M-1MC
「M-1 FAIRTEX SINGHA BEER ムエタイチャレンジ
『Regend of elbows 2008 〜CRASH〜』」
2008年3月9日(日)東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00
▼ダブルメインイベント(第13試合)M-1スーパーフェザー級タイトルマッチ 3分5R M-1ムエタイルール
○長崎秀哉(WSRフェアテックス/挑戦者・全日本フェザー級5位)58.7kg
KO 5R0分36秒
●大宮司進(シルバーウルフ/王者)58.9kg
※長崎が第2代M-1スーパーフェザー級王者に就く
昨年の3月大会でTURBOとの大熱戦で競り勝ち、M-1スーパーフェザー級王者となった大宮司が初防衛戦で対戦するのは、全日本フェザー級5位の長崎。大宮司のセコンドには、シルバーウルフの創設から共に歩んできた魔裟斗がつく。
1R、素早い左ジャブを繰り出す大宮司。長崎は持ち味の破壊力抜群のフックを振り回す。セコンドの指示通りにジャブからボディと、大宮司は上下にパンチ打ち分ける攻撃に出る。
長崎が突進しながらパンチを出しバックブロー。これで大宮司は一瞬グラリ。長崎はパンチのラッシュから左ハイ。大宮司は回転数の早いパンチで対抗し、互角の攻防となった。
2R、左ジャブから右ロー、ミドルで圧力をかける大宮司。長崎はブロックしながらもフックを返していく。大宮司はジャブから左ミドルへとつなぎ、長崎はロープを背負う場面も。
3R、大宮司がローからパンチにつなげてプレッシャーをかける。長崎も負けじとパンチをまとめて返す。徐々に手数を増していく長崎が圧力をかけることになり、右ローを飛ばす大宮司だったが下がってしまう。
4R、組み付きが多く目立つようになった両者。大宮司がパンチラッシュを仕掛けると、大宮司は首相撲からヒザ。
力で優る長崎が大宮司を転ばせる場面が多く目立ちはじめ、大宮司は徐々にスタミナをロスしていく。そのせいか、序盤よりも明らかに大宮司の手数は減っていき、長崎が押す展開に。
最終ラウンド。「チャレンジャーだからこのままだと負ける。KOされる覚悟でいった」という長崎は打ち合いに。大宮司は右ハイ、右フックを出すが、長崎の突進力が優る。
接近戦で両者がパンチを打ち合う中、長崎の左フックがクリーンヒット! これで大宮司はダウン、立ち上がるもフラフラ。10カウントが打ち鳴らされ、長崎がKO勝利し新王者に輝いた。
▼ダブルメインイベント(第12試合) M−1初代フライ級王座決定戦 M−1ムエタイルール 3分5R(インターバル90秒)
△KENT(湘南格闘クラブ/J-NETWORKスーパーフライ級王者)50.6kg
ドロー 判定 1−0 ※49−49、49−49、49−48
△関 正隆(昌平校/元NKBフライ級王者)50.3kg
※ドローのためにタイトルは主催者預かり
M−1初代フライ級王座を懸けて闘うのは、現在12戦9勝(2KO)3分で無敗のJ-NETWORKスーパーフライ級王者・KENTと、固く門戸を閉ざすNKBでフライ級王者となり、敵を求めてベルトを返上した関。
1R、オーソドックスの構えからしなやかな左ミドルを多用するKENT。関は下がりながらも右ローを出していく。右前蹴り、右ハイもヒットさせるKENTがペースを握る展開となる。
2R、KENTが圧力をかけると、関は右ローからワンツーのコンビネーション。KENTはすぐにクリンチで追撃をもらわない。左ミドルをキャッチした関だったが、KENTはヒジの連打を奮っていく。左ミドルを連続でヒットさせるKENTに対し、関も右ロー連打で対抗。
3R、KENTは左ミドルでプレッシャーをかけていき、関を後退させる。KENTの左ミドルの打ち終わりを狙って、関は右ロー。徐々にロープ際に詰められた関はパンチラッシュ。前蹴りで突き放すKENT。関の前蹴りがKENTの顔面を突き刺す。KENTは下がらずに前に出る。お互いに単発の攻撃に終わってしまった。
4R開始前には、「お互いに手数を出すように」とレフェリーが注意。しかし、両者は探り合いながら一発一発の打ち合いに。KENTが関をパンチで詰めるも、すぐにクリンチの攻防となる。
5Rにはお互いにローを蹴り合う。KENTがミドル、ローで出ると、関は下がりながらパンチ。お互いに決定打はなく、試合は終了。ドローとなったために、タイトルは主催者預かりとなった。
▼第10試合 日タイ国際戦 70kg M−1ムエタイルール 3分5R(インターバル90秒)
○白須康仁(花澤ジム/WMAF世界S・ウェルター級王者)69.8kg
TKO 2R2分54秒 ※3ノックダウン
●クンタップ・ウィラサクレック(WSRフェアテックス/M−1S・ウェルター級王者)69.7kg
2004年8月に一度闘っている両者。この時はクンタップに対し微妙な減点が2点もつき、白須が判定勝ちを収めている。試合内容自体はクンタップが押していたという見方もされていたために、ウィラサクレック会長は試合後に猛抗議している。
1R開始早々から、クンタップの左ミドルVS白須の右ローという対立構図に。お互いに威力ある攻撃を繰り出す。クンタップが圧力をかけると、白須は下がりながら右ローからフック。お互いに深入りはせずに見合った攻防が続く。
2R、右ローからパンチのコンビネーションにつなぐ白須。ローを連発させる中、白須は飛び込みながら右ストレート。これでクンタップはダウン! 一気に白須がラッシュを仕掛けると、クンタップも打ち合いに応じる。
左フックが当たり、2度目のダウンを奪った白須。立ち上がったクンタップは左ミドルで突き離そうとするも、白須の勢いは止まらず。そのままパンチラッシュで3度目のダウンを奪い、TKO勝利した。
▼第9試合 日タイ国際戦 55Kg契約3分5R M-1ムエタイルール
○ワンロップ・ウィラサクレック(WSRフェアテックス/M-1バンタム級王者)54.9kg
TKO 1R1分49秒 )※頭部カットによるレフェリーストップ
●寺戸伸近(青春塾/全日本バンタム級1位)54.7kg
寺戸がワンロップに勝てば賞金100万円がもらえることが告げられると、観客がドッと沸く。戦前から「絶対にKOする」と豪語していたワンロップ。
1R序盤から仕掛けてきた寺戸のワンツーからローといった猛攻を凌ぐと、ワンロップは怒涛の攻めに転じる。寺戸はミドル、パンチを出すが、ワンロップは腕を突き出し、一発ももらわない。
鬼気迫る表情のワンロップは一気に距離を詰めると、ヒジをガンガン振り落とす。コーナーに詰められた寺戸は防戦一方。あっという間に寺戸の額はカットされ、試合はストップした。
▼第8試合 日タイ国際戦 73Kg契約3分5R M-1ムエタイルール
○ゲンナロン・ウィラサクレック(WSRフェアテックス/M-1ウェルター級王者)72.9kg
判定 3−0 ※50−45、50−45、50−45
●松崎勇輝(治政館/新日本ミドル級2位)72.3kg
昨年9月に白須康仁に不覚を取るまでは、対日本人無敗という記録を創り上げてきたゲンナロン。今回対戦する松崎は武田幸三が所属する名門、治政館の新鋭だ。
1R、松崎が上下に打ち分けるパンチで圧力をかけると、ゲンナロンは回転ヒジ、後ろ回し、カポエラキックを繰り出し、余裕を見せる。そのままコーナーに詰めると、いきなり右ストレートで松崎からダウンを奪った。
松崎はパンチで攻めるも、ゲンナロンはノーガードのままスウェーし一発もパンチをもらわない。ジャンピング前蹴りも決め、完全にゲンナロンペース。
2R、松崎がパンチを出すと、「うるさい」とばかりに組み付くゲンナロン。離れたゲンナロンは再び右ストレートで2度目のダウンを奪う。松崎は距離を取りながら右ロー。ゲンナロンはカポエラキック。そしてリラックスしながらパンチを当てていく。
3R、ジャブからローにつなぐ松崎。ゲンナロンは左ミドルを多用する。組み付いては簡単に松崎を転倒させ、ゲンナロンは余裕の表情を浮かべる。しかし、松崎の攻めを避けることで疲れを見せ始めてしまった。
4R、松崎がパンチで攻めると、ゲンナロンは下がる。松崎の回転ヒジがクリーンヒットし、ゲンナロンは苦笑い。前蹴りで突き離すゲンナロン。松崎が手数を多く出すも、ゲンナロンの防御のうまさが光る展開になる。
5R、全く体力を消耗しているように見えない松崎が手数を出していく。ゲンナロンはさばくだけで、決め手にかける。距離を詰めたゲンナロンはヒジを出すが、クリーンヒットせず。2度のダウンを奪ったゲンナロンが判定勝ちした。
▼第7試合 日タイ国際戦 ライト級3分5R M-1ムエタイルール
○カノンスック・ウィラサクレック(WSRフェアテックス/M-1フェザー級王者)60.8kg
KO 1R2分35秒 ※左ハイキック
●鈴木 敦(尚武会/元・新日本ライト級5位)60.8kg
どっしり構えるカノンスックに対し、鈴木は左ジャブからローにつなぐ。じりじりと詰めるカノンスックは強烈な左ミドル。接近戦を仕掛けたカノンスックが首相撲にいくと、鈴木は後ろを向くためにブレイクがかかる。
カノンスックは圧力をかけ、鈴木が後ろに下がる展開に。狙いすましたカノンスックの左ハイがクリーンヒット! ばったりと倒れた鈴木は10カウントを聞いた。
▼第6試合 日タイ国際戦 58kg契約 M-1ムエタイルール 3分5R
△ラジャサクレック・ソーワラピン(タイ/WSRフェアテックス)56.7kg
ドロー 判定 1−1 ※47−48、48−47、47−47
△大野信一郎(藤本/元日本フェザー級王者)57.8kg
大野のセコンドには、山本元気、望月竜介といった豪華メンバー。1R、大野は左ジャブから左ミドル、右ロー。ラジャサクレックは下がりながら縦ヒジを振るう。お互いに様子見の展開となり、静かなスタート。
2R、オーソドックの構えの大野は左ミドル。左ジャブを出しながらコーナーに詰めると、ラジャサクレックが左フックでダウン奪取! 立ち上がった大野はダメージを感じさせることなく左ミドル。これをキャッチしたラジャサクレックは右ストレート。
3R、大野が左ミドルを出せば、打ち終わりに右ローのラジャサクレック。組み付いてラジャサクレックは首相撲。すると身長で上回る大野は振り回しラジャサクレックをリングに転ばせ、優位に立つ。このラウンド終了間際、手数が減ったラジャサクレックをコーナーに詰めた大野は右ストレートでダウンを奪い返した。
4R、ラジャサクレックは左インロー。組み付いた大野は面白いように投げ飛ばす。途中、接近戦でラジャサクレックのヒジがクリーンヒット。これで大野は額をカットしてしまいドクターチェック。
5R、大野の左ミドルに合わせて、ラジャサクレックがカウンターの右ストレート。組まれた展開では、変わらず大野が突き飛ばし主導権を握る。大野はヒジ攻撃で、今度はラジャサクレックに出血。大野も左目の上に大きなたんこぶが見られたために、ドクターチェック。再開後、ラジャサクレックは大振りのフックでKO狙いにいくが攻めきれず。お互いにダウンを奪った両者はドローに終わった。
▼第5試合 58.2kg契約 M−1エクステンションルール 3分3R延長1R
○田中秀和(橋本道場/MA フェザー級1位)58.2kg
判定 2−0 ※29−29、29−28、29−28
●堀口貴博(WSRフェアテックス)58.2kg
▼第4試合 フェザー級 M-1エクステンションルール 3分3R延長1R
○KOICHI(新宿レフティー/J-NETWORKフェザー級7位)57.1kg
延長判定 2−1 ※9−10、10−9、10−9
●銀次(WSRフェアテックス)56.9kg
▼第3試合 ライト級 M-1エクステンションルール 3分3R
○威幸(WSRフェアテックス)61.2kg
判定 3−0 ※30−26、30−26、30−26
●渡部太基(藤原ジム)60.8kg
▼第2試合 ヘビー級 肘無しルール 3分3R(インターバル60秒)
△柿崎孝司(WSRフェアテックス)87.0kg
ドロー 判定 1−0 ※30−29、29−29、29−29
△鬼頭竜司(村上塾)88.0kg
▼第1試合 ライト級 3分3R(インターバル60秒) ヒジ無しルール
○谷山俊樹(谷山)60.9kg
判定 3−0 ※30−29、30−29、30−29
●清川祐弥(新宿レフティー)60.8kg
|