ったんですけど、闘ってみたらそんなには感じなくて、思ったよりはやりやすかったですね」
──記録を見ると、5R判定で廣野選手の勝利になっています。
「3回ダウンを奪われたんですけど、自分としてはダウンじゃないと思ってるんですよね。ハイキックをもらって下がった時に手をついたと言われてダウンになったりとか。自分ではそんなつもりはないんですけど」
──では、記録に残っているほどの差はなかったはずだと。
「そうですね。廣野選手はそんなにガツガツ来るわけでもなかったですけど、身長がある分、距離があってあっちのペースだったのかなとは思いました。そのぐらいですかね」
──その後、廣野選手はJ-NETでチャンピオンになり、Krushにもよく参戦しています。最近の試合は見ていますか?
「いや、まったく知らないです。そんなに気にしてもいなかったので」
──徹底してますね(笑)。では、試合映像を見たりとか研究とかも……。
「しないですね。映像も見てないんで、前と同じ感じかなと思っていつも通りに試合する感じです」
──逆に自分自身は、3年前と比べてどこが変わったと思います?
「試合が怖くなくなったところですかね。前はパンチが当たるのが怖くて下がっちゃったりしてたんですけど、試合慣れできた感じがします」
──どんなふうに勝ちたいですか?
「K-1ルールなので、パンチで倒せればと思います。自分はヒジやヒザはほとんど使わないので、K-1ルールのほうがありがたいかなと」
──今回、健太選手も同じ大会に上がりますが、NJKFとして……というのは?
「いや、べつに」
──だと思いました(笑)。ではこの試合の一番のテーマは?
「いつもよりパンチを多く出すと思うし、接近戦も多くなると思うので、その中でどれだけできるかなという部分ですね。僕の方が身長が小さいので、下がってたらずーっとミドルとか蹴られちゃうと思うんです。だから自分からいくようにしたいと思います」
──このところ、日本人相手には5連勝で3連続KO、昨年末には初のベルトも獲りました。勢いに乗っているように見えますが。
「そう……ですかね(笑)。まあ試合にも慣れてきて、いい感じかなとは思います」
──初めて見るお客さんも多いかと思うんですが、自分から見て、自分はどんな選手ですか。
「打たれることもそんなにないと思うんですよ。打たれないで勝つタイプの選手……ですかね」
──攻撃面では?
「パンチ力はあると思います。ボディは得意ですね。ちゃんと当たれば確実に効かせる自信はあります。廣野選手の腹にも入れたいですね。他の選手よりもパンチ力があるというところは見てもらいたいですね」
──そういえば、入場テーマ曲がないという話を聞いたんですが。
「ないですね。友達が『これかけて』って言ってくれたのをかける感じで。自分ではべつに何でも」
──ホントに徹底してますね(笑)。ありがとうございました!
Krush実行委員会
「Krush.8」 2010年7月9日(金)東京・後楽園ホール 開場17:00 本戦開始18:00 ※本戦前にオープニングファイト予定 <全対戦カード> ▼メインイベント(第10試合)70kg
Fight K-1ルール 3分3R延長1R 名城裕司(K-NETWORK国士会館) VS 健太(E.S.G/NJKFスーパー・ウェルター級王者) ▼セミファイナル(第9試合)70kg
Fight K-1ルール 3分3R延長1R 廣野 祐(NPO JEFA/Krush 70kg Tournament 2009準優勝) VS
宮越宗一郎(拳粋会/WBCムエタイ日本ウェルター級王者) ▼第8試合 63kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R AKIRA(チームドラゴン/元J-NETWORKフェザー級王者)
VS 寺崎直樹(青春塾/元全日本ライト級5位) ▼第7試合 63kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R 青津潤平(NPO
JEFA/J-NETWORKライト級暫定王者) VS TaCa(レグルス池袋/J-NETWORKスーパー・ライト級3位) ▼第6試合 63kg契約 K-1ルール 3分3R延長1R
山崎秀晃 (チームドラゴン/2009全日本新空手K-2軽中量級第3位) VS 遠藤大翼(WK/駿河道場) ▼第5試合 70kg
Fight K-1ルール 3分3R延長1R MIKOTO(アイアンアックス) VS 小西拓槙(M-BLOW/2009 NJKFアマ70kg級優勝) ▼第4試合 60kg
Fight K-1ルール 3分3R延長1R 松野祐貴(NPO JEFA) VS 小山泰明(建武館/2008全日本学生キック・フェザー級王者) ▼第3試合 55kg
FIGHT K-1ルール 3分3R 伊澤波人(チームドラゴン) VS 榊 克樹(韓道場) ▼第2試合 60kg Fight K-1ルール 3分3R
スネーク益荒男(TEAM ICE) VS 中島 剛(青春塾) ▼第1試合 65kg Fight K-1ルール 3分3R
中村圭佑(チームドラゴン/2010全日本新空手K-2軽中量級王者) VS 川畑勇人(キックボクシングアカデミーROOTS/2003アマ修斗東日本フレッシュマントーナメント優勝) <チケット料金>
SRS席10,000円 RS席7,000円 S席5,000円 A席4,000円 <チケット販売所>
チケットぴあ イープラス 後楽園ホール 株式会社グッドルーザー 株式会社MKTマネジメント <お問い合わせ>
株式会社グッドルーザー=TEL:03-5351-8390
●2010年度 Krush大会スケジュール 7月
9日(金)後楽園ホール 「Krush.8」 8月14日(土)後楽園ホール 「(大会名未定)」 8月27日(金)新宿FACE 「Krush Fan
Festival 2010」 9月20日(祝)後楽園ホール 「(大会名未定)」 10月下旬 新宿FACE 「Krush-EX」 12月12日(日)後楽園ホール
「(大会名未定)」 ※大会スケジュールは追加・変更・中止となる場合がある
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