▲バレエ特訓で全日本王座を狙う村山
極真空手の創始者である故・大山倍達は若き修行時代、密かにダンスを習い、真剣にダンスやバレエを研究していた。
それは、ある一流ダンサーがアメリカで数人相手に喧嘩になり次々に伸ばしていったからだという。ダンサーやバレリーナは空手に最も必要なリズム感や強靭な下半身と体軸を備えており、その動きに空手と共通する部分が多いと大山は気付いた。確かに空手には、後ろ廻し蹴りなどバレエのように回転する技も多い。大山はその成果を空手の技に活かしたという。
この大山の言葉を実践し、全日本大会で優勝を狙う空手家がいる。明日から2日間(10月27日、28日)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催の新極真会主催『第44回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』に出場する村山努(京都南支部)だ。村山は2010年の第42回全日本大会準優勝、2011年の第10回全世界大会準優勝の実績を持つ。
その村山が練習に取り入れているのがバレエのレッスンなのである。「今年から月に1回バレエのレッスンを受けています。バレエは動きながらコア(インナーマッスルと呼ばれる体幹部の筋肉)を鍛えるような感じで、そのまま空手の動きに結び付けやすいんです。バレエの動きを活かした蹴りも練習しています。自分でやってみて大山総裁が一流のバレエダンサーは強いと言われた意味が分かりましたね」
バレエで身に付けたしなやかな動きとリズム感で、村山は悲願の初優勝を成し遂げることが出来るか?
NPO法人全世界空手道連盟 新極真会
東日本大震災復興支援チャリティー/骨髄バンクチャリティー
「第44回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」
2012年10月27日(土)28日(日)東京・国立代々木競技場 第一体育館
27日=開場10:00 試合開始11:00
28日=開場9:00 試合開始10:00
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