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【パンクラス】新時代の幕開け!金井が“難敵”竹内撃破で新王者に、川村は初防衛

2009/12/06



パンクラス
「PANCRASE 2009 CHANGING TOUR 第5回ism主催興行」

2009年12月6日(日)東京・ディファ有明
開場15:00 開始17:00
※パンクラスゲートは15:30〜
観衆=1,650人



▼メインイベント(第8試合) ミドル級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
金井一朗(パンクラスism/同級2位/挑戦者)
判定2−0 ※30−30、30−29、30−29
●竹内出(SKアブソリュート/第7代王者)
※金井が新ミドル級キング・オブ・パンクラスに

 8月の佐藤豪則戦でドローによる初防衛を果たした竹内が2度目の防衛戦に臨む。対する金井は、4月の佐藤豪則戦では僅差の判定で敗れているが、昨年に松井大二郎、金原弘光といったベテランファイターを撃破。初のメイン抜擢で念願のタイトル奪取を狙う。

 1R、オーソドックスに構える両者。意外にも竹内はどっしりと構え、テイクダウン狙いの動きを見せない。金井の右ストレートが炸裂し、竹内の顔面が歪む。すぐに立ち直した竹内は、金井のパンチに対してカウンター狙いの様子。

「竹内戦に備えて何パターンか用意していたんですけど、想定内ではありませんでした。カウンターを狙っていてやりにくかった」という金井は強烈な右ストレート、左フックで竹内を下がらせる場面を作るも深追いはしない。竹内は変わらずカウンター狙いで一切組み合おうとせず。

 2R、金井の右ストレートがクリーンヒットし、竹内が片膝をつくダウン! ダメージをごまかすように竹内は片足タックルにいく。作戦を変えた竹内は組み付きにいくも、金井が絶妙なさばきで突き放す。

 ならばと竹内は右ローを集中的に出す。金井と竹内はお互いに様子を探る場面を見せ、レフェリーから「もっとアグレッシブにいくように」と口頭注意を受けた。

 3R、竹内は何度も片足タックルにいくが、金井はバランスの良さでテイクダウンを許さない。金井は距離をとり、右ストレート、左フックとKO狙い。ボディにも散らしていき、竹内を後退させる。竹内は変わらず右ローから片足タックルへ。

 コーナーに押し込み、何とか寝技に持ち込みたいところだが、金井は耐える。ひたすら耐える。そのまま終了のゴングが鳴り、運命の判定へ。

 一人はドロー、残る二人は金井を支持し、金井が新王者となった。セコンドについた同門の北岡悟は涙目で金井を祝福。セミファイナルで初防衛に成功した川村は「今日は金井さんの日です!」と大喜び。

 マイクを握った金井は「本当に竹内選手は強かったです。いい試合ではなかったけど、僕を見守ってくれた方々、これまでに竹内選手と戦ってきた選手、この場を用意してくれた方々、みんなに感謝したいと思います。KOするとかいい試合をするとか言えないですけど、弱いなりに頑張りたいと思います。これから僕もパンクラスもよろしお願いします」とあいさつした。



▼セミファイナル(第7試合) ライトヘビー級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
○川村 亮(パンクラスism/第4代王者)
判定2−0 ※30−29、30−30、30−28
●井上俊介(吉田道場/同級1位/挑戦者)
※川村が初防衛に成功

 王者・川村の初防衛戦。約半年ぶりとなるパンクラス凱旋試合できっりとベルトを守ることが出来るか。対する井上は、10月大会で浜中和宏にKO勝利。今回でパンクラス2戦目となるが、過去の実績を考慮されタイトルマッチへの挑戦権を獲得した。井上のセコンドには同門の中村和裕。

 ストライカー対決となるだけに、1Rから激しい乱打戦となる。川村が左ジャブを出せば、井上はかぶせる右フックで下がらせる。

 頭を左右にふりながら川村が細かいパンチの連打を出すと、井上は右ロー。

 ロープ際に追い込んだ井上は強烈な右ストレート! これは寸前でかわされたが、井上はすぐに組み付いて投げを一閃! 腕十字を決めにかかったが、川村は逃げる。ガードポジションの井上にパウンドの雨を降らせる川村。立ち上がる井上は再びスタンドで激しいド突き合いへ。川村はタックルを仕掛けると井上がロープを掴んで倒れるのを拒んだところでゴング。

 2R、井上は右ローを放ち、組み付くと強引な首投げへ。上を取った井上は袈裟固めでグイグイ絞り上げる。川村は立ち上がり、ここからノンストップの打撃戦へ。川村はワンツーと的確なパンチを出して手数を出すも、井上は全く下がることなく応戦。川村が左ミドル、井上はすかさず右ロー。お互いに消耗戦になるながらも打ち合いを展開する。

 ついに3R、川村は首を左右に振りながらパンチを当てていく。井上もローからパンチにつなげ、組み付くとテイクダウン。

 マウントポジションを奪ったが先が続かない。立ち上がった川村は左フック、右ストレートと次々にクリーンヒットを放つも、井上は全くひるまない。明らかに川村の方が疲れは見えるが、手数は減らない。止まらない打撃戦に沸く場内。終了のゴングが鳴ると、川村は前かがみになり自分の足では歩けないほどスタミナを使い切った様子。

 判定で川村が勝利し、初防衛に成功した。マイクを握ると、「僕はこういう戦いしかできません」とアピールし、拍手喝采を浴びた。





▼第6試合 フライ級 5分2R
○石井拓麻(ALLIANCE)
判定3−0 ※三者とも20−19
●江泉卓哉(総合格闘技道場 武門會/同級3位)

 6月の初代フライ級キング・オブ・パンクラス決定戦で砂辺光久に敗れてから2連敗中の江泉。プロ4戦目の石井を相手に復活をアピールし、再びタイトル戦線に乗りたいところだが……。

 1R、引き込んだ石井が下からの腕十字を決め、いきなり見せ場を作る。江泉は踏みつけで抵抗すると、スタンドで激しく殴り合う。組み付いた江泉は見事な投げ。上からパウンドで一気にラッシュを仕掛けた。起き上がった石井はアキレス腱固めへ。

 立ち上がった江泉が猪木・アリ状態から蹴りこんだところ、この一発が石井の金的を直撃! もがき苦しむ石井にドクターチェックが入る。ここで試合が中断するかと思われたが、インターバルを経て再開。江泉にイエローカードが言い渡された。リズムを崩すことなく、石井は前に出続ける。

 2R、江泉が投げを放ち再び投げを見舞い、パウンド連打を見舞う。この攻防で鼻血を大量に出した石井にドクターチェック。

 再開後、江泉は腰投げで石井を投げパウンドの雨を降らせる。ここでも石井はドクターチェック。スタンドに戻ると、これまでの流れを打ち切るようなアクシデントを気にすることなく、石井は果敢に打撃を出し、江泉をそれに負けじと応戦する。

 お互いに決定打はなく判定へ。イエローカードが響いた江泉はまさかの敗戦となった。




▼第5試合 ライト級 5分2R
○伊藤崇文(パンクラスism)
判定3−0 ※20−19、20−19、20−18
●寿丸(秋本道場Jungle Junction)

 11・23修斗JCBホール大会からスタートしたパンクラスと修斗の対抗戦。第1弾ではパンクラス勢の1勝3敗という結果に終わったが、今度はism主催興行に戦いの場を移して、対抗戦が実現した。

 パンクラスから対抗戦に名乗りを上げるのはismの元道場長であり、ismの最古参選手でもある伊藤。対するはプロ修斗で9戦5勝3敗1分の実績を残している寿丸。

 1R開始と同時に、伊藤は左ハイ。そこからは終始タックルを仕掛け、テイクダウン狙いに専念する。寿丸は何とかこれを阻止しようとロープから逃げようとしたためイエローカード。

 2Rも伊藤はけん制のパンチを出す以外は低空タックルを仕掛けるのみ。決定的な場面はなかったが、攻め続けた伊藤が勝利を収めた。


▼第4試合 フェザー級戦 5分3R           
○鹿又智成(パラエストラ八王子)
判定2−0 ※29−29、30−29、30−29
●アライケンジ(パンクラスism/同級5位)

 前回10・25ディファ有明大会でドローに終わった試合の再戦が早くも実現。

 1Rは鹿又が肩固め、バックからのチョーク、腕十字と一本に迫る攻撃を見せた。

 2R、アライはスタンドで活路を見出そうと先手先手で攻撃を出そうも、うまく鹿又に距離を潰され決定打を生み出せない。

 3R、打撃でプレッシャーをかけるアライに密着した鹿又はスタンディングの肩固め! ガッチリ決まったが、アライは辛うじてエスケープ。鹿又の片足タックルを切り、上になったアライはパウンドの連打を見せる。

 しかし、終盤には鹿又の首相撲からのヒザ蹴りに捕まってアライは防戦一方。鹿又が勝利した。



▼第3試合 ライト級戦 5分2R           
○五十里祐一(パンクラスP’sLAB東京)
判定3−0 ※三者とも20−19
●平山敬悟(パラエストラ八王子/チームZST)

 前回大会でエリヤをKOした平山の打撃に応じることなく、1R序盤から五十里がタックルを仕掛ける。テイクダウンするとガチガチに押さえ込み、平山の動きを封じる。

 2Rも押さえ込みに終始した五十里の前に、平山は成す術なし。五十里が完封勝利。マイクを握ると、「元ランカーは捨てたもんじゃないでしょ? また一歩一歩進んでいきます」と躍進を誓った。




▼第2試合 バンタム級 5分2R     
○清水隼人(アンプラグド国分寺)
一本 1R2分06秒 ※チョークスリーパー
●清水俊裕(宇留野道場/チームZST)

 ゴングと同時に俊裕がタックルを仕掛け、テイクダウンを狙ったが隼人は腰をひき耐える。

 2度目のトライでようやくテイクダウンしたが、隼人が俊裕のバックをすぐに奪いチョークスリーパー。これがガッチリ決まり、隼人の一本勝ち。




▼第1試合 ライト級戦 5分2R           
○太田純一(GOKITA)
一本 1R2分05秒 ※腕ひしぎ十字固め
●網 潤太郎(和術慧舟會A−3)

 ローの蹴り合いから綱が組み付いたところ、太田がスタンディングのアームロックの体勢へ。それを気にすることなく、網が強烈なバスターで太田をマットに叩きつける。

 むくっと起き上がった太田は即効で腕十字を決めタップを奪った。




▼パンクラスゲート第6試合 ライト級プロ昇格トーナメント決勝戦 ネオブラ予選ルール 5分1R延長3分
○下山大介(和術慧舟會TLIVE)
判定3−0 ※三者とも10−9
●田島直樹(CORE)

▼パンクラスゲート第5試合 フェザー級プロ昇格トーナメント決勝戦 ネオブラ予選ルール 5分1R延長3分
○伊藤尚志(CORE)
一本 1R3分40秒 ※腕ひしぎ十字固め
●久保田潤郎(GOKITA)

▼本戦第1部 第2試合 バンタム級戦 5分2R           
○佐藤将光(坂口道場 一族)
KO 1R20秒 ※スタンドのパンチ
●沼倉雄太(TRIAL)※デビュー戦

▼本戦第1部 第1試合 フライ級戦 5分2R           
△カツオ(K太郎道場)
ドロー 判定1−0 ※19−19、19−19、20−19
△松永義弘(禅道会 新宿道場)※デビュー戦

▼パンクラスゲート第4試合 ライト級プロ昇格トーナメント一回戦第2試合 ネオブラ予選ルール 5分1R延長3分
○田島直樹(CORE)
KO 延長R1分28秒 ※スタンドのパンチ
●原 昭仁(坂口道場)

▼パンクラスゲート第3試合 ライト級プロ昇格トーナメント一回戦第1試合 ネオブラ予選ルール 5分1R延長3分
○下山大介(和術慧舟會TLIVE)
一本 1R2分28秒 ※三角絞め
●小畑公史(U-FILECAMP町田)

▼パンクラスゲート第2試合 フェザー級プロ昇格トーナメント一回戦第2試合 ネオブラ予選ルール 5分1R延長3分
○久保田潤郎(GOKITA)
TKO 1R4分43秒 ※スタンドのパンチでレフェリーストップ
●チャップリン木山(ALLIANCE)

▼パンクラスゲート第1試合 フェザー級プロ昇格トーナメント一回戦第1試合 ネオブラ予選ルール 5分1R延長3分
○伊藤尚志(CORE)
判定3−0 ※三者とも10−9
●高橋忠一郎(クロスポイント吉祥寺)

 

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