DEEP事務局 「DEEP 43 IMPACT」
2009年8月23日(日)東京・後楽園ホール 開場17:30 開始18:15 ※本戦開始前にフューチャーファイト開始17:45 観衆=1,600人
▼第10試合 5分3R 77.1kg契約
○長南 亮(TeamM.A.D./元DEEPミドル級王者) 判定3-0 ●中尾受太郎(フリー/元DEEPウェルター級王者)
約2年ぶりの日本復帰戦を迎えた長南は応援団の大・長南コールを受けて入場。リングアナウンサーに名前をコールされると真っ黒な紙テープが舞う。UFCで培ってきた技術をこの試合で見せることが出来るか? 一方の中尾は試合前に「“魂”を見せたい。魂を感じてもらえるような試合をしたいな、というのがありますね」と心境の変化を告白。試合前に場内で流されたVTRではDEEP佐伯繁代表から「負けたら引退もある」との言葉も飛び出す。 1R、サウスポーの中尾に対して長南は強烈な右ミドル! さらにここから右のインローにつなげる。中尾が右フックから組み付くと、長南は中尾をコーナーまで押し込んでテイクダウンを狙いつつ、ヒザ蹴りを打つ。
ブレイク後、距離を取りながらインローと左フックを狙う長南。中尾はそれを受けながらもパンチから前に出て、組み付いた長南がテイクダウンを狙うという攻防が続く。 しかし中盤以降はスタンドで上手く距離を測る長南が右ハイキック、右ミドル、右インローと右の蹴りを多用。右のインローで中尾の右の内股は青紫色に腫れ上がり始める。それでも中尾は左ミドルを蹴り返し、長南のインローには左ストレートのカウンター。長南の打撃を受けても下がらない。長南は右の蹴りを上手く使いつつ、それをフェイントにした右フックを放つ。 2R、ここもインローから攻撃を組み立てる長南。バチバチと中尾の右の内股にローを蹴り込み、右のミドルで中尾の左腕を潰す。さらに長南はインローから左フック、右ストレートと顔面へのパンチにつなげる。
やや手数の少ない中尾だったがプレッシャーをかけて前に出て左ストレート! クリーンヒットはないものの、これが長南を捉える。 長南は中尾がパンチで距離を詰めてくると、そのまま組み付いて中尾をコーナーまで押し込む。そしてここから片足タックルへ移行。中尾はやや引き込むようにしてガードポジションを取る。中尾は長南の体に密着してパウンドを阻止。長南は何とか中尾の体を引き剥がすように体を起こし、パウンドを打ち込んでいく。 3R、長南は右ハイキックと右ロー、前蹴りで中尾の前進を止める。しかし中尾は前に出続けて左ストレート、右フックを返していく。
そこに長南も細かくパンチを返し、中尾が右フックを空振りしたところで胴タックル。中尾の体を持ち上げるようにしてテイクダウンを奪う。 サイドポジションになった長南は一気に立ち上がって中尾の顔面を踏みつけ! 中尾が起き上がってタックルに入ろうとするが、長南はそれを切ってグラウンドで上のポジションをキープする。
インサイドからパウンドを打とうとする長南だが中尾は密着してそれを阻止。この状態が長く続くが、残り1分でブレイクとなる。再開後、左ストレートで前進する中尾。長南はローと左のパンチを上手く使いつつ、片足タックルでテイクダウン。インサイドガードの状態で試合を終えた。 判定はローやミドルで確実にダメージを与えた長南が3−0で勝利。試合前の言葉通りにどれだけ打たれても前に出て魂を見せた中尾を振り切った。
▼第9試合 DEEPフェザー級タイトルマッチ 5分3R
○大塚隆史(AACC/挑戦者) 判定5-0 ●三島☆ド根性ノ助(総合格闘技道場コブラ会/王者)
※大塚が新王座に就く。三島は初防衛に失敗。
DREAMと戦極でフェザー級GPが開催される中、両GPには不出場ながら“65kg日本人最強”と高い評価を得ている三島。対する大塚はDREAMフェザー級GPでビビアーノ・フェルナンデスに敗れるものの、DEEPでは戦極フェザー級王者の金原正徳に勝利している。
前日計量では83kgから体重を落としたことを明かした三島(※フェザー級リミットは65.8kg)。この大幅な減量が試合にどう影響するか?
1R、じりじりと前に出て右の前蹴りを蹴る大塚。三島はそれを捌いてタックル、引き込みから展開を作ろうとする。大塚はそれを潰してコツコツとパンチを落とす。試合がスタンドに戻ると大塚がサウスポーの三島に強烈な右ミドル! 三島も左ハイキックや左ミドルを蹴り返す。そしてここで三島がパンチから距離を詰めてタックル! 何とかそれを切ろうとする大塚だったが、三島は大塚の背中をマットに付けさせる。 グラウンドで上になった三島は大塚の顔を押さえるようにしてパウンド。大塚は三島の体を蹴り飛ばして浮かせるようにすると、逆にタックルに入って三島をマットに寝かせる。ここで大塚はグラウンドでは深追いせず、イノキ・アリ状態からローを飛ばす。
ブレイク後、大塚が三島をロープに詰めるようにして右ミドル! これが三島のボディを捉える! やや動きの止まった三島に対し、最後は大塚がグラウンドで上を取った状態でラウンド終了となる。 2R、右ミドルから前に出て行く大塚。三島はタックルでテイクダウンを狙うが、それを切られるとすぐにガードポジションに引き込む。大塚は三島のガードポジションからの攻めを潰して細かくパウンド。立ち上がってイノキ。アリ状態になるとローを蹴っていく。三島もそこに蹴り上げを狙うが、大塚の顔面までは届かない。 試合がスタンドに戻ると三島はバックキックや左ストレートからタックルに入るが大塚を倒せない。三島がタックルを切られて引き込み、大塚が立ち上がってブレイクという展開になる。
しかし終了間際、グラウンドで上になった大塚が三島をパスガード! サイドポジションで押さえ込む。すぐに足を入れてガードポジションに戻した三島だったが、このラウンドも大塚がグラウンドで上を取った状態で終了となる。 3R、いきなりジャンプキックの奇襲を見せる三島。しかし大塚はそれをもらわず圧力をかけて右のミドルを蹴る。このラウンドも三島がタックルから引き込み、大塚がイノキ・アリ状態からローを蹴ってブレイクという攻防になる。三島はバックキックや2段蹴りといった変則的な蹴り技からタックルを狙うが、大塚をテイクダウンできない。 逆に大塚が三島のバックブローを空振りさせて左右のフック! このまま三島がガードポジションで引き込むが、大塚はそれに付き合わない。三島は左ストレート、左ハイキックからタックルを狙うが大塚は倒れない。このラウンドも大塚が三島のタックルを切ってパンチを打ったところで終了となった。 判定は5−0のフルマークで大塚。大塚が“65kg日本人最強”の呼び声もあった三島を下して新チャンピオンとなった。
▼第8試合 DEEPバンタム級タイトルマッチ 5分3R
○今成正和(Team-ROKEN/王者) 判定5-0 ●堀 友彦(フリー/挑戦者)
※今成が初防衛に成功。
DEEPフェザー級タイトルマッチで初防衛戦を迎えるチャンピオンの今成。挑戦者の堀は今成への挑戦権を賭けて行われたプロテクト杯を優勝しての王座挑戦となる。
足関節を始めとするサブミッションを武器とする今成VSパンチを主体とした打撃を得意とする堀という図式の試合だ。
1R、互いに距離を取る展開が続く中、堀が右ハイキックを蹴る。サウスポーの今成も左ストレートで前に出る場面があったが、その後は互いに距離を探る展開が続き、レフェリーから口頭注意が与えられる。
再開後も慎重に2人が距離を探る中、今成が飛び込むような左ストレート。堀はじりじりと前に出て今成をロープに詰めると右ストレート!
ここから今成はガードポジションに引き込み、ラバーガードから堀の即頭部に鉄槌を入れる。ブレイク後、しっかりと距離を取って右ハイキックを蹴る堀。今成もバックブロー、ハイキックを蹴り返してテイクダウンを狙う。 2R開始直後、今成が左ストレートから突進! 堀をコーナーまで押し込むと自ら引き込んで、柔術で言うスパイダーガードのような形から鮮やかにスイープ! 堀の体をひっくり返してグラウンドで上のポジションを取る。ここから今成は堀のボディにヒザ蹴りを入れつつ、立ち上がりを狙ってサッカーボールキックを連打。そして堀の足をキャッチして足関節! しかしこれは掘もすぐに反応して極めさせない。 すると今度は堀が今成にロープを背負わせて右ハイキック! これをもらった今成が引き込むと、堀はパンチを落としてスタンドを要求。堀はすぐに右ストレートで前に出て行く。
今成は堀の打撃をディフェンスしつつ、タックルから引き込み、すぐに堀の体を引っくり返してグラウンドで上のポジションを取り返す。そして再びサッカボールキックと足関節! これが極まらないと見るや今成は堀の顔面に左ストレートを打っていく。 3R、堀のパンチに対してその場にしゃがみこむようにして引き込む今成。堀をラバーガードに捕まえるがブレイクとなる。試合がスタンドに戻ると堀が右アッパー! 今成は堀をコーナーまで押し込むとそこから自ら寝転ぶようにしてスイープ!
これを堀が耐えると、堀の右足をキャッチして膝十字を仕掛ける! 一気に堀の足を絞り上げる今成だが、堀も今成の体を蹴って何とかディフェンスする。 ブレイク後、今成は堀のパンチをもらわずに引き込んでラバーガード。ここはすぐにブレイクとなるが、再開後に堀のローをキャッチするように片足タックル。これで堀の体をマットに寝かせると、サイドポジションからじっくりと押さえ込む。
堀は何とかガードポジションに戻すが、今成はリスクをおかさずにグラウンドで上のポジションをキープ。最後は今成がサッカーボールキックと踏みつけを狙ったところで試合終了となった。 判定は5−0で今成(※今大会よりタイトルマッチでは5ジャッジシステムを導入)。足関節こそ極まらなかったものの、要所要所ではしっかりとグラウンドで上を取る戦い方で堀の挑戦を退けた。
▼第7試合 5分2R 93kg以下契約
○ベルナール・アッカ(フリー) KO 1R7秒 ※右ハイキック ●柳澤龍志(フリー)
今大会が約5年ぶりの復帰戦となった柳澤。セコンドにはミノワマンと練習場所であるチームドラゴンの川端健司がつく。対するアッカは今回が2度目のDEEP参戦。前回のRYO戦が消化不良の試合に終わっているだけに、その鬱憤を晴らすことが出来るか? 1R、開始のゴングが鳴らされた直後にアッカが右ハイキックの奇襲! 何とこれが見事に決まり、柳澤は後方にダウン!
そのままアッカが鉄槌を落としたところでレフェリーが試合をストップ。何とわずか7秒の秒殺劇でアッカが柳澤を下した。
試合後、アッカは「DEEPのライトヘビー級は自分が引っ張って行きます!」と新設も噂されるDEEPライトヘビー級の主役取りを宣言した。
▼第6試合 5分2R 65.8kg以下契約
○北田俊亮(パラエストラ千葉)
一本 1R4分22秒 ※スリーパーホールド
●ザック・マコウスキー(アメリカ/Fight Factory)
▼第5試合 5分2R 65.8kg以下契約
○松本晃一郎(今田道場)
判定3-0
●清水俊一(総合格闘技宇留野道場/チームZST)
▼第4試合 5分2R 93kg以下契約
○ハンス・ストリンガー(オランダ/チーム・ビースト・オブ・ザ・イースト)
TKO 2R2分11秒 ※パウンド
●桜木裕司(掣圏会館)
▼第3試合 5分2R 70.3kg以下契約
○パーキー(韓国/CMA KOREA)
一本 1R4分58秒 ※チョークスリーパー
●五十里祐一(P’sLAB東京)
▼第2試合
○渡辺良知(AACC)
TKO 2R4分56秒 ※パウンド
●ズズ(PUREBRED大宮/Galaxy)※GORIから改名
▼第1試合 5分2R 77.1kg契約
△伊藤有起(ALLIANCE)
ドロー 判定0-1
△近藤定男(BLUE DOG)
▼フューチャーファイト第3試合 5分2R 70kg以下契約
○川崎泰裕(R-BLOOD)
判定3-0
●加藤友弥(BONDS)
▼フューチャーファイト第2試合 5分2R 67kg以下契約
○片岡誠人(リバーサル)
一本 1R2分44秒 ※腕ひしぎ十字固め
●野呂秀行(Team GRACHAN)
▼フューチャーファイト第1試合 5分2R 62kg以下契約
○土田達也(総合格闘技道場DOBUITA)
一本 1R3分11秒 ※チョークスリーパー
●KZ(渋谷飛車角道場/Team GRACHAN)
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