ZUFFA
「Ultimate Fighting Championship 64 Unstoppable」
2006年10月14日(土)米国ネヴァダ州ラスベガス
マンダレイベイ・イベンツセンター
▼第8試合 ミドル級選手権試合5分5R
○アンデウソン・シウバ(ブラジル)
TKO 1R2分59秒
●リッチ・フランクリン(米国)
当大会のメインイベントには、日本でもPRIDEや修斗で活躍した元シュートボクセのアンデウソン・シウバが、リッチ・フランクリンの持つ世界ミドル級王座に挑戦した。UFC出場は2度目、PPV大会は初めてながらデビュー戦でクリス・レーベンを鮮烈なKOで下し、即王座挑戦が決定。
この3年間無敗、ミドル級転向以来負けなしの王者フランクリンだったが、序盤、僅かにパンチを繰り出しただけで、アンデウソンの首相撲地獄にはまると、全く抜け出すことができずにヒザをいいようにもらい続けた。
明らかに戦意を喪失した王者に対し、アンデウソンは余裕のステップバック。そして狙い済ました左ハイを2発、続いてパンチ、最後は首相撲からのヒザ蹴りでフランクリンの鼻骨を折り、圧倒的な強さでベルトをその腰に巻いた。
▼第7試合 ライト級選手権試合5分5R
○ショーン・シャーク(米国)
判定3−0 ※50−45、49−46、49−46
●ケニー・フロリアン(米国)
復活となったライト級王座決定戦には、『TUFシーズン1』で人気者となったフロリアン、そして叩き上げのシャーク、ともにミドル級からウェルター級、そしてライト級と体重を落としてきた者同士の対戦となった。
試合は開始から終了までシャークが、高速タックルでフロリアンからテイクダウンを奪い、あとパスガード狙いからパウンド、ヒジを落とす一方的な展開に。
ところが2Rにガードポジションからフロリアンの繰り出したヒジで、シャークがカット。ドクターは続行を認めたが、あまりの出血の多さにフロリアンが返り血を浴び、ショーツが白から赤に変色するほど。
しかし、この流血以外、ほぼフロリアンの攻撃をシャットアウトしたシャークが大差をもって判定勝ちを収めた。日本人の出場が続くUFC、ライト級=70・1kgは人材も豊富なこともあり、このシャークをターゲットとする日本人ファイターが続々と現れるであろう。
▼第5試合 ヘビー級5分3R
○カルメロ・マレロ(米国)
判定2−1 ※29−28、29−28、28−29
●チーク・カンゴ(フランス)
打撃しかできないカンゴに対し、マレロはテイクダンを連続して奪う。しかし、その後はカンゴのギロチン、それを抜いてトップキープという展開が続き、場内は大ブーイングに包まれた。
▼第4試合 ライト級5分3R
○スペンシャー・フィッシャー(アメリカ)
TKO 1R4分38秒
●ダン・ローゾン(アメリカ)
序盤、ローゾンの豪快なテイクダウンからパウンドで、フィッシャーは苦戦を強いられるものの、ローゾンがガス欠でペースダウン。戦意喪失気味のローゾンはジャブ気味のパンチでキャンバスに崩れ落ちた。
▼第2試合 ライト級5分3R
○クレイ・グゥイダ(アメリカ)
一本 2R4分42秒 スリーパーホールド
●ジェスティン・ジェームス(アメリカ)
ジェームスのヒザ蹴り、パンチに劣勢のグゥイダ。テイクダウンからパウンドを狙うも、下からが腕十字を仕掛けられピンチ。ここを逃れたグゥイダのパウンドでダメージが蓄積したジェームス、最後はスリーパーで切って落とされた。
▼第1試合 ライト級5分3R
○カート・ペリグリーノ
一本 1R2分04秒 スリーパーホールド
●ジュニオル・アスンサォン(アメリカ)
パンチでケージに追い込まれたペリグリーノだが、寝技に持ち込みパスに成功。マット・ヒューズばりの腕を固定した態勢からパウンドを落とし、これを嫌がったアスンサォンが背中を見せるとスリーパーで試合を決めた。
写真撮影&レポート=高島学
Photos&Report=Manabu Takashima
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