▲今大会で対戦する世界バンタム級王者・漆谷康宏(左)と森卓也(右)
11月19日(金)東京・後楽園ホールで開催される『The Way of SHOOTO 06 〜 Like a Tiger, Like a Dragon 〜』の第7試合で対戦する世界バンタム級王者・漆谷康宏(和術慧舟會RJW/世界同級王者)と世界同級9位の森卓也(パラエストラ札幌)のインタビューが主催者を通じて届けられた。
■漆谷康宏「チャンピオンは下手な試合できません、ニューウルシスタイルを見せます」
ーー念願の世界のベルトを手にしました。
「気持ちよかったですね。デビューが01年1月、初挑戦が03年ですから、このベルトを巻くのに7年かかりました。長かったですね。なかなか挑戦させてもらえなかった時期に気持ちが折れそうになった事もありましたが、ようやく応援して頂いた皆さんにも良い報告ができて良かったです」
ーー今回初めて王者になって試合に挑みます、気持ちの部分でも変化はありますか?
「ありますね。練習内容、食事、生活サイクル等も一層気をつけるようになりました。年齢的な事もありますけど、体力的な面では若い選手に勝てませんから、ケアの部分で日頃から気をつけるように変わりました。チャンピオンは下手な試合できませんよ。勝つ事も大事ですが、内容を問われる存在ですから」
ーーそこで向かえる対戦相手は札幌の豪腕・森卓也選手です。対戦相手の名前を聞いた時はどういう心境でしたか?
「ランキングに入っている選手なので以前から意識はしていました。でも相手どうこうよりも、チャンピオンとしての価値が問われる試合だなという感じですね。これから皆に納得してもらえるチャンピオンに育っていかないといけないと思っているので大事な試合ですよ。つまらない試合ばかりしてきたので(笑)、これからは試合内容も考えていきたいなと」
ーー相手はスタンド主体の選手です。
「ガツガツ前に出てきてくれる選手なので自分的にはやりやすいかなと」
ーー出てくる相手に対しては、捌いて、いなしてという展開に?
「そうなると思います。それだけじゃなくていける所を見ていきますよ。パンチをまとめる練習もしていますし、進化した“ウルシスタイル”をお見せしますよ」
ーースタンドの展開が多くなりそうですか?
「どうでしょうか・・。森選手も結構タックル入ってきますからね。最近倒されていないからスタンドの印象が強いと思いますが、行ける時には自分からテイクダウンも狙いにいきますよ。展開、内容よりも技一つ一つの精度を上げる練習をしてきているので、そこを見て頂きたいです。パンチの種類も増えていますし、楽しみにしていてください。チャンピオンらしい、新しいウルシを見てほしいです」
ーー頼もしい言葉ですね。しかし世界王者の初戦は勝率が悪いと言うジンクスが修斗にはありますが、そこは意識しますか?
「全く気にしていないですね。それを聞いてもスタイルが変わるタイプじゃないですから。試合では何があるか分かりませんが、ここで転ぶような事があったら、そこまでの選手だと言う事ですよ。とにかく僕は全力を出すだけです」
ーー有り難うございました。それでは最後にこのインタビューをご覧頂いてる皆さんに一言お願い致します。
「“ニューウルシスタイル”を見て頂きたいですね。ここでKOとか一本とか言わせたいんでしょう?」
ーーいえ・・そんな事は・・・。
「ほら(笑)。僕は噛み付いたり、大きい事を言うと勝てないジンクスがあるんですよ。どうしても肩に力が入っちゃって。チャンピオンのジンクスより、そっちの方が怖いくらいです。もちろんKO、一本を狙っていきますが、気持ちの面で熱い試合をお見せしたいです。そこを見てください。波風立てるのも面倒くさいので(笑)。自分のスタイル貫いて試合で魅せます」
■森 卓也「食らいついてでも“3強”に割って入ります」
――急なオファーでしたね。
「はい。でも今年2月、4月と試合してたので、秋頃にはオファーが来るんじゃないかと思ってました。ウチの北原(史寛)にはオファーが来てたのは知ってたんで、あぁ忘れられてるのかなと」
――そんな事ありませんよ(笑)。その連勝もあってこそのオファーだと思います。しかも対戦相手は世界王者になったばかりの漆谷康宏選手です。
「有り難いオファーでしたけど、最初は冗談だと思っていました。まさか自分と試合をして頂けるなんて思ってもなかったですからね」
――冗談ではなく、本当のオファーだったと。漆谷選手に対してどんな印象をお持ちですか?
「みんなアウトボックスの選手だと言うんですけど、僕は違うんじゃないかと感じています。ステップが上手くて、深追いしない印象はありますが、タイプ的に噛み合うんじゃないかと思っています。僕はサウスポー相手が得意なんです。普段練習している道場にはサウスポーの選手が多いんです。試合でサウスポーを相手にした事が無かったから普段の自分の力が出せるのかなと感じてます」
――漆谷選手は相手を動かすような試合展開が多いように感じます。また前に出てくるファイタータイプに強い。森選手はどちらかというと前に出る印象があります。そこをどう戦っていくのかなと。
「今は相手を逃がさない練習を俵谷代表とやってます。倒せるパンチは持っていると思ってるんで、“確実に当てる練習”をしています。その他にもいろんな指示を頂いています。今まで対戦してきた選手達が対処できなかった部分を練習しています。あまり詳しくは言わないですけど考えて練習をしています。有り難いオファーを頂いたので、それをちゃんとした結果として残したいですね」
――今回は北原選手がマモル選手と、森選手が漆谷選手と対戦します。“バンタム級3強vsパラエストラ札幌”という図式です。
「その事で道場の皆も僕等に協力してくれてます。今、道場では非常にいい雰囲気で練習が出来ています。それは北原の影響が大きいんですけど、相乗効果で皆が強くなっていると思います。彼は普段は・・アレですけど(笑)、凄くいい練習環境です。だから僕達は勝って世界の仲間入りをしたい。“3強”と呼ばれる皆さんが引退される前に当たりたいという気持ちはずっとありました。限られた選手しかその経験はできないですからね。そこに選ばれた事も光栄です。だからこそしっかりと結果を出したい」
――道場としても非常に大事な日になりますね。
「はい、道場のみんなと戦う気持ちでいきます。判定になったら上手く持っていかれると思います。自分の売りは強打だと思ってるんで、勝つならKO。立っても寝ても勝負できる練習はしています。まぁでも、ありきたりですが、KOしか狙っていきません。詳しくは・・試合を見てもらえると分かって頂けると思います」
――頼もしいお言葉頂きました。それでは最後にこのインタビューをご覧の皆さんに一言お願い致します。
「チャンピオンになれる選手と言うのはごく一握りだと思います。その対戦相手として選んで頂き本当に感謝しています。失礼のないようにしっかりと調整して、誰も崩せていない“3強”を崩したい。食らいついてでも割って入っていきたいと思います。KOで決めます!」
サステイン
「The Way of SHOOTO 06 〜 Like a Tiger, Like a Dragon 〜」
2010年11月19日(金)東京・後楽園ホール
開場18:00 開始18:30
<全対戦カード>
▼メインイベント(第9試合)環太平洋ライト級チャンピオンシップ 5分3R
土屋大喜(roots/王者)
VS
グスタヴォ・ファルシローリ(オーストラリア/マッハ1/同級2位/挑戦者)
▼セミファイナル(第8試合)バンタム級 5分3R
北原史寛(パラエストラ札幌/世界同級2位)
VS
マモル(シューティングジム横浜/世界同級3位/KOTC世界ジュニアフライ級王者)
▼第7試合 バンタム級 5分3R
漆谷康宏(和術慧舟會RJW/世界同級王者)
VS
森 卓也(パラエストラ札幌/世界同級9位)
▼第6試合 ライト級 5分3R
不死身夜天慶(シューティングジム横浜/環太平洋同級6位)
VS
クォン・ペ・ヨン(韓国/チーム・パシ/環太平洋同級8位)
▼第5試合 ウェルター級 5分3R
児山佳宏(パラエストラ松戸/世界同級8位)
VS
アダム・リン(アメリカ/Next Generation)
▼第4試合 フライ級 5分2R
室伏シンヤ(SUBMIT静岡/同級世界5位)
VS
山上幹臣(総合格闘技道場STF/2008年度フライ級新人王)
▼第3試合 フェザー級 5分2R
越智晴雄(パラエストラ愛媛)
VS
井島裕彰(GUTSMAN・修斗道場)
▼第2試合 フェザー級 5分2R
根津優太(和術慧舟會東京本部)
VS
小野島恒太(サムライ修斗クラブ)
▼第1試合 フェザー級 5分2R
早坂俊明(パラエストラ仙台)
VS
山本賢治(修斗GYM東京)
<チケット料金>
RS席 10,000円/SS席 8,000円/S席 6,000円/A席 5,000円
※当日は500円増し
<チケット発売場所>
チケットぴあ 0570-02-9977[Pコード:594-730]
ローソンチケット 0570-08-4003[Lコード:32716]
セブン-イレブン店頭販売(セブンコード:未定)
CNプレイガイド 0570-08-9999
書泉ブックマート 03-3294-0011
フィットネスショップ水道橋店 03-3265-4646
後楽園ホール 03-5800-9999
東京イサミ 03-3352-4083
チケット&トラベル T-1 03-5275-2778 http://www.t-1.jp/tk/
イープラス 03-5749-9911 http://eplus.jp/
e-ticket http://www.e-ticket.net/
修斗GYM東京 03-3441-9424
<お問い合わせ>
サステイン 03−5759−6863
●2010年の興行スケジュール
11月19日(金)「The Way of SHOOTO 06」東京・後楽園ホール
12月18日(土)「THE ROOKIE TOURNAMENT 10 FINAL」東京・新宿FACE
12月26日(日)「BORDER-season2- 」大阪・平野区民ホール
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