9月2日(木)都内・株式会社スカパーブロードキャスティングにて記者会見が行われ、9月26日(日)東京・ディファ有明で開催されるGCMコミュニケーション『CAGE FORCE』の追加対戦カードが発表された。
先日、10・3パンクラスにて北岡悟(パンクラスism)とケージフォースライト級王者・弘中邦佳(マスタージャパン)の一戦が発表されたばかりだが、今度はケージフォースの舞台で注目カードが実現!パンクラスの現役ミドル級王者である近藤有己(パンクラスism)がケージフォースに乗り込み、和術慧舟會のホープである藤井陸平(和術慧舟會RJW)と対戦するカードが発表された。
会見に出席した久保豊喜GCMコミュニケーション代表はこのカード決定について「枠にとらわれて行動することに限界を感じ、パンクラスさんと話をさせていただき、今回の試合を企画・実行させてもらいました。私たちプロモーターが出来ることは各選手の保身的なマッチメークではなく、妥協のない国内闘争を組むことで、そうでなければファンに共感をいただけないと認識しました。
この動きに他のプロモーターにも交じっていただいて、リスクを恐れずに選手を戦わせる。勝負事なので勝ち負けはつくと思いますが、選手を戦わせて順位をつけていくという意志です」と北岡VS弘中・近藤VS藤井のマッチメークのテーマを“妥協のない国内闘争”だと表現。
坂本靖代表も「プロモーターという立場で話をさせてもらうと、日本版三国志がこれから始まるなと。知恵を絞り、汗をかき、日本のMMAのいい意味でパイを奪い合う闘いが始まる。選手と同様にプロモーターも誰が生き残るかを楽しみにしてもらいたいと思います」と話し、今回の2試合が大きな意味を持つことをアピールした。
今回、ケージフォースに乗り込む形となった近藤は「今までパンクラス以外の色々なところで試合をやってきましたが、今回はちょっと違うなという気がしています。金網だからかどうかは分かりませんが、勝ってもただじゃ帰れない怖さを感じますね。パンクラスで試合をする時とはちょっと違う、緊張感みたいなものがあります」と敵地に乗り込む心境を素直に告白。
対戦相手の藤井については「手足が長くて打撃から組み付いて、というイメージ。リーチがあるのでそこは気をつけたいですね。若くて伸び盛りで、自分が思っていた藤井選手とは違うと思う。でも自分は負けるつもりはないんで、いい試合をして勝って、いいものを残したい」とコメントする。
しかし一方の藤井は「近藤選手とやるに当たって、勝ったらそのベルト(※近藤がパンクラスのベルトを会見に持参)をいただきたい…まあそれは無理だと思うのですが、近藤選手が日本の宝であるというのは誰もが知っていることです。でも僕はその屍を越えて、そこにある景色を眺めたい。ホープがレジェンドに挑んで、レジェンドを生きた化石にしたいと思います。
(前回の試合から約1カ月というインターバルですが)精神的には休まってないですけど、そこにチャンスがあったらとらなきゃいけないですよね? チャンスの神様は前髪しかないといいますけど、僕はその前髪を掴んで上に行くことしか考えていない」と近藤の目の前で下克上を宣言。
藤井は近藤について「打撃、打撃というイメージ。でも僕も負けずに打撃を捨てる気はないし、全局面で勝負していきたい。気をつけるのは経験ですね。この試合がターニングポイントになる? いや、自分はいつも通りです。今まで簡単に勝ってきたわけじゃないし、腹を括ってやってきた結果の積み重ね。今回も腹をくくって思い切ってやって勝つだけです」と話し、特別視していないことを明かした。
これらの藤井の発言に対し、近藤は声を荒げることこそなかったものの「『生きた化石にする』って意味があんまり分からないんですけど(苦笑)、返り討ちしてやりたいと思います。自分にはベルトや実績があるけれど、それは忘れている。一選手として頑張るだけ。藤井選手はベルトが欲しいと言っていましたけど、特別ルールで(ベルトを)かけてもいい。とにかく自分は頑張りたい」と静かに反撃。
坂本代表も「ベルトについてはコミッションやルールがあるので何とも言えませんが、近藤選手は2007年12月以来の金網です。ギラついた怖い近藤選手を見てみたい」と近藤のキラー変貌に期待を寄せている。
なお会見ではパンクラスとGCMが協力し、アマチュア大会を全国規模で展開していくプランを発表。すでにアマチュア大会のブランドとして定着している「パンクラス・ゲート2(ゲートゲート)」にGCMが全面協力する形となり、全国各地に広がる慧舟會の地方支部をフル活用。
現在のパンクラスゲート2の開催に加え、パンクラスゲート2とは別名称での大会を立ち上げ、新しいブランドとして確立していく意向があることを明かした。
GCMコミュニケーション
「CAGE FORCE」
2010年9月26日(日)東京・ディファ有明
開場17:00 開始17:30
<決定対戦カード>
▼ミドル級 5分3R
近藤有己(パンクラスism)
VS
藤井陸平(和術慧舟會RJW)
▼フェザー級 3分3R
市川ランデルマン(FREEDOM@OZ)
VS
長屋英一(和術慧舟會GODS)
▼フライ級 3分3R
タイガー石井(パラエストラ吉祥寺)
VS
ナロンチャイ・ドラゴンテールジム(ドラゴンテールジム)
▼ウェルター級 3分3R
岡野祐城(マッハ道場)
VS
永木健二(レッスルウィン)
▼ライト級 3分3R
橋本朝人(和術慧舟會RJW/HTW)
VS
堀本裕介(THUG LIFE)
▼ライトヘビー級 3分3R
松本光正(フリー)
VS
土屋茂樹(和術慧舟會東京本部)
▼ライトヘビー級 3分3R
辰巳豪人(フリー)
VS
鹿嶋浩勝(総合格闘技闇愚羅)
▼プレリミナリーファイト バンタム級 3分3R
北郷祐介(和術慧舟會TIGER PLACE)
VS
奥西章平(総合格闘技闇愚羅)
<お問い合わせ>
GCMコミュニケーション=TEL:03−3556−6201
●2010年大会スケジュール
9月26日(日)東京・ディファ有明「CAGE FORCE」「VALKYRIE 07」
11月28日(日)東京・ディファ有明「CAGE FORCE」「VALKYRIE 08」
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