3月4日(木=現地時間)タイ・バンコクのラジャダムナンスタジアムで開催された“ムエタイ版K-1 WORLD
MAX”こと、「S-1 WORLD CHAMPION SHIP」は、本命ジョン・ウェイン(オーストラリア)が制した。
このトーナメントは72s級選手を対象に、ヒジが禁止されたK-1ルールで行われた。
1回戦は、MAXに猪木軍の刺客として名前が挙がっているジャン・スカボロスキー(フランス)が、昨年の王宮前広場で行われた同ルールのトーナメントで優勝し、2000年12月には王宮前広場で魔裟斗にも土を付けた事がある強豪スリヤー・ソー・プルンチット(タイ)を2Rにパンチでダウンさせて判定勝ち。
ウェインはモハメッド・マゴメドフ(ロシア)に判定勝ち。ヌントラガーン・ポー・ムンウボン(タイ)は判定でオーレ・ラウルセン(デンマーク)に勝ち、日本から出場したMA日本キック連盟ミドル級王者マグナム酒井(日本)も、ペトロ・ポラック(チェコ)に判定で勝利。それぞれ準決勝へ進出した。
準決勝ではウェインVSスカボロスキーの、タイでも高い評価を得ている外国人頂上対決が実現し、ウェインがKO勝ちで決勝へ。ヌントラガーンもマグナムをKOで沈め、決勝へ駒を進めた。
決勝はウェインVSヌントラカーンの対戦となり、ウェインがヌントラカーンを圧倒して優勝。S-1初代王座に就き、優勝賞金100万バーツを手にした。
現在のところ、ジョン・ウェインはMAXの出場候補に名前が挙がっていないが、元々マニアの間では「ジョン・ウェインが出られないのはおかしい」と言われていただけに、参戦が待たれる。ちなみにウェインは、ドゥエィン・ラドウィックをコーチしていたこともある。ウェインには敗れたが、魔裟斗に勝ったスリヤーを撃破したことで、スカボロスキーも有力候補であろう。
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