▲(左から)1年ぶりの復帰戦に臨む川原、石川を迎え撃つ鳥生、階級を変更する近藤
1月31日(月)神奈川・関内にあるP’sLAB横浜にて、パンクラスism&P’sLAB横浜所属3選手が公開練習を行った。2月6日(日)東京・ディファ有明で開催される『PANCRASE 2011 IMPRESSIVE TOUR』で、近藤有己は長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA)と、鳥生将大は石川英司(GRABAKA)と、川原誠也は村田卓実(和術慧舟會A-3)とそれぞれ対戦する。
近藤と鳥生は2分1Rのスパーリングを披露し、「撮影用に」とのことでお互いにハイキックや後ろ蹴り、後ろ廻し蹴りなど派手な蹴り技も繰り出した。
川原は弟のレイが構えるミットにパワフルなパンチを叩き込み、レイがミットで殴り返してくるとノーガードでヒョイヒョイとかわしてみせるボクシングのミット打ちを2分1Rで披露。公開練習を終えると、以下のようにコメントした。
近藤「今回は階級を下げてやるので、一生懸命にやるだけです。今までにない自分の感じ、雰囲気を出せればと思います」
鳥生「今年一発目で凄くいい相手を用意していただいたので、精一杯戦います」
川原「1年ぶりですが、再スタートですね。去年の2月より倍くらい強くなっています。試合を見てもらえれば分かります」
今回からウェルター級(77.1kg以下)に転向する近藤は、12kgの減量の真っ最中。「この体重は中学2年生の時以来ですね。減量方法はあまり食べない(笑)。それしかないです。今何kgかは聞かないで下さい」と、初の大幅減量に苦しんでいる様子。
なぜ階級を落とすのか、その理由を聞かれると「もう35歳になったので……成人病予防に」とジョークで記者を笑わせたが、本当の理由は「自分の身長から考えても適正体重なのかなと思ったからです」とのこと。練習していても身体が軽く「調子はよくなっていますね。動きが速くなったし、動くのがラクになったかな。スタミナも落ちていません」と言うが、「でも、試合の時はどうなるのか分からない。不安は残ります」と不安要素を口にした。
鳥生は7年ぶりにパンクラス参戦を果たす石川英司(GRABAKA)との対戦。昨年11月の窪田幸生、12月のKEI山宮に続き、パンクラスの歴史を彩ったファイターとの対戦となる。
「ism対GRABAKAの抗争をファンとして見ていました。まさか自分が試合をするとは思っていなかったので、不思議な感じがします」と鳥生。石川の印象は「粘り強い選手」と一言で語り、27日に行われた公開練習で石川から「(鳥生は)ハイキックが上手いだけの選手」と挑発されたことについては、「僕は相手にさせてもらえるだけで光栄。挑発は今までしたことがないので、自分からは特にありません」と謙虚に答えた。
試合については「(石川は)タックルからのテイクダウン、そこからのパウンドが武器。自分は誰とやっても下になりたくないので自分のスタイルを貫くだけです」と語り、山宮を一発で葬ったハイキックを今回も狙うかと聞かれると「自分は手よりも足の方が出しやすいというのはあります。でも、狙って出来るものではないので、その瞬間・瞬間で対応したいと思います」と、やはり謙虚だった。
昨年2月7日の赤井太志朗戦から1年のブランクを経て復活する川原。試合間隔が空いてしまったのは「怪我をしまくってタイトルマッチがなくなり(昨年7月4日に鼻骨骨折、10月3日に右足靭帯損傷)、家で落ち込んでいました。気持ちが上がらなかったのが理由ですね。赤井戦でテンションを上げすぎました」と説明する。
笑いながら答えた川原だが、事態はかなり深刻だったようだ。「プロとして未熟だったんですね。正直、去年は辞めようとまで思ったんですよ」と衝撃の告白。
「一度それくらい落ち込んで、ファイターとしてめげない気持ちがまた強くなりました。バイトを半年くらいやってみたんですが続かなくて、やっぱり格闘技をやるしかない、と。やっと気持ちが固まったんです。俺にはこれしかない、やってやろうって。今までは遊びだったんですよ。ノリで練習して勝っていたから続けていただけで。でも今はこれで食っていってやろうって感じです。以前は練習時間の10分前に起きていたんですけれど(笑)。今は早起きして朝メシを食ってから練習に来ています。何で最初からやらなかったんだろうって思いましたね」
意識も生活習慣も変わったことで、川原は「以前の倍強くなった」と言う。「パワーが一番付きましたね。伊藤(崇文)さんと半年くらいウェイトトレーニングをやって身体も一から作りました。今のパンクラスのバンタム級では力で負けることはないですね。ボクシングは弟と週3回練習して、スピードが付いた。今まではデカいパンチだったけれど、もっと細かいのも出来るようになりました。防御力も上がりましたね」。
それぞれのテーマで、いよいよ2011年のスタートを切る3人。最後にその意気込みを次のように語った。
近藤「いいスタートを切りたい。いい年にしたいですね。パンクラスismも自分もたくさん勝ち星が重なる年にしたいです」
鳥生「去年の一発目はKOで負けたので、今年は絶対に勝ちたいという気持ちが強いです」
川原「スカッと終わらせて先輩2人につなげます」
パンクラス
「PANCRASE 2011 IMPRESSIVE TOUR」
2011年2月6日(日)東京・ディファ有明
開場14:30 開始16:30
※第一部は15:00〜
<全対戦カード>
▽本戦第2部
▼メインイベント(第12試合) ウェルター級 キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
URAKEN(Team ura-ken/王者)※宇良健吾から改名
VS
佐藤豪則(Laughter7/挑戦者・同級1位)
▼セミファイナル(第11試合) ウェルター級 5分3R
鳥生将大(パンクラスism/同級2位)
VS
石川英司(GRABAKA)
▼第10試合 ウェルター級 5分2R
近藤有己(パンクラスism)
VS
長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA)
▼第9試合 バンタム級 5分2R
川原誠也(パンクラスP’sLAB横浜/同級1位)
VS
村田卓実(和術慧舟會A-3/同級5位)
▼第8試合 フェザー級 5分2R
鹿又智成(パラエストラ八王子/同級1位)
VS
宮路智之(和術慧舟會TLIVE/2010年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
▼第7試合 ウェルター級 5分2R
KEI山宮(GRABAKA/同級3位)
VS
窪田幸生(坂口道場一族)
▼第6試合 バンタム級 5分2R
赤井太志朗(ノヴァ・ウニオン・ジャパン/同級3位)
VS
佐藤将光(坂口道場 一族)
▼第5試合 バンタム級 5分2R
大石真丈(フリー/同級2位)
VS
滝田J太郎(和術慧舟會東京本部)
▼第4試合 ライトヘビー級 5分2R
福田雄平(HIDE’S KICK)
VS
田中章仁(SRC育成選手/2001〜2007年レスリング天皇杯全日本選手権7連覇&学生レスリング6冠)※デビュー戦
▼第3試合 フライ級 5分2R
江泉卓哉(総合格闘技道場武門會/同級5位)
VS
松永義弘(禅道会新宿道場)
▼第2試合 フライ級 5分2R
廣瀬 勲(ストライプル/同級3位)
VS
佐藤ハヤト(パラエストラ松戸)
▼第1試合 ライト級 5分2R
太田純一(GOKITA)
VS
徳留一樹(パラエストラ八王子)
▽本戦第1部
▼第7試合 ウェルター級 5分2R
北田 有(和術慧舟會富山支部S.P.O)
VS
西坂タツヒコ(ノヴァ・ウニオン・ジャパン)※初参戦
▼第6試合 ライト級 5分2R
高橋克典(GRABAKAジム/2010年NBTライト級準優勝)
VS
下山 大介(和術慧舟會TLIVE)
▼第5試合 フェザー級 5分2R
ワッサン相原(TEAM SNAP)
VS
野村克也(GRABAKAジム)
▼第4試合 フェザー級 5分2R
斉藤洋二(和術慧舟會TLIVE)
VS
ジョン・ショレス(ロデオスタイル)
▼第3試合 フェザー級 5分2R
伊藤尚司(CORE)
VS
櫻井明大(BLUE DOG)
▼第2試合 バンタム級 5分2R
清水隼人(パンクラスP’sLAB横浜)
VS
近藤尚平(U-FILE CAMP登戸)
▼第1試合 フライ級 5分2R
辻田大祐(秋本道場jungle junction)
VS
泰斗(KIBAマーシャルアーツクラブ)
<チケット料金>
VIP(1列目のみ) 12,000円 SS席10,000円
A席8,000円 B席6,000円
※当日券は一律500円増し。
<チケット販売所>
パンクラス ストア=http://www.pancrase-store.com
パンクラス=TEL:03−5628−1984
チケットぴあ=TEL:0570−02−9999(Pコード 594−040)
ローソンチケット=TEL:0570−000−777(Lコード 35727)
イープラス=http://eplus.jp/battle/
後楽園ホール=TEL:03−5800−9999
書泉ブックマート=TEL:03−3294−0011
レッスル池袋=TEL:03−3989−0056
ビデオショップチャンピオン=TEL:03−3221−6237
フィットネスショップ水道橋=TEL:03−3265−4646
チケット&トラベルT−1=TEL:03−5275−2778 http://www.t-1.jp/
格闘技・プロレス図書館 闘道館=TEL:03−3512−2080
バトルロイヤル=TEL:03−3556−3223
<問い合わせ>
パンクラス=TEL:03-5628-1984
●パンクラス2011年大会スケジュール(8月まで)
2月6日(日)東京・ディファ有明
3月13日(日)大阪・アゼリア大正ホール ※第17回ネオブラッドトーナメント1回戦
4月3日(日)東京・ディファ有明 ※第17回ネオブラッドトーナメント1回戦
5月3日(火・祝)東京・ディファ有明
6月5日(日)東京・ディファ有明 ※第17回ネオブラッドトーナメント準決勝
7月10日(日)東京・ゴールドジム大森
7月23日(日)東京・新宿FACE
7月31日(日)大阪・アゼリア大正ホール
8月7日(日)東京・ディファ有明 ※第17回ネオブラッドトーナメント決勝戦
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