GCMコミュニケーション
「CAGE FORCE-EX」
2009年2月28日(土)埼玉・所沢市民体育館
開場16:00 開始17:00
▼メインイベント(第8試合) CAGE FORCEライト級タイトルマッチ 5分3R
△廣田瑞人(GUTSMAN修斗道場/王者)
ドロー 判定1−1
△井上克也(和術慧舟會RJW/ライト級キング・オブ・パンクラシスト/挑戦者)
※廣田が初防衛に成功。
昨年4月の王座決定戦で鹿又を秒殺KO、第2代王座に就き、その後は『戦極』で活躍していた廣田が約10カ月ぶりにケージ(金網)に帰ってきた。今回が初防衛戦。
対する井上はパンクラスで二階級制覇を達成、現在もライト級のベルトを腰に巻いており、この試合で勝てば二冠王となる。廣田が出場した『戦極』のライト級トーナメントで優勝した北岡悟には2勝1分の戦績を誇り、今年2月にはパンクラス王座の初防衛に成功して波に乗っている。ケージフォース出場は1年11カ月ぶりだ。
1R、ミドルキックで牽制する井上に廣田が速い右のパンチを的確に当てて行く。見た目にも重そうな廣田のパンチが突き刺さる度に歓声が挙がるが、この序盤の攻撃ですでに廣田には異変が起きていた。ハードパンチャーゆえに、これまで3度骨折した右の拳を痛めてしまったのだ。
それでも「右を使わないと勝負にならない」と廣田は右のパンチを放っていく。井上は鼻から出血。その右フックに井上が右フックを返し、廣田が仰向けに倒れる! 廣田もすぐに組みに行き、ブレイク。
廣田がミドル&ローキックを振りつつ一発を狙ってパンチを打ち込んでいき、井上はミドルキックを中心にパンチも返していく。ここで井上の鼻血が酷くなり、ドクターチェックが入る。
再開後、お互いにミドルを蹴り合い、廣田がフックを当てれば井上もすぐにフックを返す。終盤、廣田がラッシュをかけてパンチで何度か井上を仰け反らす。
2R、右ボディから左フックのコンビネーションで前に出る廣田、井上がパンチで反撃してくると組み付いてケージに押し込みブレイク。パンチの連打から満を持して井上がタックルに入るが、廣田は受け止めてケージに押し込む。
井上が圧力をかけて蹴りとパンチで攻勢に立つが、終盤になると廣田もパンチを連打して前へ出て逆襲。パンチをもらった井上の鼻血がさらに酷くなり、血が飛び散る。
3R、勝負をかけた廣田がパンチの連打で前へ出て、どんどん中に入って当てて行く。出血が酷くなる井上の鼻の辺りが真っ赤に染まり、またもドクターチェック。
しかし、再開後は井上がフックで圧して行き、廣田がパンチをもらって2度も膝を着く! それでも廣田のダメージは少なそうで、すぐに立ち上がってタックルへ行く。井上の右フックに膝を着いた廣田の上に乗る井上、ガブってパンチに行こうとしたが、廣田も立ち上がる。
ラスト、両者が足を止めてパンチを打ち合い、場内はどよめく。廣田はパンチを打ってタックルに行くが、テイクダウンは奪えない。すぐに打ち合いに戻り、再びタックルに行く廣田だがやはりテイクダウンは奪えなかった。
試合終了のホーンが鳴ると、場内には大きな拍手が鳴り響く。最後まで打ち合った二人は笑顔でしばらく肩を抱き合っていた。判定は1人目が井上、2人目が廣田、そして3人目はドロー! 判定1−1で廣田がドロー防衛に成功した。
「右手が痛いです。最初の方は攻めていたんですけれど、後半盛り返されて俺の方がバテた感じでやられました。(井上は)体が重かったですね。なかなかやれたかなと思うけれど、情けないです。
(防衛しても)あまり嬉しくない。勝って防衛しないと意味ないと思っていますから」と苦笑いしながらインタビューに答えた廣田が、「井上選手ともう1回やろうと思います。(右拳の)怪我を治してやりたいです」と再戦をアピールすると、場内からは再び拍手が沸き起こった。
▼セミファイナル(第7試合) ライト級 5分3R
○児山佳宏(パラエストラ松戸)
判定3−0
●鹿又智成(パラエストラ八王子)
メインで行われるライト級王座への次期挑戦者決定戦的な意味あいが強い一戦は、廣田との王座決定戦で敗れた鹿又とケージフォース4連勝中の児山が激突。
鹿又はロシアで素手&頭突きありの過激ルールによる試合から生還、昨年12月には一本勝ちでケージフォース復帰戦を勝利で飾っている。
1R、サウスポーの鹿又がローを当てた直後、児山の右ストレートをもらって後退。児山はパンチで強気に攻めて行き、フックをヒットさせていく。鹿又はテイクダウンに行くも堪えられて上に乗られ、パウンドをもらってしまった。鹿又は足を利かせてディフェンスしようとするが、児山はかまわずパウンドをどんどん打ち込んでいく。両手首を掴んで耐える鹿又。
2R、児山の打撃のプレッシャーにより、金網際を回り込む形になる鹿又。児山は圧力をかけてパンチで追い回す。鹿又がタックルに行くも潰され、上になった児山はヒジで顔面をゴリゴリと擦り、鉄槌やパウンドを落としていく。鹿又は足を利かせたり潜り込もうとするが、なかなか下からの展開を作れない。
3R、ここまで児山の打撃の圧力に圧される形となっていた鹿又が、逆にパンチとローで前へ出て行く。児山が下がったところでタックル、金網に押し込んでいくが、テイクダウンすることが出来ず鹿又が飛びついて引き込む。児山が再びヒジを押し付け、パンチも入れる。鹿又は何度も下から三角絞めやオモプラッタを仕掛けようとするが決まらず、足を払われてヒジやパンチをもらってしまった。
最後は児山がバテ気味、鹿又が下から仕掛けるのを抑え込むだけになってしまったが、判定3−0で5連勝目を飾った。
▼第6試合 ライト級 5分3R
△永田克彦(新日本プロレス/シドニー五輪レスリング銀メダリスト)
ドロー 判定0−0
△金原泰義(チーム・クラウド)
オリンピック銀メダリストから総合格闘技に転向した永田が、ついにケージファイト初参戦。対する金原はかつてHERO’Sでその永田を破り、つい先日UFC参戦が正式決定した秋山成勲をセコンドに従えて登場。
1R、永田はコツコツとローを蹴っていき、金原のスピードあるフックをバックステップでかわしていく。打撃の展開が続いたが、終盤に永田が組み付いてテイクダウンに行く。しかし、金網を背にした金原に堪えられ、永田は離れ際にヒジを打ち込んですぐに組み付く。
2R、金原のパンチに永田がタックルしてテイクダウン、上を奪うがすぐに立たれてしまう。永田はフックをブンブンと振り回してくる金原に下がり気味だが、迎え撃つ形でワンツーを入れてローキック。金原も強いローを蹴り返す。
永田が再びタックルでテイクダウンを奪ったが、やはり金原に立たれてしまう。金原は大振りながらも速いフックで圧力をかけていき、ハイキックも繰り出す。永田もすぐにミドルキックで応戦だ。
3R、永田が金原のローに合わせて右フック! すぐにタックルへ行って押し込むが、テイクダウンは出来ずにブレイク。金原のパンチに再びタックルを合わせ、押し込んでいくがやはりブレイクに。ミドルキックから組み付いて金網に押し込んでもブレイクとなる。
永田のタックルを恐れずパンチで前に出て、フックをヒットさせる金原。永田のタックルからの押し込みもて行くダウンすることは出来ず、ブレイクに。
永田のタックルを受け止めた金原は、金網を背にして組んだまま永田の顔面にショートフックを何発も叩き込む。これで永田は左目尻から出血、ドクターチェックが入る。再開後、永田がすぐにパンチで攻めて行く姿勢を見せたが試合終了となり、金原の打撃と永田のテイクダウンが相殺されてドローとなった。
▼第5試合 ミドル級 5分3R
○藤井陸平(和術慧舟會RJW)
判定3−0
●大類宗次朗(SKアブソリュート)
▼第4試合 ウェルター級 3分3R
○九十九勇作(和術慧舟會タイガープレイス)
判定3−0
●高木健太(REDIPS)
▼第3試合 バンタム級 3分3R
○根津優太(和術慧舟會東京本部)
KO 1R2分39秒 ※右ハイキック
●小塚誠司(格闘サークルOZ)
▼第2試合 ライト級 3分3R
△高橋“Bancho”良明(パラエストラ八王子)
ドロー 判定0−0
△安藤晃司(和術慧舟會東京本部)
▼第1試合 ライト級 3分3R
△宮崎直人(パラエストラ八王子)
ドロー 判定1−1
△小知和普(和術慧舟會東京本部)
▼VALKYRIE提供試合第2試合 女子ライト級(−56.7kg) ヴァルキリールール 3分3R
○佐々木絹加(ALIVE)
判定2−0
●真武和恵(和術慧舟會東京本部)
▼VALKYRIE提供試合第1試合 女子バンタム級 3分3R
△村浪真穂(和術慧舟會トイカツ道場)
ドロー 判定0−0
△永易加代(パラエストラ東京)
▼プレリミナリー・ファイト バンタム級 3分3R ※ヒジなし
○西村広和(和術慧舟會A-3)
TKO 2R2分15秒
●田口 亮(MMA G-SPIRITS)
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