3月24日(木)東京・大久保にあるDEEPオフィシャルジムIMPACTにて、4月22日(金)東京・後楽園ホールで行われるDEEP事務局『10th Anniversary DEEP 53 IMPACT』の記者会見が行われた。
昨年10月の弘中邦佳戦を最後にパンクラスを離れ、約半年間、試合から遠ざかっていた初代戦極ライト級王者の北岡悟(LOTUS)がDEEPに参戦。北岡のDEEP参戦は2007年4月13日のファブリシオ“ピットブル”モンテイロ戦以来、約4年ぶりとなる。しかも北岡の対戦相手は元DEEPウェルター級王者・池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE)に決まり、注目の日本人対決となった。会見ではまず北岡がDEEP参戦を決めた理由を語った。
「世の中のことは世の中のことで、それを差し置くことは出来ないのですが、その中で僕の役割があります。それは世の中がこうなってもならなくても同じで、僕が試合をする=熱い試合をするということだと思います。そして僕は自分に求められているものが分かるので、それに応えたいと思います。
(パンクラスを)辞めてからはここ(DEEPジム)を練習場所として使うことが多く、相談に乗ってくれて、一番、話をしてくれたのが佐伯(繁DEEP代表)さんです。だから僕がDEEPに出るのは自然の流れで、佐伯さんの『いざとなったらうちで試合を組んでやる』という言葉がうれしくて、縁があってDEEPに出ることになりました。
正直、もう後楽園ホールクラスの会場での試合には出ないと思ったこともありましたが、今となっては後楽園ホールという空間だからこそ伝えられるものがあると思います。また今の日本の状況だからこそ、日本で僕の試合をライブで見せることが出来る。このジャンルを代表する選手として、青木(真也)や川尻(達也)さんがアメリカで試合をする中、日本で熱い試合をすることが、僕の役目、使命、定めだと思います」
DEEPという大会の印象については「前に僕がいたところ(パンクラス)を除けば、最も定期的に見ている大会です。どの団体にもそれぞれのカラーや良さがあり、DEEPにもDEEPの熱があると思います。僕はそれが好きだし、感動を与えられるリングの一つだと思っています」と話す北岡。
4年前のモンテイロ戦はPRIDEライト級GP出場者決定戦(※結果的にGPは中止)として行われ、北岡にとってターニングポイントと言ってもいい試合となった。北岡は「あの時はPRIDEがあって、僕はパンクラスの所属選手としてPRIDEに出たいという気持ちで試合をしました。だから前回と今回ではシチュエーションが違います」とした上で「これから僕が継続してDEEPに出ることはイメージできないし、もしかしたらもうDEEPに出ることはないかもしれません。でも今回の試合でDEEPの選手になったという気持ちはあります。僕が(DEEPに)移籍したということではなく、僕をすくいあげてくれた佐伯さんに感謝しています。
今は変に今後のことを考えてないし、だからこそDEEPを選びました。もしかしたら次の試合で僕のキャリアが終わってしまうかもしれないわけで、それを考えてもここ(DEEP)で良かったと思っています。ファンの人たちからすると、僕にマスやメジャーと言われるイベントに出て欲しかったかもしれません。でもそれとは違うんですよ。今ここで日本のリング、あえてDEEPなんです。DEEPだからこそ出来る熱の交換があると思うし、そこに価値があると思います」とDEEPのリングに上がる意味を語った。
当初、北岡は対戦相手として現DEEPライト級王者・菊野克紀を希望していたが、それは「菊野選手を欲したのではなく、DEEPで考えられるベストの相手、DEEPで一番いいカードを作ることが出来るという意味で(菊野の)名前を挙げました」と、DEEPにおけるベストのカードを見せたいという想いがあったから。結果的にこのカードが実現することはなかったが、北岡の「強い選手とやりたい」というリクエストを受けて池本vs北岡という対戦カードが決まった。
北岡は池本との対戦について「僕が強い選手とやりたいとお願いして、佐伯さんには現状で考えられるベストな選手で試合を組んでくれたと思っています。満足はしていませんが納得はしているし、不服もありません。
佐伯さんには僕の気持ちに全力で応えてくれたと思います。池本選手は僕よりも1年くらいデビューが早くて、決して常勝の選手ではないけど、チャンピオンにもなってメジャーな大会にも出ている選手。年下の僕が変なことは言えないのですが、踏ん張って格闘技を続けるのはなかなか出来ないことで、池本選手はちゃんと格闘技をやってきている選手だと感じます」とコメント。
池本もプレスリリースを通じて「世の中や格闘技界が色々ある中で、今回、最高にモチベーションが上がる選手と対戦できることを北岡選手、佐伯代表、DEEP関係者、各関係者の皆さんに感謝しています。僕自身がワクワクしているこのカードでDEEPのお客様や格闘技ファン、震災の被災者の皆さんに勇気や感動を与えられるよう、試合までの毎日を限界まで追い込み最高の気持ちで試合を迎えたいと思います」と意気込みを語っている。
会見の最後を「対戦相手が誰でも僕は熱い試合が出来ると思います。僕の試合を見れば分かるし、ライブで試合を見てもらえれば、それがより分かります。僕は自分の全部を出したいし、その価値や意味があると思います。そういう僕の試合を出来る限りの人々に見てもらいたいですね」と締めくくった北岡。約半年ぶり、そして4年ぶりのDEEPのリングで、北岡はどんな試合を見せるのか?
DEEP事務局
「東日本大震災チャリティー興行
10th Anniversary DEEP 53 IMPACT」
2011年4月22日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:00
<追加対戦カード>
池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE/第3代DEEPウェルター級王者)
vs
北岡 悟(LOTUS/初代戦極ライト級王者)
長谷川秀彦(SKアブソリュート/第2代DEEPウェルター級王者)
vs
北崎 鎮(空手道禅道会)
NOBUO(フリー)
vs
辰巳(フリー)
LUIZ(禅道会)
vs
植田 豊(GRABAKA)
釜谷 真(Team TOURI)
vs
粕谷 栄(木口道場)
▼ライブパワーpresentsDEEPメガトン王者次期挑戦者決定トーナメント「ANNIHILATE!杯」
誠悟(フリー)
vs
中村 護(ALLIANCE)
<決定対戦カード>
▼小路晃引退試合
小路 晃(スマッシュ)
vs
三崎和雄(フリー)
和田竜光(吉田道場)
vs
原田ヨシキ(マッハ道場)
<出場予定選手>
古木克明(スマッシュ)
光岡映二(フリー)
岸本泰昭(総合格闘技道場コブラ会)
<チケット料金>
SRS席10,000円 指定A席8,000円 指定B席6,000円
※当日は500円増し
※VIP席 15,000円は完売
<チケット発売場所>
DEEP事務局=TEL:052-339-0303
イープラス http://eplus.jp/battle/
チケットぴあ=TEL:0570-02-9999(Pコード594-750)
ローソンチケット (Lコード37488)
後楽園ホール=TEL:03-5800-9999
書泉ブックマート=TEL:03-3294-0011
チケット&トラベルT-1=TEL:03-5275-2778
<お問い合わせ>
DEEP事務局=TEL:052−339-0303
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