8月4日(月・現地時間)タイ・バンコクのラジャダムナンスタジアムで「WBCムエタイ世界ムエタイ世界ウェルター級タイトルマッチ」が行われ、その詳細がジャパン・プロフェッショナル・ムエタイ・コミッション事務局(JPMC)より届いた。
王者ノッパデッソーン・チューワッタナはK-1 MAXで活躍する城戸康裕(谷山ジム)のトレーナーとして、挑戦者ビッグベン・チョー・プララームホックはシュートボクシングへの参戦(2007.2.5緒形健一戦、2007.10.28宍戸大樹戦)など来日経験も多いことで、最近の日本のファンにはなじみ深いが、両者にとってのホームであるラジャダムナンスタジアムでWBCムエタイのベルトをかけた闘いにのぞむことになった。
誰もが認める実力者同士のタイトルマッチだったが、試合を支配したのはビッグベンだった。1、2Rはサウスポーからいつものようにパワフルに前に出て左右のボディブロー、そして重い左のローキックで攻めたてる。王者は右ミドルを返していく。王者にとって最大の不安材料が試合間隔だった。1年半ぶりの闘いは、いかにベテランとはいえ心身の調整が難しい。その不安は的中し、中盤から後半はますますビッグベンのペースに。
4Rは終始首相撲の展開となったが、スタミナが切れかかったノッパデッソーンは、足に踏ん張りが利かなくなり、ビッグベンの軽い足払いに容易に転ばされてしまう。
最終回、ポイントでは、大きく離されているノッパデッソーンは、パンチで攻めていくが、再び、足払いで転倒する。ビッグベンは、ノッパッデソーンのパンチを軽くボディワークでよけていく。一方的な内容で試合は終了し、判定を待つ両者。
しかし、ノッパデッソーンが、結果がアナウンスされる前に自らビッグベンの腕を上げ、ビッグベンの勝利を認める。そして、採点のアナウンスが流れ、ビッグベンが49−47、49−47、50−47の判定勝ちで新世界王者となった。
「WBCムエタイ世界ウェルター級タイトルマッチ」
2008年8月4日(月)タイ・ラジャダムナンスタジアム
<試合結果>
○ビッグベン・チョー・プララームホック(タイ/WBCムエタイ世界ウェルター級5位)147ポンド
判定3−0 ※49−47、49−47、50−47
●ノッパデッソーン・チューワッタナ(タイ/WBCムエタイ世界ウェルター級王者)147ポンド
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